ふゆの北海道


チケットレス?

中井君が宣伝もしているANAのチケットレスサービス。これを使うとプレ割2%引き、かつ早割、特割などの併用もできるので、かなりお徳。というわけで、ANAのマイレージクラブに(旧姓で)入っている私は、オンラインでチケットを購入していた。

しかしチケットレスとは言っても、最終的に飛行機に乗るには「搭乗券」が必要になる。ANAのマイレージクラブカードを発券機に入れて、搭乗券を貰わなければならない。相方曰く、「こんなのチケットレスじゃない」。相方は正しい・・・と私も思う。

ヒルトン小樽は小樽駅ではなかった

北のアイスクリーム屋さんは蔵のかたち今回のコンセプトは「食べる」と「温泉」の2つ。温泉は3日目からなので、まずは小樽で海産物を食べようと電車に乗る。

1日目の宿はヒルトン小樽。ネットで取った上に、ヒルトンなら行けばわかるだろうという、相変わらずな行き当たりばったりぶりで、快速エアポート小樽行きに乗ったのだが、実はヒルトンの最寄駅は小樽駅ではなく小樽築港だったことが車窓から判明。既に遅し。

とりあえずバス1日券を購入して、荷物をヒルトンへ。そのまま行くのは、昼ご飯。ということで、すし屋どおりの「日本橋」。前来たときはマグロがもう少し美味しかったかなと思ったのは、時期の違いなのか。

とりあえず腹ごなしにぶらぶら歩いて、北一硝子やら、オルゴール館やらをのぞく。しかし「見学」ではなく「腹ごなし」が主たる目的の我々は、次に目指すは「北のアイスクリーム屋さん」。途中で散策バスを捕まえて、日本銀行前で降りると、目の前に小樽バインというワイン屋があるので寄る。いくつかワインを購入していると、相方が今晩飲むと、「コアップガラナ」を買っていた。2本も買うということは、私にもくれるということか。私はそんなに飲めないよ、と言うと、「大丈夫、あげないから」。

変なアイスで知られる北のアイスクリーム屋さん。さすがに納豆だの豆腐だのを頼む気にはなれず、私はバラとヨーグルト、相方はチョコと日本酒。日本酒は確かに後味が日本酒っぽい。私のもバラっぽいのだが、よく考えるとバラを食べたことが無いので、比較の仕様がない。

飲みすぎ

オルゴール2号館でオルゴールの演奏を聴く。今回こそ手紙を書くピエロが見たかったのに、今日は動かさないとのこと。残念。外に出ると、そろそろ薄暗くなってきた。やはり「見学」ではなく「腹ごなし」が主たる目的の我々は、次は北一硝子三号館にある喫茶店へ。寒くなってきたのでコーヒーをいただく。うーん、まあまあかな。

まだ少し夕飯には早いので、流氷凍れ(しばれ)館に行くことに。前来たときは無かったと思うので、多分最近できたのだろう。中は氷のオブジェがいろいろあるのだが、風が無い分外より寒くない。しかも氷の表面は融けないように何かでコーティングされている。相方曰く、「これはウソだ、凍れない」。

こんなツララのところも。わざとか?夜景の写真をとりつつ、今日の夕飯へ。蟹が食べたかった私は、焼き物をやっている倉庫の1軒に行く。1人前の焼き物を頼むと、魚1匹が2つついてきた。どう見ても1人前ではない。北海道の人はよく食べるらしい。貝がうまかったかな。

そろそろ時間も良い感じなので、宿へ向かう。本当は今日か明日にニッカの余市工場へ行こうと思っていたのだが、まだ年始の休みだそうで、今回は断念。それでも諦めの悪い相方は、ホテルのバーで飲む飲むとうるさい。私も付き合って飲むことに。

私は適当につくってもらったカクテル、相方はグレンフィデックを飲んでいた。お客も少ないようで、バーテンさんが相手をしてくれる。相方は既に2杯目の北海道。余市に行けなかった話を相方がすると、その悔しさに非常に共感を覚えたらしく、竹鶴17年と、バーテンオリジナルカクテルをご馳走してくれた。ラッキー。リキュールベースにイチゴペースト、オレンジジュースなどを入れたオリジナルのカクテルは、非常に飲みやすくてお気に入り。というか、このペースで飲んでいたらきっと沈没すると思った我々は、3杯目をあけたところでお暇する。

