プリウスを買いました
Last Updated 00/10/15 22:00
トヨタのプリウスを買いました。今まではAIOIのスターレット(H4型)に乗っていたので、8年ぶりの買い替えになります。
プリウスについては、プリウスマニアというページで情報交換されています。一見の価値があります。
<プリウスって何?>
- プリウスは、ハイブリッドカーです
- 基本的には、ガソリンでエンジンを回して動く車です。
- ですから、運転も普通の車と同じですし、ガソリンスタンドで給油してもらいます。
- 燃費がいい!
- エンジンの他に、モーターと電池が付いています。これにより、燃費をよくしています。
- 燃費が良くなる理由は3つあり、
- 1.ブレーキをかけた時に、普通だと捨てられているエネルギーを、回収(充電)します。
- 2.停車中などの不要な時に、自動でアイドリングストップします。
- 3.エンジンは、どんな回転数で回しても同じ効率になるわけではありません。例えば、普通の車でも高速を時速80kmで走ると、100kmで走るよりも燃費がずっと良くなることがあります。プリウスは、最適なエンジン回転数を維持して充電し、例えば低速の走行時には、充電した電池でモーターを回すことにより、常に「経済速度」の回転数でエンジンを使います。(また、それ用に特化した特殊なエンジンを使っています)
- 環境にやさしい!
- 燃費がいいと言うことは、燃料の消費が少なく、したがって排気ガスも少なくなります。
- また、エンジンの効率がいい(=負担の少ない)回転数を使いますので、それだけ排気ガスに含まれる不純物も少なくすることができます。
<プリウスを買う理由>
- 私の場合、構造が気に入ったからです
- エンジンの構造(THS:トヨタハイブリッドシステム)は、非常に練られており、機械工学科出身の私から見ると、非常にわくわくします。特に、エンジンとモーターの両方で同時に駆動するための遊星歯車の仕組みとか、エンジンだけでも駆動できるはずのに、(エンジンの効率を考慮して)エンジンからの動力をモーター(発電機)にも回して、エンジン+モーター(駆動用)で動作しているなどという表示が出ると、「考えて動かしているなー」と感じます。
- もちろん、燃費がいいこと、環境にやさしいこともあります。
- また、今年5月にモデルチェンジして、さらに性能が上がったこともきっかけです。
- それと、AIOIが運転できるサイズの中で、室内空間が広い部類であることも理由です。密閉や断熱もよくできていて、高級感もあります。
- 何故普及しないのか
- 車体価格が高いからです。
- 大きさ的には1500ccクラスのセダンなので、普通なら150万円程度でしょうが、プリウスは210万円位します。
- この60万円の差だけでなく、ハイブリッドカーなので車検もトヨタのディーラーにお願いした方がいいなどの維持費分があります。
- 燃費の差は近距離中心の利用では3割程度(普通の車なら12〜3km/lが、プリウスなら16〜17km/l程度)ですから、走行距離50000kmで、ガソリン代の差はせいぜい20万円です。
- でも、乗っていても「環境にやさしい」と感じる精神的なメリットを考えると、この差はさらに縮んでくると思うのですが、いかがでしょうか。
- 日本では、発売以来3年で4万台。ところが、環境意識が高い米国では、発売半年ですでに4万台を越えました。
- 10月からは欧州でも発売されます。
<プリウスに乗ってみて>
- 静かです
- 防音も比較的しっかりしており、特に停車中は、エンジンが止まることもあり、非常に静かになります。
- 深夜の静かな交差点では、怖いくらいです。
- 燃費を意識した運転をするようになります
- プリウスは、常に燃費がいくらであるかを表示しています。
- したがって、自然と燃費が良くなる運転(急発進・急停車をしない、など)を心がけるようになります。
- 遠乗りをしたくなります
- ガソリン満タンにすると、50l入ります。
- 高速道路がメインだと、20km/l以上になりますから、1000km以上走れます。
- 埼玉から名古屋までの往復で、途中で給油しなくても大丈夫。三重県鳥羽市だと、一般道が渋滞していなければなんとか。
- 次の買い替えは、10年後に、だんだんと出てくるであろう燃料電池車に買い換えられれば、と考えています。
<プリウスに関する誤解>
- 充電しなくていいんですか?
- 必要ありません。
- ただし、電池の調子を見るために、1年に1回、ディーラーの無料点検を受ける必要があります。
- 燃費は29km/l だと聞いたんですが?
- 数字上は、29km/lですが、実際にはここまで燃費が良くないです。ずっと下り坂の高速道路(信号がない)とかだと別ですが…。
- 都内でほとんど渋滞で12〜13km/l、町乗り(通常の信号待ち程度)で16〜17km/l、遠乗り(高速道路中心)で20〜22km/l程度のようです。
- 燃費に特に気を付けて運転すれば(例えば急発進・急停車をしない、エアコンを切るとか)、さらに1〜2割向上するようです。
- ホンダの車の方が燃費が上ですか?
- ホンダの「インサイト」というハイブリッド車の方が、遠乗り(高速道路中心)で燃費がさらに良いようです。町乗りだと大きな差はありません。
- 恐らく、インサイトは2人乗りのため、車重量が軽いのが貢献しているようです。
- 高額の電池を交換しなくてはならないと聞いたのですが?
- 少なくとも5年間or10万kmの電池のトラブルは無料交換です。
- 電池がおかしくなった場合でも、モデルチェンジ後のプリウスでは、部分的に交換できるようになっているようですので、何十万も必要という話ではないようです。
- ディーラーによっては、毎年点検を受けることを条件に、電池の永久保証をしている所もあるようです。(旧型プリウス、山口県)
- どちらにしても、まだ発売されて3年ですから、実際に有償交換された方がおらず、本当の所はよく判らないということになります。
- 電気だからパワーが無いと聞いたのですが?
- モデルチェンジにより更にパワーアップされたので、特に他車に比べてパワーが不足することはありません。
- 私は試していないのですが、信号待ち後のスタートダッシュは、燃費を気にせずベタ踏みすれば、同クラスの車の中では最速の部類と言う話です。
- 日産の車はAAAの安全評価ですが、プリウスはAとBだと聞いたのですが?
- 公的機関による、フルフラップ衝突(大きな壁にぶつかった時など)の試験の場合は、その通りのようです。もっとも、AやBでも、「危険な車」ということではありません。
- オフセット衝突(前面の半分がぶつかった場合、実際の事故はこのような場合がほとんどです)は、公的機関の検査は行われていません。これに関しては、トヨタのGOA基準を満たしており、ホンダのG-CON基準と並んで優秀と考えています。いわゆる「点数を取るための対策をした車」ではなく、「実際の事故に対して安全な車」だと考えられるのです。
- これについては、自動車評論家 国沢光宏氏のページも参考になります。