Ikuyo's Familyの実態


天然ボケ

 浅田美代子、西村知美、そしてこの私の3人を、オットは密かに「天然ボケ御三家」と呼んでいます。オランウータンを見て『この人日本人?』と聞いた浅田美代子。パンダのえさは?と聞かれ『ユーカリ!』と自信を持って答えた西村知美。それと並ぶ私は絶対天然ボケじゃない!とオットに抗議するのだけど、過去のボケ行動を次から次へと口に出し、論理的な調子で私の天然ボケぶりを主張するので、しまいには『ブヒッ』といつもの口癖になる私。オットの中で強烈な印象で残っているのが、結婚を決めてオットの実家へ挨拶に行った時のこと。岡山駅のホームで待合せをしたのだけど、いくら待ってもオットの姿はなく、果たして騙されたか?と唸りながら、ホームをうろちょろしていた私。一時間ほどしてやっとオットが現われた時、彼は改札の向こうでちょっと驚いたような、苦笑いのような変な顔をしていました。私はこの時全く気づかなかったのだけど、新幹線の切符を改札に通さないままで改札を出てしまったらしいのです。私が何かしたらすぐにでも取り押さえられる構えで、私のまわりをぐるりっと駅員が囲んでいたらしく、オットは他人のフリをすべきか一瞬考えたそう。私がオットに気づいてしまったので、仕方なく改札口に切符を通すよう促し、私が無事改札を出たのを確認ののち駅員たちも散らばっていったとか。『この時の情景はおかしくって、今でも笑えるんだ』とニヤニヤして言うオット。私は大切な日に寝坊して新幹線に乗り遅れたオットのほうが、よっぽどの天然ボケだと思うのだけど。(2004.03.15)

 

 私の母はかなりユニークな人。自分では神経質なA型だと思い込んでいるけれど、いたってマイペースで、自分の思う道を行く性格。その道もあっちへフラフラ、こっちへフラフラだから、見ているほうはハラハラするのです。母には一回り近く年の離れた妹がいます。叔母がまだ中学生の頃、母は呉服屋で着物を買いました。欲しいと思ったら後先を考えず買ってしまうところがあった母。今で言うローンを組んでの支払にしたのはいいけれど、うまくやりくりできないので、支払がおろそかになることもあったとか。当時はまだ呉服店の丁稚が集金していたそうです。母は玄関先でお金がないことを告げると、年若い丁稚は困った様子。母は『ちょっと待っていてください』と言い残し、叔母を連れてきて、丁稚の前に座らせこう言ったそう。『私には今お金がないから、この子を店に連れていってください。この子はよく働きますよ』と。丁稚はもとより、叔母は目がテンになって一瞬あっけにとられ、事の重大さを察知すると、すぐに母に食って掛かったそうです。もちろん丁稚は叔母を連れて行くことはなかったけれど、それから母が大きな買い物をする時は、叔母はかなり警戒するようになったとか。その後何かいいことないかなと一人で名古屋へ行ったり、繁華街で一人暮らしを始めたり、自由奔放に生きてきた母。以外にも父との結婚はお見合いでした。それでも結婚後も時々衝動買いをしては父に怒られ、今でも娘の私に怒られているのです。

 

悲運のヤモリ君

 オットから『また訪問者が来てるよ』と言われ、玄関の外を見ると、ヤモリ君!私の体調が悪い時なぜかいつも玄関にへばりついている。外壁とドアの折り目の境目にいた。でも、今回はいつもと違う。毎日いる。へばりついている。『エサはどうしてんだろう?』とSOTAが疑問を投げ、『エサのほうからやってくるんじゃない?』と答えていた私。 1、2日して、全く動かないヤモリ君。『いつからいるの?』とオットに聞くと、『1週間くらい』という答え。う〜ん、何か嫌な予感。掃除をしようとして、ドアを思いっきり開けたら、外からと家の中からでは、ヤモリ君の体型が違っていた。

『ギャ−ーーーーッ!!』

 ヤモリ君、外からはふくよかな体型、家の中からみると、半身つぶれていた!オットに『な、な、なんとかするのだ!』とビビリながら叫んだけれど、オットも『見てみぬフリをしよう』などと暢気なことを言っている。SOTAが一大決心をして、傘の先で落とそうとしたものの、『傘の先っぽから、気持ち悪い感触が伝わってきた』と言って、勇気を放棄してしまった。 さらに1、2日経ち、玄関に異臭が漂い始めた。何とかせねば!オットに再三言うも、『虫と動物系はかあちゃんにまかせた!』と言って、相変わらず見てみぬフリをしている。

 週末SOTAの同級生で将来昆虫学者になりたいという友達テッシ−がいたので、呼んで捕ってもらうことにした。一目見て、テッシー曰く『う〜ん、こりゃまだ生きてますよ、少し動いてる。うまく捕れるかなぁ』それを聞いて、私は耳をふさいでしまった。テッシ−は虫取り網の先でつついている。『こびりついてとれないですよ。こりゃ、心臓がたるんでますよ、お母さん』と言いながら、突付く。しばらくして、ポトっと音がした。 『つぶれて、心臓が足まで下がってます。生きてるのかと思ったら、足に虫がわいて、動いてるだけだった。SOTA来てごらん』・・・テッシ−はすこぶる冷静だった。SOTAはフンフンと言って、近づいた。ギェッ!近寄るでない!心の中で叫ぶ私に目もくれず、SOTAはテッシ−と一緒に半身つぶれたヤモリ君を見ている。 『は,は,早く、袋に入れて』と私は何故か両耳をふさぎながら、紙袋を足で彼らに押しやった。テッシ−は手づかみでヤモリ君を袋に入れ、入り口をふさぐとセロハンテープでグルグル巻にした。『あ、紙袋がカサカサ言ってる』テッシ−とSOTAは耳をすます。

 『ありがとね。これお礼』と言って、私はテッシ−にお菓子とアイスクリームを渡した。『すみませんねぇ。またこういうことがあったら、呼んでください』とふかぶかと頭を下げるテッシ−。『また遊ぼうね!』といつもの快活な調子でSOTAが叫ぶ。 我が家の外階段をおりながら、『お母さん、ヤモリの身がまだ少し玄関についているので、掃除したほうが良いですよ。たいしたことはないので、すぐ落ちます』とテッシ−。私は背中にムズムズとした感触が走った。身の毛もよだつ・・・とはこのことか。

 テッシ−の言うとおり、掃除は意外と楽だった。テッシ−が帰ってから、テッシ−宅に電話をし、彼のお母さんに事情を話して、お礼を言った。『いいのよぉ〜、いつも林に入って遊んでるから慣れてるだけだから。私も始末できるのよ』・・・おぉ〜、何と言う!『商売になるよ、絶対』と私は感心して言い、ますますテッシ−を尊敬した。 それにしても、我が家の男どもとエライ違いだ。テッシ−のお母さんは、彼が外遊びから帰ってくる時間が遅いので、よく叱っているという。でも、今日は叱らないでね。彼には感謝しているのだから。 テッシ−が帰ってから玄関を掃除し、ちょっとキレイになった。明日天気が良ければ、もう少し雑巾がけをして、掃き掃除もしよう。ここ数日の悪夢から、やっと解放された・・・

 


TOPへ