インターネット個別病気相談室
97年8月の質問と回答集

(平成9年9月15日版)


膨大な質疑応答データをホームページ上で見やすくしたいのですが
限りある私の時間は少しでもお答えに当てるようにし
目次を付けるなどの編集作業はホームページ上では行っておりません

もっと読みやすく編集したものをご希望の方は

プロによる編集済みの電子出版物 をご利用下さい。
居ながらにしてとても簡単に入手できます。

また、電話代、接続料などが気になる方のために
インターネット画面のままの フロッピーディスク版もあります。

インターネットへの接続無しに今ご覧になっているような 感じでじっくり読む事が出来ます。

詳しくは こちらをご覧下さい。

あざのレーザー治療について教えて下さい

 足立先生、始めまして。0000と申します。 97.8.13の朝日新聞夕刊で見ました  お仕事もしながらで大変でしょうがよろしくお願い致します。

 現在4歳00ヵ月の息子について相談したいのですが...
 生まれた時から左の太股の内側に赤い(エンジ色)のアザがあります。
始めは小さかったのですが、大きくなるにつれてそのアザも大きく なってきて、今では5×4cm程の大きさになり、結構目だっています。 (夏なので特に...)本人も幼稚園で友達に何か言われるのか、「どうし て僕にはこんなのが付いているのか」というような質問をこの頃よく 言います。

 と言うのも、生まれた時にそのアザを見つけて家内がその 産婦人科の先生に相談したのですが、「様子をみて下さい」だけで それ以降は何も言ってくれず、私としてはその言葉から様子をみて いれば治るのだろうと思っていたのに、全くその気配もなく、本人 が気にする歳になってしまったという訳なんです。

 いろいろ調べてみたところ、形成外科という科でレーザー治療を してもらえばよい、そしてその時期は早いほうがよいというような 情報を得たのですが、本当にそれであっているんでしょうか? また形成外科という聞き慣れない科はどこの病院に行けばあるので しょうか?もし信頼できる先生をご存じでしたら教えて頂きたいの ですが...(大阪の0000に住んでいます)

 親バカと思われるかも知れませんが、幼稚園から帰って来て寂し そうにつぶやいている息子を見ていると、不憫な思いがするもので... よろしくお願い致します。

( 97/ 8/14 00:10 大阪府 Sさん)

(97/08/14)

メール拝受致しました。 子供さんのご様子などを拝読しましてお父様お母様のお気持ちお察し致します。

正確には専門医の診察が必要ですが、 文面からは「ポートワイン母斑」が最も考えられます。 皮膚よりも盛り上がりのある「苺状母斑」の場合は5−6歳ごろまでに 自然に小さくなっていく傾向があるのですが「ポートワイン母斑」では そういうことがなく治療に難渋します。

レーザー治療とのことですが、顔に出来る青あざである「太田母斑」というのには かなり効き目がありますがその他のあざには効果がある人とそうでない人とが あります。

母斑のレーザー治療は筑波大学附属病院の皮膚科・形成外科、 東海大学形成外科、広島市民病院形成外科、 石川県金沢市の浅の川総合病院形成外科などが有名ですが 大阪での情報を持ち合わせていません。

先ずはお近くの皮膚科で診察を受けて正確な診断をしてもらってから 検討されるようお勧めします。

尚、このご質問は時間に余裕がありましたらホームページ上でもお答えします。 ホームページ上の方が詳しくお答えできるかもしれませんのでご覧になっていて下さい。

(97/ 8/18 23:51)

 早速のメール有難うございます。

 お盆休みで家を空けていたのですが、その間に頂いていたようでお返事が遅くなり大変申し訳ありません。    

先生がおっしゃるように、その痣には皮膚の盛り上がりはないので「ポートワイン母斑」だと思います。

》大阪での情報を持ち合わせていません。  

そうですか。残念です。漠然と大阪大学や関西医大等にはその形成外科があるのかなと思っていたのですが...おっしゃるように先ず近く(と言っても 近所の皮膚科っていうのも何処にあるのか電話帳で調べないと...)で診てもらおうと思います。

 貴重なお時間どうも有難うございました。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

肝臓に水・脱腸について

8月13日の朝日新聞で拝見しました。こんなページを探していました。知り合いに医師がいないものにとって、神様に 逢えたような気分です。000の0000でお願いいたします。

