場面変わって、アジトの七番街スラム。ここでティファが初登場。
酒場の経営者にして、マリン(バレットの娘)の母親代わり。これでなんと20歳(^^;
う〜ん、『FF』の世界でも、若い人の台頭は目ざましいということか。
ていうか、人を年齢で判断しちゃいけないということ。ブンブン丸さんもMIDIはら
ふじさんも私より年下だけど、私よりはるかに活躍してるし。能力があるし。考え方もし
っかりしてるし。
私が普段から主張している「ゲームというジャンルの地位向上」って、ほとんどはらふ
じさんの受け売りだし。
後生怖るべし。
ここには「初心者の館」がある。ゲームの基本システムについて、みっちり教えてくれ
る(クラウドが)。
今までもいっぱい戦闘があったりしたわけだから、こういうものはもっと早く出てきて
ほしかったという気もするが。それだと展開のスピーディーさが崩れるか。
ないよりは ましなのだから まあいいか(五七五)。
アバランチは続いて伍番魔晄炉を爆破する。
オープニングを見たとき私は、「東京電力に対する批判なのか?」と思ったが、どうも
神羅は現実にある特定の企業をモデルにしているわけではないようだ。
現実の原子力発電所を、爆破するわけにはいかないからね。
「魔晄炉爆破」というイベントを、あえて2回繰り返しているのは、「魔晄炉は原子炉
とは別物である」という、制作者からのメッセージだと思うのだが、どうか?
んでいろいろあってクラウドは、二階建て都市ミッドガルの下の階へ。エアリスと知り
合い、六番街のウォールマーケットへ。
ここの雰囲気がまたいいんだ。
従来の、16ドット×16ドットのパーツをはめこんでマップを構成するという手法では、
この雑然とした感じは出せなかったと思う。生活感が感じられていい。
なんか五反田辺りにありそうだけどね、こんな場所。「蜜蜂の館」の看板なんて、山手
線の車内からよく見えそう。
総武線の平井って駅からは、そのテの店二軒のネオンサインの間に、産婦人科のネオン
サインが現れて、なかなか意味深なのだが。<って、FFとまったく関係ない話を。
もっとも「蜜蜂の館」って、子供のプレイヤーには意味がわかんないかもしれない。ど
んな店かっていうところもさることながら、まずそれ以前に何て読むのか。
昔「GUST」って雑誌読んでた私としては、クラウドの女装に魅かれるものが(爆)。
同人誌やコスプレのネタになりそう(笑)。
コミケとかで女装クラウドのコスプレ見たら、思わず家に持って帰りたくなるかもなぁ。
コスプレイヤーの性別問わず(爆)
(あ、アブない発言だ・・・)。
それにしても、ティファといい、エアリスといい、危険を省みずに行動し、神羅カンパ
ニーに立ち向かう。なんてカッコいいんでしょ。
女は度胸、男は愛嬌だね、このゲーム。
ぷう。
列車の墓場。
「どこが通れてどこが通れないのかわからない」とか批判してはいけません。
このフィールドはそれを探るパズルなのです。さあみんなで考えよう!<ショーバイ
ま、とは言うものの。「運転席に入って列車を動かす」ってのは、攻略本がなかったら
わからんかったわ。
さて序盤のクライマックス、七番街の柱。
え? クライマックスは神羅ビルじゃないかって? チッチッチ、違うんだなこれが。
クライマックスはここ。誰が何と言おうとここ。なぜってここのシナリオが一番暗いか
ら。暗いマックス<ベタな駄洒落
・・・冗談抜きで、ホント人が死ぬです。大量に。
途中で大勢の人が死んでしまうストーリーって、エンディングを迎えたときも、いまひ
とつ「ハッピーエンド」という気持ちになれないのではないか、という気がするのですが。
(って、何でここだけ敬語なんだ>私)
あと「ピラミッド」って、壊せるんすねアレ。かかったヤツを攻撃すれば。これも攻略
本を見なかったらわかんなかった(実際、攻略本を見ずに戦闘して2度全滅した)。
ストーリーがこんな、どーんとどん底状態のときに、プレイを中断するのもしのびなか
ったのだが、時刻はもう朝の5時。
メニュー画面見たら、プレイ時間はちょうど5時間。
各街やフィールドで、かなり無駄にうろうろしてたから、たぶん平均よりかなり遅いペ
ースだと思う。
しかもその前に、オープニングを1周じっくり見てるし。
神羅ビルの「パズル的側面」と「ゲームブック的側面」を述べてみたが、『FFVII』
