散弾銃の所持許可方法

 散弾銃を所持するには正式な免許を取得する必要があります。犯罪歴や麻薬中毒でもないかぎり、きちんとした免許対策を行えば大抵の人は散弾銃の合法的所持が出来るのです。中古のクレー射撃銃でしたら10万円の後半から、新銃でも30万円強からあります。

 所持許可へのステップは以下の通りです。

  1. 猟銃等講習会
  2. 射撃教習の申請
  3. 射撃教習
  4. 所持許可の申請


 銃の所持を行おうとする場合、最初に猟銃等講習会を受ける必要があります。

講習会では銃の所持に関する法律を中心に講義が行われ、最後に4択式テストが

行われます。

これに合格すると講習終了証明書が交付されます。

 猟銃等講習会はだいたい月1回開催されます。予め所轄警察署への申込みが必

要になります。詳しい日程、開催地などは警察、又は最寄りの銃砲店で確認して

ください。

 猟銃等講習申込みに必要な書類

1.受講申込書  警察、銃砲店より入手してください。

2.写真 2枚

3.受講料 6000円

 銃を持つと必ず銃砲店との付き合いが始まります。行きつけの店を持つとなに

かと便利です。気軽に尋ねてみましょう。

 銃関係の手続きは基本的に総て本人が行わなければなりません。(代理はダメ)

また印鑑は必ず用意しておいてください。


 散弾銃を所持するには猟銃等講習会終了証明書が交付されていて、かつ射撃教

習に合格していなければなりません。

この射撃教習を受けようとする場合、射撃教習の申請が必要になります。

警察では申請者が申請された銃種を持つ資格があるかどうかの調査を行うため、

1ヶ月後(ぐらい)に射撃教習受講資格認定書が発行されます。


 射撃教習の申請に必要な書類

1.射撃教習受講資格認定申請書

2.写真2枚 3.診断書(フォーマットが決まっています)

4.戸籍抄本、住民票    5.猟銃等講習終了証明書

6.経歴書  7.同居親族書 8.譲渡承諾書

9.認定料 7800円

 譲渡承諾書とは銃砲店、又は銃の譲渡人が発行するものです。

従って基本的に入手しようとする銃が決まってから本申請を行います。

各書類は警察、銃砲店に用意されています。


 射撃教習は資格認定書が発行されてから3ヶ月以内に受ける必要があります。

通常、直接射撃教習をしている射撃場に予約します。

費用約3万+弾代くらいです。

 射撃教習では銃の取り扱い方法(マナーを含む)、各種競技概要等の座学と

教習銃を使った実技とで約1日かかります。

教習の最後には考査があり、合否の判定が行われます。

 猟銃の分解・結合、猟銃の保持・携行、照準等と実射です。

実射ではトラップ(25発中2発以上)、スキート(25発中3発以上)の命中で

合格します。

教える方はプロですのでまず不合格になることはありませんので安心してくだ

さい。

 合格すると教習終了証明書が発行されます。有効期間は1年ですのでこの間

に銃の所持申請をしないと無効になります。

 実際の射撃を行いますので予めイヤープロテクター、射撃ベスト等を用意して

ください。(ベストは無くてもかまいませんが耳栓は無いと大変です)弾は射撃

場によっては販売していないところもあるので予約時に確認してください。


 射撃教習に合格したら銃砲店から譲渡承諾書を貰って申請書類と共に警察 に提出します。後は警察からの許可が出るのを待つだけです。

1.銃砲所持許可申請書

2.教習終了証明書 3.写真2枚

4.これ以降は射撃教習の申請と同じ物です。場合によっては省

 略可能なものもありますので、警察、銃砲店に確認してください。

 申請料は8600円です。

 許可は通常1ヶ月程度でおります。

 所持申請には銃の全長等が必要ですから所持申請を行う前までに銃床の

長さの調整等を行っておく必要があります。また、ガンロッカー、装弾

ロッカー等も予め用意しておく方が良いでしょう。それぞれ、3万、1万

円程度です。

所持許可証が交付されたら銃砲店で銃を受け取り14日以内に警察に行っ

て確認して初めて使える状態になります。

また、この時に火薬類譲渡許可証の申請をしてください。これがないと弾

が買えません。譲渡許可証は早ければ即日交付されます。

申請料は2300円です。