将棋タイトル戦情報

第25期女流王将戦（2003年5/7〜5/27）

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挑戦者　　女流三段　　　　　　石橋幸緒

女流王将　女流名人、倉敷藤花　中井広恵

第１局　５月　７日　121手で先手中井女流王将の勝ち
第２局　５月２１日　110手で後手中井女流王将の勝ち
第３局　５月２７日　 75手で先手中井女流王位の勝ち

中井女流王将、３勝０敗で防衛

第25期女流王将戦五番勝負第３局(5/27)

75手で先手中井女流王将の勝ち

中井女流王将、３連勝で防衛

・連敗の朝に家の新茶かな

連敗であとがない石橋女流三段はここでなんとか１番返したいところでした
が75手で良いところなく負けてしまいました。せっかく挑戦者として出て来
て１勝も出来ずに敗退は残念でしょう。この将棋は意欲が空回りした感じで
す。Ａ図は戦いに入ったところ。５五で歩の交換があり後手が５五の角を４
四に引き先手中井女流王将が４七の銀を５六に出たところを後手７五歩と突
いて出たところ。玉の堅さは違いますが、後手は飛車角銀桂で攻めて優勢を
築いてしまおうという指し方でしょうか。ここから先手４五歩、後手３三角
のあと７筋で銀の交換、桂の交換があり、後手は６三桂と打って攻めを続け
ようとしますが、先手に８七桂とていねいに受けられていていけません。
先手は▲３四歩、▽同歩から３四銀と打ち、角を取り、その角を後手飛車に
当てて打ち、香を取り馬を作ってと大差になってしまいました。
中井は2001年の女流王位戦で清水女流王位に挑戦敗退してから、倉敷藤花奪
取、女流名人位奪取、女流王将奪取、女流名人位防衛、この女流王将防衛と
勝ち続けています。快調ですね。あと女流王位を獲れば四冠制覇となるので
すが、女流王位のリーグ戦はまだ始まったばかりで挑戦までにはまだ先が長
そうです。・連敗の朝に家の新茶かな

第25期女流王将戦五番勝負第２局(5/21)

110手で後手中井女流王将の勝ち

・中段の飛車はぐるりと舞雲雀

後手番の中井女流王将は８五飛車でした。８五の飛車を５五〜５四と構えま
す。先手番の石橋女流三段は６八玉から４五歩と伸ばして先手から角を交換
します。お互いに角を先手８二、後手６四に打ち合ってから、香を取り合い
４五で桂を取り合い、先手の桂を取った後手の香を先手が歩で取り返してい
る間に後手は１八馬、１七馬と引いて先手の飛車に当てたのがＡ図の場面。
先手の３七の桂は打った桂です。ここから先手は２九飛車と引き、後手は１
八馬とまた飛車に当て、先手２六飛車と戻して千日手模様に進みます。
２回繰り返したところで千日手を回避したのは先手の石橋でした。５九飛と
転じます。千日手にしたくなかったのでしょう。しかし、これは先手がちょ
っと損か。すかさず後手に２五歩から２六、２七歩成りとされてと金を作ら
れてしまいました。後手に飛車も１四から先手陣に成り込まれる展開になり、
後手玉は入玉も容易という感じで差が付いてしまいました。中井は連勝で防
衛にあと１勝、快調ですね。

第25期女流王将戦五番勝負第１局(5/7)

121手で先手中井女流王将の勝ち

・ごきげんの飛車も空しや時鳥

後手番となった石橋女流三段は中飛車でした。先手中井女流王将と中段での
押し合いがあり、後手は金銀が盛り上がり先手の攻めを押さえ込むような局
面もあったのですが、中井のほうが駒損の攻めをします。踏み込んでいった
のが中井のほうというのが強さなのでしょうかねえ〜。Ａ図では先手角損に
なってます。ここで後手は▽７二銀打。普通は単に７二銀だと思うのですが
ね・・・。先手のと金を消そうということなのでしょうか。▲６一と、▽同
銀となり後手がだいぶ損をした感じです。先手は２二歩成りから１一の香を
取り、２六歩から桂を取りと駒得を重ねます。こんな手が間にあうようでは
もう形勢に差があるということでしょう。
石橋は'98年に女流王将を獲ってますが、そのあとはタイトル挑戦はするも
ののなかなか壁を越えられないでいますね〜。力強さを見せてほしいです。

第25期女流王将戦挑戦者に石橋女流三段(4/9)

第25期女流王将戦のの本戦決勝戦が４月９日、石橋幸緒女流三段と碓井涼子
女流三段で戦われ石橋が勝ち、タイトル挑戦を決めました。
石橋は斎田女流四段を負かしての決勝進出、碓井は清水女流王位を負かして
の決勝進出とお互いに強敵を破っての決勝戦でしたが、決勝戦では石橋が碓
井に勝ち女流王将戦登場となりました。
中井広恵女流王将とのタイトル戦第１局は５月７日です。

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