平成17年6月17日発行 
「義経伝説」の「白藤」が今年もきれいな花咲き誇る
町内で2番目に古い応安2年に立てられた板碑も
千厩町奥玉字坂下地内の「白藤」が今年もきれいな花をつけ咲き誇りました。5月28日頃に満開となり、昨年に比べて2週間ほど遅いものの見事な白藤となりました。 「白藤」伝説は、今から820年ほど前に源義経が平泉から気仙沼に行く途中、この地まで乗ってきた白馬が倒れて亡くなりました。その馬は、鹿折(現在の気仙沼市鹿折)の「源名が瀧」というところで生まれた『小黒』という名馬で、義経は、丁重に死骸を塚に埋め、そこに来る途中、相川(現在の一関市舞川)の五輪峠で白藤の枝を折って使っていた鞭(むち)を弔いに立てました。その藤の鞭から根がつき、枝は数十本に分かれ毎年白い花を咲かせ、古木となり成長を続けて来たといわれています。 根元には応安2年(1368年)に建てられた板碑(いたび)があり、円光の中に種子が刻印され、地蔵菩薩を表わしているものです。材質はヒン岩。町内で2番目に古い板碑で、地域の方々が供養しています。(写真)

室根山のつつじもあざやかに満開=6月中旬
全山一面赤と緑のコントラスト、眼下に気仙沼湾等一望
千厩町、室根村・大東町にまたがる室根山のつつじが満開で6月中旬が見頃の最盛期。6月11日には天候が芳しくなく訪れる客もまばらでしたが、一週間ほど前から大勢の観光客が訪れていました。眼下に気仙沼湾や室根村折壁・大原・奥玉なども見渡せ絶好のロケーションです。(写真)奥玉地域や今後の新市の姿を室根山の上からながめ、地域課題を見るのも感慨深いものがあります。

さらに深めるため町民大学特別コース「奥玉地元学2」スタート6/1
「奥玉の石碑と板碑について」学習や「鹿折金山資料館」等で移動講座も
17年度の町民大学特別コース「奥玉地元学2」が6月1日、奥玉公民館で22名が参加して開講しました。1回目講座は「奥玉の石碑と板碑(いたび)について」、東磐史学会常任理事の畠山喜一氏から奥玉地元学会員が調査した石碑や板碑に刻まれている意味や幅広い角度から奥玉に関係することがらを学び、認識を深めました。(写真)
 先人が建てたそれぞれの石碑に深い願いが込められていること。四節それぞれに豊作や雨ごい、火防、福徳など数々の種類があり、参拝するときもそれぞれに願いを託し、安泰や供養したことが、楽しく語られました。林ノ沢観音堂等についても、歴史的価値が高いことや「屋号」の中にも由緒ある名称等が見受けられること、人材が輩出していることなど熱っぽく語られました。「このようにして地元のことや歴史を手にとって学ぶことはいいことであり、『夢』を持ってそれぞれの分野で『良い行い』をしてください。」と楽しい学びの一時でした。
2回目として特別コース移動講座(奥玉公民館・奥玉地元学研究会合同)が6月10日、気仙沼市の鹿折金山資料館などを21名が訪れ、「奥玉と鹿折との関わりや『金』・半鐘について」学びました。初めに「鹿折金山資料館」を訪れ、昭和37年まで続いた金山経営等について鹿折金山保存会の加藤宣夫(のりお)氏と館長の中村敬二さんから説明を受けました。「平泉黄金文化を支え、豊臣秀吉の頃には玉山・大谷金山と並んで3代金山として栄えたことや、明治になって金の含有量83%の大金塊が出たこと。資料が保管されていたので自力で資料館を運営している。」などびっくりする内容でした。「太夫黒伝説も全国各地にあり、千厩産を村上元三さんの小説で紹介し有名となったが、鹿折だけではなくありロマンがあっていい。」と加藤氏。(写真)次に興福寺を訪ね、須田智修(ちしゅう)先代住職から、昭和18年に戦時調達された半鐘(奥玉村・太田幸七郎安道作)が50年ぶりにもどったことのお話を聞きました。「戦時調達された半鐘は、北アイルランドのベルファストで見つかり昭和51年にアフリカのボツアナのガボローネでベルとして使われ、たまたま神学校教師の目にとまり、平成6年に日本に里帰りしたもの。」ロマンあふれるお話とお寺の由来等に感無量のものが。帰りには本吉町の「大谷鉱山歴史資料館」に回り昭和46年まで営業した華々しい鉱山史を振り返りました。
大平が総合優勝、寺崎前準優勝=第25回奥玉地区壮年スポーツ大会
第25回奥玉地区壮年スポーツ大会(菊地福男大会長)は、6月5日、奥玉ふるさとセンター前広場で開会式(写真左)を行い、競技は奥玉小校庭・維新館・宿下コートで開催され、総合優勝に大平、準優勝は寺崎前、三位に宝築と花貫が獲得しました。 40歳から65歳未満の壮年層が、スポーツに親しみ・親睦と融和を目的に行われ、おさなぶり日和で約240名の選手・応援団が参加しました。女子6人制のソフトバレーボールとソフトボール、ゲートボール(各区2組)による勝敗点数の合計で、総合優勝等の順位が決まり、大平が優勝旗等を手にしました。 種目別順位は次のとおりです。
◎ バレーボール 1位=大平、2位=町下、3位=天ヶ森・寺崎前
◎ ソフトボール 1位=大平、2位=宝築、3位=中日向・花貫
◎ ゲートボール 1位=寺崎前、2位=花貫、3位=宝築

