平成16年2月27日発行 
「風〜奥玉郷〜」写真集発刊=宿下出身の関根勇一氏
奥玉の四季や郷土史・伝統など六○点余りの作品

奥玉字宿下出身で仙台市若林区在住の関根勇一氏が、還暦を期に写真集「風〜奥玉郷〜」を2月8日発刊しました。足掛け八年以上前から撮影を開始し、奥玉の四季の風景や郷土史・伝統の祭など60点余りの作品が納められています。
奥玉中学校還暦同級会の会場(花巻市)で同級生や恩師に配布されたほか奥玉公民館等にもご寄贈いただきました。 「満天の星ふる星座の下、生涯忘れられない撮影記となり、向春の同郷還暦会を前に写真集の完成をみました。(中略)この数年、郷土の今昔を探訪し、風土・伝統などを確かめ、見直す機会をもち、レンズを通して郷土史を聞くことが出来ました。それに、千変万化の四季に驚喜し、田舎暮らしの人々の温かい出会いがあったことが何よりです。(中略)『異郷かまいし』に次ぐ第二集ですが、皆さんの共感をいただければ幸いです。」(写真集のあとがきより) 冬から秋をいろいろな角度から撮影し、納められている主な作品を紹介すると「小正月」「春耕の室根山麓」「お天王さま」「奥玉中学校」「里の秋」「産金ゆかりの地」「八幡さま」など60数点。どれも奥玉を再認識させる傑作集です。 写真集は、限定発刊のため限られていますが、ご覧になりたい方やお問い合わせは、奥玉公民館までお願いします。

十五年度成人講座(一般・女性向)131名が受講、延345名が参加
「暮らしの中の法律と金融など」と「レクダンスで健康」で幕閉じる

15年度奥玉地区成人講座は、1月20日の女性向「レクダンスで健康」を最後に一般向け6回、女性向け7回のほかに福祉講演会(合同講座)なども含め一般が62名受講(延142名参加)女性向が69名受講(延203名参加)あわせて131名が受講し延345名の方々に参加していただき幕を閉じました。 一般向けは、1月13日の夜奥玉公民館で吹雪の中13名が受講し、加藤勝彦司法書士を講師に「暮らしの中の法律と金融など」と題して相続・生前贈与・暮らしの中のトラブル解決、詐欺商法や消費者金融など日常に起こりうる出来事について親切丁寧にお話いただきました。(写真左)『相続が争族にならないために』や『愛情は法律で解決出来ない』ことや新しくできた「相続時精算課税制度」や消費者契約法などについても学びました。 一方、女性向けは20日夜17名が参加のもと健康運動指導士・藤野恵美さんを講師に軽快な音楽のメドレーで体をときほぐし、演歌の数々でレクダンスに挑戦したのをはじめ、玄米ニギニギ体操も行い、約2時間有酸素運動で健康の秘訣を体験しました。(写真右)

【奥玉地区の話題】
天ヶ森老が優勝=奥老連第6回お茶ぱたきカルタ大会
奥玉地区第6回お茶ぱたきカルタ大会(奥玉老人クラブ連合会・奥玉公民館共催)が、1月29日奥玉公民館日本間で5チーム60名参加のもと開催されました。佐藤初雄大会長からのあいさつと畠山春男審判長から競技上の注意があり、リーグ戦方式で、「読みます。」の合図でスタート。各老人クラブの4人一組の選手は、日頃の練習成果もあり、お手つきがあったりしたものの真剣に絵札と向かいあっていました。競技の結果、優勝は天ヶ森、準優勝は寺花、3位に三沢の各老人クラブが輝き賞状等が贈られました。上位3チームは2月13日に開催された「第6回千厩町お茶ぱたきカルタ大会」への出場しました。

町大会で三沢老人クラブ優勝
 千厩町老人クラブ連合会(金野肇会長)の第六回お茶ぱたきカルタ大会が、2月13日町老人福祉センターで予選を勝ち抜いた町内十老人クラブが参加のもと、熱戦がくりひろげられました。 友愛活動の一環として訪問活動から誕生した独自のカルタで、男子・女子・混合二組の計四組によるトーナメント戦。読み手には、「お話しぱちぱち」の松川貢さんら三人がボランティアとしてお手伝いし、会場に響きわたりました。(写真) 競技の結果、三沢老人クラブが三年ぶり三回目の優勝に輝き、準優勝に天ヶ森、三位に寺花で奥玉勢が上位を独占しました。日頃からの練習とお茶ぱたき活動が実を結んだものと思います。

