平成19年03月23日発行
集落営農に対応し、農事組合法人「おくたま農産」が発足=3月18日
可能性生かし334名の組合員175haを集積、組合長に佐藤正男氏
農事組合法人「おくたま農産」の設立総会が3月18日、千厩維新館で開かれ19年度から始まる品目横断的経営安定化対策に呼応する集落営農組織として県内最大規模の集積面積約175ha、334名の組合員で発足しました。 設立総会には、本人121人、委任状190人が出席。発起人を代表して佐藤正男氏が「同意を頂いた組合員らと心をひとつにして、守りの農業から攻めの農業へ転換し、国際化に対応して行きたい。」とあいさつがあり、議長に金弘則氏を選出後、議事に入り、おくたま農産の定款・規約・加入者・事業年度計画・品目横断的経営安定化対策の加入などいずれも挙手多数で承認され、法人の理事16人、監事2人を選出し、初代組合長理事に佐藤正男氏を互選しました。 奥玉地区では平成7年から県営基盤整備事業により1ha圃場など大区画化にし、7営農土地管理組合などを組織し、生産コスト削減や農業用施設の管理などを行ってきましたが、新たな農業政策に対応し、18年度から地区内の営農組織を一本化する方向に固まり、国が進める品目横断的経営安定対策に呼応する形で説明会や研修会、営農組合ごとの作付調整や打ち合わせなど断続的に展開され、集約をみたものです。 設立を受け来賓祝辞の中で「生産コストの低減、一元化を図り『一地区一農場』の高い理想のもと的確な判断で先進的な取り組みを期待する。」など今後への期待と可能性を生かす激励のあいさつがありました。この後、多くの来賓紹介など行われ、役員就任あいさつ、設立祝賀会が開催されました。
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千厩地域大学『四季の山野草・園芸コース』=とうほく蘭展2007を35名受講
平成18年度は、34名の受講生中21名が修了証を手に=1月27日
奥玉公民館が担当する千厩地域大学「四季の山野草・園芸コース」最終講座が、1月27日仙台市の夢メッセで「とうほく蘭展バラとガーデニングフェスタ2007」を見学、受講生ら35名が参加しました。(写真) 講師に岩手エビネ愛好会の松井哲さんから「エビネの種類や病気の見分け方、対処方法」など指導を受けました。数々の洋蘭ディスプレイやガーデニング、ミニ庭園などとともに色とりどりの蘭が展示されていました。イベントステージでは、「家庭で楽しむ洋蘭づくり」「バラの独り言=バラづくり」のセミナーを受講しました。 帰りの車内では、これまでの講座やとうほく蘭展の感想と今後の要望などを話してもらい、「とうほく蘭展を楽しみにしてきた。蘭の育て方も学べて良かった。」「今後も続けてほしい。寄せ植えなど実技を取り入れてほしい。」「土づくりをしっかり学びたい。」「楽しく学べたし、今後も続けてほしい。」など多くの感想や継続要望が出されました。18年度は34名の受講申し込みがあり、7割以上受講した21名が修了し、修了証が手渡されました。

「奥老連第9回お茶ぱたきカルタ大会」で寺花老人クラブチームが優勝
和気あいあいの中6チーム50名の参加で交流し健康講話も=1.30
奥玉地区第9回お茶ぱたきカルタ大会(奥玉老人クラブ連合会・奥玉公民館共催)が、1月30日奥玉公民館日本間で6チーム50名参加のもと開催されました。藤野福男大会長からのあいさつと畠山春男審判長から競技上の注意があり、各老人クラブの男女4人が1組の選手は、日頃の練習成果が発揮され、競技の結果、優勝は寺花、準優勝は宝築、3位に三沢の各老人クラブが輝き賞状等が贈られました。 終了後に「寝たきりにならないための健康づくりと冬の病気について」奥玉診療所・角田健也先生のお話がありました。「自分のできることは自分でさせること。転ばないことが大事でトイレや日常使う場所は、バリアフリー化を。」等ためになり健康法を指導いただきました。(写真)

