小人閑居して不善をなす

感想 FF VII/VIII/IX

ま、そういうわけでFFの話題なんだけど。
珍しく、俺的には記録的早さでFF IX終わった。
今年は後がつかえているので、多少は急いだってのもあるけどさ。
サクサク進んじゃうのは、今まで通りだったけど、
実プレイ時間が約60時間ってのは、多分一番長いんじゃないかな。
さすがに、この段階でネタバレやらかすと顰蹙買いそうなので、
あんまり本筋の話はしない(ようにするつもりではある)。

まあ、簡単にFF IXの感想など。
何度も書いているが、俺はFF VIIIがあんまし気に入っていないので、
なおさら、FF IXは良かったよ。
そりゃ、まあ、リアル調からハーフリアルっていうか、フィギュアっぽいデザインになったキャラクターに激しい拒否反応が出たとか、
(これはストーリー後半で印象がかなり好転する)
主人公がスー○ーサ○ヤ人だとか。
(これだけは、許せねえ。)
ス○フ○キン(誰?)はまだ気に入ってるんだけどねえ。 タイミング的にクリスタルの復活は、FF Xで良かったんじゃないの? とか、
(後述するが、ストーリーを考えるとOK)
言いたいこと(つまり文句)は色々あるんだけど。
なんつうか、ゲームシステムを含めてFF VII+FF VIII÷2って感じ。
これがGoodなわけだ。
これは退化といよりは、完成度が高まったのだと解釈したい。
3本作ったことで、ようやくゲームとしてのまとまりがついたかなあ。という感じ。
次以降は、これの延長線となるのか、それともまた新しい構想(ゲーム的にも)を持ってくるのかが気になるところ。
(ネットワーク対応とかが中心になるのかねえ)
なんにしても、これでひとくくり、第3期FF 3部作もようやく完結だ。

3部作って形態は、映画なんかにもよくあって、
例えば、「インディ・ジョーンズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「平成ガメラ」
忘れちゃいけないのが、「スターウォーズ4/5/6」ね。「同1/2/3」の方は完結してないので保留。
で、この手の3部作に共通しているんだけれども、
俺が好きな順で並べると、第1作>第3作>第2作になる。
FFも含めて、これみんな一緒。
その理屈はそれなりにあって。
第1作は新しいストーリーならではの面白さ。印象の大きさに尽きる。
その後のシリーズってのは、宿命的に第1作を踏襲せにゃならんので、
驚きとかインパクトが薄くなるのは仕方がない。
で、第3作はシリーズのクライマックスってのもあって、
そうおうに見応え十分、スケール大きすぎってものになるので、満足度は高い。
悲しいのが、第2作。
結局、「つづき」で始まって「つづく」で終わる中途半端なものになってしまうので、
見終わった後に物足りなさが残ってしまう。
これの典型的な例が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
例外的に第2作として面白いのは、「スターウォーズ5」だったりする。
俺としては、ストーリー的な中途半端さが気になるのだが、
舞台となる惑星、登場人物ともに最もバラエティー豊かで、
「スターウォーズ」世界の懐の深さを一番表しているのが本作と言うこともできる。
それゆえに、シリーズ内ではちょっと異端なんだけど。
(これは、FF VIIIにも通じるのかもしれない。)

そろそろ、本編に戻るよ。
なんでまた、FFのVII/VIII/IXを3部作と呼ぶかというと。
ファミコン時代のI/II/III。スーファミ時代のIV/V/VIを踏まえて言ってるんだが。
ストーリーっていうか、世界観がかなり似通ってるんだよ。
(I〜IIIとIV〜VIは知らない。やってないので)
なんていうか(このへん、ネタバレしやすいので明言しない)、
FF IXプレイしていると、FF VIIを思い出さない?
DISC4に突入すると、そんな感じしてくると思うんだけど。
別にFF IXは「星を守るための戦い」ではないんだが、
それ風テイスト(プレイして確かめてねん)+
「人間たちの物語」
になっている。
何故、これをFF VIIでやってくんなかったの?
(まだ引きずってんのか?)
そういうストーリーのまとめ方とか、ゲームシステムなんかが、
FF IXを、FF VIIで始まり、 FF VIIIを経た結果としての集大成的なものに思わせるんだなあ。
VIIIは世界観的には異端なんだけど。
ただ、FF VIIIのやり方ってのは、他の作品ならアリだと思うし、
8等身リアルキャラってのは、PS2で復活するかもしれない。
(やっぱ、PSだとポリゴン数足りないんだろうね)
このあたりは、どうなることやら。