大切な命と思春期の心と体について、120名が聴講=家庭教育講演会
大切ないのちと思春期の心と体について120名熱心に学ぶ=家庭教育講演会

「性って何だろう〜思春期の心と体〜」と題して奥玉小父母等を対象に家庭教育講演会(奥玉小学校・奥玉公民館等共催)が、2月18日午後奥玉小学校で行われました。助産師で宮城県思春期保健相談員の八幡悦子氏を講師に、はじめに5・6年の児童と保護者を対象にこどもたちからの事前の質問にも答えながら、大切ないのちの誕生と、「性」について正しい知識を親も子も共に話あえる家庭の大切さを語りました。(写真左)絵本や紙芝居でわかりやすく説明がされ、約3キロの新生児の模型を5・6年の児童に抱いてもらい(写真右)、そこからスタートした大事ないのちであることを語りかけました。約1時間半の授業時間でしたが興味深く熱心に聞き入っていました。 その後、父母等を対象に「こどもに伝えたい性」について講演を頂き、120名が聴講しました。「いのちの大切さと性について話あえる家庭であり、嘘はつかない。わからないことは『一緒にしらべる。』性のトラブルや性暴力に注意を払う。暖かい家庭と大事な所は清潔に。たっぷりと子どものいいところは褒めてやる。非行は突然起こるということはない。どこかでつまずいていた反動=『自尊感情』を否定され癒しや非行に走る例もある。思春期の大事な時期に『どこまでも期待し、個々の可能性を親が信じてやる。』『ノーが言える子に。何でも相談しなさい。力になるよ。一緒に考えるよ。』と親などが対応していくことの大切さを詳しくお話しいただきました。

奥玉小五年生がもちつきを体験=米作りのまとめとして収穫祭
実際に作ったもち米を使い千本杵でつき、お雑煮やあんこもち等でいただく=2月23日
2月23日午前、総合的学習や自然体験講座として米作りに取り組んできた奥玉小学校の五年生20名は、これまでのまとめとして手でつくもちつきを体験する収穫祭が天ヶ森会館内で行われました。春の田植えや秋の稲刈り、脱穀など地域の米作り指導者の吉田常夫さん(入山沢)と加藤正勝さん(宿下)や水田所有者の岩渕豊喜さん(中日向)らから指導を受け、教室でのお話と田んぼで実際に体験するとともに成長過程を記録してきました。 収穫祭には、児童が作った実際のもち米15キロを前の晩から浸しておき、蒸したあと三回に分けて臼と千本杵を使って体験。児童らの父母や祖父母十名のお手伝いをいただき、あんこととわさびとお雑煮もちにして会館でいただきました。指導していただいた方々からお話があり、伊東陸子校長から「お米は『八十八』と書きますがその位手がかかります。これまで指導いただいた方々や応援していただいた方々に心から感謝します。」とのことばがのべられました。

上奥玉屋号や大平地域郷土史学習=2月16日高齢者講座
平成15年度の高齢者講座(お元気講座)の一環として、奥玉地区内の屋号と名字のルーツ等を単位老人クラブごとに調査し、まとめることとしています。大平老人クラブ(藤田利男会長)と奥玉公民館(村上福男館長)共催で2月16日午後、大平集落センターを会場に町史編纂室の千葉明夫さんを講師に「上奥玉村の屋敷と屋号」について18名が学習しました。(写真) 「寛永19年(1641年)には31屋敷37軒=上奥玉村、安永4年(1775年)には88屋敷142軒=大上奥玉村が風土記等に記されていること。その屋敷名が現在の屋号につながっている所も多い。植生や形状などから屋敷名に使われた所もある。」と具体例や由来も含め会員にも問いかけながら一緒に調査しました。当時の上奥玉村は大上奥玉村(伊達領)と上奥玉村(田村領)にわかれた時期もあり大平は、伊達領に属していました。 大平地区には「赤坂」「石坂」「上天梅」「源八」「鶴ケ段」「祓川」など懐かしい名前もあり、義経伝説や金山に関わる伝説もあることが参加者から話され、古くから栄えた一端もわかりました。これらの学習を後世に伝える意味でも記録に残す活動を今後も続けていくことを申し合わせしました。
3月5〜6日
奥玉地区高齢者健康増進研修
 (午後一時〜湯田町・湯川温泉)
19日
奥玉小学校卒業式
 (午前十時〜奥玉小体育館)
7日
・町下自治会等四団体総会
 (午後一時〜町下会館)
・花貫自治会等四団体総会
 (午後一時〜花貫会館)
・男女共同参画講演会
 『二十一世紀を輝いて生きる』講師・高橋欣弥氏
 (午後一時〜奥玉公民館)
21日
町長・町議会議員補欠選挙
10日
生涯学習推進員・成人講座運営委員会
 (午後七時〜奥玉公民館)
26日
奥玉保育所修了式
 (午前九時半〜奥玉保育所)
16日
千厩中学校卒業式
 (午後一時〜千厩中学校体育館)
  
    

* 閉館日=3月22日(維新館・おくらんど) 3月8日=全館休館日

★発行:奥玉公民館 電話:0191(56)2950 FAX:0191(56)2906 皆さんからの情報をお待ちしています。