「奥玉地区の鋳物業」等を題材に奥玉地元学研究会新春懇談会=1.25
奥行きの深い梵鐘や地元資源のことを学びあい、今後調査や活用も
18年度の千厩地域大学特別コース「奥玉地元学3」は、12月12日の講座で28名受講者中18名が修了し、講座は終えました。「奥玉地元学研究会新春懇談会」ということで、1月25日午後、奥玉公民館を会場に「奥玉の鋳物業」や「上奥玉絵図」等を題材に市千厩支所教育文化課の畠山課長補佐を助言者に迎え、お話をいただきながら16名の参加で懇談がありました。 佐藤初雄会長から「『奥玉の屋号・苗字集』の発刊などを通じ地元を掘り起こしてきたが、まだまだ埋もれていると思う。地域の資源を後世に残していき、いきいきと輝いてほしい。」とあいさつがあり、畠山補佐より昭和60年の千厩町産業文化祭文化財展「奥玉の鋳物業展」でのエピソードを交え、奥行きと興味深い内容が披瀝されました。「『宮城県史17巻』によると奥玉の鋳物業の起源は、大船渡市日頃市の長安寺の梵鐘に刻まれていたもの。文献で寛文13年(1673年)だが、昭和19年の戦時調達で現物はない。また、栃木県佐野市の『天命鋳物資料集』の中に、奥玉の鋳物師の作品が多く紹介されており、『太田』『田名網』などの苗字のついた鋳物師の数々の功績が残されていること。」宿下地内の石碑のことや「経写録」や「御院宣写」の記録が、奥玉に残されていることなど幅広い角度から助言をいただきました。 また、貴重な上奥玉村絵図の写しも示され、伊達藩と田村藩の境界線と思われるところや街道など興味深い図面も。それらをもとに新春にふさわしく、みかんを囲みながらなごやかに懇談しました。「梵鐘の銅はどこからきたかわかっていない。」「砂鉄は、大原の砂鉄川などから?」「『出職』といって、現地に赴いて製作にあたった。」「水沢の羽田から鋳物特別展の協力依頼もあるが、年代を江戸時代と、近代を分けて考える必要がある。」などや「七里塚の由来は?」など出され、今後も深めていきながら地元資源の調査・活用が求められます。 奥玉地元学研究会では、3月23日には総会を持ち、今後の課題等協議しながら新しいスタートをめざします。

「文化財を火災等から守れ」林ノ沢観音堂で150名が参加=1.28
バケツリレーや消火器操作、放水訓練など文化財防火デー多彩に
1月28日、奥玉地区内の一関市指定有形文化財「林ノ沢観音堂」を会場に一関市千厩地域「文化財防火デー」の文化財防火訓練(一関市教育委員会等主催)が実施されました。藤堂隆則市教育委員会教育長が統監の下で、天ヶ森・町下自治会員ら70名と教育委員会文化財関係者、一関東消防署・千厩地域消防団員・奥玉婦人消防協力隊員ら80名の150名が参加。通報・放水・炊き出し訓練、バケツリレーや消火器操作がきびきびと多彩に行われました。(写真) 婦人消防協力隊員らの炊き出し訓練と地区民による消火器操作訓練も行われ、多彩かつ大がかりに実施され、訓練の講評が小野寺勲一関東消防署長からあり、観音堂別当の菅野福男さんらから「過去に火災にあっている。貴重な建物・文化財であり、みんなで守っていきましょう。」とあいさつがありました。 参加者に終了後、観音堂に保管されている「園通」の額や「銅像観世音菩薩」も紹介され、改めて文化財を守る大切さを認識した訓練でした。

育児は育自」と題して奥玉小学校家庭教育講演会=2.22
〜「気がついてあげることが親の責任」など久慈竜也氏が講演〜
2月9日、奥玉公民館と奥玉小学校PTA共催の家庭教育講演会が奥玉小学校音楽室を会場に、「育児は育自」と題して元岩手県PTA連合会長の久慈竜也氏を講師に開催されました。 久慈さんは、中学生作文コンテストの優秀作品を事例にPTA連合会長時代の体験や自らの経験を折込みながら、「ピアス、茶髪は不良か。見かけで判断し決めつけてはいけない。入学式にガムをかんでいる親や子供にコンビニ弁当を持たせる親もいる。これが現実である。」いじめや少年犯罪には「親は保護観察をしなければいけない。子供の誤りを正さなければならない。気がついてあげることが親の責任である。」と訴えます。子供だけを責めず「子供は親を選べないのです。皆さんはいつお父さん、お母さんになったと感じましたか。今もその気持ちを持ち続けていますか。」本日のお願いとして、「帰ったら子供をギュット抱きしめてください。子供との触れ合いが大切です。」と締めくくりました。最後に紹介した事例が自らの生い立ちだったことに一瞬会場が静かになる場面もあり、父母や教師約60人が聞き入った講演会でした。(写真)