小樽と札幌は近い

翌日はゆっくりと起きて、札幌へ。「五丈原」のラーメンが食べたい、という相方の強い希望により、すすきのの果てへと向かう。ところが、本願寺前にあるそのラーメン屋さん、開店は16時だった。いい匂いがしていて、とたんにハラヘリーな2人。シャッターを見ると、月寒イトーヨーカードー前に支店があり、そこは11時開店のようだ。しかし月寒と言われても、土地鑑の全くない我々は、どちらへ向かえばいいのかさっぱりわからない。仕方なく私の実家に電話。「月寒ってどこ?」と聞くと、さすが北海道に30年近く住んでいただけあって、行き方まで教えてくれた。が、電車に乗っていかなければならないらしい。五丈原は諦めて、妹が前に美味しいと言っていた丸井前の「桃太郎」に向かうことにする。地図を見ながら歩いていたら、路面が凍っているのに気づかず大転倒。「絶対こける、こける」と楽しみにしてた相方も、あまりの派手なこけ方に笑う気にもならなかったらしい。痛いお尻をさすりつつ、やっと見つけた丸井前のビル。しかし「桃太郎」は、なんと妹が言っていた場所から移転してしまったようだ。残念。結局「味の三平」でラーメンを食べることに。三平のラーメンはごちゃごちゃしてないシンプルなラーメンで、それが結構いいんじゃないかと思った1杯だった。しかしラーメン1杯のために1時間も歩いた自分らは一体。

大通まで来たので、とりあえず簡単にお土産を買って送ってしまおうと、三越の地下でお買い物。相方の実家に大量にお菓子を送る。ついでに自分達にもお菓子を送付。

思っても見ないところに

羊が丘展望台。クラーク博士の銅像の前では、やはり指差して記念撮影する人の姿がさて、それでは私が行ってない「羊が丘展望台」に向かおうと地下鉄に乗る。終点の福住まで約20分。近い。外に出ると、なんともうひとつ行ってみたかった(が、あまりに新しくてガイドブックの地図に載ってなかった)札幌ドームが目の前にあった。しかも「五丈原」の支店もこの近くらしい。悔しがる相方。先にこっちにきていれば。

とりあえず羊が丘に向かおうと思うが、バスが無い。全然無い。一体観光客はどうやっていくのだろうか(<レンタカーか自家用車だ)。仕方なくタクることに。冬の羊が丘は、人は結構いたが、寒かった。多分夏はひろーい原っぱなのだろうと思われた展望台の向こうに続く丘は、すべて雪に覆われていて、その雪は非常に深く、ラッセルをして遊んでいる奇特な人々がいるほかは、スキーで歩いている職員らしき人しか見えなかった。

ドームの展望室。飛び出てるので、ちょっと怖いちょうど来たバスで駅まで戻ってきて、札幌ドームへ。札幌の新名所らしいこのドームは、サッカー場にも野球場にもなるようになっている。普段はサッカー場は外に飛び出ていて、必要なときにドームの中に取り込むらしい。その模型ビデオを見ながら、相方、「上のドーム側が動くほうが楽」 確かに。

いろいろなオブジェ。札幌まで戻ってきて、お茶をすることに。前に友人に教えてもらった紀伊国屋の裏にある喫茶店でしばし休憩。今日のデザート「焼きプリン」が非常においしかった。あたたまったところで、この日最終日のホワイトイルミネーションを見に大通へ出た。ホワイトイルミネーションは随分前に一度見てるのだが、よく見るとそのときと変わらない。毎年同じオブジェを出しているようで。写真を撮ってると、相方が白い息で邪魔してきた。


北海道と言えば・・・

だるま北海道と言えばジンギスカン。これを食べないわけにはいきません。いろいろ探索した結果、すすきのにある「だるま」という店がうまいらしいことを知り、そこへ向かう。路地裏にある「だるま」を発見するのにしばしかかったが(私が案内すると、必ず迷うのは何故?)、無事到着。全部カウンターで、半分くらいの席が埋まっていた。何も言わなくてもジンギスカンが出てきた。メニューが壁に下がっているが、飲み物はともかく、食べ物は酒のつまみっぽい数種のサイドメニュー以外は「ジンギスカン」しかない。おばちゃんに「ラードは真中に置いておいたほうがいいよ」とか指導されながら食べる食べる。ここのラムは(ネット情報によると)生肉だそうで、ラム肉独特の匂いが少なく、とってもおいしゅうございました。結局2人で4人前ジンギスカンとごはんを頂いてごちそうさま。食べすぎ。

