小人閑居して不善をなす

シミュレーションゲームは熱いのか

あー、なんか久しぶりだな。
この手の毒舌系も、ほかにもっと凄いのがいっぱいあるようで、
それらに比べると毒は少ない方かもね。
ま、飽きたわけではないので、
素晴らしいゲームと出会えれば、
また書く

あんまりゲームやるヒマもなくてね。
と、いいつつ、'97年後半は、「ファイナルファンタジータクティクス」にハマり、
'98年初頭は、「スーパーロボット大戦F」にハマった。
なんだよ、ちゃんとやってるじゃねえか。

と、あいさつはさておき、俺は実はシミュレーションゲームが嫌いだ。
FF7の時も、似たようなこと言ってるな。
ゲーム嫌いなんじゃないの?
いや、ゲームは好きなんだけどね。
シミュレーションゲームって
退屈じゃない?

コンピュータの頭が悪すぎて、いくつかマップをクリアーするとだいたい勝ち方がわかっちゃう。
あとはただの単純労働。しかも無報酬。
これはまあ、大昔の純粋なウォーシミュレーションゲームの話なわけで、
現在はちょっと違うかもしれない。
やはり今時のウォーシミュレーションはキャンペーン型が主体なのかもしれないし、
シナリオがあるぶん、ユニットを育てるRPG的な要素もあるし、報酬もあるしね。
ちなみに報酬とは、ドラマが完結した時のカタルシスとかのことね。
美麗なグラフィックとかも報酬のうちだね。
もはや、報酬なしで単純労働にいそしめないのは、もう純真無垢ではないのかもしれないなあ。
または、人間対人間の対戦となれば、また面白いかもしれない。
大変だけど。
簡略化しようとして、ルールを単純化していけば、
行き着く先は将棋か麻雀だしなあ
まあ、とにかく、もはやウォーシミュレーションはそれ以外の「売り」がないと、
まったく食指が動かないのは事実。
事実、「FFT」は名前で買った。
FF7のインパクトが凄かったからな。
おかげでひどい目に会った
RPGのつもりでプレイしたが、やることはほぼウォーシミュレーションでした。
キャンペーン型のそれね。
ゲームバランスとるには、敵を強くするしかないので、難易度の高いこと!
敵はやたらと強いし、こっちは資料なしでプレイしているから、
アビリティも何もわかりやしない(マニュアルを読め)。
力ワザで経験値稼ぎしたもんだから、ラスボスの弱いこと弱いこと!
しょうがないから攻略本買ったよ
で、読めば読んだで、キャラの育て方って究極的にはひとつしかないのね
アビリティ多彩、ジョブ多彩で、自由度も広そうなシステムなんだが、
(楽に)勝つには、攻略本をトレースするのが一番、というのが結論。
こうなるともう、憎むべき一本道RPGと同じだ。
だが、ハマった
いやあ、毎度毎度面目ない。シナリオがいいんだなあ、これが。
勧善懲悪二元論を脱したシナリオはFF7と同じだし、
己の正義(世間一般で言うところの正義でもある)を貫けば貫くほど、
どんどん悪人にされていく!
という、10代前半の少年少女がプレイしたらトラウマになりかねないシナリオが良い。
俺はもう今年で30のオヤジ予備軍なので、ガキ共のことは心配しない。
まあ、ガキ共もけっこううまく順応するだろうしね。
それができない純粋なガキは生きていけないだろうし
ピカチュー騒ぎとかねえ、あの程度でけいれんしてたら、
「エヴァ」は見れないと思うよ。
それはさておき、
とにかく、ネガティブ一直線のシナリオが良いです。
あのゲームこそ、最後までプレイして初めて価値のあるゲームだと思う。
最後の最後で、ゲームした時間と熱中した自分のすべて否定する衝撃のラストがたまらん。
難易度にメゲて途中でやめてしまった人は、手段を選ばず必ず終わらせて欲しい。
それに費やした時間のすべてが
無駄になるから!

まあ、シナリオのテーマでは、戦争の否定なんだけど、
戦争=ウォーシミュレーション=ゲームそのものを、もはや確信犯的に否定しているような気がする。
坂口さんの作品からは当分目が離せないですな。
この手のものって、「エヴァ」(これは見る価値あるし、時間もムダにならない。確信犯的に見る者の期待を裏切っているという点で共通している)に限らず、いろいろある。
たぶん、ゲームでは初だと思うが
とにかく、俺は肯定派ね。論議は湧いてないようだけど。
ちなみに、あまりに期待通りの安易なラストに辟易している方は、
とりあえず、「未来世紀ブラジル」「ホーリーマウンテン」を見てちょうだい。
あれほど爽快に、
見る者を激怒させてくれる話は
そうはない

爽快すぎて、怒る気も失せる快作だ。
さがせば、いろいろありそうだけれども。ノベルズではもっと多いんじゃないかな。
とにかく、「FFT」はシミュレーション嫌いの人でも楽しめるシミュレーションゲームだと思う。

