我が家の餃子


自己紹介のページの私の好きなものという欄を見てもらいたい。そこに「家で作る餃子」があげられている。餃子は私の大好物であるが、中でも家で作る餃子が格別。片桐家では全員餃子の皮を包める。餃子の皮が包めないような人間は、片桐家の人間として認めてもらえない。その私の大好物である餃子を、ここに紹介。

片桐家の餃子の歴史

片桐家の餃子は、もともとは、祖父母が近くに住んでいた中国人に教わったという怪しげな言い伝えがあるのだが、中国では焼き餃子をしないようなので、これはウソっぽい。誰から聞いたかはともかく、片桐家の餃子はもともとは祖母の手料理である。私と妹で3代目というかなり浅い歴史を持つ。

その餃子だが、いくつか掟がある。まず餃子は餃子だけで食べる。餃子の日は、食卓に並ぶのは餃子料理だけ。あと他にあっても野菜くらい。特に、絶対にご飯は炊いてはならない。ご飯を炊くと、それだけ餃子が入る場所が少なくなってしまう。 また、餃子は食べる人全員で包む。ここでずるをしてはならない。働かざるもの、食うべからず。取りあえず並の量ではないので、食べる人は最低でも自分の分は包まなくてはならない。

これだけ守れば、あとは自由。ちなみに片桐家では蒸し餃子は作らない。理由は簡単。単に蒸すのが面倒だからである。また、ここから先を読む方にご注意いただきたいのは、片桐家の料理のモットーはアバウトであること。信じるのは、自分の舌。当然調味料などどれを先に入れようが、どのくらい入れようが、そんなことは気にしない。とりあえず食べられるものが出来ればよいのである。というわけで、この文章は、レシピのように見える個所はあっても、レシピとしての役割は全く果たしていないことを最初に書いておく。

材料を購入

まずは材料。焼き餃子・餃子スープ4人分。

肉(牛豚合びき)350g〜400g
玉ねぎ2個
にら1束
キャベツ1/2個
しいたけ1袋
しょうが少し。半かけあれば十分
1個
餃子の皮大判(24枚)1袋・小判(24枚入り)2袋
しょうゆたくさん
みりん・酒それなり
塩・こしょう・砂糖それぞれ少々
ごま油それなり
鶏がらスープの素少々

家にあるものは、買わなくて良いし、スープを卵とじにするのが嫌いな人は、卵は必要ない。また合びきじゃなくて、豚だけがいい人は、それでもかまわない。ただどちらも食べたことがあるが、合びきの方がおいしい。と私は思う。スープのだしは、鶏がらスープの素が中華風っぽくてよいが、別のスープでもかまわない・・・と思う。

材料を合わせる

まず野菜を半分にして、スープを作る。 色をつけた野菜類を、半分づつにして、半分は餃子の中身用にとっておく。あとの半分を、全部食べやすい適当な大きさに切る。きっと何とかという切り方の名前があるのだろうが、私は知らない。

半分残した野菜類をみじん切りにする。ここで餃子の中身用に半分にしておいた野菜類を全部みじん切りにする。その後皿にラップをかけずに入れて、レンジで1分30秒ほど温める。レンジから取り出して、冷ましておく。----

鍋に水を入れて、にら以外を入れる。 にらは最後に入れるので、なくさないように、どこかに取っておく。それ以外の玉ねぎ、しいたけ、キャベツを水を張った鍋に入れて、ゆでる。煮立ってきたら、鶏がらスープを入れて、また煮る。

調味料を入れる。醤油たくさん、酒・みりん適当、塩・胡椒少々、を好みで入れて、味つけする。配分はよくわからないが、醤油はたくさんいれる。また、しょうがを少しすりおろして入れる。

にらとごま油を入れる。最後ににらを入れて、ごま油で香りをつける。ひと煮立ちさせたら、火を止めて蓋をしておく。とりあえずスープはできあがり。

野菜類から水分を飛ばす。冷ましておいたから、水分を飛ばすために絞る。ここで気合を入れて絞らないと餃子がまずくなる。絞り方はご自由に。布巾で絞っても、手で絞っても良い。

肉と野菜を混ぜる。ボールに肉と野菜を入れ、調味料を入れる。醤油は大さじ2杯くらい、塩・胡椒少々と、隠し味に砂糖少々を入れる。さらにごま油少々と、最後にしょうがを適当に切ってすりおろして入れる。あとはひたすら材料が混ざるまで手で練り合わせる。このあたりは適当である。後で包みやすいように、袋の数にまとめておく。

ここで、下準備は終了。

餃子を包む

さて、ここで餃子つくりのメインイベント、餃子包み大会を行う。台所では狭すぎるので、片桐家では居間のテーブルを使っている。水とスプーン、皮を用意する。

餃子の中身の入ったボールを真中に置いて、あとは好きなように包む。ここで個性が出て面白い。大体24枚入り大判を10分程度で包む。ちんたらやっていると、いつまでも食べられない。

当然出来が悪いと、焼いたり煮たりしたときに一目瞭然。形が悪いとあーこれ誰々のだーとか言われ、嫌われる。ちなみに左がひろえ、右が妹の作品。この日は両親が旅行に行ってしまっていて、二人で餃子を作って食べていた。妹の方が出来が悪いと私は主張するが、「えーどこが違うのさー」と妹は怒っている。ちなみに父の作品はいつも一目瞭然である。この日は妹が大判18枚を、私が小判24枚入りを包んだ。

餃子を焼く

焼くのは大判。フライパンの大きさによって、焼く数は調整する。油を温めて、餃子を並べ、焦げ目がつくくらいまで中火で焼く。その後薄く水を敷いて、フライパンに蓋をする。このまま中火〜小火で4,5分。この当たりは適当。水が無くなって、焼けたかなというところで、皿に盛る。

餃子の食べ方は人それぞれだと思うが、片桐家では醤油にお酢を少々入れて、それにラー油を入れたたれにつけて食べる。ポン酢でもよいかもしれない。そのままではあまりおいしくないと思うので、適当にタレを作ることをおすすめする。

今度も右がひろえの作品。左が妹の作品。今回は変わりなかった。つまらない。 とりあえず冷えないうちに食べる。その後もう一度焼いて、また食べる。を繰り返すのが冷めないコツ。

餃子スープを仕上げる

焼き餃子を平らげたら、最後は餃子スープである。さっき作っておいたスープを温め、お好みで卵とじにしておく。
別の鍋で湯を沸かす。沸いたら、餃子(小判)を食べられるだけ入れて、煮る。肉の色が変わって、浮いてきたら出来上がり。スープの中に入れて、煮立たせ、あとは容器に盛る。食べきれなかった餃子(小判)は、ラップをして冷蔵しておけば、次の日水餃子にして食べられる。

水餃子の作り方は、煮るだけ。あとは好きなように食べる。片桐家では、焼き餃子と同じタレを作って、食べている。ただし、生肉が入っているのであんまり長持ちはしないことをお忘れなく。

大抵の人は、この話を聞くと量に驚く。そう、今回も24枚+18枚、私と妹で食べた。しかし、意外にこれが入るもの。家で作る餃子はおいしいのです。一度お試しあれ。