はじめまして。 ずっと、こういうページを探していました。他に聞く人もなく、 困っているところでした。

59歳の母のことでご相談します。 相談内容は2つあります。

最初は風邪だと思っていました。発熱と眠れないほどの咳。 この咳と微熱が1ヵ月位続き、疲れやすいことから、受診を勧めていたので すが、医者嫌いの母は、市民検診の血液検査を受けました。 これが6月のことで、このとき

GOT:29 GPT:54 γ−GTP:70 LDH:263 ALP:366 LAP:205 空腹時血糖:120

で、判定が「要指導」でした。(要精密検査のワンランク下)

特別診てもらうほどのことでもない。といわれほっとしていたのですが、 どうしても気になったので、1ヶ月後の7月、無理矢理近所の内科で 診てもらったところ、「この数値は、放っておけない」と、すぐエコーが かけられ、CTをとった結果、約3cmの黒い影が見つかりました。

その日の血液検査の結果、 GOT:29 GPT:17 γ−GTP:16 (LDH他は項目になし) αフェトプロティン:4.9 CEA:2.1 医師の説明によると、恐らく肝臓に水がたまっているのだろう。 エタノールを注入して、水を取る方法があるが今その必要はない。 αフェトやCEAも正常値だし、そもそも悪性の場合は、影の色が、 もっと白っぽくもやのようになるので、心配はいらない。 薬もなし、運動制限もなし(母は、水泳やゴルフをします) このまま3ヵ月ぐらい様子を見ることになりました。

本人は、やはり以前より疲れやすく感じているようで、少し横になると楽な 様です。 肝臓も代謝をつかさどる器官なので、水が溜まると言うのも わからないではないですが、これまで聞いたこともなく、家庭医学の本でも 見当たらず、本当にこのままでよいのか、それとももっと大きな病院で、 細胞診でもしたほうがよいのでは、と悩んでいます。 αフェトやCEAというのは、かなり信頼できる項目なのですか。 それに、最初の血液検査で引っかかった項目が、影が出ているにもかかわら ず、正常値なのも不思議です。

そして二点め。 エコーの結果、右の腎臓が少し下がっていると言われたのですが、 (それについては、心配ないと言われました) 母には、1.2歳の頃から脱腸の持病があり、しかも年々ひっこみが 悪くなってきていることを話したところ、 腎臓の位置とは関係ないが、そんなもの持っていても鍛えてどうにかなる わけでもないし、ひどくなる事はあってもよくなることはないから、 すぐにでも切ろうと言われました。 盲腸より簡単な手術だから、とかなり強く勧められたのですが、まれに 他のところに腸が出る人がいるとかいう話もあり、新聞にも経過が悪かった 人の相談がのっていたりして、ふみきれません。 まして、今回のように肝臓に異常がある状態で手術などしてよいものかどう かも不安です。 しかも13年位前に、脳動脈瘤破裂によるくも膜下手術を受けたのですが、 それ以降身体にメスを入れることを、極端にいやがるようになっています。 他の先生の考えも知りたいと思っておりましたところ、偶然このホームペー ジを知りました。手術については、最終的には本人の判断だとは思いますが 横になっていれば何とかしのげるせいか、「引っ込まなくなったらそこが 壊死を起こすぞ。」という脅しもあまりピンとこないようです。 手術によるメリット・デメリットをお教えください。 少し長くなりましたが どうぞよろしくお願いいたします。

( 97/08/25 16:18 大阪 Nさん)

(97/8/26)

実際のエコー(超音波断層写真)を拝見したわけではないのではっきりとはしませんが 「水だろう」と言われた3cmくらいの黒い影というのは肝嚢胞(かんのうほう)のことではないでしょうか。

肝嚢胞はチスト(cyst)とも呼ばれCTやエコーなどのおなかの検査をしているとしばしば認められます。 どちらかというとやや女性に多い傾向があります。普通は肝臓のなかに生まれつきできた風船のような ものでその壁からにじみ出た液体が入っていてエコーやCTでは黒く写ります。 「水だろう」と言われたのはこのことかもしれませんね。遺伝というほどでは ありませんがご両親、ご兄弟にある人に多く出る傾向があります。よほど大きくならない限り特別な症状は無く、 CTやエコーなどの検査をするまでご本人も気づかれないことがほとんどです。同時に腎臓や膵臓に同様のものが出来ている人もいらっしゃいます。 肝嚢胞があるからといって血液検査に異常が出ることはほとんどありませんので もしも肝嚢胞のエコー診断が間違いが無くしかも血液検査に異常がある場合には何か他の原因と考えるべきです。