というゲームには、じつにさまざまな側面が存在する。
描き込まれたマップの中で、ポリゴンで描かれた人物を操作する。視点(カメラ位置)
が、マップ毎に変わる。・・・私は先ほど、こうした演出を“映画的”と書いたが、これ
らは“映画”というよりむしろ、海外のアドベンチャーゲームにみられる特徴である。
メジャーなところでは『アローン・イン・ザ・ダーク』か。主人公はポリゴンで描かれ
ているが、屋敷のほうはポリゴンではない。各部屋ごとに視点は違うが、視点そのものが
動くことはない。固定されたカメラのフレームの中で、ポリゴンの主人公が動き回るので
ある。
ポリゴンではないが、『ルーム』など、ルーカスアーツの諸作品もこれに近い。海外の
アドベンチャーゲームでは、この形式が主流なのだ。
(あとメジャーな海外のアドベンチャーといえば、『MYST』や『キングスクエスト』
などが挙げられるのだろうが、プレイしたことがないので割愛した)
『FFVII』は例によって「ストーリーが一本道」だが、RPGじゃなくてアドベンチ
ャーゲームだと考えると、一本道であることが気にならない。
一方、フィールド移動は、テーブルトークRPGのようである。ワンダリングモンスタ
ー(ランダムで出てくる敵)とのエンカウント(遭遇・戦闘発生)があまり多くないから
である。
いや、エンカウント率自体は、他のRPGと同じくらいかもしれない。だが、マップそ
のものが変化に富んでおり、そっちのほうの印象が強いので、モンスターとあんまり遭っ
てないような気がするのだ。
そういえば『FF』って、『I』の時代から、モンスターや魔法の名前が、テーブルト
ークRPGっぽかった。
ゴブリンやコボルドが出てくるコンピュータRPGって、『FF』のほかには『ウィザ
ードリィ』くらいじゃなかったかと思う。スライムに武器攻撃がほとんど効かないことか
らすると、『ウィザードリィ』以上にテーブルトークRPG指向が強い。
その他、ミスリル、アダマンタイト、ポーション、石化、バーサク、召喚魔法等も、テ
ーブルトークRPG(とくに『D&D』)的な要素である。もっとも、シリーズを重ねる
たびに、飛空艇、チョコボ、アクティブタイムバトル、青魔法など、『FF』独自のキー
ワードが増えてきている。
「ストーリー重視」というのも、テーブルトークRPG的要素といっていいだろう。テ
ーブルトークRPGでは、単なる移動は一瞬で済んでしまい、戦闘は逆に時間がかかるた
め回数が少ない。したがって必然的に、ストーリーに直接かかわる行動(情報収集、会話、
イベント等)が多くなり、コンピュータRPGよりもストーリー指向が強くなる(シナリ
オを作るゲームマスターの性格にもよるが)。
背景世界の設定に凝るのも、テーブルトークRPGの特徴である。近藤功司氏の分類に
よると、<第一世代>の『D&D』『T&T』など、ルール重視のRPGに続いて登場し
た、<第二世代>のRPG・・・『トラベラー』や『ルーンクエスト』などは、背景世界
を緻密に作り上げ、それで売ったゲームである。
『FF』は、独自の背景世界を構築している。とくに今回の『VII』では顕著で、「魔
晄」というエネルギー源を設定することで、魔法と科学、剣と銃、モンスターと機械を、
違和感なく同居させている。
世界設定により生まれる独特の雰囲気という、テーブルトークRPGが得意とする要素
において、『FF』はテーブルトークRPGを超えているのだ。
神羅ビルを脱出するときのハイウェイバトルなどは、『FFVII』のアクションゲーム
的側面である。
このバトルに入る前のCGで、バイクに乗って現れるクラウドが、めちゃめちゃカッコ
ええ。
とてもとても、その直前に神羅ビルの屋上で道に迷った人と同一人物とは思えない。
・・・ってそれはプレイヤーが道まちがえただけだっての(笑)。
でもハイウェイバトルは激ムズ。
視点がころころ変わるのと、加速・減速の(文字どおり)加減がよくわからないから、
なんか前行き過ぎたり、後ろ行き過ぎたりする。
HPが十分あったから乗り切れたという感じで、敵の攻撃を防ぎ切ったという満足感に
は欠けた。ともあれこれがアクションゲーム的側面。
その他、この後にバトルシミュレーションゲーム的側面も出てくる。これについては、
出てきたときに触れることにする。
