コーナータイトルが決定しました。

ゲームパイプライン(23)

13時間18分11秒の同時進行リプレイ

〜ファイナルファンタジーVII(スクウェア)

 ということでこの『FFVII』特設リプレイは、「ゲームパイプライン第23回」とし
て行われることが決定いたしました。
 え? なんで第14回〜第22回をすっ飛ばすのかって?
 私、「ゲームパイプライン」は、25回で一区切りにしようと思ってるんですよ。で、
第24回と第25回のネタは既に決まっているので、その前の第23回に、この『FF
VII』リプレイを入れようと思ったわけです。
 ゲームが終わった時点で、原稿が一つ書き上がるという、極めて効率的な企画なんであ
ります(笑)。

ご意見・ご感想・原稿ご依頼等はこちらまで
ff4a-tky@asahi-net.or.jp  または GEF05575@niftyserve.or.jp
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★1月最終週〜2月第1週

'97.01.30

 セブンイレブンから電話が入る。
「御予約いただいたゲームソフトは、明日午前7時より販売いたします」
 予約者一人一人に、こうやって電話かけてるんだろうか。
 つーことは、・・・もしかして予約者はあんまりいなかったのか?

'97.01.31

 夜7時に受け取りに行く。
 店員さんが、予約者リストと思われる紙にチェックをつけた。一つ一つの名前は見えな
かったが、ずらっと名前の並んだ紙が複数枚あったことから考えると、この店だけでもか
なりの予約者がいたということになる。
 ソフトを受け取る。今さらどんなゲームか説明する必要がないからか、パッケージは表、
裏とも非常にシンプル。
 予約者特典のガイドブックつき。内容はシステム解説やキャラクター紹介等、マニュア
ルを補完(笑)した程度だが、イラストやCGがカッコよくて良い。
 ふとカウンターを見ると、攻略本が積み上げられていた。
 私は普段、RPGの攻略本は読まないようにしている。先の展開がわかって、楽しみが
薄れるからだ。
 しかし今回は、「このホームページで、どれだけネタを明かせるか」の基準を見る意味
で、この本を買うことにした。
 店員さんが、本を袋に詰めながら言った。
「アー、コレトッテモイイ本ネ。コレ読ンダラ何デモワカル」
 セブンイレブン久我山5丁目店のパーティンさんもオススメ、「Vジャンプブックス 
ファイナルファンタジーVII」
(集英社)、絶賛発売中!

