GREEN TEA TIME
イギリス万国樹木博覧会


モジジバスズカケノキ (プラタナス)
(紅葉葉鈴懸の木)

London Plane(Platanus x hispanica or P. acerifolia )


左写真:東京都の宮原隆之さん&鶴田直美さん夫妻がパリで撮った画像を送ってくださいました。
右写真:負けじと私もロンドンのBattersea公園内にある仏塔をバックに一枚撮ってみました!


===== とうとうスズカケ3兄弟?の葉っぱの写真をup!(99/11/20) =====

先日キュー・ガーデンに行った時、スズカケノキ3種の葉っぱを拾ってきました:

左の写真が、モミジバスズカケノキ(Platanus x hispanica or P. acerifolia)の大きな葉と、
スズカケノキ(Platanus orientalis)のちいさな葉っぱです。
右の写真はアメリカスズカケノキ(Platanus occidentalis)の大きな葉っぱと、
おなじくスズカケノキ(Platanus orientalis)のちいさな葉っぱです。
アメリカスズカケノキとスズカケノキを交配してできたのが
モミジバスズカケノキ(プラタナス)です。ロンドンでも日本でも、モミジバ...が最も一般的ですねぇ。
「学名に hispanica とつくからには、スペインで最初に交配されたんだろう」と樹木ケアの先生が
言ってましたが、どうなんでしょうか?まだ調べていなくてすみません(調べ次第upします(^v^)")。
================================




===== 「樹木医のたまご」ゆんさんから情報をいただきました(^v^)(99/10/01) =====
「プラタナスなんですが、
スズカケノキ Platanus orientalis:樹皮がはがれやすくて花模様になる。葉の切れ込みは深い。
アメリカスズカケノキPlatanus occidentalis:樹皮ははがれず、葉の切れ込みは浅い。
モミジバスズカケノキPlatanus×acerifolia:両者の雑種で形質も中間。日本の街路樹にはこれが多い。

この3つをプラタナスと読んでいるそうです。
私が日頃よくみるのは、モミジバスズカケノキのようです。
でも、Platanus×acerifoliaという学名の表記のしかた、初めて見ました。」

ゆんさん、ありがとうございます(^v^)。私は「アメリカ...」はまだ見たことないんですけど
スズカケノキは樹木園で見たことがあって、「すんごい綺麗な木だな〜!」と感動してしまいました!
でも、イギリスでも「モミジバ...」が圧倒的に多いです。どこにでもあるから「つまらん木だ、へっ!」
と思っていましたが、よくよく見るとなかなかの風情のある木だなと、このまえ思いました(^v^)。

(学名はノーケア!の方はここの部分はすっとばしてくださいね。)
ところで、「山渓カラー名鑑 日本の樹木」では「モミジバ..」の学名は
Platanus acerifoliaと「雑種」意味する「×」マークが入っていなかったりと、
混乱してきましたが、たぶんPlatanus x hispanica
もっとも一般的なのでしょうねぇ?(^v^)"
======================


ロンドン市内の公園で最もよく見かける木がLondon Planeとよばれる
モミジバスズカケノキ(プラタナス)です。
公害に強い木といわれ、 20世紀半ばまで空気の汚れがひどく、
現在も東京より空気が汚いといわれるロンドンでも、ハッピーに育っています。
そういう意味では、もっと公害に弱い木を街路樹に植えれば空気の汚れがよくわかるんだなぁ。
ちょっと木には可哀想だけど、「公害に敏感な木がハッピーなら人間もハッピー!」ってことですよねぇ。
ロンドンの公園で巨大に育っているモミジバスズカケノキの並木道を歩いていると
公害をも乗り切っていくこの木の心意気に敬服してしまいます。
でも本当はもっと空気のきれいなところにいたいよね...
アメリカスズカケノキ(P.ocvcidentalis)と中央アジア・東欧原産のスズカケノキ(P.orientalis)
雑種といわれていますが、
むかしのペルシャの王様も感動したという後者の優雅さは折り紙つきなので、
いつかこのコーナーで御紹介したいです(画像がないのが残念!)

(園芸起源)

辻井達一氏によると日本では新宿御苑にモミジバスズカケノキの立派な並木があるそうです。


(99/09/15)

Copyright(C) 1999 Mari Sato All rights reserved.