旅4日目のです。実質上は今日がLAS VEGAS最終日。なんか全然見足りない気がします。今日はホテルめぐりの続き。
とくにBELLAGIOはヨーロッパのものまで充実したショッピングセンターがあることを2日目のBUFFETに行ったときにチェック済です。
そしてなんといっても最後の晩餐にふさわしいSTRATOSPHERE TOWERでのディナー。楽しみです。

11月24日(水)

 とうとうこの日が来てしまった。実質上のLAS VEGAS最終日。明日は朝には出発してしまうので、実質上は今日が最終日だ。全然足りないじゃないか。だからLOS ANGELSなんか旅行に入れるのは不賛成だったのに・・・などと不平を心の中で思いながら、朝の準備をする。今日は集合を9時にしたから比較的楽である。10時に開くというBELLAGIOのショッピングモールを皮切りに昨日見られなかったホテルをめぐってこようというのである。

 さてまずは腹ごしらえ。「唾吸い取り器」のあるTREASUREでの朝食でも良かったのだが、同じところで食べるのも芸がない、ということでお隣のMIRAGEで食べることにした。TREASURE−MIRAGE間のとても近距離なTRAMに乗って行く。今日は比較的温度が暖かい。わりかし薄着でも大丈夫そうだぞ。私たち家族は長袖に上着1枚という極めて軽やかな服装をしていた。でも・・・もちろんアメリカ人達はさらに上の「半袖短パンチーム」率がぐっと上がっていた。それどころか、「ノースリ、ホットパンツチーム」という新たな女子チームまで形成され、今は本当に11月の下旬か?という疑問すら抱きたくなった。

 MIRAGEはさっそく朝から混んでいたので、当然BUFFETも少し並ぶことになった。それでもMIRAGEのBUFFETは比較的好評、ということなのでそれなりに楽しみにして待つ。相変わらず手際は悪い。そんなこんなで大評判といわれているBELLAGIOよりも待つこと15分くらいで席に着く。おなじみのアメリカンスタイルの朝食。しかしスパニッシュオムレツ風や、チーズオムレツなんかもあって、BUFFETの様子は明らかにTREASUREよりは良さそうである。(でも、ターキーはなかった。(爆))お味の方は・・・案外卵料理が美味しかった。さすが、評判がいいところは違うね!!安いだけだったらほんといっぱいあるんだが、「安くてうまいBUFFET」は数えるほどしかないようだ。やっぱ安かろう悪かろうは日本だけのことではない。私たちの席の斜めとなりは若いアメリカ人夫婦とその息子2人・・・といっても息子は2歳くらいと0歳児。むちゃくちゃかわいい。なんでガイジンの子供ってあんなに可愛いのだろうか。お兄ちゃんの方はハーレーのブルゾンを羽織っている。もーーーかっわいいいーーー!!あんな子が産まれるなら、国際結婚も悪くないなあ・・・。

 

 MIRAGEでの食事を済ませると、さっそくBELLAGIOへ向かう。そこまでの間には老舗中の老舗「CAESARS PALACE」がある。ここは私が8年前に来たときも圧倒されたホテルである。なんてったって、ゴージャス。古代ローマ帝国をモチーフにしているらしく、ホテルまでに続く道には白い彫刻、大きな噴水の前にはシーザーの像がある。シーザーの城ってほんとにこんなだったんじゃないだろうか、と思わせる威厳すら漂っている。お隣にBELLAGIOが出来たので、ここは2大ゴージャスホテルの結集している地域になった。なんか見てるだけでため息。やっぱり次に来るときはこのどっちかだよなー、泊まるのは。この「CAESARS PALACE」には「THE FORUM SHOPS」というショッピングモールがある。これは今日の夜に行く予定だ。(第2日目に書いた、お台場のビーナスなんやらがお手本にしている場所である。)その美しくもゴージャスな様子をごらんいただきたい。

   
     CAESARS PALACEのゴージャスなお庭                    CAESAR像。                              CAESARS PALACE全景。

 CAESARS PALACEを過ぎると隣にはおととい来たBELLAGIOが見えてくる。ここもため息の出るゴージャスさ。
まずこのホテルには目の前にイタリアの「コモ湖」を再現した湖がある。今日は天気がいいので、コモ湖の水面がキラキラ光って美しい。そこでホテルを観察。このホテルは宿泊客以外の18歳未満の入場を一切禁止している。「大人の世界」を守るためだそうだ。昔アグネス・チャンと林真理子がこの「大人の世界を守ることの是非」について論争(といえるほど両者の実力が伯仲していなかったが。)していたが、私個人としては、そういう「大人の世界」があるというのは非常に良いことだと思う。たまには子供の嬌声のしないところで楽しく大人の遊びをしたいもんね。そんな意味ではこのBELLAGIOのコンセプトを大いに楽しみたい。コモ湖の目の前には宿泊できるお部屋がずらり。そっかー、宿泊客になると、ここからショーを拝めるわけね。そして・・・右隣にあるショッピングモールには・・・な、なんとHERMESの館が・・・・。おーい、作らないでくれー、こんなものー。入っちゃうじゃないか、買っちゃうじゃないかあ。                                                                              HOTEL BELLAGIO         

