ものづくり 番外編  RADEONは救世主となり得るか

上がこれまで使用していたMSI G3Ti200 Pro。
下が今回購入したXIAi9600SE−DV128LP。
ロープロファイル対応なのでボード自体小さい。ま
た,放熱も少ないのか,ファンがついていない。

私のパソコンの問題点
 私のメインマシンも組んでから,2年半が経とうとしています。さしたるトラブルもなく頑張って働いてくれますが,一つだけ気になる点がありました。それは,パソコンの起動が遅いということです。この問題がグラフィックボード(MSI G3Ti200 Pro)に起因していることは分かっていました。というのも,グラフィックボードのドライバを最新のものに更新したときに,大変起動の早いドライバに巡り会ったことがあるからです。しかし,そのドライバにも,問題点がありました。コピーガードのかかっているDVDが見られないのです。DVDのコピーガード機能がグラフィックボードのビデオ出力を認識して,再生が止まってしまうのでした。もはやこの問題を解決するには,グラフィックボードの交換しかないと考えました。

グラフィックボードの交換を考える
 最近は3Dゲームもあまりやらないので,最新のグラフィックボードは必要ありません。といって今のグラフィックボードより性能が劣ってもちょっといやだなという思いはあります。nVIDIAのg−FORCE系のドライバは共通なので,同じような問題に遭遇するかもしれません。そこで,今回はATiのRADEON搭載のボードから選んでみることにしました。今回購入したのは,XIAiというメーカーのXIAi9600SE−DV128LPというボードです。RADEON9600シリーズの中では最下級のもので,8000円強で手に入れました。

その性能は
 グラフィックボードを差し替えて,パソコンの電源を入れ,説明書通りドライバを設定します。パソコンを再起動すると,起動ははるかに速くなっています。今まで1分50秒ほどかかっていたものが,1分ですむようになりました。次に,DVDを再生してみたところ,問題なく再生することができました。ファイナルファンタジーXIのベンチマークで性能を比較したところ,わずかながら新しいボードに軍配が上がりました。2年前に2万円出して買ったボードは,現在の8000円のボードにも劣ってしまうのかと考えると,技術の進歩はすさまじいと思いました。と同時に,時代のハイエンドを追っかけるには相当の財力がないとだめだとつくづく感じました。

MSI G3Ti200 Proのベンチマーク XIAi9600SE−DV128LPのベンチマーク