2000年10月8日(日)中の大倉尾根〜三本槍岳

   今日のコースは、往復で15kmを越えるので、朝6:00に別荘を出ました。車で大丸温泉の少し奥に入った所にある北温泉駐車場まで車で行きました。駐車場はすでにいっぱいで、少し手前に路上駐車しました。

6:30に駐車場を出発しました。まもなく一軒宿の北温泉が現れました。車道が通っていないので、荷物は手で運んでいると思われます。先ほどの駐車場にプロパンガスのボンベがたくさんあった理由が分かりました。また、こんなに早い時間に、何人も駐車場との間の歩道を歩いていました。駐車場がいっぱいなのも、この温泉の人気があるせいでしょう。山の中にひっそりと溶け込んでいて、なかなかの雰囲気を醸し出しています。この温泉の右側の山を登っていきました。





途中で朝ご飯のおにぎりを食べ、約2時間後の8:30にやっと明るい中の大倉尾根に出ました。ずっと深い森の中を歩き続けたので、尾根は大変すがすがしいです。まだ10月初めですが、ここまで来ると紅葉がきれいです。天気は良いし、秋のさわやかな風も心地良いし、快適な登山です。








左の写真は、尾根から西の方の茶臼岳・朝日岳方面を見た所です。すばらしい景色を眺めながら歩けるのが尾根の素晴らしさですね。











9:00に清水平・三本槍岳分岐に来ました。ここを三本槍岳方面に向かいます。三本槍岳は8月に来て2回目ですが、前回は頂上がガスで何も見えませんでした。今日は快晴なので楽しみです。その頂上まであとひと登りです。








9:50に、三本槍岳の頂上に着きました。標高1917mで、茶臼岳より高い山です。さすがにこの時期の日曜日なので、大変混雑しています。やっと座る場所を見つけました。でも眺めはすばらしく360度の眺望です。








前回は見えませんでしたが、北の下の方に小さな池が見えます。地図で見ると鏡ヶ沼で、モリアオガエルの生息地と書いてありました。少し休んだら、あそこまで行くことにしました。さっそくリュックからコッフェルとストーブをだして、暖かいお茶を入れて飲みました。

10:20に、北の鏡ヶ沼を目指して白川方面に向かいました。ところが、途中斜面が崩れていて、約30m以上もあるガレ場です。降りることはできそうですが、帰りの登りが大変です。一人の登山なので、今回は見送ることにし、少し戻って西の大峠方面の尾根に向かいました。







大峠方面の尾根は大変穏やかなハイキングコースです。歌でも歌いたくなる尾根です。











尾根沿いを下り、少し登った所に小さな頂がありました。三本槍岳の頂上とは違い、誰もいません。地図にも載っていない小さな頂なので、「無名の頂」と呼ぶことにしました。左の写真が「無名の頂」です。11:30になったので、ここで昼食にしました。またコッフェルとストーブを出して、今度はラーメンを作って食べました。たった一人で、ここでの360度の眺望を前にした食事は最高でした。

11:50になり、西の方から天気が崩れてくるので、ここで帰ることにしました。帰る途中に清水平にも寄りたいので、ちょうど良い時間でしょう。


12:50に寄り道して清水平に着きました。8月に来た時に比べると、やはり秋ですね。むしろ初冬とも言える景色です。たたずんでいるうちに13:00になりましたので、中の大倉尾根に向かいました。

尾根を過ぎると樹高の高い森になります。朝登って来た時は気付きませんでしたが、ブナが多くてきれいな森です。落ちているブナの実を少しだけいただきました。この実を育てたくなりました。苗木になったら報告します。この那須の地に植えようと思います。




15:00に北温泉駐車場につきました。今日の登山は、昨日の姥ヶ平と違って、非常に落ち着いた登山でした。