'97.02.07

 発売日に手に入れたにもかかわらず、なぜに今日までほったらかしにしていたか?
 これもひとえに、『ゲームボーイギャラリー』(任天堂)のせいである。
 平日ってあんま時間ないから、RPGやる気がいまひとつ起きない。
 そういやRPGやるのは、じつに1年ぶりである。
 前回やったのは『魔導物語はなまる大幼稚園児』(徳間書店インターメディア)。この
頃は失業中だったんで、時間はたっぷりあった。おかげで一気にプレイして、2日で終え
たものだった。
 今はゲームできる時間が小刻みにしか取れないから、『ゲームボーイギャラリー』みた
いな手軽なものが向いているのだろう。「ファイア」の「むかし」モードで、初プレイで
いきなり700点ゲット。昔取った杵づかである。
 ま、しかし今日は金曜日だ。明日は休みだ仕事もない。早起きなんかしなくてもいい。
君と昼まで眠れそう。zzz・・・
 ・・・って寝てどーするんだヲイ
 午後11時、CD入れてふた閉じて電気入れる。
 画面上に、スタッフの名前が次々と飛んでくる。
 見入る。
 オープニングの音楽は『4』のときから変わっていない。この音楽をはじめ、『ファイ
ナルファンタジー』の伝統的な要素は、プレイステーションに移っても、いくつか残って
いるようだ。
 過去のシリーズ作品を思い起こさせる、懐かしい要素といえる。
 『FF』の伝統といえばもう一つ、「奇抜なオープニング」が挙げられる。今回は映画
ふうのオープニングになった。ゲームが始まった後も、マップに遠近があることや、視点
(カメラ位置)がマップ毎に異なることなどが、このゲームの画面を“映画的”なものに
している。
 ただ、この先プレイしてみて思ったのだが、『FF7』は見た目こそ“映画的”である
ものの、“ゲーム的”な色彩もちゃんと残っている。いや、むしろ凡百のRPGよりも、
“ゲーム的”な色彩は、強くなっているのではないだろうか。
 このことに関しては、後で「神羅ビル」の話を書く際に、詳しく述べようと思う。
 主人公は、神羅という巨大企業が支配する街ミッドガルで、反神羅組織アバランチに加
担する、神羅の元ソルジャー・クラウド。彼がアバランチのリーダーつのだ☆ひろ・・・
ぢゃなかった(だって似てんだもん)バレットや、メンバーのビックス、ジェシー、ウェ
ッジとともに、神羅のエネルギー供給施設「壱番魔晄炉」の破壊工作を行うところから物
語は始まる。
 このときのメンバーの中で、唯一人の女性がジェシー。破壊工作を終えて乗り込んだ電
車(魔晄エネルギーで動くから魔晄車というべきか)の中では、クラウド(とプレイヤー)
に、ミッドガルの構造を解説する。どうやら彼女はクラウドに淡い恋心を抱いている様子。
彼女がこのストーリーのヒロインだったとしても、全然不思議ではない。でもやがて、後
から登場するティファとエアリスに、ヒロインの座を明け渡してしまう。
 ティファの「約束」と、
エアリスの「ボディガード契約」にはかなわなかったか。

 場面変わって、アジトの七番街スラム。ここでティファが初登場。
 酒場の経営者にして、マリン(バレットの娘)の母親代わり。これでなんと20歳(^^;
 う〜ん、『FF』の世界でも、若い人の台頭は目ざましいということか。
 ていうか、人を年齢で判断しちゃいけないということ。ブンブン丸さんもMIDIはら
ふじさんも私より年下だけど、私よりはるかに活躍してるし。能力があるし。考え方もし
っかりしてるし。
 私が普段から主張している「ゲームというジャンルの地位向上」って、ほとんどはらふ
じさんの受け売りだし。
 後生怖るべし。
 ここには「初心者の館」がある。ゲームの基本システムについて、みっちり教えてくれ
る(クラウドが)。
 今までもいっぱい戦闘があったりしたわけだから、こういうものはもっと早く出てきて
ほしかったという気もするが。それだと展開のスピーディーさが崩れるか。
 ないよりは ましなのだから まあいいか(五七五)。

 アバランチは続いて伍番魔晄炉を爆破する。
 オープニングを見たとき私は、「東京電力に対する批判なのか?」と思ったが、どうも
神羅は現実にある特定の企業をモデルにしているわけではないようだ。
 現実の原子力発電所を、爆破するわけにはいかないからね。
 「魔晄炉爆破」というイベントを、あえて2回繰り返しているのは、「魔晄炉は原子炉
とは別物である」という、制作者からのメッセージだと思うのだが、どうか?
 んでいろいろあってクラウドは、二階建て都市ミッドガルの下の階へ。エアリスと知り
合い、六番街のウォールマーケットへ。
 ここの雰囲気がまたいいんだ。
 従来の、16ドット×16ドットのパーツをはめこんでマップを構成するという手法では、
この雑然とした感じは出せなかったと思う。生活感が感じられていい。
 なんか五反田辺りにありそうだけどね、こんな場所。「蜜蜂の館」の看板なんて、山手
線の車内からよく見えそう。
 総武線の平井って駅からは、そのテの店二軒のネオンサインの間に、産婦人科のネオン
サインが現れて、なかなか意味深
なのだが。<って、FFとまったく関係ない話を。
 もっとも「蜜蜂の館」って、子供のプレイヤーには意味がわかんないかもしれない。ど
んな店かっていうところもさることながら、まずそれ以前に何て読むのか。
 昔「GUST」って雑誌読んでた私としては、クラウドの女装に魅かれるものが(爆)
 同人誌やコスプレのネタになりそう(笑)。
 コミケとかで女装クラウドのコスプレ見たら、思わず家に持って帰りたくなるかもなぁ。
コスプレイヤーの性別問わず(爆)
(あ、アブない発言だ・・・)。
 それにしても、ティファといい、エアリスといい、危険を省みずに行動し、神羅カンパ
ニーに立ち向かう。なんてカッコいいんでしょ。
 女は度胸、男は愛嬌だね、このゲーム。
 ぷう。

