旅4日目の夜です。実質上は今日がLAS VEGAS最終日。
そしてなんといっても最後の晩餐にふさわしいSTRATOSPHERE TOWERでのディナー。楽しみです。
その上最後の夜だというのに更にCAESARS PALACEにあるTHE FORUM SHOPSにも行くのです・・・。

11月24日(水)

 さて、お日様の出ているうちの観光買い物をすっかり堪能し、痛む足を引きずってTREASUREからSTRATOSPHERE TOWERへ出発!!このホテルはSTRIPの一番端っこ・・・というよりもうすでに外れているので(DOWN TOWNからも遠い)夜は歩くのは危険な場所にあるということなので当然のようにタクシー横付けといった形になった。STRIPをぶんぶんタクシーは飛ばしていく。周りはだんだんと暗くなり、STRIPの明かりは非常に美しい。ああ、この眺めも今日で最後か・・・。感慨深くなる。車窓を眺めているうちに、車はあまり治安のよくなさそうな明かりの少ない場所へと入っていく。・・・なるほど、確かに怪しげな方にあるのね、STRATOSPHERE TOWERは・・・・なんて思っていると、到着。大きなタワーを抱え込んだSTRATOSPHERE HOTELである。このホテルの名前になっているSTRATOSPHEREとは「成層圏」を意味するのだそうだ。「成層圏」まで届く高いホテル・・・きっと売り上げの方も成層圏まで届いて欲しいという願いがあったのだろうが、残念ながら、このホテルはタワーの収益のみで、もう実質上破産しているらしい。ま、こんなへんぴなところにあるんじゃあ、なかなか客も寄りつかないだろうな。
                                                                      STRATOSPHERE HOTEL

 STRATOSPHERE TOWERの入り口にたどり着くと、そこにはタワーの屋上まで行くエレベーターと我々の本日のメインイベントであるTOP OF THE WORLD RESTAURANTのカウンターがあった。カウンターのおじさんに「予約を入れているのですが」というと、おじさんは名前を調べて奥のエレベーターに案内してくれた。このタワーに上るにはお金がかかるのだが、TOP OF THE WORLD RESTAURANTに行く客はタダ。あたりまえといえば当たり前だが、やっぱり[VIP]の気分になってしまう。すっかり金持ち気分になってものすごい早さで地上300Mへとへ上がる。

 エレベーターがつくと、そこはレストランのカウンターになっていた。このレストランは展望室になっていて、60分をかけてぐるりと一周するように出来ている。つまり外の景色を高台で見ながら、ディナー(昼はランチだが)を取ろうという趣向なのである。どんなレストランなんだろ?気持ちのはやっていた私はひょいとカウンターの後ろを覗いてみた。そこから見える光景は・・・高級レストランのフロア、そしてその後ろには、目もくらむばかりのLAS VEGASの夜景だった。私は一応「素晴らしい夜景」というものはかなりのかず見てきた「夜景オタク」だが、ここの夜景は超一級の太鼓判を押したい。その宝石をちりばめたような光景は言葉を失うほどの美しさだ。しばし見とれながらも、席に案内される。席に着くとそこは小刻みに回る回転レストラン。ちょうど食事が佳境に入ったくらいにSTRIPの夜景が見えるように時間配分がされているようだ。にくいね〜、さすがエンターテイメントの国!!こんなところでプロポーズされたらあんまり好きな人じゃなくてもOKしてしまいそうだ。

 食事はステーキをパイで包んだようなものを頼んだ。飲み物やシーザーサラダなど軽めのものも頼み、じっくり夜景を楽しむ。そんなところへ脚のきれいなおねえさんが「ご家族でお写真をいかが?」と寄ってきた。ここで日本人根性を大いに発揮し、写真を撮ってもらうことにする。が、これがすごかった。お姉さんの言うとおりにポーズをとらなくてはならないのである。「はい、片腕をテーブルの上に乗せて、そうそう、お父様はすこしゆとりを持ってお座りになって・・・・お嬢様(?)は少し斜めを向いて・・・」篠山キシンにでも撮影されているがごとく、お姉さんの要求はエスカレートしていく。しまいには家族写真だけではなく、姉妹写真を撮影。「スマイル、スマイル!!」といってもこっちは東洋の黄ザル、そんな簡単ににこにこなんか出来ない。するとお姉さんは「Eと言え。」と言ってきたので妹と一緒に「E〜」と言った瞬間に、フラッシュは光った。後で見たその写真は「笑顔」ではなく、見事な「Eといっている間抜けな日本人の女二人」というものになっていた。そして一番恐ろしかったのは「夫婦写真」。いや、これだけなら別に恐ろしくないのだが、お姉さんの要求する夫婦写真は「夫が妻の肩をそっと抱き、頬をくっつけあう仲睦まじいもの」なのである。そしてこのポーズをとらなければシャッターは下りない。私は○十年で初めて自分の両親が肩を抱いて頬をくっつけあうところを見てしまった。こんなのアジア人には恥ずかしすぎるよ〜。

 食事は極めて美味しくいただいた。そして30分後、ついにSTRIPの夜景に到達。いやー、絶景、絶景。めちゃくちゃきれい。昨日GRAND CANYONの自然美に感動し、今夜STRIPの人工美にも感動。でもこれは人工美だけではなく、人々が暮らしている小さな光がその美しさにさらに花を添えているのである。いいなあ、こういうの。すっかり満腹、そしてほろ酔い加減になって食事は終了。うーん、満足満足。あとは1階上に上がり、ジェットコースターへGO!!


