将棋タイトル戦情報(かつおの尾)

第13期女流王位戦(2002年9/30〜10/16)

 

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挑戦者 女流三段 石橋幸緒

女流王位     清水市代

第1局  9月30日  80手で後手清水女流王位の勝ち
第2局 10月10日  85手で先手清水女流王位の勝ち
第3局 10月16日 150手で後手清水女流王位の勝ち

清水女流王位、3−0で防衛


第13期女流王位戦5番勝負第3局(10/16)

 挑戦者/女流王位  
女流三段 石橋幸緒     3勝0敗
女流王位 清水市代     0勝3敗

150手で後手清水女流王位の勝ち

清水女流王位が3連勝でタイトルを防衛しました。
ひとつだけ残ったタイトルを気合い、気力を充実させて
守り切りました。石橋女流三段は清水の気合いに押されたか
3連敗での敗退となってしまいました。う〜む、まだ力に差が
あるのでしょうか。清水の強さが目立ったシリーズでした。

・師弟戦終りて目には色葉かな

角換わりの将棋になりました。両者腰掛銀にして後手清水女流王位
が3三の銀を4四に出て中盤戦に突入。150手の熱戦らしく見ごたえ
のある攻防でした。A図は後手が4六に居た銀を▽5七銀成りとし
たところ。先手石橋女流三段が▲5二銀打ちと後手玉に迫った手を
放置しての5七銀成りでした。局後のコメントで清水はこの5七銀
を「詰めろではなく、負けにしたかと」と言ってます。後手の5七
銀に先手は▲8八玉としましたが、石橋のコメントは「6三銀成り
と行くべきでした。」とあります。勝負どころだったのですね。
角か銀を後手に渡すと先手玉がどうなるのか難しくてわからないの
ですが。ここからも両者に強防の手が出たり、3局の中で一番面白
い将棋でした。清水のコメントで「相手の勢いを吸収して調子を上
げることができました。」とありますが。相手の勢いを吸収してな
どとなかなか言えない、出てこない言葉だと思うのだけれど、さす
が清水、第一人者として長いこと厳しいところに居た人の言葉かな
と思います。


第13期女流王位戦5番勝負第2局(10/10)

 挑戦者/女流王位  
女流三段 石橋幸緒       2勝0敗
女流王位 清水市代       0勝2敗

85手で先手清水女流王位の勝ち

清水王位が連勝で防衛にあと一番としました。
清水は石橋女流三段の攻めを的確に凌いで快勝。
無冠転落の危機からは脱出しそうです。

第3局は10月16日です。

・露けしや敗れてのちの思ふこと

先手番清水女流王位の横歩取りの将棋になりました。後手番石橋女
流三段が果敢に攻めて出ます。 攻めて行こうという気持ちがいい
ですね。しかし本局では清水が力を発揮。的確に受けて石橋の攻め
を切らしてしまいました。
6六で先手の飛車と後手の角が交換となり、後手がその飛車を8九
飛と先手陣に打ちこんだのがA図。この前に▽3七歩と打ち、▲同
銀と先手の金銀を離しておいてからの飛車打ちです。しかし先手は
▲6七歩、後手の3六歩打ちの追撃には2八銀、7九歩打ちも出て
後手の攻めに落ち着いて対応、受け切ってしまいました。
清水はほっと、笑顔の連勝です。


第13期女流王位戦5番勝負第1局(9/30)

 挑戦者/女流王位  
女流三段 石橋幸緒         1勝0敗
女流王位 清水市代         0勝1敗

80手で後手清水女流王位の勝ち

一時期、四冠を独占していた清水女流王位も現在一冠だけ、ここは
負けられないでしょう。まずは清水が1勝をあげました。気合勝ち
というところ。
第2局は10月10日です。

・一冠を師と争うや薄紅葉

挑戦者の石橋女流三段は女流王位戦は二度目の登場です。前回挑戦
した時の相手も清水女流王位でした。前回は1−3で破れています
が前回挑戦した時は‘96年で16才でした。今は石橋も21才。
前回と同じようにはいかないという気持ちが強いでしょう。
挑戦を受けて立つ清水は無冠になるのはは阻止したいところ。第1
局は清水のほうの気合いが勝っていた感じ。石橋は力を出せる展開
にできなかったようですね。A図は先攻された先手石橋が▲4四歩
と待望の反撃に出たところ。2五桂と跳ねて攻めるのですがもうこ
こでは苦しく攻めている感じです。5五の銀を6六に引くことにな
りさらにその銀を後手から6五歩と攻められては筋に入ったようで
す。清水の充実ぶりが目立った一局でした。


第13期女流王位戦挑戦者に石橋女流三段(9/3)

第13期女流王位戦挑戦者決定戦が3日行われました。
石橋幸緒女流三段と竹部さゆり女流二段との決定戦は石橋が勝って挑戦を決めまし
た。竹部はもう少しで晴れ舞台への登場というところで惜しくも破れてしまいまし
た。ほんとうにいつもながら感じさせれられますが挑戦者決定の一番は勝つと負け
るとでは大違いですね。石橋はまた清水市代女流王位との師弟対決です。もうやり
にくいとか特別な感情は無いかも知れませんね。どうなりますか。清水も負けられ
ないでしょう。
第1局は9月30日です。


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