 列車の墓場。
 「どこが通れてどこが通れないのかわからない」とか批判してはいけません。
 このフィールドはそれを探るパズルなのです。さあみんなで考えよう!<ショーバイ
 ま、とは言うものの。「運転席に入って列車を動かす」ってのは、攻略本がなかったら
わからんかったわ。
 さて序盤のクライマックス、七番街の柱。
 え? クライマックスは神羅ビルじゃないかって? チッチッチ、違うんだなこれが。
 クライマックスはここ。誰が何と言おうとここ。なぜってここのシナリオが一番暗いか
ら。暗いマックス<ベタな駄洒落
 ・・・冗談抜きで、ホント人が死ぬです。大量に。
 途中で大勢の人が死んでしまうストーリーって、エンディングを迎えたときも、いまひ
とつ「ハッピーエンド」という気持ちになれないのではないか、という気がするのですが。
(って、何でここだけ敬語なんだ>私)
 あと「ピラミッド」って、壊せるんすねアレ。かかったヤツを攻撃すれば。これも攻略
本を見なかったらわかんなかった(実際、攻略本を見ずに戦闘して2度全滅した)。
 ストーリーがこんな、どーんとどん底状態のときに、プレイを中断するのもしのびなか
ったのだが、時刻はもう朝の5時。
 メニュー画面見たら、プレイ時間はちょうど5時間。
 各街やフィールドで、かなり無駄にうろうろしてたから、たぶん平均よりかなり遅いペ
ースだと思う。
 しかもその前に、オープニングを1周じっくり見てるし。


'97.02.08

 いよいよ神羅ビルに乗り込む。
 裏口から行かずに、正面突破。なぜってやっぱビルの中を見たかったから。
 一応裏口にも1回寄って、どんなんかちょっと見てから、正面に行ったんだけど。
 裏口行ったとき、ティファとつのだ☆ひろ・・・ぢゃなかったバレットが、早とちりし
て一気に階段駆け上がってった。でもクラウドが階段の外に出たら、あわてて駆け戻って
きた。無駄な体力使わせてゴメンね。
 アイテムショップのテレビには笑かしていただいた。これ見ただけでも、正面突破した
甲斐があるってもんだ。アイテムショップがわかりにくいとこにあって、テレビもわかり
にくいとこにあるのが難だけど。
 ていうか、1階からエレベーターがつながってるから、アイテムショップのある2階に
は、そもそも行く必要がないんだよね。
 んで、なんだかんだあって60階へ。私にとってここから上の階は、32ビットのゲーム機
で、ポリゴンを駆使して作られているにもかかわらず、なんだかすごく懐かしい感じがす
る。
 なぜかというと、ゲームブック『ドルアーガの塔』(鈴木直人/東京創元社)に、雰囲
気が似ている
からだ。
 基本は、出現する敵をなぎ倒しながら進んでいくRPG。だがこの神羅ビルでは、市長
の合い言葉、3か所しか開けられないドアなど、パズル的な要素を持つ階が、次々に現れ
る。
 こういうところが、ゲーム中に魔方陣や倉庫番といったパズルが続々と出てくる、『ド
ルアーガの塔』を思い起こさせる。
 またパズル以外の階も、リフレッシュルームやスポーツジムなど、各階ごとに景色がが
らりと変化する。これも『ドルアーガの塔』と共通する特徴だ。
 ゲームの本筋とはほとんど関係ない、こういう階をはさみ込むことにより、ビル内で働
く人々の「生活感」を浮き彫りにしているのだ。
 とくに、66階でファイルを運ぶOL。66階の各部屋と階段とを行ったり来たりしている
わけだが、どの部屋(廊下)で話しかけるかによって、返ってくるセリフがすべて異なる。
 すべてのセリフを一通り聞けば、この人の人生観がわかってしまうという、画期的なシ
ステムである(笑)。

