[感想]
「これから出る本」、重宝してます。本好きな方なら、月2回の発行を心待ちにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。私の職場である図書館にとっても、「これから出る本」は強い味方。本を選ぶときによく使われています。
ただ、この「これから出る本」、題名負けのときもありますね。既に刊行されている本が出ていたり、下旬号に上旬刊行の本が載っていたり。分類もちょっといい加減で、文学評論か何かのところに松岡圭祐の「千里眼」が載っていたこともありました。
「これから出る本」というモノを知らない人に言うときも要注意。随分前に、公共図書館で「『これから出る本』、置いてませんか?」と聞いたら、「これから出る本置いてませんかってどういう意味?」と聞かれてしまいました。同じ司書として、ああいう人がカウンターに座っているのは恥ずかしい限りなのですが、確かに知らない人にしてみれば、「これから出る本が、図書館においてあるわけねーだろ」と言いたくもなるでしょう。
それでも、この「これから出る本」はやっぱり強い味方なのです。あ、ずっと待ってたこの人の本、出るんだーと思ってメモに控えたことも何度もありますし、ISBN(国際標準図書番号)が付いているので、本屋で予約しやすかったりもします。ちゃんと穴あけの位置まで指定されてますから、穴を開けて、バインダーに綴じておくのが一番よいのですが、実際のところ、必要な情報を控えてしまうと、無用の長物だったりするのが、ちょっと可哀相。これからもより正確で早い情報を期待してます。
*月とナイフの方法論・変格書評コンテスト出品作品。