しかし路地裏の狭い店のため、全身ジンギスカンくさい。マフラーもコートもセーターもズボンも全部くさい。相方が「ファブリーズ」と言うので、札幌駅の地下街でファブリーズを購入。

今日の宿はシェラトン札幌。電車で移動して宿に向かう。携帯で申し込むとルームチャージ9000円という破格の値段で泊まれるプランを利用。それにしても安い。一体普段の値段設定は何なのだろうか。

どうもこのホテル、地下にスパのような広いお風呂があるらしい。宿泊者だと安くなるようなので、早速向かう。結構広いところで、サウナ(2種)があったり、お風呂もいろいろで、2時間近く入ってたら相方に「遅い」と怒られた。確かに長湯しすぎた。

登別もそれほど遠くない

大湯沼さて、今回の旅のもうひとつのメインイベント温泉。3日目は、さっそく有名温泉地、登別へと向かう。前に1度バスで行って、それほど遠くはなかったので、今日も比較的ゆっくりな出発。朝食を大量に食べたのに、バスでお昼を食べると言って、パンや駅弁を購入。相方の買った鮭の昆布巻き寿司は美味しかった。

お昼過ぎに登別到着。前に1度お世話になった、御やど清水屋に今回も宿を取ったので、とりあえず荷物を預けに行く。お風呂セットを持って、相方の「地獄谷」という希望に従い、地獄谷へ。さらに大湯沼まで足を伸ばす。今年は雪が多いせいか、前ほどは歩きにくくなかった。

温泉三昧 in 登別

帰って来て、第一滝本館へ日帰り温泉。昨日の2時間に懲りたのか、今回は時間を決めて待ち合わせすることにして、お風呂に入る。やっぱりここの風呂はでかい。ここよりも広いと感じる温泉に今のところ出あったことはない。しかも種類が多い。サウナに入って、寝湯で寝て、露天風呂に入って、歩行風呂で歩く。他にも普通に全身浴できる風呂がいくつかあるので、あちこち入っていたら、約束の時間を過ぎそうになってしまって、慌てて出た。

宿に戻る途中でコンビニのような売店に寄る。北海道限定じゃがりこ(肉じゃが味)と、相方が再び「コアップガラナ」を購入。やはり「あげないから」の一言。っていうか、要らないから。

宿に入って、再び風呂。というか風呂入りすぎ>自分。ここの宿はごはんが美味しい。全部部屋食で、ちゃんと1品づつ運んでくれる。大規模ホテルではこうはできない。ごはんを堪能した後は、コーヒー。ロビーのコーヒーショップでコーヒーを飲みつつ、時刻表を貸して貰って、明日のプランをねる。明日は初めて行く函館。前に北斗星に乗ったとき、函館の後、登別も通過したとおぼろげながら記憶していた私は、函館まで登別から特急で2時間以上かかることを全然知らなかった。8時半過ぎの特急に乗らないと、午前中に函館につけない。仕方なく早起きすることに。

寝る前にまたお風呂に入ると、誰もいなかった。きっとこの時期は暇なのだろう。ちなみに朝も入ったけど、やはり誰もいなかった。広いお風呂(しかも温泉)を独り占めできるのはとっても気持ちが良い。

遠いぞ函館

登別駅というわけで、早起き(と言ってもいつもより1時間も遅い)。ごはんを食べて、函館へと向かう。途中、車内販売に負けて、「元町チーズケーキ」とアイスクリームを食べる。食べ過ぎ。

11時ごろ、函館に到着。ここ3日間、快晴の天気が続いていたが、この日は特に暖かい。朝は雨。この時期に雨というのは非常に珍しいらしく、ニュースにもなっていた。函館に着く頃には、雨もあがり、少々雲はあるものの太陽が顔を出す。

とりあえず荷物をロッカーに預け、朝市の方向へと向かう。蟹でも送ろうかと下見。実際買うのは明日でいいでしょ、と見てるだけにする。すると海苔を売ってるおばちゃんに捕まって、昆布を安くするという。確かにいつもなら600円近くする昆布が、3個1000円。あまりの安さについ購入。この後、ずっとその昆布を持って歩く。

ラーメン、紅茶、ビール・・・。

朝市でお昼を食べることに。妹の推薦函館ラーメン「かもめ」へと入る。かもめラーメンを頼むと、蟹だのほたてだの、うにだのが大量にはいったすごいラーメンが出てきた。食べての感想。「蟹だけならもう1杯いける」