肝嚢胞は直径3cmの大きさとしたら全く治療の必要はありません。 少しずつ大きくなる傾向はありますが直径3cmのものが処置が必要なほど大きくなるためには 数十から百年ちかくかかるでしょう。おなかの中で邪魔になるほど大きくなった場合には針を刺して 中の液体を吸い出してからエタノールや塩酸ミノサイクリンなどを何回か注入してしぼませることがあります。 なお、アルファフェトプロテインやCEAなどの検査はとても役に立つ検査ではありますがこれらの結果だけで病気の診断は出来ません。 エコーなどの画像診断と合わせて判断されます。

次の脱腸のご質問ですが 肝嚢胞やこの程度の血液検査の異常でしたら手術が出来ないということはないでしょう。 「嵌頓(かんとん)」と言って出てきた腸が戻らなくなって腫れ上がったりすると大変ですので万が一のことを考えると 手術をしておくに超したことはありません。手術中に使う薬剤でショックを起こしたり 手術のあと入院中にMRSAに感染してしかもそれが重症化するなど極めて頻度の少ない特殊なことが起こらない限り 安全な手術ですので、評判が良く信頼のおける先生に手術を受けておかれるようお勧めします。

だからと言って脱腸の人全員が必ずしておかないといけないという手術ではなく万が一もどらなくなっても すぐに病院に駆けつけるようにさえしておけば手後れになることは少ないです。しかし、 登山や旅行などを良くする人や診察した医師から「そろそろしておいては」と言われている場合には手後れになりがちですので是非手術を受けておかれるようにしましょう。

ところで、 2週間以上続く咳と疲れ、微熱があるとのことですのでまずはじめにどうしても結核が心配です。 胸のレントゲン写真や喀痰の結核菌検査などは済まれているとは思いますがもしもまだならそういった点もご相談なさるようお勧めします。 また、肝臓やその血液検査だけに目を奪われること無くその他の悪い病気が隠れていないか全身の詳しいチェックをお勧めします。

ホームページの回答を拝見いたしました。 早々にご回答頂きありがとうございます。

母もとても安心したようですし、今回の事で、初めて自分の身体の事を、 前向きにいろいろ考え直しているようです。 ヘルニアの手術については、これから家族会議で決める予定です。 素人にも大変よくわかるお答えに、みなで感激しています。

ただ、やはり以前に比べて疲れやすいこと、クモ膜下出血から10年以上に なり、頭のCTをとろうかと言う話も出ている事など、一度詳しい検査は 必要のようです。 手術をどこで受けるか、など、かかり付けの医師と相談するとともに、 また先生のお知恵をお借りする事があるかと思いますが、 その節はどうぞよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、本日ご0000させて頂きましたので、 ご確認ください。(0000の00になっています) 本当にありがとうございました。

このような素晴らしいホームページがいつまでも続きますように。 足立先生もどうぞお身体を大切に。

蓮見ワクチンについて教えて下さい。

私の父(56歳、身長165,体重65、畜産農家)が、「胆管癌」と診察されました。
8月の末もしくは9月の初めに手術をする事になったのですが、 お医者さんの話によるとかなりの大手術(いちかばちか)で 肝臓の2/3を切り取り成功したとしても5年後の生存確率が30パーセントだと診察されております。

そこで知人に相談したところ「ハスミワクチン」というものを紹介されました。 そこでこのワクチンについて知っていることがありましたら教えて下さい。 また「マルヤマワクチン」といったほかの癌のワクチンがありましたら一緒に教えて下さい。 お盆の時期でお忙しいと思いますが、出来るだけ早急にお返事いただけたらと思います。

000の000でお願いします!!

( 97/ 8/17 01:23 東京都 Kさん)

(97/8/17)

結論から申し上げますと積極的にはお勧めしておりません。

学会、公式な機関から明確に癌に効果があるとの結論はもちろん出ていませんし 私たちが日常臨床で経験しても他の治療法に取って代るほどの効果が認められるわけでもありません。 素朴な目で見てもお勧めできるものではありません。

丸山ワクチンについてはこれを作成された丸山先生のお人柄が大変立派な先生で あったためにたくさんの医学者の尊敬を集め、それはそれで素晴らしいことではありましたが 癌に対する効果については一時的であったりして他の治療法に取って代るほどのものではありません。