ホールインワンも続出、奥玉地区「グランドゴルフ教室」で=2.27
成人からお年寄りまで気軽に楽しめるニュースポーツとして普及も
奥玉公民館(村上福男館長)主催の奥玉地区成人講座「グランドゴルフ教室」が、2月27日、千厩おくらんどを会場に16名が受講して開催されました。講師には千厩町グランドゴルフ協会の方3名に当たっていただき、基本ルールや競技の仕方について説明を受けた後、5人づつ3組に分かれ、各組に講師が付き添う形で、実際に3ラウンド合計15ホールのゲームを行いました。最初は、うまく寄らず打数が多かったり、打数確認を怠るなど講師から注意やアドバイスをもらう場面もありましたが、ラウンドを重ねるごとにホールインワンが続出し、気軽にできる競技に触れ合う充実した教室となりました。(写真) 奥玉地区では、ゲートボールは盛んですが、ニュースポーツとしてのグランドゴルフの普及は、これからです。成人からお年寄りまで気軽に取り組めるスポーツで奥玉公民館前に建設中の農村広場などで練習や大会など今後、期待できるものです。教室を契機に愛好者の輪が広がることを願います。

「大きくなって帰って来てね」と奥玉保育園児ら24名が
「千厩川(弓手川)へサケの稚魚を放流」= 2月9日
暖冬とはいえまだ水が温むには早い2月9日、奥玉公民館前の千厩川(弓手川)で奥玉保育園(加藤つる子園長)年長児24名が、サケの稚魚を川に放流しました。千厩川をきれいにする会(千葉克知会長)と一関市が千厩と川崎地域で千厩川のさらなる清流化を願い行われたものです。可愛い長靴姿の園児は、小さなバケツに分けられたサケの稚魚を、「大きくなって帰って来てね。」の願いを込めて川の縁から一斉に放流しました。(写真)放流の模様は、NHKの岩手ロカールニュースでも放映・紹介されました。

「パッチワーク教室」興味持つ人多く継続要望も成人講座女性向け=2.15
奥玉地区成人講座女性向けコースとして2月15日、奥玉公民館を会場に「パッチワークの基礎から学ぼう」をテーマに定員を上回る23名が受講しました。申し込みも多数いただきことわりきれないほどでしたが、パッチワークに興味を持つ人が多いことがわかります。 講師の鈴木亜矢子さんから基本となる布の合わせ方を学習し、壁掛けに挑戦しました。「基本からわかって良かった。もっと続けてほしい。」など感想が寄せられました。2時間ほどで思い思いの作品が出来上がり、皆さん満足していました。(写真)

「家庭で手軽にできる洋風料理」5種類のメニューに挑戦=3・5
奥玉地区女性教室で原田良一氏講師に18名の参加でノウハウも学ぶ
3月5日午前9時半から奥玉公民館を会場に奥玉地区女性教室(奥玉婦人会・奥玉公民館共催)「家庭で手軽にできる洋風料理教室」が18名の参加のもと開催されました。 講師に原田良一氏があたり、「ぶっ切りカニ入り炊き込みごはんスペイン風」「クリームシチュー」「簡単エスカベーション」「アサリのスパゲッティー トマト風味」「むし器でつくる簡単で本格的おいしいプリン」の5種類のメニュ−に挑戦しました。(写真) 奥玉地区内でも、季節の野菜や魚等を生かすことや本当の味を知らない人が増えており、今回は、身近な食材を使って指導をいただきました。原田さんは「料理とは心をこめて作ること。手をぬかないこと。『昔はおふくろの味だが、現在は袋の味』と言われている。インスタントや化学調味料などにたよらず、素材を生かして調理を。魚に骨がないと思っている子どももいる。箸の使い方から学ばせないといけないし、食育の大切さを説いていきたい。」など、面白く楽しいトークを交えながらおいしいメニューづくりで時間内に終了し、ゆっくりと創作室で会話をしながら、試食しました。 講師から、「上手にできたと思わないで、家でも作ってみて下さい。」と感想をいただき、参加者も洋風料理のノウハウも聞けて満足していたようでした。

