FEDERAL BARNES Sabot & Lightfield
北海道の蝦夷鹿猟で話題になっている銅弾について、現在スラッグで唯一使用可能な
FEDERAL BARNES SABOT の試射を行いました。合わせて同じ 2・3/4であるLightfieldの試
射も精度の比較のため行いました。
※距離はm、Groupingはセンターセンターでcm、
Dropは50mを0としたときの100mでの降下幅cm
使用銃 A-Bolt12番 元残しハーフライフリング サンドバッグ委託
結果
弾種 距離 Grouping 弾数 Drop
BARNES 50 7.5 5 -
Lightfield 50 1.5 3 -
BARNES 100 9.7 3 7.5
Lightfield 100 5.5 4 15.0
Lightfield 100 1.0 2 15.0
FEDERAL BARNES SABOT
今,注目のバーンズ弾頭を使用した12番スラッグ装弾です。現状(1999.5.4)では散弾銃で銅弾
を撃つ場合この装弾以外に選択枝はありません。1発750円!と非常に高価なので今回は50m、100
mそれぞれ1回しかグルーピングを測定していませんが、それなりの数値が出たと思われます。
50m5発のグルーピングは75mm。100m3発グルーピングが97mmとなりました。弾頭の形状(つつみ
型ではなくゴロンとした筒型)から当初考えていたより安定しているようです。ハーフライフリ
ング(元残し)のA-Boltで撃っていますが100mで横転弾もありませんでした。
私の感覚では、市販ブレネケ装弾(ロットウエル)を平筒で撃った場合と同程度の精度ではない
かと思います。獲物に対する効果は実際に倒してみないとわかりませんが、マッシュルームが正常
に開けば相当の効果が期待できそうです。また、100mでのドロップも比較的少ないので低反動とい
うこともあり高価という点を除けば扱いやすい弾だと思います。
しかし、サボットと言う面では他のサボットに比べ1段精度が落ちているのは認めざるおえないと
ころでしょう。
ただし、これらはハーフライフリング銃身を使った場合のことで、平筒の一般的なスラッグ銃身で撃
った場合には他のサボット同様使い物にならないのではないかと思われます。(平筒では試射して
いないのであくまで過去の他のサボットを平筒で撃った場合と同じと仮定して)

BARNES 50m5発のグルーピング痕 7.5cm
最近ハンディスキャナの性能が落ちてきていて奇麗な画像がとれません。見ずらいでしょうが
0時9点を中心に5発入っています

BARNES 100m3発のグルーピング痕 9.7cm
Lightfield Hybred Sabot
Lightfieldは今回初めて撃ってみました。サボットの中では安価な部類で1発300円程度です。
撃つ前までは安いなりなのかと思っていましたが、結果はなかなかのものです。今回写真データは
撮っていませんが、100m2発で10mmという結果もあり、写真の100mでは3発が1ホールになるという
市販スラッグでは最高の部類に入るのではないかと思います。また、2・3/4インチ装弾で反動も軽
いため射撃には非常に使いやすいと思います。

Lightfield 50m3発のグルーピング痕 1.5cm
1ホールが出ました!

Lightfield 100m4発のグルーピング痕 5.5cm
わかりづらいですが、上の弾痕には3発入っています。上段の50mで使用した状態でそのまま100m
で使用し、上の的の10点を狙いましたが、約15cmドロップしました。
Lightfield 100m 17mm H11.7.10
Lightfieldを使用して、100m-3発センターセンターのグルーピング17mmが出ました。
これは私の新記録です。