  
道路を一つ隔ててみたBELLAGIO       コモ湖畔に浮かぶ魅惑の「HERMES」の館(右、黄色の館)      大きなコモ湖にかかる、ながーい橋

 湖からの観察を終えた我々はさっそく魅惑のショッピングモールへ。実はおとといこのショッピングモールを抜けてBUFFETに行ったのだが、ほんとうはここに寄りたくてたまらなかったのだ。だってここには・・・TIFFANYも入ってるんだもーん。実は私はアメリカに行くと言うことが決まってから、銀座のTIFFANY SHOPでだいたいの価格チェックをしてきたのだ。きっとアメリカで買えば日本の何割かは安いに違いない・・・。自分の許せる範囲だったら買いたいものがある、と決めてきていたのである。ショッピングに興味のない父と別れ(彼はそんなことよりBELLAGIOのカジノに行きたかったらしい。)私、妹、母は18歳以上の壁を難なくクリアーし(爆)、いざ勝負へ。最初はやっぱり「館」を見てしまった以上、HERMESでしょ。ここのHERMESは非常に品揃えがいいらしい。(ブランド大臣の妹説。)中に入ってみると、たしかに。日本ですぐ売り切れ、と評判のFREURも置いてあるじゃない。こ・・・これくらいならお金出せるんだよね・・・。KELLYやBURKINGは無理でもさあ。さっそく持ってみる。・・・・かわいい。欲しい。あーあ、私の中の金銭感覚ちゃんが持っちゃダメだって言ってたのに。持ちたい衝動に負けた。その上欲しい衝動に負けた・・・。買ってしまった。HERMESのお姉さんにお金を払う。しかし、私はFIFTEENをFIFTYと聞き違え、多めのCHECKを払ってしまい、お姉さんを混乱させた。おまけに「PLASTICが欲しいか?」ときかれ、「・・・ん?ぷらすちっく?なんじゃ?」と困っていたら妹が「あのねー、PLASTICっちゅーのはビニールのことだよ。ビニールに入れた方がいいかって聞いてるの!」と教えてくれた。アメリカではビニールとかそういったものをぜーんぶ「PLASTIC」というらしい。しらんかった。・・・・姉の権威、失墜。

 魅惑のHERMESの館を出た後、今度はPRADAへ行ってみる。HERMESの紙袋をちらちらさせている私たち3人を見て、すかさず店員が寄ってくる。私はもうすでにHERMESで放心状態になってしまったので、PRADAではほとんど目をつぶっていたのだが、買い物に燃えている妹はしっかり目を開き、ものを物色している。その中で気に入ったバッグがあるらしく店員のちょっと「おねえ」が入った中年の白人男性に見立ててもらう。彼が「I LIKE IT」といって進めてくれた方のバッグを妹はゲット。

 そして・・・・とうとう訪れたのである、目的のTIFFANYに。ドアをくぐると店員の人種を除けば銀座と同じ店がそこにあった。手前がジュエリー(貴金属)、奥はシルバーなどの廉価なアクセサリーや食器やネクタイなどが置いてある。(銀座は1Fがジュエリー、2Fがアクセサリーや食器の構成。)さっそくジュエリーコーナーを見てみる。あーあーあーあー、あったよー、私が欲しかった「DIAMOND DOTS」シリーズが!でもこれはプラチナ台。私の欲しいのはゴールド台だった。ケースの向こう側にいる店員のお姉さんに「このプラチナの指輪と同じ種類でゴールドはないか?」と聞いたら、そのお姉さんは「こっちにあるからついてこい」という。やっやっぱりあるんだあ・・・。スタイルのいい黒人のお姉さんに着いていくと、そこに目指すブツはあった。きれいだー、きれいだよお。お姉さんは私の指にそれをはめてくれた。うーん、美しい。とてもきれい。欲しい、欲しい、欲しすぎる!!お姉さんも「とてもきれいだし、よく似合ってる。(ほんとか?)絶対買った方がいい」と勧めている。(そりゃ商売なんだからあたりまえだよな。)欲しいにゃ欲しいが・・・とにかくおいくらなのか調べなくては。指輪についている値札を表にしてみる。うっ!ぎ・・・「銀座チェック」をしてきた値段の6掛けじゃないか!安いよ!!やっぱ本国で買うと安いんだよなあ。あまりに安かったので(といっても私の財政からしたら充分すぎるほどEXPENSIVEなのだが。)、思わず日本語で「安い!」と叫んだら、その叫びに店員のお姉さんは慣れているらしく「ヤスイ。」と日本語で切り返してきた。そして「日本人はみんなそういう。日本ではそんなに高いのか?」と聞くので「日本はこれの約2倍くらいだ。」と言ったら「WOW!」と驚いていた。そーだよね。でもほんとに約2倍くらいなんだもの。しばらく指輪を見ながら「うーん、うーん、どうしよう。これくらいなら・・・と決めていた価格のちょうど限界くらいだな・・・。」しばらく悩んでいたら母が「買いたいんだったら買った方がいい。じゃないと後で後悔する。」という一言。そう聞いて、そーだよな、買っちゃえ!と決めた私ってやっぱり勇気あるなあ。(笑)
というわけで私の手元にはFIRST TIFFANYがやってきた。アクセサリーなら持ってるけどジュエリーは最初だもんね。私のプロフィールを読んでくれた方はご存じだと思うが、私は貴金属が大好きなのである。それが手にはいるなんて・・・・うれしー。うれしーからここにも載せちゃう。(爆)