コンピュータRPG的側面。ゲームブック的側面。パズル的側面。アドベンチャーゲー
ム的側面。テーブルトークRPG的側面。アクションゲーム的側面。シミュレーションゲ
ーム的側面。
『ファイナルファンタジーVII』は、あらゆるゲームの要素を併せ持った“総合遊技”。
“Playing Network”であるといえよう。
まさに、ゲーム界の“RINGS”なのだ。
BGMに前田日明選手のテーマ(『キャプチュード』キャメル)流しちゃうぞ。
とかなんとかまたまたいろいろありまして、“鋼鉄のピザ”ミッドガルを脱出。
ここでメンバーを二手に分けるため、一緒に連れていく人を二人選ぶことになる。
最初は、レベルがいちばん低いエアリスと、仲間になったばかりで戦闘シーンをあまり
見ていないレッドXIII(以下「レッド」)を選ぼうと思ったのだが・・・、
ふと画面の右側を見ると、ティファの顔がこっちをにらんでいる(ような気がした)。
ティファとエアリス。片方だけ入れると、もう片方に恨まれそうだ。かといって二人と
も入れると、攻撃力にやや不安がある。ま、カームの街までの短い間だし、今回は二人と
も外して、レッド&つのだ☆ひろ・・・もとい、バレットでいくことにした。
すると、外された二人が「予想外の組み合わせ」と言ってあきれかえった。
まさか、組み合わせに対して、反応が返ってくるとは思わなかった。ということは、ほ
かの組み合わせを選んでも、それに応じた反応が返ってくるということか。
ティファとエアリスどっちか片方だけ選ばなくてよかった。
さて、これから先はワールドマップを回る旅。ようやくRPGらしくなってきた。
いい換えれば、今までは『FFVII』の、壮大なるオープニングだったともいえる。
「奇抜なオープニング」を伝統とするこのシリーズのこと、ここまでの濃厚な物語を「オ
ープニング」と考えてもバチは当たるまい。
カームの街までの道のりは思っていた以上に短く、ティファ・エアリスの二人とは、街
の宿屋ですぐ再会できた。
ここでクラウドが、伝説のソルジャー・セフィロスとの関係について語る。クラウドと
セフィロスが、調査のためにクラウドの故郷、ニブルヘイムへ行ったときの回想だが・・・。
ティファの家のタンスから、ちょっと背のび○○○をみつけたり(その時点でティファに問
い詰められて、「冗談」ということにしてしまったのだが、「冗談」にしなかったらどー
なっていたのか、非常に気になる)。
神羅屋敷のピアノを、意味もなく弾いてみたり。
そういうお遊びが好きな茶目っ気たっぷりのクラウド(いや、茶目っ気たっぷりなのは
クラウドじゃなくて、プレイヤーのほうか)。だがこの話も、結末は暗いマックスであっ
た。
ここで時計を見たら、また5時を回っていた。
いかん。今日も「ストーリーどーんとどん底状態」で、プレイを中断しなければならな
くなってしまう。
2日続けてそれもヤなので、もーちょっと先のチョコボファームまで行ってみる。
カームでお金を使っちゃって、「チョコボよせ」を買うお金がない(爆)。
ここで今日のプレイ終了。総計10時間半。
ミスリルマインで、タークスのメンバーに遭遇。
だが、なんかようすがおかしい。
ルードがことばに詰まっている。
イリーナがそれをフォローするが、今度はペラペラしゃべって止まらない。
ツォンが出てきてそれを制す。
このとき私はメンバーにエアリスを入れていたのだが、ツォンはエアリスに向かって、
「しばらく会えなくなるが、元気でな」とひとこと。
思えばこのときから、なんか「ヘン」だった。
三人はまもなく退場するが、このときルードはツタを上って去っていく。
(あ、このツタ上れるんだ)
そう思って、クラウドにもツタを上らせようとするが、上れない。
いったん鉱山の奥へ行き、もっかい上ってみたら、上れた。どうやらツタの左側から行
かないと、うまく上れないようだ。
さて、コンドルフォートにやってきた。
VS神羅ということで、バレットをメンバーに入れてみるが、ここではまったく意味がな
かった。
魔晄炉の上にコンドルが産んだたまご(見張り小屋の窓から見ることができる)を、神
羅軍から守るのがここでの目的である。
さあいざ戦おうとすると、見張り小屋の兵士に、
「所持金が少なすぎやしないか? せめて4000ギルはないとな」と言われてしまう。
今アンタんとこに資金援助したから減ったんやないかぁ〜!