 神羅ビルの「パズル的側面」と「ゲームブック的側面」を述べてみたが、『FFVII』
というゲームには、じつにさまざまな側面が存在する。
 描き込まれたマップの中で、ポリゴンで描かれた人物を操作する。視点(カメラ位置)
が、マップ毎に変わる。・・・私は先ほど、こうした演出を“映画的”と書いたが、これ
らは“映画”というよりむしろ、海外のアドベンチャーゲームにみられる特徴である。
 メジャーなところでは『アローン・イン・ザ・ダーク』か。主人公はポリゴンで描かれ
ているが、屋敷のほうはポリゴンではない。各部屋ごとに視点は違うが、視点そのものが
動くことはない。固定されたカメラのフレームの中で、ポリゴンの主人公が動き回るので
ある。
 ポリゴンではないが、『ルーム』など、ルーカスアーツの諸作品もこれに近い。海外の
アドベンチャーゲームでは、この形式が主流なのだ。
(あとメジャーな海外のアドベンチャーといえば、『MYST』や『キングスクエスト』
などが挙げられるのだろうが、プレイしたことがないので割愛した)
 『FFVII』は例によって「ストーリーが一本道」だが、RPGじゃなくてアドベンチ
ャーゲームだと考えると、一本道であることが気にならない。

 一方、フィールド移動は、テーブルトークRPGのようである。ワンダリングモンスタ
ー(ランダムで出てくる敵)とのエンカウント(遭遇・戦闘発生)があまり多くないから
である。
 いや、エンカウント率自体は、他のRPGと同じくらいかもしれない。だが、マップそ
のものが変化に富んでおり、そっちのほうの印象が強いので、モンスターとあんまり遭っ
てないような気がするのだ。
 そういえば『FF』って、『I』の時代から、モンスターや魔法の名前が、テーブルト
ークRPGっぽかった。
 ゴブリンやコボルドが出てくるコンピュータRPGって、『FF』のほかには『ウィザ
ードリィ』くらいじゃなかったかと思う。スライムに武器攻撃がほとんど効かないことか
らすると、『ウィザードリィ』以上にテーブルトークRPG指向が強い。
 その他、ミスリル、アダマンタイト、ポーション、石化、バーサク、召喚魔法等も、テ
ーブルトークRPG(とくに『D&D』)的な要素である。もっとも、シリーズを重ねる
たびに、飛空艇、チョコボ、アクティブタイムバトル、青魔法など、『FF』独自のキー
ワードが増えてきている。
 「ストーリー重視」というのも、テーブルトークRPG的要素といっていいだろう。テ
ーブルトークRPGでは、単なる移動は一瞬で済んでしまい、戦闘は逆に時間がかかるた
め回数が少ない。したがって必然的に、ストーリーに直接かかわる行動(情報収集、会話、
イベント等)が多くなり、コンピュータRPGよりもストーリー指向が強くなる(シナリ
オを作るゲームマスターの性格にもよるが)。
 背景世界の設定に凝るのも、テーブルトークRPGの特徴である。近藤功司氏の分類に
よると、<第一世代>の『D&D』『T&T』など、ルール重視のRPGに続いて登場し
た、<第二世代>のRPG・・・『トラベラー』や『ルーンクエスト』などは、背景世界
を緻密に作り上げ、それで売ったゲームである。
 『FF』は、独自の背景世界を構築している。とくに今回の『VII』では顕著で、「魔
晄」というエネルギー源を設定することで、魔法と科学、剣と銃、モンスターと機械を、
違和感なく同居させている。
 世界設定により生まれる独特の雰囲気という、テーブルトークRPGが得意とする要素
において、『FF』はテーブルトークRPGを超えているのだ。