特別な期待を抱くのは私はお勧めしていません。

蓮見ワクチンというのも奇跡的な効果を狙ってすがるというのは私はお勧めしておりませんが これはあくまで患者さん、ご家族の方々のご判断が優先します。

元々蓮見喜一郎先生とおっしゃる方が始められた療法でこの先生はワクチン単独療法を 勧められたそうですが蓮見賢一郎先生の代になってからは化学療法などの他の方法と 併用を勧められていると聴いています。

癌に対してこれらの先生方のご熱心な取り組みには敬意を払いますが これはあくまで実験段階であり、 一般の方々が主治医の先生の意見を排除してまで試みてみる方法では決してないと私は考えていますし経験上もそれほどの 効果はありません。

蓮見ワクチンは事前検査に5万円ほどかかり年間費用15万円ほどと聞いています。

丸山ワクチンのように正式な保険適用はなく、「珠光会」というところで発売しているとのことです。

ご本人やご家族の方々がどうしてもご希望とのことでしたらもう少し詳しく接触を試みてみます。

癌に効くのではないかと一般の人たちが期待しているものとしては「冬中夏草」、 「AHCC」,「プロポリス」、「DHA」、「サメの軟骨」、「ニンジン」、「クロレラ」 などがあります。

ご参考に申し上げますが癌やアトピーの特効薬として宣伝されるまやかしの治療法の 特色として

・儲けるために適切なものすごい値段を設定する。
・その疾患の専門医は知らない治療法であることが多い。
・専門医以外に個人的にその疾患の治療に専念している医師であってもびっくりするようなこともある。
・統計的な処理をしているデータを示さず特定の患者の体験談のみを宣伝する。
・病気の原因を余りにも一本化しすぎたり、恐怖を煽ったり、 自分の治療が効果が無かった場合の言い訳を都合よく準備している。

などの特徴があります。

癌だけでなくアトピー性皮膚炎など治療に難渋する病気に罹った方やそのご家族の方は十分に注意するようにしましょう。

「十二指腸大動脈瘻」はどこの病院で処置してもらうのが良いでしょうか。

インターネットを拝見させていただきました。 そこで、私の父(70歳)の相談をOOOOOOOお願いします。

先日(O/O0)、内視鏡検査で十二指腸大動脈瘻と診断されました。 これまでの病歴は、OO年OO月に大動脈瘤破裂し、緊急手術により、 大動脈を胃のあたりから下流側に20cmほど人工血管(ダクロン)に交換しました。 術後の経過は順調でした。

 ところが、昨年(96年)の7月頃から不明熱がでるようになりました。 不明熱の症状は、39℃ほどの発熱があり、抗生物質と消炎剤で微熱から平熱に 抑えていましたが、昨年の12月には40℃を越えるの発熱がありました。 発熱時には白血球増加、血沈の亢進、CRP陽性等の炎症反応があり、 40℃を越えた時は、静脈血の細菌培養で陽性でした。 ほかの検査としてはシンチグラフィ、X線CT、超音波検査、尿、便、血液生化学検査、 自己抗体検査を行いましたが、よくわからず、CRPが発熱時は+4〜5、抗生物質を 投与すると+0〜2程度に下がるので感染症の疑いが高いことしかわかりませんでした。

 今年になって胆道感染症の検査のために内視鏡検査(ERC)を行ったところ、 異物が十二指腸の水平部分の内部に見つかりました。

異物というのが、knit状(ガーゼ状)の人工物でした。主治医がおっしゃるには異物は 人工血管で人工血管が十二指腸に癒着を起こし、十二指腸壁を破り、 内側から見えている状態で、これが不明熱の原因に間違いないだろうということです。

内視鏡の観察ではまだ出血、瘻孔の形成はみられないが、 きわめて危険な状態であるといっています。 今後、この部分から細菌感染を起こし、敗血症になるか、この部分から大出血を 起こしてしまう可能性が大であると言います。現在絶食中です。

治療方法は外科的に癒着している十二指腸を切除し、 且つ、汚染している人工血管を交換することだと聞きました。 しかし、この手術は非常に難しい大手術で、手術成績は不良、 術後感染症と大動脈の再破裂の危険が大きいと聞きました。

 そこで、今回の相談はどこの病院でどんな処置を行うのが最善なのでしょうか。 手術で余命を短くする結果にならないでしょうか。 先生のご意見を伺いたいのでお願いします。

ちなみに私の父はOOOOO県内の某OOOO病院に入院中です。 なお、この病院の外科では十二指腸の手術は行ったことがないそうです。

( 97/01/25 15:41、兵庫県 Yさん、97/ 8/14 16:29ご連絡あり再掲載)