ネタバレすれすれの話はここまでにして。
やっぱ、4人パーティはいいよね。
前衛、後衛の役割分担とか、戦術練るとかそういうのがやっと復活した。
これはクリスタルの復活よりも偉大でしょ。
まあ、理想は6人なんだけど。これは次回作でどうなるのかな?
その意味もあってか、倒すのに頭使った方がいい敵キャラ増えたよね。
実はラスボスも、パーティー編成次第では楽勝になる。
(ま、経験値はそこそこ必要だろうが)
あと、FF IXでは、マップ内歩き回ってると「!」マークが出るので、
アイテム簡単に見つかるかと思っていたが、
隠しアイテム膨大すぎ。
とにかく虱潰しに歩くべし。
隠し合成屋とか、モグネット本部とか、そういう隠しイベントもあるので、
やり込み度もかなり高い。
たぶん、もう一度やる。いや、もっとか。
ただ、今度は「アルティマニア」出ないんだって? 
ウラとった話じゃないので、偽情報かもしれないが、
もしも、「大海のよどみ」みたいなストーリーとなんの関係もないイベントあるなら、その存在だけでも明らかにして欲しいなあ。
もしかして、そのあたりは「プレイオンライン」で!?
商売上手だなあ。スクエア。
俺はそんな子に育てた覚えはないよ。
ま、それはさておき、今後も面白いのをひとつよろしく。

話は変わるが、今、話題になっている「中古ゲームソフト販売」の話
俺は幸いにも年に数本(限りなく10に近いヒトケタ)程度ゲームをやるだけなので、
ゲームはすべて新品で買っているのだが。
中古ゲームソフトの利用って、どんなもんだろう。
中古ソフトそのものが悪いってんじゃなく、現状では、中古ソフトが売れても、
開発したメーカーに利益が還元されないんだよね。
これ、ゲームファンの人はどう思ってるのかなあ。
もちろん、中古ソフトをプレイして面白かったから、次回作は新作で買う人がいるとか、中古市場がゲーム市場の活性化に役立っているという主張も否定できない。
俺は別にメーカーの手先でも、「中古ゲームソフト断固反対」派でもないが、
こういうページを作っている以上、金こそ稼いでいないが、
れっきとした「著作者」なので、
「著作権」というやつはきちんとしておきたいのだ。
自分の権利を主張するうえでも。
で、まあ、嘘くさいと感じる人もいるだろうが、美しい話ってのをひとつ。
(あくまでも現時点で)「メーカーに利益が還元される」新品ソフトを買うという行為は、
例えるならば、「投資」だ。
「これからもいいゲームを作ってね」とか、「今度のはつまんなかったよ」とか、
言うためにも「きちんと」金払うべき。ではないかい?
逆に、「あそこはクソゲー率高いから、中古じゃないとリスク高い」っていう論法は、
(現状の)中古ソフトの売買ではメーカーの利益にならない。→開発力低下→クソゲー率さらに高まる。
という悪循環にしかならない。
あくまでも俺的自己満足としては、だが、
「FF VII以降、幾度も難癖つけながら、それでも懲りずに新作買ってたおかげで、ようやくFF IXで及第点をつけられるソフトになった。これはやっぱり俺の投資のおかげだろう」
なあんて、まるで株主のようににやにやしているのが現在の心境なわけ。
(だから、前の段落の文末で「こんな子に育てた云々」とか言ったわけだ)
これからも言い続けるけどね。
こういうの、どう? やっぱ偽善的? 嘘くさい?
それはまあ、どう思おうと構わないけど、
なんかの偶然で、ここまで読んだ人はちょっとだけ考えてみてください。

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