2000年9月9日(土)殺生石〜牛ヶ首
秋雨前線の影響で昨夜から雷を伴った豪雨です。前回、南月山の「気持ちのよい尾根」で報告した通り、今回は姥ヶ平に行く予定でした。しかし、栃木県北部は大雨洪水注意報が出たままです。今回は登山をあきらめました。
ところが、午前9時を過ぎた頃から雨が止み、空が明るくなってきました。これは行くしかない!早速身支度をし、9:40に別荘を出発しました。
一番下からの登山ですから、いつまで登っても木がうっそうと茂っています。ただでさえ樹木が高いのに、秋雨前線で曇っているので余計に暗いです。左の写真を見てください。
約1時間のところで、とんでもない物が現れました。落石です。写真の大きい方の石は、直径が約1.5mはあります。付近に大小の落石があり、上の方を見ると木や草がなぎ倒され、恐ろしいありさまです。そういえば夕べはすごい雷で豪雨でした。これはとんでもない日に来たかな、戻ろうかなと迷いましたが、もう少し登ることにしました。
さらに1時間ほど登ると、沢を渡る小さい橋がありました。ここは飯盛温泉の跡だそうです。明治時代には、こんなところに温泉に入りに来る人が多かったようです。なかなかほっとする場所です。落石の危険がある場所は過ぎたようです。沢で顔を洗い、5分間休憩しました。
少し樹木が低くなってきましたが、なかなか山の上が見えてきません。どこまでも同じような道が続きます。
山の上の方に出てきました。雲で何もみえませんが、この様子なら牛ヶ首は近いはずです。
やっと、牛ヶ首とロープウェー山頂駅を結ぶ登山道に出ました。ここからは牛ヶ首まで200mです。
12:40に牛ヶ首に着きました。ここは眺めがよいのですが、あいにく曇っていて何も見えません。
ここでストーブでラーメンを作ろうとしましたが、大失敗!ライターを忘れてきてしまいました。こんな天気なので、まわりには誰もいません。やむを得ず、1.4km離れたロープウェー山頂駅まで行って、売店でライターを購入しました。昼食は午後2:00になってしまったので、今日のラーメンは特においしかったです。
帰りも2時間以上かかるはずです。2:20に下山を開始しました。
さすがに帰りは楽です。さらに良いことに、少しだけ晴れてきました。やっと景色が見えてきます。
来るときは何も見えませんでしたが、帰りはこんなきれいな谷を見ながらの下山です。
ところが、山の天気は変わり易いといいますが、午後5:00頃から急に雨が降り出しました。あと15分で殺生石に着くはずです。しかし雲か霧か分かりませんが、視界は10mくらいで何も見えません。とうとう道に迷ってしまいました。地図とコンパスを頼りに、やっとの思いで遠回りしましたが何とか殺生石にたどり着きました。里に降りてきてから迷ったのでこのくらいですみましたが、もしも山の上で迷うものなら遭難です。今回は良い勉強をしました。道に迷ったと気づいたときに戻らないで、そのまま進んでしまいました。やはり登山の入門書に書いてあったように、元の道に戻るべきでした。
今回は、カッパを持っていたにもかかわらず、先をあせってずぶぬれになってしまい、大反省の登山でした。