小人閑居して不善をなす

ああ、「GODZILLA」よ・・・

あっ、「GODZILLA」の話題を期待している人は読まないでね。
その話が出てくるのは当分先だから
もはや「お約束」の別の話題です。
いやー、いよいよ出ましたねえ。「新世紀エヴァンゲリオン Gnenesis 0:12」
11巻に続いて新作シーンの連打で、いろいろな謎解きや新たな謎(!?)まで満載。
しかも、8月には、TV版第弐拾五話と劇場公開版第25話が、
続いて、9月には、TV版第弐拾六話と劇場公開版第26話が発売決定!
今世紀中の発売さえ心配していたので、無事発売されてよかった。
しかし、LDの12巻で新たに追加された「新たな謎」(というか疑問)に対する答えは出そうにない。
劇場版にリテイクが入るという話は聞かないので。
やっぱり
真実は俺の中にしかないのか?

しょうがねえから、自分で考えるか。
ま、謎解きそのものには興味がないんだけれども。
それはさておき、俺は正確に言うと「帰ってきたアニメファン」なので、
昔本物、今は偽物です。「EVA」以降は今のアニメ見てないのよ。
というわけで、「EVA」以外のアニメネタは古いネタしか書かないと思う。悪しからず。
頭文字Dは別
あれは、いいっすね。CG部分なんかかなり安っぽいけど、いいアイデアだと思う。
車体の質感がリアルじゃないとか、背景のオブジェクトが少なすぎて寂しいとか、
文句を言うとキリがないのだが、車の挙動がしっかり表現されているのが良い。
アニメはやはり
動いてナンボのものなので

多少、見た目がシンプル(手抜き)でも、動きをきちんと表現しているところは高く評価したい。
そうでないアニメ(EVAは別ね。あれは演出的な意図で絵が動かないので)が多すぎるのは悲しい。
実はけっこう今のアニメ見てるんじゃないの?
いや、見たことないよ。面白いアニメはね(ちょっと毒入り)。

さてそろそろ
「GODZILLA」の時間です

本題の「GODZILLA」に入る前に・・・(またかよ)
先週、フジテレビで「ゴジラ対デストロイヤ」を放送していたので見たのだが、これが・・・
おっと、これはこれでいい映画なんだよ。念のため。
映画館では、ゴジラの最後に落涙した記憶もあるしな。
けれども、「ファーストゴジラ」とか、平成版「ゴジラ」に比べてもちょっとがっかりする。
シリーズを重ねるほどに、凋落が目に見えてわかってしまうのも悲しみを誘う理由のひとつだ。
いや、CG満載で描写もリアルな「GODZILLA」と比較するつもりはない。
着ぐるみオンリーでは限界だろうとか、ではなく。
単純にゴジラが恐くないのよ
「ファーストゴジラ」も平成版もゴジラが恐いのだが・・・。
まあ、シリーズ重ねるごとに作品が鈍化していくのは、「ゴジラ」ばかりではなくシリーズものの宿命とも言えるで、それを責めるのは酷というものか。
ああ、「エイリアン」よ・・・。もうこれ以上、自ら作品を貶めるのはやめてくれ。
今考えると、「エイリアン」は1がすべてだった。2は映画としては好き、3は俺的にはOK。
だが、4はダメだ。もう終わった。
「ゴジラ」について(!?)、これ以上語ると悲しくなるのでやめよう。
で、「GODZILLA」だが、
これはもう、「ゴジラ的モンスター映画ハリウッド風味」って感じの、
もはや別モノでしょう
もしも比較するなら、相手は「ジュラシックパーク」じゃないのか?
ただ、すげえ面白いのだけは事実。
いやあ、ローランド・エメリッヒあなどりがたし。
彼はこれからも手段を選ばずやってくれるだろう。
ただし、「GODZILLA」続編は勘弁してくれ。先が読めるので・・・
それはともかく、何故「GODZILLA」がそんなに凄いのかというと、
客を恐がらせるってことに、徹底していることに尽きると思う。
いやー、恐い、恐い
映画館をでて、雨の降りだした夜の街を歩いていたら、「GODZILLA」が現れそうで恐かった。
すごいインパクトだよ、これは
なにって、視点がほぼすべて「人間の視点」なのよ。
だから「GODZILLA」がでかいでかい。
最近めっきり減ってしまったけれど、
「決して1人では見ないでください」とか、
失神する客、パニックを起こす客続出! みたいな映画が少ないよな。
今の映画技術なら、観客の1人や2人殺すのは簡単だと思うのだが。
(だから、やらないのかなあ)
そういうストレートな魅力が、やはりわかりやすいんだろうと思う。
「わかりやすい」ことは重要な要素だと思うぞ。

そして、画面が暗い。これは洋画全体に言えるんだけれども。
フラットな照明ですべてを見せてしまうのは、日本人の悪いクセだね。
(これは、「あかるいナショナル」の大いなる偉業であり最大の罪だ)
作り手もそうだし、見る方もそうなんだよね。
見えない所は、
見えないから恐いんだよ

そういうのわかる?(毒入り)
お願いだから、見終わった後で「画面が暗くて(GODZILLAが)よく見えなかったよ」とか言わないでね。恥ずかしいから。(猛毒入り)
そこが「GODZILLA」の凄いところであり、上手いところなんだから。
「見えないこと」が醸し出す恐怖をこころえているから、同時にいろいろなものをうまく「隠して」いる。
当然、「見えては困るもの」も隠す。
「GODZILLA」のリアルな描写の秘密はコレね。
よく見れば、ミニチュアの街も、着ぐるみ(またはロボット)の「GODZILLA」も、CGの「GODZILLA」もだいたい見分けがつくのだが(日本人の悪いクセですね)、
それが「可能な限り」気にならないように、うまくごまかしている。
「暗い画面」は上手く使うと、強力な武器になることが、「GODZILLA」を見るとわかります。
仕事柄、カメラマンの方々とお知り合いになることも多く、その仕事ぶりを見ているといつも思うのだが、
シャシン(動画も静止画も)はつまるところ、光と陰の芸術なのね。
陰をなくしてしまうことは、魅力を半減させることと同義だ。
ライティングは奥が深いよ。俺も勉強せねばと思うね。
いきなり、自作のCGの話をすると、俺は「モデリングがすべて」だったのだが、
実際には、「モデリング」というよりも、「サーフェスの処理」と「ライティング」の方が、重要だったりすることがわかってきたよ。
さらにいうと、やはり「動いてナンボ」だろうな。
(動きモノについては、1999年7の月になんか公開する予定だ)
ま、とにかく、久しぶりに「創造力」をくすぐる作品だったと言える。
所詮「子供向けの怪獣映画」とか言わずに、絶対見に行くように。
難しいことはともかく、「楽しめる」ことだけは確かなので。

(修正1999.5.31)ちょっと追加。
DVDで「GODZILLA」を再び見たんだが、劇場とはまったく逆の印象を持ったのが面白かった。
GODZILLAとヘリの追撃シーン、あんなにスローだったっけ?
ここんところの他の映画がスピーディーすぎるのかもな。
で、後半メタメタと思っていた「ジュラシックパーク」編だが、案外面白いよ。
あんまり、難しいことを考えずに見れば、やっぱり面白かったよ。
出来の悪い部分もたくさん見つかったが、それはそれでよかんべえ。

さて、明日は「ジューンブライド」見にいくかな。
(ああいう日本映画も好きなんだよ)
結局、見なかった。

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