 
見てください!!この輝きを!もー、素敵でしょ?毎日拝んでます。(笑)

 ここで私の買い物欲は矢吹ジョーの最後のように真っ白に燃え尽きた。後は妹と母の買い物にただゾンビのようについて行くだけだ。TIFFANYで母は少し物色し、「あとでお父さんに買ってもらおうかしら〜」なんてたわけたことを言っている。その後GUCCIでさらに物色を続けた母はこっちに鞍替えし、GUCCIのバッグを誕生日祝いにねだることにしたらしい。(彼女は1月生。)その後、目の保養ということで「FRED」へ行く。ここは映画「プリティ ウーマン」でリチャード・ギアがジュリア・ロバーツに「あんまり喜ぶな、借り物だ」といって首に付けるルビーのネックレスを貸してくれた店である。ここはTIFFANYよりもさらにハイクラス(っちゅーか、値段が全然違う)のジュエリーショップなので全く買おうなんていう無謀な考えを起こさずにただひたすら美しいものを眺める。目に入ってくるのはめくるめくような宝石。エリザベス女王がつけてるようなエメラルドのネックレス。プラチナ台に何カラットあるの?とききたくなるようなダイヤをちりばめたイヤリング。お値段は・・・・どれを見ても$10,000はゆうに超えている。はぁ・・・見てるだけでもため息。本物の貴金属ってなんて美しいのかしら・・・。でも金持ちはいるものだ。欧米の女性がこのFREDでお買いあげ〜になっている。へー。うらやましー。応対している店員は30台半ばくらいの男性でとてもソフトなハンサム。見渡してみると老若そろっているがみーんなソフトなハンサム。(なぜか男ばっかりである。)一流店は、やっぱりルックスも重視するんだね。そのハンサムの一人が「試しにつけてみては?」と言ってきたが、さすがに$50,000もするものを怖くてつけられなかった・・・。それに例えつけたって、今の私じゃ似合わないよ、絶対。でもいつかここの宝石が似合うようなマダムになって、もう一度接客してもらうよ、兄ちゃん!新たな決意を胸にした「FRED」での夢のひとときだった。

 父と待ち合わせをした時間が迫ってきたので、待ち合わせ場所である、ここのショッピングモールの入り口へ急ぐ。2分ほどして父がピースサインを掲げながら歩いてきた。「もしかして、勝ったの?」ときくと、満面の笑みを浮かべた彼は「ジャックポットが2回出て、5万円ほど儲かった」と言っている。すごい。今回の旅行は私もわずかながら儲け、父は大儲けをしている。やっぱり「白トラの舞」(舞うのか?)が見られなかった分、神様はちゃんと帳尻を合わせてくれるのね。しかし、父の5万円はその後すぐに母のGUCCIのバッグへ変身していったのであった・・・。
 気がつくと外ではコモ湖での噴水ショーをやっていた。ここのオーナーはどうやら無料のショーをやるのが好きらしい。きれいな格調高い感じのショーだったが、私はTREASUREでやってる海賊ショーみたいなドンパチものの方が面白いな。

 

 

 