 神羅ビルを脱出するときのハイウェイバトルなどは、『FFVII』のアクションゲーム
的側面である。
 このバトルに入る前のCGで、バイクに乗って現れるクラウドが、めちゃめちゃカッコ
ええ。

 とてもとても、その直前に神羅ビルの屋上で道に迷った人と同一人物とは思えない。
 ・・・ってそれはプレイヤーが道まちがえただけだっての(笑)。
 でもハイウェイバトルは激ムズ。
 視点がころころ変わるのと、加速・減速の(文字どおり)加減がよくわからないから、
なんか前行き過ぎたり、後ろ行き過ぎたりする。
 HPが十分あったから乗り切れたという感じで、敵の攻撃を防ぎ切ったという満足感に
は欠けた。ともあれこれがアクションゲーム的側面。
 その他、この後にバトルシミュレーションゲーム的側面も出てくる。これについては、
出てきたときに触れることにする。
 コンピュータRPG的側面。ゲームブック的側面。パズル的側面。アドベンチャーゲー
ム的側面。テーブルトークRPG的側面。アクションゲーム的側面。シミュレーションゲ
ーム的側面。
 『ファイナルファンタジーVII』は、あらゆるゲームの要素を併せ持った“総合遊技”
“Playing Network”であるといえよう。
 まさに、ゲーム界の“RINGS”なのだ。
 BGMに前田日明選手のテーマ(『キャプチュード』キャメル)流しちゃうぞ。

 とかなんとかまたまたいろいろありまして、“鋼鉄のピザ”ミッドガルを脱出。
 ここでメンバーを二手に分けるため、一緒に連れていく人を二人選ぶことになる。
 最初は、レベルがいちばん低いエアリスと、仲間になったばかりで戦闘シーンをあまり
見ていないレッドXIII(以下「レッド」)を選ぼうと思ったのだが・・・、
 ふと画面の右側を見ると、ティファの顔がこっちをにらんでいる(ような気がした)。
 ティファとエアリス。片方だけ入れると、もう片方に恨まれそうだ。かといって二人と
も入れると、攻撃力にやや不安がある。ま、カームの街までの短い間だし、今回は二人と
も外して、レッド&つのだ☆ひろ・・・もとい、バレットでいくことにした。
 すると、外された二人が「予想外の組み合わせ」と言ってあきれかえった。
 まさか、組み合わせに対して、反応が返ってくるとは思わなかった。ということは、ほ
かの組み合わせを選んでも、それに応じた反応が返ってくるということか。
 ティファとエアリスどっちか片方だけ選ばなくてよかった。

 さて、これから先はワールドマップを回る旅。ようやくRPGらしくなってきた。
 いい換えれば、今までは『FFVII』の、壮大なるオープニングだったともいえる
「奇抜なオープニング」を伝統とするこのシリーズのこと、ここまでの濃厚な物語を「オ
ープニング」と考えてもバチは当たるまい。
 カームの街までの道のりは思っていた以上に短く、ティファ・エアリスの二人とは、街
の宿屋ですぐ再会できた。
 ここでクラウドが、伝説のソルジャー・セフィロスとの関係について語る。クラウドと
セフィロスが、調査のためにクラウドの故郷、ニブルヘイムへ行ったときの回想だが・・・。
 ティファの家のタンスから、ちょっと背のび○○○をみつけたり(その時点でティファに問
い詰められて、「冗談」ということにしてしまったのだが、「冗談」にしなかったらどー
なっていたのか、非常に気になる)。
 神羅屋敷のピアノを、意味もなく弾いてみたり。
 そういうお遊びが好きな茶目っ気たっぷりのクラウド(いや、茶目っ気たっぷりなのは
クラウドじゃなくて、プレイヤーのほうか)。だがこの話も、結末は暗いマックスであっ た。
 ここで時計を見たら、また5時を回っていた。
 いかん。今日も「ストーリーどーんとどん底状態」で、プレイを中断しなければならな
くなってしまう。
 2日続けてそれもヤなので、もーちょっと先のチョコボファームまで行ってみる。
 カームでお金を使っちゃって、「チョコボよせ」を買うお金がない(爆)。
 ここで今日のプレイ終了。総計10時間半。


