僕のお気に入りの音楽1-クラシック

シューベルト Franz Peter Schubert  (1797〜1828)


作品名 演奏 一言
即興曲
作品90(D899)&142(D935)
アルフレッド・ブレンデル  シューベルトは一生独身であったそうだが、31年という短い生涯は、今だったら人生も結婚もこれから、という時に 亡くなってしまったのである。
 が、もしかしたら「オレ一応やることやったから、これで この世とはオサラバするわ。じゃ、あとよろしく。」的な人生だったのかもしれないし、ほんとのとこは、もちろんわかりゃせん。ともあれモテナイ独身青年の私としては、妙に親近感がわくのである。

 そんな短い生涯、彼は金には恵まれなかったけれど 友人には恵まれたそうで、彼の死後友人達が、記念碑を作ったりして彼の業績を偲んだとも言われている。きっと、いいやつだったのだろう。

 ベートーベンを熱狂的に崇拝していて、その敬愛ぶりは「それほどまでに、君はベートーベンのことを・・・」と思わせるほどで、彼の遺体は尊敬するベートーベンの墓の横に埋められた。
 後年確かTBSの「ベストテン」という番組の海外ロケで、トシちゃん(田原俊彦)が「にんじん娘」を、どういうわけか、 ウイーンのベートーベンの墓の袂で一生懸命歌うシーンがあり、それを見ながら、私は様々な複雑な思いが 脳裏を去来していくのを禁じざるを得ないのであった。

 ところでシューベルトには珠玉の歌曲集、「未完成交響曲」、ピアノ 五重奏曲等、いろいろの傑作があるが、この即興曲は自由でロマンティックで、シューベルトらしく、愛着のわく作品である。
 この自由なロマンティックなスタイルは後にショパン等に受け継がれていくのである。


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