この冬のホットな話題
町下地内の水を張った田んぼに飛来していた白鳥は33羽にもなり、2月27日朝8時頃、北の方へ飛び立ちました。その後に、何羽か戻ってきたようで3月の彼岸過ぎには飛び立つようです。また、来年も楽しませてください。

「宝の宝庫」奥玉公民館、6年間お世話様でした〜退職にあたって〜
春の息吹きが感じられる今日この頃、私こと3月31日付で奥玉公民館長を最後に36年間の町・市職員生活を、健康上の理由から退くことにいたしました。
 この間、地域の皆様、奥玉振興協議会や各自治会はじめ関係団体の方々には「宝の宝庫」奥玉公民館を支えていただき、本当にありがとうございました。紙面を借り厚く御礼申し上げます。
 
 思い越せば、平成13年春に着任した折りに「何で公民館さ行くの?」と他地区の方から、意外ともとれるお話を頂きました。そのようなスタートでしたが、通信教育で一から学びながら「住民に愛され、『宝の宝庫』を築き、動きがわかる公民館」をめざし、毎月「公民館だより」を発行したりしながら、地域の方々に利活用される公民館運営に心がけてきたつもりです。

 お陰様で、子どもたちから高齢者の方々までの行事や講座等を通じて、多くの方々と触れ合い、体験や知識を得たことも私自身のみならず受講生や地域の財産となりました。6年間のうちでも、奥玉ソフトスポーツ少年団の全国大会出場・東北大会優勝や奥玉野球スポーツ少年団の9年ぶりの県大会出場のほか千厩夏まつりに地区民こぞって参加できたこと。「ふるさとまつり」「民芸大会」「運動会などスポーツ行事」に8自治会の協力で毎年趣向を凝らして盛大に開催できたことなど印象に残ります。奥玉の資源発掘を始めた「奥玉地元学」コースの3年開催や少ないながら職員一丸となって各種成人講座・女性・家庭教育・高齢者学級など多くの学びの場を提供し、地域課題解決の糸口をつくれたかなと思っております。一生が「生涯学習」であり、私も「学び」を今後共大切にしていきたいと思っております。

 「『玉』の名のつく所に『金』があり」(地元学講師)「『健康とは』体の健康、心の健康、財布の健康」(佐藤初雄前奥老連会長)「仕事を残すのは『下』である、金を残すのは『中』である、人を残すのは『上』である」(後藤新平記念館で)いろんな名言や多くの「宝」を与えていただき、いかに「人づくり」が大切であるかを教えられ、一日一日が充実した6年間でした。

 本当に長い間お世話になりました。今後は、透析治療を続けながらの生活ですが、体をいたわり、地域の皆様に少しでも恩返し出きるようがんばっていきたいと存じますので、今まで同様おつきあいご指導下さいますようお願い申し上げます。同時に引き続き公民館活動にご支援賜りますようお願いし、皆様の益々のご健勝、地区内関係諸団体それぞれのご発展を心からお祈り申し上げ、退職にあたってのごあいさつといたします。

平成19年3月末日
一関市立奥玉公民館長 村 上 福 男



弓手川俳句会 2月例会 抄


4月4日
奥玉保育園入園式
 (午前9時半〜奥玉保育園)
14日
奥玉地区公職関係者歓送迎会
 (午後1時半〜奥玉公民館 日本間)
6日
千厩中学校入学式
(午前10時〜千厩中学校体育館)
15日
奥玉婦人会総会
 (午後1時半〜奥玉公民館集会室)
8日
岩手県知事・県議会議員選挙投票日
16日
市千厩支所第1回行政区長会議
 (午後1時半〜支所大会議室
・奥玉体育協会監査会、理事会(19:30)
 (午後6時半〜奥玉公民館集会室)
9日
・奥玉小学校入学式
 (午前9時半〜奥玉小学校体育館)
21日
平成19年度奥玉小学校PTA教職員歓迎会
(午後5時〜奥玉公民館)
13日
飛ケ森キャンプ場びらき実行委員会
 (午後7時〜大平集落センター)
26日
平成19年度奥玉体育協会代議員総会
 (午後7時〜奥玉公民館)
 
 
29日
飛ヶ森キャンプ場びらき
 (午前10時〜飛ヶ森キャンプ場)

* 体育施設の休館日=4月9日 全館休館日=4月9日
★発行:奥玉公民館 電話:0191(56)2950 FAX:0191(56)2906 皆さんからの情報をお待ちしています。