雪印ソフトカツゲンそのまま元町方向へ。途中コンビニを見つけて、「そうだ、雪印のカツゲンを買わなくちゃ」と思い立った私は、コンビニへ。カツゲンは北海道限定の飲み物らしい。北海道には限定商品が多い。観光客が多く、需要が高いこともあるのだろうが、ガラナのように、「他でも売っていたけど、結局北海道以外は撤退してしまった」ものも多いのではないかと疑う今日この頃。で、そのカツゲンだが、ヤクルトをちょこっとすっぱくしたような飲み物だった。まずくもうまくもなし。

正ハリストス教会の尖塔赤レンガ倉庫を見つつ、元町の坂を登る。まずは正ハリストス教会へ。最近修繕が済んだというこの建物、何か行事なようで中には入れなかった。残念。ちなみに私は行くまで「ハリトス教会」だと思っていた。近くにカトリック教会もある。そちらは中に入れたが、イタリアで嫌というほど見た、典型的なカトリック教会だった。教会にあまりバリエーションは無いらしい。

そのままブラブラと歩いて、旧イギリス領事館へ。ここでお茶が飲めるらしい。中はペリーが函館に来航した頃の展示品や、かつて活気を呈していた頃の函館の資料など、それだけでも面白かったが、紅茶もうまかった。ケーキセットにして食べる。やはり食べ過ぎ。赤レンガ倉庫、元町の教会、洋館の多い町並みを見ていると、神戸や横浜を思い出す。港町はどこも同じようだ。

函館ビールが飲みたい、と相方。赤レンガ倉庫にある函館ビールを出す店に行く。店内には、でっかいビールタンクのあるこの店、函館名産?ということもあって、昼間からビールを飲む人々が沢山いる。私は300mlのグラスにしたが、相方は3種が楽しめるお試しセットに。昼間から酔っ払いになったのは言うまでもない。

1泊2食露天風呂付き

今日の宿は湯の川プリンスホテル渚亭。湯の川までちょこっとあるので、先に宿に向かい、時間があれば奥のほうのトラピスチヌ修道院へ行くことにする。荷物を持って、いざ市電へ。この市電、ちょうど1月10日まで全区間200円キャンペーンをしているらしく、函館にいる間は非常にお世話になった。路面電車で、やたらとトロいのもなんとなく風情がある。

部屋付き露天風呂宿につくと、既にチェックインもできるらしい。ここもネット予約をしたので、ネット予約特典でコーヒー2杯分のチケットを貰えた。宿代も10%引きなので、非常にお得。インターネット様々。夜の函館山コースを予約して、部屋に。しかし着いただけで疲れた。しかも今日は部屋に露天風呂がついているところを取っていた。ちっこい露天風呂だったが、それでも温泉で、しかも海が見える。海を見ながら露天風呂に入るほうを選ぶ。

食事は早めにしてもらった。ちゃんちゃん焼きだの、蟹だのが入った食事。夜のバスコースに乗ると言ったら、「時間がかかるから、早めにしますね」と言われたのに、食べ終わっても30分くらいしか経っていなかった。食べ過ぎ。

100万ドル?の夜景

コーヒー券でコーヒーを飲んで、バスが来るのをロビーで待つ。トイレに行ったついでに外を見ると、なんと猛吹雪。普通北海道の冬は雪が降るものだが、この4日間雪にはあってなかったので、雪だ、雪だと思っていた

函館山函館山からの夜景は、100万ドルの夜景とか、世界三大夜景のひとつとか言われているが、つまり外は雪だった。バスでロープウェイのりばまで行って、ロープウェイに乗ったが、100万ドルらしい夜景はどんどん雲に隠されていく。相方「100万ドルじゃなくて、100円やな」するとガイドさんの鋭いツッコミ。「なんでドルがいきなり円になっちゃうの〜」。

山頂についたが、やはり夜景は見えなかった。周りが真っ暗で吹雪。ちょっと怖い。なんとなくブレアウィッチの世界のような函館山。早々に夜景を見ることを諦めた相方は、新雪で雪だるまを作ることに専念していた。「函館山」のモニュメントの上に雪だるまを並べてパチリ。リベンジ函館山を誓い、山を降りる。

相方作成新雪だるまやっぱり温泉にきたら、3回はお風呂に入らねば、と寝る前に今度は大浴場へ。ここの風呂も広い。というか、横に長い。海方向をガラス張りにして、お風呂もそちらに集中させたつくりなので、まるで鰻の寝床。サウナに入ったり、寝湯につかったり、露天風呂に入ったり。極楽極楽。やはり朝も風呂に入る。