宝石箱をひっくりかえしたような素晴らしい夜景。写真だとその100万分の1も表せてないのが残念。是非ライブで体験して欲しい。

 嫌がる妹の手を引き、ジェットコースターのチケット売場へ行く。ここには「BIG SHOT」という垂直落下アトラクションもあるのだが、それは絶対イヤだと断られ(というより私も実は垂直落下系は苦手)、「HIGH ROLLER」というジェットコースターのみの搭乗となった。でもこのジェットコースターは時速45キロしかでないほとんど「メリーゴーランド」状態のジェットコースターとは言えないようなシロモノ。ちぇー、私はNYNYの「MANHATTAN EXPRESS」に載りたかったのになあ。ということで「いやだよお、こわいよお」とぶつぶつ念仏のように言っている女1人を引き連れ、ジェットコースター乗り場へ。そのコースターの上では「BIG SHOT」に挑戦する人々の「ぎゃーーーー」とういう声が響いている。そりゃそーだよ、ここは地上300M。そこから垂直落下で落ちる感覚。こえーだろ、そりゃあ。そしてついに我々がコースターに乗る番になった。心臓は高まる。怖くないとはいえ、地上300Mの場所の外枠をぐるりとまわるのだ。スタート。速度は全くない。しかしやはり地上300Mの外側を回るのはかなりの迫力。下は宝石をちりばめた世界。美しい。遠くを眺めると先ほどガラス越しに見た夜景の何倍も澄んでいて美しい。「きれーーーい!!」思わず叫んでしまった。妹もそれほど怖いと思わないらしく「確かにきれいだねー」等と言っている。だから大丈夫だっていったのに。でもほんとにきれいだった。全然怖くないので、絶叫マシンが苦手な人やお年寄りでも安心。乗る価値はある。コースターマニアにはスリルなし、と評判が悪いらしいが、コースターと銘を打たなければ良いと思う。「世界最高位置の観覧車」とでもすればいいのに。STRATOSPHERE TOWERのオーナーにメールでも出してみようかしら・・・。というわけでみなさん、是非ともSTRATOSPHERE TOWERへ行った際には「HIGH ROLLER」もしくは「BIG SHOT」に挑戦して欲しい。それからお金に多少の余裕のある方はTOP OF THE WORLD RESTAURANTの予約を入れて最高の夜景のごちそうにありついて欲しい。そして時は絶対夜!夜に限る!!

 満腹&満足したのでここで「出るという噂」のSTRATOSPHEREのカジノを楽しみたい父とFORUM SHOPSで買い物をしたい私と妹は別れる。母は父に付き合うようなので、私たちは一足先にタクシーでSTRIPのTHE FORUM SHOPSへ。ここはCAESARS PALACEの持つショッピングモールでとても美しいところである。数々のヨーロッパブランドやアメリカブランドが並び、それは華やかなショッピングモールだ。中には噴水や時間で昼、夕方、夜と変わっていく天井がある。何度も書いているが、この作りは今お台場で人気の「ヴィーナスフォート」の原型。というよりここの設計者が「ヴィーナスフォート」」の設計を手がけているのである。だからこの雰囲気を味わいたいならお台場へ行けば味わえることになる。(もちろん、このTHE FORUM SHOPSには及ばないであろうが。)この中の噴水は2つあり、それぞれショーが行われている。私たちは最後の買い物をした。もうこれで終わりだあと思うと自然といろいろ買いたくなってくる。でもまだLOS ANGELSのDUTY FREEとかもあるし、節約しなくチャ。とかいいつつもチープなアクセサリーやGAPで服などをちらほら買ってしまった。ここのショッピングモールは夜12時まで開いているので私たち姉妹は閉まる直前まで買い物を
して12時過ぎにホテルに戻る。MIRAGE−TREASUREのトラムに乗るのもコレが最後だな。               THE FORUM SHOPS内部。昼空時。                                                       

 その後、恐ろしくも2時間ほどカジノで遊び(結果はトントン。まあ「遊ばせてもらいました」というところか。)、2時頃部屋に戻る。さすがに脚は棒。もう一歩もあるけませーん。根性で荷造りもすませ、風呂に入ってベッドへ・・・。明日はLOS ANGELSへ移動か。ああ、LAS VEGAS楽しかったよ。おやすみー。

 

第5日目に続く)

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