                                                                                                                                                                                                                                                                                BELLAGIOの噴水ショー。音楽に合わせて水が踊る。

 もう昼食の時間になったが、今朝のMIRAGEでのBUFFETがかなりパンチが効いていて、みんなあまりおなかが空かない。第一今日のディナーは特別なんだから、変にお腹にものを入れたりしたら損である。ということで食べるのはやめにして、ホテル巡りを続けることにした。次に訪れたのはPARIS HOTELである。ここは今年(1999年)の9月にオープンしたばかりの一番新しいぴっかぴかのホテルである。その名の通りフランスをテーマにしたホテル。ホテルの前に行くとそびえ立つのがエッフェル塔。その脇には凱旋門。まさにフランスだー。ホテルの入り口には彫刻が施されたきれいな噴水もある。VENETIANもそうだったが、ヨーロッパ調のなかなか洗練されたホテルである。さっきは次に泊まるのはCAESARSかBELLAGIOがいいって言ったけど、ここもいいかもなあ・・・。
                                                           

     
  PARIS全体像青い屋根と白のコントラストがきれい。 下から見上げて撮ったエッフェル塔。フランス国旗がはためく。

 このエッフェル塔は上れると言うことなのでさっそく上に行ってみることにする。エレベーターはかなり混雑している。並んでいる人を見ると、どうもやっぱりフランス人が多いような気がする。こないだのVENETIANでのゴンドラライドと同じ。あんたたち、自分の国に帰って本物に上ればいいのに・・・。でもよくよく考えてみたら、もしLAS VEGASに「東京タワー」があったら上ってみるだろうし、通天閣があっても上ってみるだろうね。(笑)並んでいる人の人種はフランス人系が多そうなものの、インド人や、中国人、タイっぽい人もいる。タイの子供が兄弟で並んでいたのだが、そのうちの一人が「ドラゴンボール」の悟空の絵のついたTシャツを着ている。「日本のアニメもワールドワイドだなあ」などと感心していたら、悟空の絵の下になんか日本語が書いてある。読んでみると「謎は全て解けた。」・・・・。悟空っていつから謎解きしてるんですか?それは「名探偵コナン」の決め台詞では??おーい、君のTシャツ、バッタもんだぞー。妹と私は大爆笑だった。とまあ、笑ったわけだが、我々もちゃんと意味を知らずに英語やフランス語のロゴが書いてあるTシャツを平気で着ていることがある。いつどこで笑われているとも分からないので、これからはきちんと意味を把握してから買おうと心に決めたのだった。

 さて、順番が回ってきて、塔の上へ行くエレベーターに乗り込む。今日もとても天気がいいのでさぞかし上の眺めはいいだろう。上へ上がっていく途中にもPARISの全貌や、目の前のBELLAGIOがよく見える。コモ湖の水色が美しい。頂上に着くと、そこはとくに部屋の状態になっているわけではなく吹きさらしなので、結構寒い。でも眺めはとてもよかった。私たちの泊まっているTREASURE ISLANDの方までよく見える。とくにこの上から見るBELLAGIOのコモ湖から出てくる噴水はとても美しい。いいねー、PARIS。すっかり堪能して下に降りた。カジノ内もフランスの明るいイメージになっていてなんとなくカジノではないようなそんな気さえしてきてしまう。なんだかとてもケンゼンでおしゃれなホテルだったような気がした。

 
 塔の上から見たコモ湖。噴水のレールが見える。      塔から見た中心街。一番奥のMANDALAY BAYがギラギラ。     凱旋門。日差しを浴びて美しい。

 PARISでコーラを飲んでのどを潤した後は、昨日NYNYを回って夕食までの間自由行動になった。結局NYNYのMANHATTAN EXPRESSには乗れずじまい。しょうがないか。次来るときは、絶対そういうの得意な人ときてやる。このNEW YORK NEW YORK HOTELは昼間見ても本当に良くできている。この中を駆けめぐるMANHATTAN EXPRESS。さぞや楽しかっただろうなあ、無念。この後、妹と私はFASHION SHOW MALLというショッピングモールを1時間半ほど回ったのだが、ここは私たちが期待したほどのものは売っていなかったので結局何も買わずじまい。あーあ、こんなことなら、町のドラッグストアにでも行った方が良かったなあ。

   
            MANHATTAN EXPRESSのレール。                   自由の女神その脇の白い筋は飛行機                     NYNYそばのHARLEY DAVIDSON CAFE

というところで、ずいぶんページを割いてしまった。今夜はSTRATOSPHERE TOWERでの食事とSTRATOSPHERE TOWERのジェットコースターに乗る予定だ。
このジェットコースターはそれほど怖くはないと言うことなので、なんとか妹に承諾してもらい、乗ることになった。というわけで今夜もまだまだ盛りだくさん。ここらで改ページした方がよさそうだ。果たしてSTRATOSPHERE TOWERはどんなものなのか。4日目夜をお楽しみに・・・。(第4日目夜に続く)

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