将棋タイトル戦情報

   第58期名人戦(2000年4/11〜6/27 )

 

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挑戦者 八段 丸山忠久

名人     佐藤康光

   対局者    
八段  丸山忠久 4勝3敗
名人  佐藤康光 3勝4敗

第1局 4月11,12日   124手 後手丸山八段勝ち
第2局 4月22,23日    85手 先手丸山八段勝ち
第3局 5月8,9日      99手 先手佐藤名人勝ち
第4局 5月18、19日   116手 後手佐藤名人勝ち
第5局 5月31日、6月1日  91手 先手佐藤名人勝ち
第6局 6月14、15日   115手 先手丸山八段勝ち
第7局 6月26、27日   143手 先手丸山八段勝ち

丸山八段4勝3敗でタイトル奪取

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第58期名人戦七番勝負第7局(6/26,27)

   対局者    
八段  丸山忠久 4勝3敗
名人  佐藤康光 3勝4敗

143手で先手丸山八段の勝ち挑戦者

いやあー、すごい将棋でした。
またまた角換わり腰掛け銀の将棋となり、先手丸山八段の攻めは切れ模様だった
のですが、粘り腰を発揮しましたね。後手佐藤名人の玉を前局に続いて1九まで
追いつめて,とうとう勝ちきってしまいました。

将棋には違いないのですが,ゲーム風将棋とは異なり,両者の「人間」がぎりぎ
りと感じられる,すごい一局でありました。

それにしても3、4、5戦と3連敗してのあとの連勝は見事でしたね。
新名人の誕生です。丸山新名人は初のタイトルが名人ということになりました。

・名人を賭けた一局

後手佐藤名人が入玉模様となり、延々と続くと思われた戦いも143手で終止符を
打った。両者入玉か、駒数,点数はどうなっているのか,あるいは持将棋かと、
はらはらドキドキであったが、丸山八段が佐藤名人の玉を1九に追いつめて,詰
ましてしまったのはすさまじいことであった。

局後の佐藤名人の談話で「自陣に7一飛車と打った手がどうだったか」とあった
のがこの局面。

ここから丸山八段の馬は2一から6五,2九,5六、9二と大展開を見せる。佐
藤名人の二枚の飛車は先手の角金と交換となり,最後はその先手の二枚の飛車に
攻められて名人、無念の投了となった。

名人を賭けた一局にふさわしい素晴らしい将棋だったと思う。

 投了図

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第58期名人戦七番勝負第6局(6/14,15)

   対局者    
八段  丸山忠久   3勝3敗
名人  佐藤康光   3勝3敗

115手で先手丸山八段の勝ち

丸山八段が角換わり腰掛け銀の将棋を勝ち、3勝3敗のタイに持ち込みました。
佐藤名人が好調に攻めているようだったのですが、丸山八段の粘り、逆襲はす
ばらしかったですね。最後は後手佐藤名人の玉を1九まで追い込んでの勝ちで
した。これで最終第7局の勝負が名人位を左右することになりました。大一番
です。

第7局は6月26、27日です。

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第58期名人戦七番勝負第5局(5/31,6/1)

   対局者    
八段  丸山忠久     2勝3敗
名人  佐藤康光     3勝2敗

91手で先手佐藤名人の勝ち

佐藤名人が2連敗のあと3連勝で,防衛にあと1勝としました。
後手丸山八段の中座飛車を破っての3勝目です。
丸山八段は2度王手飛車をかけて勝負したが、先に先手に飛車を渡した
のがやはり大きかったようです。
流れは佐藤名人か。
丸山八段、頑張って7局目まで戦ってもらいたい。

第6局は6月14、15日です。

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第58期名人戦七番勝負第4局(5/18,19)

   対局者    
八段  丸山忠久       2勝2敗
名人  佐藤康光       2勝2敗

116手で後手佐藤名人の勝ち


第5局は5月31、6月1日です。

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第58期名人戦七番勝負第3局(5/8,9)

   対局者    
八段  丸山忠久         2勝1敗
名人  佐藤康光         1勝2敗

99手で先手佐藤名人の勝ち

第一局に続いて後手丸山八段の8五飛戦法でしたが、佐藤名人が攻めきって
一勝をあげました。中盤からの攻め合いがすごかったですね。角の打ち合い
が印象的な将棋でした。さすがに佐藤名人の攻めは気合いの入っているのが
感じられる攻めでありました。
これで佐藤名人の一勝二敗です。面白くなりました。

第4局は5月18、19日です。

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第58期名人戦七番勝負第2局(4/22,23)

   対局者    
八段  丸山忠久           2勝0敗
名人  佐藤康光           0勝2敗

85手で先手丸山八段の勝ち

挑戦者,丸山八段が連勝しました。
角換わり腰掛け銀の将棋を先手丸山八段が85手で攻めきってしまいました。
佐藤名人は意外とあっさりと寄り切られてしまった感じがします。
ひとつ勝つと展開が変わるでしょうが,ううむ,どうなりますか。
名人にも力を出して良い将棋を見せてもらいたい。

第3局は5月8、9日です。

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第58期名人戦七番勝負第1局(4/11,12)

   対局者    
八段  丸山忠久             1勝0敗
名人  佐藤康光             0勝1敗

124手で後手丸山八段の勝ち

いよいよ名人戦が始まりました。
先手佐藤名人の横歩取り、後手丸山八段の3三角から8五飛と
丸山八段得意の中座飛車の戦いでしたが、124手で後手丸山八段が
第1局を制しました。
丸山八段は昨年の王座戦に続いて二度目のタイトル戦登場です。
昨年の王座戦は羽生王座に1勝3敗で破れていますが、このところの
丸山八段はずうと好調を維持,強さを発揮しています。
さい先良く1勝をあげた丸山八段の次局以降の戦いに注目です。

第2局は4月22、23日です。

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