「平泉世界文化遺産と骨寺村荘園遺跡」の東北大名誉教授・入間田宣夫氏講演も

平成17年度千厩町民大学(メオトピアカレッジ)閉講式が2月10日午後1時30分から千厩公民館で行われ、ウォーキング・歴史・食めぐり・四季の山野草園芸・陶芸など13コース253名の受講者中173名が修了しました。閉講式には約80名が出席して行われ、代表者の修了証授与に続き新市誕生により学長に就任した藤堂隆則一関市教育委員会教育長から「熱心な学習の輪が広がり、学びを通じて地域の底力を発揮できるよう、ますますのご活躍を。」とあいさつがありました。来賓の菊地保千厩町自治会協議会長から「本日は修了おめでとうございます。みなさんも目が輝いてみえます。これからもがんばって下さい。」と祝辞のあと、選択コース7コース、特別コース5コースのそれぞれの受講生を代表して謡曲コースの時田節雄さんから「習ってみたかったひとつが実現した。登米の能舞台で『義経の屋島』などを詠じたのが良かった。ロマン・哲学・文化を学び取った。」と感想がありました。
記念講演では、「平泉世界文化遺産と骨寺村荘園遺跡」と題して東北大学名誉教授の入間田宣夫氏から平泉文化遺産を世界遺産にするまでの手続きの流れが説明されました。平泉は単に金色堂に代表される建物群ではなく、それらを支えた文化や伝統・風景などあらゆる面から見据え世界遺産登録への重要性を説明しました。「中尊寺領骨寺村荘園遺跡(=現在の一関市本寺地区)について貴重な絵図や日記(記録)からこの地に仏教が入り、そこから農村づくりの動きがわかる類をみない遺跡である。世界遺産登録に向けては、遺跡があるだけではだめで、みんなで支えていく体制が必要だ。」と貴重なお話でした。