三沢が優勝、寺花準優勝=第31回奥玉地区老人スポーツ大会、6/14
200人の選手と奥玉保育園児57人らのリズム交流や交通安全指導も
第31回奥玉地区老人スポーツ大会(佐藤初雄大会長)が、6月14日午前、維新館で行われ、7チームから200人の選手と奥玉保育所園児57名も交流行事に加わり、にぎやかで楽しい大会となりました。「安全運転」などの競技の後、五嶋秋子専任交通指導員からの高齢者交通安全無事故を訴えました。「一心同体」「ボール送り」競技など8種目で競技が行われ、途中奥玉保育所園児との「玉入れ」(写真)もあり、「がんばれ、がんばれ」の声援も飛び交い、奥玉保育所園児から「ひょっこりひょうたん島」などのリズムが披露され、会場の方々から大きな拍手がありました。最後の「長寿リレー」では、町下が1位をものにし、2位に寺花、3位に三沢と熱戦でした。 競技の結果、優勝は三沢、準優勝は寺花、三位に町下が輝き、優勝旗やトロフィー・奥玉体育協会からの副賞などが贈られました。

奥玉小5年生19名が歓声をあげながら田植え体験=総合的学習の一環
5月24日午前、奥玉小学校5年生19名が総合的学習及び自然体験の一環として昔ながらの田植えを体験しました。奥玉字宿下地内奥玉保育所脇の約1.5aの水田に「ヒメノモチ」の苗を植えました。田植え講師の吉田常夫さんから田植えまでの田んぼのことや良い苗について説明を受けたあと、所有者の岩渕豊喜さんらの指導で全員が田んぼに入り、歓声をあげながら植えました。(写真)田植えの後は、それぞれから感想をのべてもらい「初めて田植えしました。泥の感触が気持ちよかった。楽しかった。」など泥んこになり、転びそうになり田植えをし、満足の様子でした。田植え後は、雨の心配があることから教室で「分けつ等について」説明を受けました。秋の収穫まで観察を続け、もちができるまでを体験します。

「パソコンの基礎」から学ぶ=町民大学「パソコン活用術コース」スタート
基本操作からファイル管理や壁紙変更など楽しく21名が受講=5月25日
「パソコンで何ができるの」から「デジカメ等使ってカード作り」まで6回にわたって町民大学「中高年のパソコン活用術コース」が5月25日から、奥玉公民館を会場にスタートしました。1回目は、パソコンの基本操作やOS、ファイル管理・壁紙変更などを学びました。講師のパソコンインストラクターの小田島清人さんがテキストとビデオプロジェクターを使い親切丁寧に指導しました。1回目は申し込み者で1名のみが欠席で21名が受講しました。 村上奥玉公民館長は「パソコンを使っていろんなことに挑戦してみてください。普段使っている分野以外にも楽しみが広がります。最後まであきらめないで学んでください。」と開講あいさつし、移動講座も含めて6回の講座が予定されています。サポーターとして及川恵子さんはじめ公民館職員もあたりました。受講者は、はじめは四苦八苦しながらも「基礎から学べて本当に良かった。自分のパソコンを使いこなしたい。」など意欲をみなぎらせていました。(写真は、2回目講座より)

