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作品名 | 演奏 | 一言 |
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●魔法の笛
K620 |
カール・ベーム
ベルリンフィル |
バッハの「平均率」とならんで、私の中では最も優れた音楽の一つとなっている作品であるが、一言もの申すと、和訳の題名の「魔笛」はどうも若干(てゆーか、かなり)しっくりこない。
やはり英訳の「Magic Flute」というのが一番しっくりくると思案しておる次第である。 |
ピアノ協奏曲27番
K595 |
カーゾン | モーツアルトのピアノ協奏曲は20番以降は皆素晴らしいという定説がある。もちろん何の異論もない(もちろん、それ以前にも15番などいいのはある)。
27番は晩年のモーツアルトの、ま何というか「枯れた」味わいがでていて、特に第2楽章の語りかけるかのようなサウンドは日本人の「わびさび」すら感じさせ、それでいて崇高な響きにみちあふれていて、聴くものを魅了する。
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ピアノ協奏曲22番
K482 |
リヒテル | この曲は今風にいう「アレンジ」がいいというか、第3楽章などハッとするような展開になっていたりして面白い。
モーツァルトの曲のおもしろさを体験したいという方にお薦め。第2楽章がやはりシビレちゃう。 |
K467 |
グルダ
ウイーンフィル |
これはこの欄から、はずしてはいけない曲であった。
まさに私がモーツァルトに開眼した歴史的1曲。 以前はラドゥルプーの演奏のものを聴いていて、以降しばらく聴いていなかったのだが、最近このグルダの盤を入手して改めて、その響きの華麗さ超絶さに魅せられた。 この曲への想いいれは、また別なところで述べたいと思うが、長年聴いてまた新たな魅力の発見できる曲というのは、実に素晴らしいの一言。(2000.6.18) |
K450 |
デレク・ハン | ありますな。まだまだこういう隠れた名曲。モーツァルトには。
2楽章の美しさなど、本当に天の響きという感じ。(2000.6.18) |
ディヴェルティメント
K563 |
ギドンクレーメル他 | 「人間の精神衛生上最も良い音楽ワールドカップ」などというものがあったら(なんじゃそりゃ)、このような音楽がおそらく決勝に進出してくることであろう。
モーツアルトのサウンドによく冠される「天上の音楽」という言葉のイメージをよく現している曲といえるかもしれない。 |
クラリネット協奏曲
K622 |
ベーム
ウイーンフィル |
K563のディベルティメントなどとは違った意味で人間の精神衛生上良い音楽といえる。
第2楽章はまさに慈愛と癒しの音楽。 日々激しい環境の中で生き抜いて、心がささくれだってしまったような時、この曲を聴くと、きっと忘れていた愛を思い出し、この世界もまだ捨てたものではないと、元気が回復してくることであろう。 モーツアルトはクラリネットを好んだといわれているが、この楽器を使用した傑作として「クラリネット五重奏曲」もあるので、そちらの方もドゾよろしく。 |
●ピアノ四重奏曲
1番・2番 K478・K493 |
ボザールトリオ他 | 私はこの1番・2番の2楽章が共に大変好きである。なんたってモーニング娘より好きである(?比べるもんが違ってるゾ!、オッサン)。
モーツアルトの音楽はいつも神と共にいて、我々が喜び、悲しみ、 道をはずし、また道に戻って来る時も、いつも同じところにいてやさしく微笑んでいるそんな思いをおこさせる曲である。 2番の2楽章の実に近代的でリリカルなサウンドなどは、まさに隠れた名曲ともいえる。 |
交響曲38番・39番
K504・K543 |
ガーディナー | この2曲はそれぞれケッヘル番号でいうとK504,K543 。
私はもちろんモーツアルトを全部制覇したわけじゃございませんので、どうこう言える立場じゃございませんが、イメージとしてk500番以降は、なんかはずさないというか、みんないい曲みたいに 思えてしまう。 もちろんそれは言い過ぎというか誤解であろうが、とにかくこの2曲はそんな先入観を裏切らなかった作品であった。 39番に関しては40番41番と共に3大交響曲と呼ばれていて、この3つが夏の一時期にモーツァルトによって一気呵成書き上げられたというのは音楽史の奇跡といえよう。 |
ヴァイオリンソナタ集 | パールマン&
バレンボイム |
モーツァルトでやっぱり、このヴァイオリンソナタも、はずすべきでは無かった・・・
(2000.6.18) |
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ニコラウス
アーノンクール |
モーツアルトが、いつもやってくれるというか、驚きなのは、ケッヘル番号の若い、要するに若い時の作品でも、完成度の高い優れたのがあることである。それとあまり有名で無い曲でも、なんでこれが有名じゃないの?というくらいの曲があったりする。
この宗教音楽の分野も、隠れた名曲が目白押し。例えばヴェスペレ、リタニアなんて、大変優れている。 一般的にはヴェスペレとリタニアなんて言ったって、さっぱり何のことか、わかりゃせんであろう。せいぜい「ナヌ?パスタとラザニア?」なんてえ聞き違えて終わり、なんてとこが関の山であろう。 割と有名曲では「アヴェ・ヴェルム・コルプス」という短い曲があるが、これは個人的には、ピアノ四重奏などと同じくらい愛着のある、素晴らしい曲である。
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