Kumiko Report 9/Mayl/2017
「おいで一緒にinくにたち」横山作栄さんを迎えて

5月7日(日)、新潟から横山作栄さんをお迎えして第13回目の「inくにたち」。連休の最終日でも、兵庫県、静岡をはじめたくさんの方が来てくださいました。



この日は、星さんは口内炎ができて食べられず入院中のためお休み。しん君と二人で演奏しました。

私は、自分自身で創って歌うのが主だけれど、他の人の作品で歌っているのは、故笠木透さんと横山さんの作品が多い。横山さんの「あくび」「戦争入門は、横井のレパートリーになっている。

この日は、その二曲は横山さんが歌ってくれるので、私は、ジョルジュ・ムスタキの作品で横山さんが訳した「名も告げずに」を最初に歌った。そして、続いてムスタキの「私の孤独」。

横井が手にしているのるは、ファーストアルバム「横井久美子ハノイにうたう」。写真は1973年、ハノイ近郊の高射砲部隊の前で兵士の前で横井が歌っている写真だ。

実はこの3月ベトナム・ホーチミンの「戦争証跡博物館」に行き、このジャケットの写真を博物館に飾ってもらうために館長と会見した。

博物館は昔からあったが、3年前にリニューアルし、すごく広くなりホーチミンの観光スポットとしてアメリカ人や学生たちが訪れている。ここに来れば「ベトナム戦争」が一目で分かる。


ここには、石川文洋さんや中村梧郎さんの写真もたくさん展示されているが、なんと館長は、戦後も横井が、枯葉剤支援を続けていることも知り、「横井久美子コーナーを作りましょう」と言ってくれた。

私は、なんとかこの歴史的な写真を博物館に置いてもらえたらと思っていただけなので、その言葉にびっくり!そして、嬉しかった!著作権などの関係もあり、資料の授受式が必要ということで、来年3月恒例の第14回ベトナムツアーでは、ホーチミンの「戦争証跡博物館」で授受式を行う予定。


そして、このレコードの最初に収められているハノイでのライブ「戦車が動けない」を歌った。

しん君は、初めて一人で横井の歌のサポートをして内心大変
だったかもしれないけれど、ヨカッタですよ!

前日、しん君は新潟から車できて、星さんの病院にお見舞い
に行き、その後、横井宅にきて、二人でリハーサルをバッチリ。

その夜は、我が家の4畳半に寝て、翌朝一緒にホールへ。
そしてまたリハーサル。

横山作栄さんとは昔からフォークグループで一緒に演奏して
きた間柄だから、横山さんの演奏の時もサポートしてもらって
この日は、しん君フル稼働でした。



青山義久さんの「戦車は動けない」に続いて青山さんの作品「私はウエイトレス」そして、同じ働く女性を歌った「うどんや娘」を久しぶりに歌いました。

そして、5月24日25日と川崎のおやこ劇場でのコンサートがあるので、劇場の子ども達のためにつくった「世界中の愛をあつめて」。客席には小学生の頃から横井の歌を聞いているという劇場の青年たちが一番前に座って聞いてくれた。

横山さんといえば「赤い椿と青いげん
ぼし」の歌を外せない。


その頃、ごぜ歌に関心を持っていた私を
横山さんが新潟の養護老人ホームにいた
小林ハルさんを紹介してくれた。

そして、雪道を車に乗せてくれてハルさん
のところに連れて行ってくれたのだ。


ハルさんに会った後、故田中暢さんが
「私はごぜ」という杉本キクエさんという別な
ごぜさんの本を読み、原詩を書いてくれて、
私が曲をつけた。

横山さんがいなければこの歌は生まれなっ
たかもしれない。


さて、この日はブルーの衣装。数人の方から
キレイ!と言われた。「このブルーは何か意
味があるのですか?」という人も。

そうなのです。2月の沖縄のコンサートの時
沖縄で買ってきました。

オキナワブルーです。辺野古の海や、伊
江島から見た海はこんな色でした!


休憩をはさんで2部に横山作栄さんが登場。ナント茅ヶ崎に住む、ハーモニカ奏者のなっちゃんこと倉井夏樹さんが一緒に演奏してくれた。なっちゃんは、中学生の頃から横山さんたちと一緒に音楽をしていた云わば横山さんの愛弟子?

私も高校時代のなっちゃんを知っていたが、今やプロのミュージシャンで、ソロをはじめ、いろんな場面で活躍している。



横山さんはいつものように飄々と楽しげに歌う。歌を作って原発を廃止に追い込んだ話もしてくれた。巻原発反対運動は、映画「渡されたバトン」にもなっているが、原発反対の声が全国でこんなに大きく起こる前に、住民投票の歌などを作って、巻町で原発を作らせなかった。スゴイことだ!横山さんの話から、会場の皆さんは、歌や文化の持つ力、「文化で闘う」ということを改めて感じさせられた。

「あくび」も「戦争入門」も歌ってくれた。

この日は、横山さんのファンの方もたく
さん来てくださったが、「あくび」
「戦争入門」の歌の作者の歌を聞きたい
と参加した人もいた。

きっとみなさん満足されたことでしょう。

そして、なっちゃんのハーモニカにみんな酔いしれた。

なっちゃんがハーモニカを吹いている姿をなんとも嬉しそうに見ている横山さんはとても幸せそう。

この日の横山さんの演奏は、なっちゃんのハーモニカといつも一緒に演奏しているしん君のアンサンブルで音楽的にもバッチリだった。

横山さんの演奏のあとは、オキナワブルーの話もしたりして「沖縄今こそ立ち上がろう」「こころさわぐヤンバルの森」をみんなで大声で連帯をこめて歌った。

この日は、齋藤均さんがオートハープ
を携えて参加して下さった。

せっかくなので、最後にご紹介し、全員で
「私に人生といえるものがあるなら」を歌
った。


何度も何度もみんなで歌って終わりたくないような雰囲気で、終了した!!!



その場で横山さんを囲んで交流会。コンサートの余韻が残っているせいか、たくさんの方が参加して下さった。横山作栄さん、なっちゃん、しん君本当に素晴らしい音楽をありがとうございました。



また、遠くからおいで下さった方も含め、ご参加くださった皆さんありがとうございました。

「おいで一緒にinくにたち」は3年目に入りました。7月は、笠木さんを偲んで笠木さんと一緒に演奏をしていた佐藤せいごうさんをお迎えします。どうぞ、お出かけ下さい。お待ちしています。

2017年5月09日
横井久美子                   写真 前田孝子