と、さけんだところで後の祭り。コンドルフォートの外に出て、またまた金稼ぎに奔走
するクラウドたち。お金にはホント苦労するねぇ。もー、「金欠組」って呼んじゃうぞ。
「金欠組」と「金月真美」って似てない? 似てないか、あっそ。
またエーテル売って、戦闘資金を稼ぐ。
ここでの戦闘は、バトルシミュレーションの形式となる。お金を使って兵士を雇い、神
羅軍と戦わせるのだ。
戦闘が始まる前は、『シャイニングフォース』みたいなものを想像していたが、始めて
みるとこれがリアルタイム式。『伝説のオウガバトル』に近いシステムなのだ。
あ、そーかそーか、これをやりたくて『オウガ』のスタッフを引き抜いたのか(噂)。
戦闘結果。神羅軍の大将(けものに「大将」ってのも変だけど)が見張り小屋のすぐ近
くまで接近してきたが、なんとかくいとめて勝利。
リペアラーの周りに怪我人が固まる、イヤな展開になってしまった。次回からリペアラ
ーの数を増やそう。
そのまままっすぐジュノンに向かえばいいのだが、歩ける所は歩いておこうと思い、あ
ちこち歩き回ってみる。
ラッキー! チョコボの足跡があった。さっそくチョコボを捕まえる。これで歩き回る
のがずいぶん楽になった。
でも後から攻略本読んだら、この辺りにユフィが出るんだと。
ユフィを仲間にするのをすっかり忘れ、一行はジュノンに向かうのであった。
クラウド城みちる化計画実行委員会!
・・・って、ただ単に「イルカに乗った」ってだけの話なんだけど。
ジュノンもミッドガル同様、二階建て都市だった。イルカに乗って上の階層に上がり、
ソルジャーに変装して、ルーファウスの社長就任式典に潜り込む。
それにしても、さっきから流れているBGMに、歌詞があるっつーのには驚いたぞ。
しかもこの歌、歌詞と音の数が食い違っているので、どー歌ったらいいのかよくわから
ない。
この曲の歌入りバージョンの収録された音楽CDが出たりして。
(いや、もしかしたら今出ているCDに、もう入っているかもしれない)
それ以上に、もしこの歌が「檄! 帝国歌劇団」みたいに、セガカラとかX2000とかに
入ったらどうしよう。
おーおお〜おおお神羅〜 おおおおーおお神羅カンパニー〜・・・
ここまでの感想をばひとつ。
なんかいきなり展開が早くなった。
今まで、一つの街で10時間分の「濃い」ストーリーが展開しただけに、「もう大陸一つ
回っちゃったの?」という気分だ。
あと、ジュノンの街で思ったんだけど、神羅ってこんなに明るかったっけ?
ミッドガルで大量の人を殺したのと同じ組織が、あんなトボケた歌を作るなんて・・・。
ここまでのシナリオがあまりに暗かったので、ここらで一息と、明るいイベントを入れ
たのだろうか?
あるいは、作り手側がこれまでのシナリオを、それほど「暗い」と感じていないのか?
作り手は何度もミッドガルのシナリオを見てるから、そこから受けるインパクトが薄れた
としても不思議ではない。
それとも、分業制の影響で、シナリオ毎の雰囲気が変わったか? ミッドガルのシナリ
オとジュノンのシナリオを、別々の人が作ったとすれば、雰囲気が違っているのもうなず
ける。
『FFVII』は、いろんなゲームの要素をぎっしり詰め込み、世界設定でもファンタジ
ー世界と現代世界とSF世界をミックスしている。そういうゲームをおおぜいで作ってい
るのだから、ストーリー面でもいろんな要素がごちゃまぜになってしまいかねない。
もっとも、『FF』は今回がシリーズ7作め。つまり奇数回め。「偶数回めはストーリ
ー指向が強い」という今までのパターンからいくと、奇数回めである今回は、じつはそん
なにストーリーには、こだわっていないのかもしれない。
以上、13時間18分11秒プレイしての感想、終わり。