吹雪の五稜郭

雪の五稜郭翌日は、やはり吹雪。雪はともかく、風が強くて顔が痛い。函館に来たのだから、五稜郭ぐらいは見ないと、と五稜郭に行くが、まるで赤穂浪士の討ち入りの時のような雪景色。ある意味風情はあるが、観光しにきた私たちには、試練以外の何モノでもない。イヌのような相方は、それでも新雪が嬉しいようで、あちこちで白い雪を固めては、変なオブジェを作っていた。

再び朝市へ。蟹をみつくろって相方の実家に送ることにする。おばちゃんが味見させてくれて、更におまけしてくれるというので、2はいの蟹を購入。朝市の人々は威勢が良い。もうそろそろ朝市も閉まる時間なので、半分遊んでいる人もいる。雪で雪だるまを製作中の店の前を通ると、「雪だるま製作に参加しない?」と言われた。そんな元気はない。

駅前に戻ると、徐々に雪が強くなってきた。あまりに顔が冷たいので、早々に昼ご飯にする。今日のお昼は、駅前の「ひさご寿司」。最初はメニューから1人前の菊を選んで、いろいろにぎって貰う。ちょこっとワサビが多めだったが、旬の魚はおいしい。壁に貼ってあったイカの醤油辛もいただきながら、若旦那らしき人とおしゃべり。昨日は函館山でやられたとか、今日帰るんだけど、飛行機は大丈夫かとか。するとオヤジさんらしき人も出てきた。とっても気さくな人で、1人前で足りなかったデカ胃袋の二人に、おすすめのネタを教えてくれる。中でもサーモンが絶品。コースの中にサーモンは入っていたが、それよりずっと良いものだというオヤジさんおすすめのサーモンは、口の中で融けちゃうような美味しいサーモンだった。

飛行機 vs 降雪

トラピスチヌ修道院さて、空港の方向へと向かうついでに、昨日は行かなかったトラピスチヌ修道院へ向かう。バス停の案内所で聞くと、空港行きバスで湯川団地北口で降り、さらに15分くらい歩くらしい。バスまで時間があったので、市電でとりあえず湯の川へ向かう。

湯の川で降りると、ちょうどバスがやってきた。案内どおり、湯川団地北口で降りるが、道路標識には、「トラピスチヌ修道院 1.4km」という表示が。雪の中を、まるで八甲田山死の彷徨よろしく歩く二人。既にコートの前は真っ白である。大きな道路を離れ、修道院へ向かう坂道の歩道は、満足に除雪もされておらず、くるぶしまで新雪に埋まる。仕方なく道路を歩いていても、車は一台も通らない。これだけ有名な修道院なのに、観光客はいないのだろうか・・・坂を登りきって、ようやっと修道院に着いた。着いてみてわかった。修道院はほぼ雪に埋もれており、上まで上がれないのだ。限定品のマドレーヌとバター飴を買って、すごすごと帰る二人。寒い。

そのままバス停まで戻るが、バスの時間まで30分近くある。バス停は屋根も椅子も無いところ。しかも空港とトラピスチヌ修道院はほぼ同じ距離らしい。修道院まで歩けるなら、空港までも歩けるはず。寒さで判断力の鈍っている二人は、吹雪の中無謀にも空港まで歩き出した。

確かに距離は同じだったが、歩道の除雪は全くされてない状態の道を行くこと約20分。雪まみれになりながら、なんとか空港到着。平日にも関わらず、なんだか空港が非常に混んでいる。しかも携帯で電話をしている人も多い。なんとなく嫌な予感を覚えながらカウンター上の表示を見ると、やはり。「天候調査中」の文字が。雪の量はそれほどではなくても、風が強いこの日、飛行機が離発着できないらしい。というか、着陸ができないために、その飛行機の出発ができないという悪循環。結局JALの便は羽田へ引き返してしまったために、欠航というアナウンスが。うちらのもダメかと思ったら、徐々に天候は回復して、定刻に離陸できたのでした。よかったよかった、偉いぞANA。

到着・・・夕食は

夕食を作るのが面倒だったので、家の近所まで戻ってきてから、近所でうまいと評判らしい焼き鳥屋に。大量に食べて飲んだけど、今回の旅行で一番安かったかも。当初の予定通り、食べまくり、温泉入りまくりの4日間だった。こうして並べてみると、3食の合間にも間食しているので、まるで「おまえら、まだ食うのか的旅行番組」のような感じになってしまった。体重大増量。ちょこっと自粛しないと。


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