22名が参加して「奥玉の石碑と板碑について」楽しく学ぶ=畠山喜一氏講師に
17年度の町民大学特別コース「奥玉地元学2」が6月1日、奥玉公民館で22名が参加して開講しました。1回目講座は「奥玉の石碑と板碑(いたび)について」と題し、東磐史学会常任理事の畠山喜一氏から冬場等に奥玉地元学会員が調査した石碑や板碑に刻まれている意味や幅広い角度から奥玉に関係することがらを学び、認識を深めました。(写真) 畠山氏は、初めに「『石碑』について、石に業績や事績を記念する文字を刻んだもの。『板碑』は、鎌倉時代から江戸初期に亡くなった追善供養に建てた卒塔婆。」と意味を解説し、奥玉で調査された「庚申塔」や「馬頭観音」「金剛童子」など等約76種類の意味についても詳しく説明がありました。資料として講演レジメのほか会員の武者昭一さんらが調査して各行区ごと、神社・仏閣内の石碑の配置図も受講者に配布されました。 それらをもとに、先人が建てたそれぞれの石碑に深い願いが込められていること。四節それぞれに豊作や雨ごい、火防、福徳など数々の種類があり、参拝するときもそれぞれに願いを託し、安泰や供養したことが、楽しく語られました。 林ノ沢観音堂等についても、歴史的価値が高いことや「屋号」の中にも由緒ある名称等が見受けられること、人材が輩出していることなど熱っぽく語られました。「このようにして地元のことや歴史を手にとって学ぶことはいいことであり、『夢』を持ってそれぞれの分野で『良い行い』をしてください。」と楽しい学びの一時でした。初めての受講者からは「こんなに楽しく勉強したりしていることにびっくりしました。奥玉のこともっと知りたい。」など感想を寄せていました。 2回目は、6月10日に奥玉と関わりの深い気仙沼市鹿折地区等訪ね、「金山資料館」等で移動講座をすることになっています。