で、話は「スーパーロボット対戦F」に移る。
これはいいね。ウォーシミュレーションということで、毛嫌いしていた俺だが、
やっぱりハマった
オタクの血が騒がないはずがない。
ここまで、いかにも「お子様向け」ゲームの装いで、
実はオヤジゲー
というゲームもないだろう。
え? お子様にも人気があるの?
いやー、あれでノれるのは、リアルタイムで見ていた世代だけじゃないかしら。
再放送してるのかなあ。ビデオで見ているのかなあ。
今や、初代ウルトラマンとか、仮面ライダー1号すら知っている小学生もいるらしいからなあ。
いずこかのイベントで、ガトーとシーマ (供にガンダム0083の敵役)のコスプレした夫妻と、
ミネバのコスプレをしたお子様
(おそらく御息女)
を見たことがあるけれど、オタクの第2世代は不幸なんだか、幸せなんだか・・・。
(本人注:御本人の方々とその親しい関係にある方々に失礼な表現をお詫びします。)
まあ、こういう作品がウケるのは、現在のアニメ業界には辛いはずなのだけど。
で、「スーパーロボット対戦」シリーズのすごいところは、
あれだけ、強引にそれぞれのエピソードをつなぎ合わせながら、
果たして収拾がついているのか? という点。
「F」以外やっていないので、わからない(「F」は完結していない)が、
聞くところによれば、収拾ついているようだ。
あれだけ、濃い面々を集結させて、ドラマとして完成する努力は賞賛に値するね。
「エヴァ」のシンジくんが、いじけて逃げた末に、
「ガンダム」のブライトさんにぶん殴られ、
「父さんにもぶたれたことないのに!」とやってしまうあたり、
大爆笑するとともに
非常に関心した。
庵野監督の感想が知りたい。喜んでいるかもなあ。
また、ゲーム以外の部分では、
ロボット大図鑑とかキャラクター大図鑑が凄い
しっかりとした解説だけでなく、
濃密かつ毒のあるコメントが
素晴らしい

非常に笑えるとともに、富野作品のキャラクターのほとんどが、
ロクな結末を迎えていない点も改めて知らされた。
これらの作品を見て、貴重な思春期を過ごしてしまった少年は間違いなく不幸だ。
それって俺のことじゃねえか!

うまくオチたとことで話題を変える。
最大の白眉は戦闘シーンだ。
かつての声優をほぼ完全な形で網羅し、名セリフの数々が炸裂する演出は最高だ。
ついつい口グセになるね。
BGMが主題歌(だけではないが)になっているのもグーです。
ゲッターロボなんか、もう歌った歌った。
年末年始の俺の家は異様なにぎやかさだったぞ。
ただ、かつてのウォーシミュレーションと比べて
まったく進化していない
戦闘シークエンスの流れにはガッカリした。
戦闘突入(BGM切り替え)→セリフ→戦闘アニメ→敵セリフ(リアクション)→反撃開始→敵セリフ→反撃アニメ→セリフ(リアクション)
という流れはリアルじゃないだろう。リアルうんぬん以前に、
昔のウォーシミュレーション
そのままだろうに

パクリが悪いとは言わないが、ちっとは進化させてくれ。
セリフとか、枝葉の部分ではなく、抜本的に。
例えば、戦闘と反撃は同時発生が基本。
ゲームのシステム上でも、長距離兵器(飛び道具)と近接兵器(剣関係)しかないのだから、
戦闘アニメのバリエーションも4通り(プラスアルファ)で済むでしょ。
単純にシークエンスの流れをちょっと帰るだけでもいい感じになると思うのだけれど、
セリフの再生のためのシークタイムにタイムラグが発生するとは思うが、
演出次第でなんとかなると思う。
要するに
戦闘突入(BGM切り替え)→戦闘および反撃のコマンド入力→戦闘アニメは同時発生(セリフはアニメ続行中に戦闘側、反撃側ともに再生)→それぞれのリアクションを再生
と、こんな流れ。飛び道具同士の戦闘(かつ双方に被害がある場合)はほとんど変わらないが、
かりに片側が回避に成功した場合、すげえ、カッコイイ映像になりそうじゃないか。
基本的には同時と言っても、正確には戦闘側→反撃側と優先度が生じると思うので、
反撃側は敵の狙撃を回避しながら、自分の狙撃を行う、とか
剣同士の戦いではツバぜり合いの末(セリフはこの間に再生ね)、双方または片方に被害が出る。
想像してみて欲しい。すごいカッコイイと思わないか。
まあ、実現するには、いろいろ難しい問題もあるとは思うが、
そこを実現するのもこれだけ長いシリーズの責任ではないか。
セリフを再生可能にしただけで、満足してもらっては困る。
すぐに飽きるぞ
このあたり、テキストで説明するのも限界があるし、そもそもわかりにくい。
で、別に強制はしない。
続編(Fの完結編ではなく)はないような雰囲気もあるが、
もしも、似た企画があるなら、ちょっと戦闘シーンには工夫を加えて欲しい。という程度の要求にとどめる。
どうせ、こんなページ読んでないしな。
それはともかく、なんでこんなことにこだわるかというと、
俺がハマったのは、ウォーシミュレーション以外の部分だけだからだ。
それはFFTもだいたい同じだけれども。
大戦略5の索敵モードのような、「これは新しい」というフィーチャーが、
あっても不思議ではないと思う。
このままでは、いつまで経っても、ウォーシミュレーション嫌いが直りそうにない。
そんな俺が、枝葉の部分にそそられてウォーシミュレーションに手を出してしまうあたり、
ゲーム業界のかかえる大きな問題でもあると思うが。
斬新なゲームがやりたいぞ。
このままでは、ウルティマ・オンラインに行くしかないのか?
正味の話。マジ。
ハマるのわかってるが、通信費が莫大にかかりそうだから、やりたくないんだ。
うーん、ハマった(1999年5月現在)。やっぱりここしかなかったね。残念だけど。
その前に、「カルドセプト」やらなくちゃね。
あれはよさそうだね。「ギャザ」にもハマっていることだし。
明日買いに行くかなあ。
大雪らしいけどね。

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