将棋タイトル戦情報

第26期女流王将戦(2004年5/7〜6/10)

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挑戦者  女流三段 石橋幸緒

女流王将、倉敷藤花 中井広恵

第1局 5月 7日 122手で後手中井女流王将の勝ち
第2局 5月18日 125手で先手中井女流王将の勝ち
第3局 5月24日  75手で先手石橋女流三段の勝ち
第4局 6月10日  97手で先手中井女流王将の勝ち

中井女流王将、3勝1敗で防衛


第26期女流王将戦五番勝負第4局(6/10)

 挑戦者/女流王将  
女流三段 石橋幸緒   1勝3敗
女流王将 中井広恵   3勝1敗

97手で先手中井女流王将の勝ち

この頃流行っている後手の一手損角換りから双方腰掛銀となりA図へ。先手中
井女流王将が9五の歩を9四歩と突いたところです。機敏な歩突きでしたね。
せっかくの後手石橋女流三段の8四歩、8五桂が働く前に一本取られた感じで
す。後手は6五銀から4七角打ちの両取りで攻めます。後手期待の攻めでした
が、後手が先手の角を取り先手が後手の飛車を取り合ってから先手の飛車を打
ち下ろしての攻めが早かったですね。後手に粘る隙を与えずにすっきりと勝ち
ました。女流棋界発展のためにも中井、清水以外の女流棋士にも頑張ってもら
いたいのですが、なんだかまだまだ勝てそうにないなあと思ってしまいました。


第26期女流王将戦五番勝負第3局(5/24)

 挑戦者/女流王将  
女流三段 石橋幸緒     1勝2敗
女流王将 中井広恵     2勝1敗

75手で先手石橋女流三段の勝ち

後手中井女流王将の8五飛車に先手石橋女流三段は横歩を取った3四の飛車を
すぐには引かずに3四に置いておく趣向でした。飛車は3五で交換と成り、先
に飛車を打った後手は2二の自陣飛車でした。先手が飛車を8四に打ったのが
A図です。この飛車は打った飛車です。A図から後手8筋を守って8三歩打ち
ですが先手4四飛車の強襲が強烈でした。後手4四同金から先手の角が4四に
出て、さらに1一角成りとして攻めが成功です。思いきって、踏み込んで行っ
た攻めが見事でした。気持ちに吹っ切れたところがあったのでしょうか。最後
は投了図の4四角打ちまで、歩頭に角をうつ格好良い手で仕上げました。
石橋は中井に12連敗中だったとのことで、今回の勝ちは久しぶりの勝ちです。
勝ち方も良い勝ち方でしたし、これを機に盛り返してもらいたいですね。


第26期女流王将戦五番勝負第2局(5/18)

 挑戦者/女流王将  
女流三段 石橋幸緒       0勝2敗
女流王将 中井広恵       2勝0敗

125手で先手中井女流王将の勝ち

後手番石橋女流三段は再び中飛車でした。先手中井女流王将は上手く角打ちか
ら馬を中央に作って少しリードの局面がA図。後手が5七歩と打ったところ。
この歩打ちは不急の一手だったらしい。先手5九金引きに▽2五桂としたが、
先手中井は4四馬から▽同飛、▲5三桂不成りと大胆かつ絶妙の指し回しでし
た。リードを広げた先手がそのまま押し切りました。勝負所での中井の指し手
には確かな力、自信を感じますね。


第26期女流王将戦五番勝負第1局(5/7)

 挑戦者/女流王将  
女流三段 石橋幸緒         0勝1敗
女流王将 中井広恵         1勝0敗

122手で後手中井女流王将の勝ち

先手となった挑戦者の石橋女流三段は中飛車から向い飛車に。両者がっちりと
組んでから細かい応酬が続いてA図に。先手が玉で後手の馬を取ったところで
す。後手の中井女流王将は角を先手陣に打ち込んでから先手の守りの右銀と交
換して先手の玉で取らせたところ。ここで後手は5五金から▲同銀に▽8五桂
と取られそうな桂を跳んで桂が手に入るようにします。桂を持つと3五桂が厳
しくこれは先手大変か。先手は3六歩の一手を余儀なくされて結局後手の7七
桂成りからの6七成桂〜5七成桂が間に合ってしまいました。


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