10月13日(日)教会学校中高科分級 「神に従うアブラハム」

暗唱聖句(創世記22章8節)
焼き尽くす献げ物の小羊はきっと神が備えてくださる。

 先週のお話は、アブラハム夫妻が神様の命によって、故郷のメソポタミアの地を離れて、カナンの地(今のイスラエル・パレスチナ地方)に移住したお話でしたが、神様が15章5節で、(主は彼を外に連れ出して言われた。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」)と約束してくださったにもかかわらず、子孫どころかなかなかアブラハムには子どもさえも生まれませんでした。
 しかしやっと100歳になったとき、イサクという子どもが生まれました。100歳と聞くとびっくりするかも知れませんが、大昔の人は長生きで200歳くらい生きるのが普通でした。中にはノアさんのように900歳以上も生きた人がありましたから、今の人の50歳くらいの歳でしょうか。でもすごいですね。
 ところが大変、やっと生まれたイサクさんが、皆さんぐらいの歳になったとき、神様はアブラハムに、一人息子イサクを殺して、たき木の上で焼いて、神様に生け贄としてささげなさいといわれました。さて、この物語はどうなるのでしょうか。今日の聖書を読んでみましょう。

聖書(創世記21章1節〜22章19節)

21:1 主は、約束されたとおりサラを顧み、さきに語られたとおりサラのために行われたので、 21:2 彼女は身ごもり、年老いたアブラハムとの間に男の子を産んだ。それは、神が約束されていた時期であった。 21:3 アブラハムは、サラが産んだ自分の子をイサクと名付け、 21:4 神が命じられたとおり、八日目に、息子イサクに割礼を施した。 21:5 息子イサクが生まれたとき、アブラハムは百歳であった。 21:6 サラは言った。「神はわたしに笑いをお与えになった。聞く者は皆、わたしと笑い(イサク)を/共にしてくれるでしょう。」 21:7 サラはまた言った。「誰がアブラハムに言いえたでしょう/サラは子に乳を含ませるだろうと。しかしわたしは子を産みました/年老いた夫のために。」

---------- 中略 ---------------

22:1 これらのことの後で、神はアブラハムを試された。神が、「アブラハムよ」と呼びかけ、彼が、「はい」と答えると、 22:2 神は命じられた。「あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。わたしが命じる山の一つに登り、彼を焼き尽くす献げ物としてささげなさい。」 22:3 次の朝早く、アブラハムはろばに鞍を置き、献げ物に用いる薪を割り、二人の若者と息子イサクを連れ、神の命じられた所に向かって行った。

「その子に手を下すな。何もしてはならない」(12節)
The Sacrifice of Isaac by Caravaggio (c.1569-1609)
22:4 三日目になって、アブラハムが目を凝らすと、遠くにその場所が見えたので、 22:5 アブラハムは若者に言った。「お前たちは、ろばと一緒にここで待っていなさい。わたしと息子はあそこへ行って、礼拝をして、また戻ってくる。」 22:6 アブラハムは、焼き尽くす献げ物に用いる薪を取って、息子イサクに背負わせ、自分は火と刃物を手に持った。二人は一緒に歩いて行った。 22:7 イサクは父アブラハムに、「わたしのお父さん」と呼びかけた。彼が、「ここにいる。わたしの子よ」と答えると、イサクは言った。「火と薪はここにありますが、焼き尽くす献げ物にする小羊はどこにいるのですか。」 22:8 アブラハムは答えた。「わたしの子よ、焼き尽くす献げ物の小羊はきっと神が備えてくださる。」二人は一緒に歩いて行った。 22:9 神が命じられた場所に着くと、アブラハムはそこに祭壇を築き、薪を並べ、息子イサクを縛って祭壇の薪の上に載せた。 22:10 そしてアブラハムは、手を伸ばして刃物を取り、息子を屠ろうとした。 22:11 そのとき、天から主の御使いが、「アブラハム、アブラハム」と呼びかけた。彼が、「はい」と答えると、 22:12 御使いは言った。「その子に手を下すな。何もしてはならない。あなたが神を畏れる者であることが、今、分かったからだ。あなたは、自分の独り子である息子すら、わたしにささげることを惜しまなかった。」 22:13 アブラハムは目を凝らして見回した。すると、後ろの木の茂みに一匹の雄羊が角をとられていた。アブラハムは行ってその雄羊を捕まえ、息子の代わりに焼き尽くす献げ物としてささげた。 22:14 アブラハムはその場所をヤーウェ・イルエ(主は備えてくださる)と名付けた。そこで、人々は今日でも「主の山に、備えあり(イエラエ)」と言っている。
22:15 主の御使いは、再び天からアブラハムに呼びかけた。 22:16 御使いは言った。「わたしは自らにかけて誓う、と主は言われる。あなたがこの事を行い、自分の独り子である息子すら惜しまなかったので、 22:17 あなたを豊かに祝福し、あなたの子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう。あなたの子孫は敵の城門を勝ち取る。 22:18 地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。あなたがわたしの声に聞き従ったからである。」 22:19 アブラハムは若者のいるところへ戻り、共にベエル・シェバへ向かった。アブラハムはベエル・シェバに住んだ。

言葉の意味

21章4節 割礼(かつれい)・・・男性のおちんちんの皮を切ること
21章6節 イサク・・・イサクとは「彼は笑う」という意味
22章2節モリヤの地・・・モリヤの地の場所にはいろいろな説がありますが、エルサレム(昔のサレム)の近くであるとするのが一般的。 献げ物・・・異教徒の間では、昔から生きた人間を神にささげる(人身御供)風習がありましたが、まことの神が人間をささげなさいと命じるのはきわめてまれなことです。(普通は羊や牛がささげられました。) 今は昔と違って、児童の人権も確立しているので、神様が子供をささげなさいと命じることはありませんので、安心してください。

考えてみましょう

@ 皆さんにとっていちばん大切なものは何ですか。それをささげなさいと言われたら、どんな気持ちになるでしょう。

A アブラハムが、「イサクと一緒に戻ってくる」と召使に言ったり、「神様が羊を備えてくださる」とイサクに話したのはどうしてでしょう。

B アブラハムが神様をそこまで信頼することができたのは、どうしてだと思いますか。

今週の祈り

「神様。私たちにはよくわからなくても、神様に従うことができますように。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」

お知らせ

今度の土曜日(19日)は遠足ですよ。桜上水駅に9時半集合です。

今週の讃美歌285番
「主よみ手もて」


1.主よみ手もて/引かせたまえ/ただわが主の/道をあゆまん/いかに暗く/けわしくとも/みむねならば/われいとわじ。
2.ちからたのみ/知恵にまかせ/われと道を/えらびとらじ/ゆくてはただ/主のまにまに/ゆだねまつり/正しくゆかん。
3.主よ飲むべき/わがさかずき/えらびとりて/さずけたまえ/よろこびをも/かなしみをも/みたしたもう/ままにぞ受けん。
4.この世を主に/ささげまつり/かみのくにと/なすためには/せめもはじも/死もほろびも/何かはあらん/主にまかせて。
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。