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4月28日、新千厩町立図書館がオープンしました。 |
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明るいスペースの図書館内。ぬくもりが感じられ、多くの利用が期待されています。 |
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<新千厩図書館、待望の開館祝う〜ソフト面の機能も充実> 新千厩町立図書館(宍戸久夫館長)の開館式は二十八日、同町千厩字北方の現地で行われた。日本たばこ産業(JT)旧千厩原料事務所の建物を改造、整備したもので、町や議会などの関係者がテープカットを行い、待望の施設の完成を祝った。同図書館は東磐井郡内の公立図書館や小中学校などとネットワークを結び、図書情報を一元化する東磐井図書情報センターの機能も併せ持つ。 開館式には、町や町議会、町教委、千厩教育事務所などの関係者約四十人が出席した。午前八時半に開会し、菊地宏雄町長が「独立した図書館建設の町民の要望に応え、旧千厩原料事務所をリニューアルし見事に再生することができた。専門スタッフも配置し、ハード、ソフト両面で機能を充実させた。町民が輝き、生き生きとした生活を送れるようにお手伝いしたい」とあいさつ。北村健郎教育長が事業報告した。 来賓の村上悌議長は「町民に大いに利用され、文化の拠点として活用されることを願う」、千葉雅夫千厩教育事務所長は「IT(情報技術)が普及する中、人間の心の豊かさが必要となり、読書の大切さが指摘されている。学校教育の支援の見地からも図書館に大きな期待が持たれる」と祝辞を寄せた。 その後は玄関前で出席者の代表五人がテープカットを行い、開館を祝った。九時からは一般利用者も新図書館を訪れ、真新しい館内を見て回り、書架の本を手に取ったり、早速貸し出しを受けたりするなどしていた。 子供連れで訪れた町内の女性は「新しくなったというので来てみた。(検索用の)パソコンがあるので本の場所を探しやすい。ビデオやCDはまだ数が少ないようなのでもっと充実してもらえば」。近所に住む女性は「家から近くなったし、前の図書館に比べて広くなり、配置も良くなった」と感想を語っていた。 同図書館の整備は十三年十二月着工し、三月下旬完成した。建物は鉄筋コンクリート造り二階建て、面積約七百四十七平方メートル。資料収容能力は六万二千冊。開館時の資料数は二万五千百六十冊となっている。総事業費は約二億六千七百万円。 同図書館は東磐井図書情報センターとして、郡内六町村の公立図書館と四十四の小中学校、一部の高校をネットワーク化し、図書情報を一元化するセンター機能も兼ねる。設備面の整備は十五年度の完成を目指して進んでおり、今年度中に一部稼働する。こうしたネットの構築は、県内でも先進的な取り組みとなる。 (4/29 岩手日日新聞より) |