'97.02.14

 今日は札幌雪まつりの雪像にもなった、チョコボをつかまえるところからスタート!
 チョコボをつかまえるには、チョコボファームから「チョコボよせ」のマテリアを、
2,000ギルで買わなくてはならない。
 でもカームの街でお金を使ったクラウドたちは現在金欠状態。
 しかたがないので、そこらへん歩き回ってモンスターから金集め。レベルも上がって一
石二鳥。
 途中、どんなもんなのかいっぺん見てみたくて、湿地帯のミドガルズオルムと戦ってみ
。懐かしい名前だね、「ミドガルズ」って。ウルフチームは今どこに? ってそれは、
『ミッドガルツ』(昔のパソコンゲーム)だっての。
 途中までは、「もしかして、勝てるか?」とか期待してしまったが、そうは問屋が卸さ
ない(いや、コンビニで買ったから、問屋を通ってないんだっけ)。なんかよーわからん
特殊攻撃によって、一撃でHPが千いくら減ってアウト。
 なぜか戦闘中にクラウドが消えた(まちがって逃げコマンドでも選んだか?)ため、全
滅ゲームオーバーは免れた。
 あと、別の戦闘でのこと。戦闘が終わってよく見たら、エアリスの身長がミョーに低い
(粋)。「戦闘中にミニマムをかけられたんだ」と気づくまでに5秒かかった。ムーとい
うモンスターには、要注意だ。
 もっとも、この辺りのモンスターには、チョコボ&モーグリを召喚すれば、けっこう楽
に勝てる。召喚マテリアをバレットに持たせたおかげで、つのだ☆ひろがチョコボを呼び
寄せるという、異様な光景になったけど(粋)。
 そんなこんなで無事「チョコボよせ」を買うことに成功。でも今度はギザールの野菜を
買うお金がない(爆)

 だがこの問題はスンナリと解決した。・・・エーテルって、売ればけっこうなお金にな
ったのね。

 ミスリルマインで、タークスのメンバーに遭遇。
 だが、なんかようすがおかしい。
 ルードがことばに詰まっている。
 イリーナがそれをフォローするが、今度はペラペラしゃべって止まらない。
 ツォンが出てきてそれを制す。
 このとき私はメンバーにエアリスを入れていたのだが、ツォンはエアリスに向かって、
「しばらく会えなくなるが、元気でな」とひとこと。
 思えばこのときから、なんか「ヘン」だった。
 三人はまもなく退場するが、このときルードはツタを上って去っていく。
(あ、このツタ上れるんだ)
 そう思って、クラウドにもツタを上らせようとするが、上れない。
 いったん鉱山の奥へ行き、もっかい上ってみたら、上れた。どうやらツタの左側から行
かないと、うまく上れないようだ。

