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千夜一夜物語



元アイドルスター・長谷直美の巻


NHKドラマで一躍人気者
芸能記者といってもまだ駆け出しの頃、私の好きな女優さんに長谷直美がいた。私が初めて彼女にあったのは、昭和50年7月、それは直美ちゃんがまだ都立の駒場高校定時制3年生の18才の可憐な乙女ののころだった。彼女はその前の年の6月にCBSソニーから「私は天使じゃない」という曲で歌手デビュー、同じ年にはNHKNの人気番組「四季の家」で初々しい演技を見せ、一躍、アイドルになっていたころだ。

慌てて来社
丁度その日は、一般の読者を彼女と対談させる企画ということで、本社で彼女が来るのを今やお遅しと待ち構えていた。 余りにも遅いので、外へ様子をみに出ると、彼女が一人であわてて駆け寄ってきた。目がとってもパッチリとして、スラリとやせたスタイルといい、とっても愛くるしい女性で、大感激したものだ。  私の事前に調べたメモによれば、当時の彼女のスリーサイズは上から85−63−88センチ、身長は164センチで体重は52キロとある。彼女の魅力はやはり、その清楚で美しく整った顔立ちである。

車が大好き少女
 「ごめんなさい。車で一人で来たんだけど、どこは駐車していいのか分からなくてグルグル回っていたの」と開口一番。「車はどこ」と聞くと、彼女はさっそく、社の裏へ私を案内してくれた。買ったばかりという日産スカイラインGTOが道路脇に止まっていた。大の車好きで「最近、ようやく念願の運転免許を取ったばかりよ」と笑う。  さっそく、”安全な場所”へ案内して駐車、ようやく、無事にファンとの対談に入った。正直いって、当時から彼女の歌がそれほどうまいとは思っていなかったが、対談の中でこんなエピソードを話してくれたものだ。

NHKオーディション
 「NHKの歌番組に出演するには、一応、オーディションにパスしなければならないのだけれど、私は通るのに6回もかかったの。でも、あの西城秀樹さんだって8回目ですよ。それでも、最近は、実力よりも人気も加味してくれるみたい」と実に、屈託がない。  あまり、自分は有名人だと変に背伸びしない素直さがとても良かった。その彼女も、もう38歳とは、なんと月日の経つことの早いことか。


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