『奥玉地区子ども教室』で体験・探検・スポーツ教室等
「あらたまキッズスクール入会式」行い、6月6日からスタート
17年度より2年間、奥玉小学校区において文部科学省の委託事業で「子どもの場所づくり新プラン『奥玉地区子ども教室』」に取り組みます。千厩町内では全ての小学校区ごとに実施します。 近年、少子化やテレビゲームの普及などにより今の子どもたちは、学年の違う子どもや地域の人と接する機会が少なくなっています。 この教室は、子どもたちの放課後や長期休業などに遊んだり、地域の人々と交流できる機会を設け、人づきあいについて学んだり、自分の考えをしっかりと伝える力などを育むことを目的にし、『野球教室』『ソフトボール教室』『あらたまキッズスクール』の110回を実施します。 「あらたまキッズスクール」の入会式は、6月6日午後、奥玉小学校図書室で約30名の子ども達が参加のもと行われました。三浦哲朗校長先生からは「いっぱい本に親しんだり、読み聞かせなどを通じて大きく成長して下さい。」とあいさつ。指導員・管理指導員等のスタッフ紹介を行い、これからの予定とカードづくりをしました。(写真)

「生きる力を育む体験学習法」を17年度子ども会育成指導者研修会で
国立花山少年自然の家の高橋専門職員講師に60名が武道館会場に
平成17年度千厩町子ども会育成指導者研修会が5月26日夜、千厩町武道館で行われ、町内子供会育成会の役員・公民館職員など60名が参加しました。北村健郎教育長が主催者あいさつを行い「地域の教育力向上をお願いしたい。」と子ども会活動の重要性をのべました。 続いて、「生きる力を育む体験学習法」〜はなやまアドベンチャー教育をとおして〜と題して国立花山少年自然の家専門職員・高橋弘寿(ひろすみ)氏を講師に講話では「いろんな視点から違った見方をすることの大切さ。『変われることができる、変わることができる。』子どもは自分と対峙・葛藤の中で生きる力を身につけていける。」と話されました。実技に移り、仲良くなれるゲームや体験の一部紹介してもらいながら実際に行動に移し楽しく研修が行われました。 まとめとして尾形主任社会教育主事が「子ども会活動は欲ばらない。『量より質』子ども達をどう育てていくか目的をはっきり持ち、『待つ』勇気も大切。体験させる活動を取り入れてほしい。」と結びました。(写真)

町民大学「四季の山野草・園芸コース」2回目講座に29名が受講
「菊の育て方と管理」について佐々木武宗夫氏講師に土づくりから実習
奥玉公民館が担当する町民大学「四季の山野草・園芸コース」の2回目講座が5月28日、奥玉公民館を会場に「菊の育て方と管理」について一関菊花会の佐々木武宗夫氏を講師に土づくりの実技を含め、29名が学習しました。(写真)佐々木さんは、受講生を前に菊づくりをするようになったいきさつを語りました。「菊づくりと出会い、菊と対話するようになり、思うようにやれることが一番。打ち込めるものができた。『趣味がないと行き場がない年寄りにならないため。』と自分の健康にも良い。夫婦仲良くやれる。」と語り、「菊づくりは、土づくりから」と秘伝の話しまでしていただきました。公民館前庭で菊用培養土の混合の仕方や『挿し芽(さしめ)』のやり方の説明も受けました。
7月10日
第57回奥玉地区野球大会
 (午前8時半〜千厩町営球場)
23日
・奥玉地元学2「さいかちの木を探そう」
 (午前9時〜奥玉地区内)=予定,
・奥玉婦人会・JA女性部奥玉支部合同研修
 (午前9時〜江刺市内予定)
12日
奥玉地区成人講座(女性向けコース)A
「簡易水道・下水道(合併浄化槽)普及で環境・やさしい地域づくり」
 (午後7時〜奥玉公民館)
26日
あらたまキッズスクール「JRで旅に出てみよう」=予定
14日
奥玉小家庭教育講演会
 (午後2時10分〜奥玉小学校体育館)
27日
町民大学「パソコン活用術コース」D
 「デジカメを使って」移動講座
 (午前9時〜江刺市)=予定
15日
町民大学「パソコン活用術コース」C
「インターネットのしくみほか」 
 午後1時〜4時、両磐職業訓練センター)
29日
千厩町50周年記念式典
 (千厩町体育館)
〜15日
奥玉ふるさとまつり花火募集〆切り日=予定 
  30日
千厩夏まつり
 22
町民大学「四季の山野草・園芸コース」C
 「菊(福助)づくり」
 (午前9時半〜奥玉公民館)



* 閉館日=7月12日(維新館・おくらんど) 7月27日=全館休館日

★発行:奥玉公民館 電話:0191(56)2950 FAX:0191(56)2906 皆さんからの情報をお待ちしています。