 さて、コンドルフォートにやってきた。
 VS神羅ということで、バレットをメンバーに入れてみるが、ここではまったく意味がな
かった。
 魔晄炉の上にコンドルが産んだたまご(見張り小屋の窓から見ることができる)を、神
羅軍から守るのがここでの目的である。
 さあいざ戦おうとすると、見張り小屋の兵士に、
「所持金が少なすぎやしないか? せめて4000ギルはないとな」と言われてしまう。
 今アンタんとこに資金援助したから減ったんやないかぁ〜!
 と、さけんだところで後の祭り。コンドルフォートの外に出て、またまた金稼ぎに奔走
するクラウドたち。お金にはホント苦労するねぇ。もー、「金欠組」って呼んじゃうぞ。
 「金欠組」と「金月真美」って似てない? 似てないか、あっそ。
 またエーテル売って、戦闘資金を稼ぐ。
 ここでの戦闘は、バトルシミュレーションの形式となる。お金を使って兵士を雇い、神
羅軍と戦わせるのだ。
 戦闘が始まる前は、『シャイニングフォース』みたいなものを想像していたが、始めて
みるとこれがリアルタイム式。『伝説のオウガバトル』に近いシステムなのだ。
 あ、そーかそーか、これをやりたくて『オウガ』のスタッフを引き抜いたのか(噂)。
 戦闘結果。神羅軍の大将(けものに「大将」ってのも変だけど)が見張り小屋のすぐ近
くまで接近してきたが、なんとかくいとめて勝利。
 リペアラーの周りに怪我人が固まる、イヤな展開になってしまった。次回からリペアラ
ーの数を増やそう。

 そのまままっすぐジュノンに向かえばいいのだが、歩ける所は歩いておこうと思い、あ
ちこち歩き回ってみる。
 ラッキー! チョコボの足跡があった。さっそくチョコボを捕まえる。これで歩き回る
のがずいぶん楽になった。
 でも後から攻略本読んだら、この辺りにユフィが出るんだと。
 ユフィを仲間にするのをすっかり忘れ、一行はジュノンに向かうのであった。

 クラウド城みちる化計画実行委員会!
 ・・・って、ただ単に「イルカに乗った」ってだけの話なんだけど。
 ジュノンもミッドガル同様、二階建て都市だった。イルカに乗って上の階層に上がり、
ソルジャーに変装して、ルーファウスの社長就任式典に潜り込む。
 それにしても、さっきから流れているBGMに、歌詞があるっつーのには驚いたぞ。
 しかもこの歌、歌詞と音の数が食い違っているので、どー歌ったらいいのかよくわから
ない。
 この曲の歌入りバージョンの収録された音楽CDが出たりして。
(いや、もしかしたら今出ているCDに、もう入っているかもしれない)
 それ以上に、もしこの歌が「檄! 帝国歌劇団」みたいに、セガカラとかX2000とかに
入ったらどうしよう。

 おーおお〜おおお神羅〜 おおおおーおお神羅カンパニー〜・・・

 ここまでの感想をばひとつ。
 なんかいきなり展開が早くなった。
 今まで、一つの街で10時間分の「濃い」ストーリーが展開しただけに、「もう大陸一つ
回っちゃったの?」という気分だ。
 あと、ジュノンの街で思ったんだけど、神羅ってこんなに明るかったっけ?
 ミッドガルで大量の人を殺したのと同じ組織が、あんなトボケた歌を作るなんて・・・。
 ここまでのシナリオがあまりに暗かったので、ここらで一息と、明るいイベントを入れ
たのだろうか?
 あるいは、作り手側がこれまでのシナリオを、それほど「暗い」と感じていないのか? 
作り手は何度もミッドガルのシナリオを見てるから、そこから受けるインパクトが薄れた
としても不思議ではない。
 それとも、分業制の影響で、シナリオ毎の雰囲気が変わったか? ミッドガルのシナリ
オとジュノンのシナリオを、別々の人が作ったとすれば、雰囲気が違っているのもうなず
ける。
 『FFVII』は、いろんなゲームの要素をぎっしり詰め込み、世界設定でもファンタジ
ー世界と現代世界とSF世界をミックスしている。そういうゲームをおおぜいで作ってい
るのだから、ストーリー面でもいろんな要素がごちゃまぜになってしまいかねない。
 もっとも、『FF』は今回がシリーズ7作め。つまり奇数回め。「偶数回めはストーリ
ー指向が強い」という今までのパターンからいくと、奇数回めである今回は、じつはそん
なにストーリーには、こだわっていないのかもしれない。
 以上、13時間18分11秒プレイしての感想、終わり。