(97/1/25)

お父様がとても重大な病気でさぞご心配のことと拝読し、大急ぎでお返事を書いております。 受け持ちの先生がおっしゃるように極めて危険な状態と考えます。

メールを拝見して感じたことですが現在掛かっておられる病院からの説明が大変理路整然としており とても一生懸命に検査治療を進めて下さっている様子が感じられました。それから、メールを拝見しまして もかなり難解な医学用語が頻出しているのにも関わらず極めて正確に記載されているのにはびっくり致しました。 御質問者が医療関係の方なのかよほど今掛かっておられる主治医の先生のインフォームドコンセントが 徹底しているためではないかと推察致しております。

以上の点からしてとても信頼の置ける先生、病院に掛かられていることが考えられますので、今後の 方針はさらに十分に話し合いをされることをお勧めします。大切な方の生命が掛かっている問題ですので 遠慮は禁物です。納得がいくまで主治医の先生に質問をするべきです。メールを拝見しておりますと 病状の説明をいやがられるような先生ではないように思いますがいかがでしょうか。

十二指腸に対する治療よりも腹部大動脈に対する治療が優先します。 最初の大動脈瘤の手術をしてくださったのは今掛かっておられる病院でしょうか。もしそうなら とても危険な病気の手術を無事やって下さって成功していることですし、 輸送の関係、一度目の手術所見が残っている利点などを考慮して現在掛かっておられるところでの 再手術をお願いするのが良いように思います。

次にもし一回目の手術を受けられたところでの再手術が無理な場合の手段をお答えします。

私の父も足の血管が詰まったりいろいろと病気をして 最も適切な病院の先生方にお世話になって良くなっていますが、 もし私の父がご質問者と同様の状態になった場合は、 輸送中の危険さえ大丈夫であればこの方面では日本で最高の国立循環器病センターの 心臓外科に何とかお願いすると思います。 場合によっては大阪大学医学部第一外科にお願いするかもしれません。 いずれも日本の循環器をリードする最高の施設で こういうところで万が一のことがあっても諦めようと思っています。 医師仲間での評判も最高です。

輸送の関係で香川県内ということになり、循環器で有名な病院ということであれば木田郡三木町の香川医科大学病院、三豊郡豊浜町の三豊総合病院 、高松市の県立中央病院などが知られていますが、これだけの難しい病態に対して対応をどの程度して 頂けるかは確認の必要があります。

とにかく現在診て下さっている先生に十分ご相談の上で判断されてはと思います。実際に御診察させて 頂きましたわけでもなく難しいかとは思いますが、もしどうしても大阪循環器病センターへの 連絡をとのご希望でしたら再度ご連絡下さい。検討してみます。

(97/ 8/14 16:29)

先日( 97/01/25 15:41)は「十二指腸大動脈瘻」で相談いたしました000の0000です。 その節はありがとうございました。

 返事が送れて申し訳ありませんでした。相談のメールを出して回答を拝見した後に パソコンの具合も悪くなり、ネットをみることができなくなり、000先がわからなく なりました。しかし、7月に新しいパソコンを購入し、さらに8/12の朝日新聞夕刊に 足立先生の記事とアドレスが書かれていたので本日000しました。

 その後、私の父は足立先生のご紹介通り、00000病院に入院しました。(前 回大動脈瘤を人工血管に交換する手術を行った病院は担当の医師が開業していらっ しゃらないので、後任の循環器系の医師も00000が良いでしょうと紹介してく れました)

 000病院入院1週間後に緊急手術を行いました。手術の内容は、病巣部の 十二指腸の切除と吻合、及び人工血管(腹部大動脈)の交換を行いました。術後はまず まず順調でしたが、病名がわかるまでの半年間に大量の抗生剤が大量に投与されたた め、口内や痰からMRSAが検出されて、感染症が心配されましたが、シビアな状態には ならず、1.5ヶ月後には退院までこぎ着けました。最近では何とかお陰様で普通の生 活ができるようになりました。相談にのってもらいましてありがとうございました。

000市 00000

これ以前のご質問と回答は

「97年7月の質問回答集」

「97年6月の質問回答集」

「97年5月の質問回答集」

「97年4月の質問回答集」

「97年3月の質問回答集」

「97年2月の質問回答集」

「97年1月の質問回答集」

「96年12月の質問回答集」

「96年11月の質問回答集」

「96年10月の質問回答集」

「6月下旬から10月中旬までのすべての質問回答集」を ご覧下さい。

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