12月29日(日)教会学校中高科分級「幼子イエスの祝福と逃避行」

暗唱聖句(ルカによる福音書2章31、32節)
これは万民のために整えてくださった救いで、異邦人を照らす啓示の光、
あなたの民イスラエルの誉れです。

 みなさん、クリスマスはお疲れ様でした。今年も行事の集中するクリスマスウイークの一週間を、大過なく消化できたことうれしく思います。25日は行事をしませんでしたので、牧師先生のご家族のアットホームなクリスマスになったのでしょうか。今日はイエス様がお誕生されて、少しあとの出来事から、ルカとマタイによる福音書を見てみましょう。

聖書1(ルカによる福音書2章21〜38節)

2:21 八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である。
2:22 さて、モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親はその子を主に献げるため、エルサレムに連れて行った。
2:23 それは主の律法に、「初めて生まれる男子は皆、主のために聖別される」と書いてあるからである。
2:24 また、主の律法に言われているとおりに、山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽をいけにえとして献げるためであった。
2:25 そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい人で信仰があつく、イスラエルの慰められるのを待ち望み、聖霊が彼にとどまっていた。
2:26 そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖霊から受けていた。
2:27 シメオンが“霊”に導かれて神殿の境内に入って来たとき、両親は、幼子のために律法の規定どおりにいけにえを献げようとして、イエスを連れて来た。
2:28 シメオンは幼子を腕に抱き、神をたたえて言った。
2:29 「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり/この僕を安らかに去らせてくださいます。
2:30 わたしはこの目であなたの救いを見たからです。
2:31 これは万民のために整えてくださった救いで、2:32 異邦人を照らす啓示の光、/あなたの民イスラエルの誉れです。」
2:33 父と母は、幼子についてこのように言われたことに驚いていた。
2:34 シメオンは彼らを祝福し、母親のマリアに言った。「御覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人を倒したり立ち上がらせたりするためにと定められ、また、反対を受けるしるしとして定められています。
2:35 ――あなた自身も剣で心を刺し貫かれます――多くの人の心にある思いがあらわにされるためです。」
2:36 また、アシェル族のファヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。非常に年をとっていて、若いとき嫁いでから七年間夫と共に暮らしたが、2:37 夫に死に別れ、八十四歳になっていた。彼女は神殿を離れず、断食したり祈ったりして、夜も昼も神に仕えていたが、2:38 そのとき、近づいて来て神を賛美し、エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。
2:39 親子は主の律法で定められたことをみな終えたので、自分たちの町であるガリラヤのナザレに帰った。
2:40 幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。

聖書2(マタイによる福音書2章13〜23節)

2:13 占星術の学者たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。「起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」
2:14 ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り、2:15 ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、「わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。
2:16 さて、ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った。そして、人を送り、学者たちに確かめておいた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた。
2:17 こうして、預言者エレミヤを通して言われていたことが実現した。
2:18 「ラマで声が聞こえた。激しく嘆き悲しむ声だ。ラケルは子供たちのことで泣き、/慰めてもらおうともしない、/子供たちがもういないから。」
2:19 ヘロデが死ぬと、主の天使がエジプトにいるヨセフに夢で現れて、2:20 言った。「起きて、子供とその母親を連れ、イスラエルの地に行きなさい。この子の命をねらっていた者どもは、死んでしまった。」
2:21 そこで、ヨセフは起きて、幼子とその母を連れて、イスラエルの地へ帰って来た。
2:22 しかし、アルケラオが父ヘロデの跡を継いでユダヤを支配していると聞き、そこに行くことを恐れた。ところが、夢でお告げがあったので、ガリラヤ地方に引きこもり、2:23 ナザレという町に行って住んだ。「彼はナザレの人と呼ばれる」と、預言者たちを通して言われていたことが実現するためであった。

Precious Moments 455970 Flight Into Egypt

言葉の意味

ルカによる福音書・・・日本でも田舎に行くと、生まれた子どもを神社に連れて行き、神様に祝福してもらう「お宮参り」が行われている地方があります。イエス様の時代もそうでしたよ。旧約聖書レビ記を見てください。
(レビ記12:1 主はモーセに仰せになった。 12:2 イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。妊娠して男児を出産したとき、産婦は月経による汚れの日数と同じ七日間汚れている。 12:3 八日目にはその子の包皮に割礼を施す。 12:4 産婦は出血の汚れが清まるのに必要な三十三日の間、家にとどまる。その清めの期間が完了するまでは、聖なる物に触れたり、聖所にもうでたりしてはならない。(中略)12:6 男児もしくは女児を出産した産婦の清めの期間が完了したならば、産婦は一歳の雄羊一匹を焼き尽くす献げ物とし、家鳩または山鳩一羽を贖罪の献げ物として臨在の幕屋の入り口に携えて行き、祭司に渡す。(中略)12:8 なお産婦が貧しくて小羊に手が届かない場合は、二羽の山鳩または二羽の家鳩を携えて行き、一羽を焼き尽くす献げ物とし、もう一羽を贖罪の献げ物とする。祭司が産婦のために贖いの儀式を行うと、彼女は清められる。)
マタイによる福音書2:13 ヘロデ・・・イエス様がお生まれになったときに、ローマ皇帝から任命されていたユダヤの王様。ヘロデ大王は、ユダヤの王イエス様がお生まれになったと聞いて、自分の地位が危うくなると思い、2歳以下の幼児を皆殺しにしたのでしょう。
マタイ2:15 預言者・・・旧約聖書ホセア書参照 (ホセア11:1 まだ幼かったイスラエルをわたしは愛した。エジプトから彼を呼び出し、わが子とした。)
マタイ2:17 預言者エレミヤ・・・旧約聖書エレミヤ書参照 (エレミヤ31:15 主はこう言われる。ラマで声が聞こえる/苦悩に満ちて嘆き、泣く声が。ラケルが息子たちのゆえに泣いている。彼女は慰めを拒む/息子たちはもういないのだから。)
マタイ2:23 彼はナザレの人と呼ばれる・・・この預言は旧約聖書にはありません。多分新約聖書の編纂中に何かの間違いがあったのでしょう。

考えてみましょう

普通宮参りというと、お宮で祝福してくださった祭司や神官の名前は誰か、とか、祭司の祝福の言葉は何か気になりますね。でも今日の聖書個所はそのような出来事には触れないで、神殿の外の境内の出来事について記されています。多分、そのような証言が得られなかったから、記されていないのだと思いますが、神殿の内部での祭司の祝福の場面も想像してみましょう。

今週の祈り

「神様。救い主イエス様をお迎えすることができてありがとうございます。この一年も神様が守ってくださってありがとうございます。新しい年を元気で迎えられますように。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」

お知らせ

元旦礼拝は1月1日、午前11時からです。お餅もありますから、皆さん来てくださいね。新年の教会学校は、1月5日(日)午前9時から、いつものようにあります。冬休みも毎週教会学校はありますから、お友だちをさそって、ぜひ来てくださいね。

今週の讃美歌2編124番
「マリヤはあゆみぬ」

1.マリヤはあゆみぬ/キリエ・エレイソン/茂(しげ)る森かげの/いばらのこみちを/キリエ・エレイソン。
2.胸にいだけるは/キリエ・エレイソン/まどろむおさな子/平和のイェス君/キリエ・エレイソン。
3.いばらの枯木も/キリエ・エレイソン/血にそみしあとに/きよき花さきぬ/キリエ・エレイソン。
(キリエ・エレイソンは「主よ、あわれんでください」の意)
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。