Monologue41 (2000.10.29〜2000.10.31)

「2000.10.31(日)」・泣ける番組

  僕はいつもはお笑い番組が好きであるが、最近泣ける番組が、NHKの「プロジェクトX」(火曜夜9:15〜)である。
   今日は「日米逆転!コンビニを作った素人たち」と称した、セブンイレブン1号店出店にまつわる男たちの話であった。
 この番組で取り上げられるのは、ほとんど無名の人達だが、日本を影で支えていた人達の知られざる苦悩と成功の物語が垣間見れて、なかなか善意の番組だと感じた。

   以前民放でアポロ13号の奇跡の生還劇についてのドキュメンタリーを見て感動したが、僕は個人的にああいう「知られざる男達の生き様・情熱・信念」系の話に弱く、この「プロジェクトX」も、ちょうど新たにそうした系統で感動できる番組は無いかと探していた矢先に出て来たので、結構ハマっている。

 「プロジェクトX」で一頻り涙した後は、TBSの「タモリのジャングルTV」で一笑い。
 エンターテイメントに不可欠なものは、笑いと感動だなとシミジミ思う。

「2000.10.30(月)」・道を聞かれる

 今日は道を尋ねられた。
 道を教えた後は、いつも後悔が残る。
 果たして本当に僕の言った通り辿りつけたのか?
 別れ際の相手の諦観とも見えないくもない微妙な表情が非常に引っかかる。
 できれば後をつけて結果を確認したい位でもある。

 こっちの説明も不十分だったかもしれない。
 あの部分は、もっとあれを説明に付加した方が良かったのでは無いか?ああ言えばもっとシンプルに表現できたのでは無かったか?などと。
 僕の説明は役に立たず道を曲がって姿が見えなくなった後に、また別の人に正解を尋ねているのだろうか?などということも気になる。

 大体道を尋ねられることは予測不可能な急な事態である。
 こちらは急な対応はできない。
 予測できれば万全な対応をしてやれるのに。
 適切な手順で誘導してやれるのに。
 美人から尋ねられた場合は、今度お食事でもなどとセリフをどんどん付け加えていけるのに(ウソこけ)。
 たまーに老人などであれば、一緒に近くまでついて行ってやってしまえば、あとはアレだと手を指し示せば良いので簡単だが、車で来た人などには、そうもいかないので言葉の説明でなんとかわかって貰うしかない。

 道を聞かれると、知らない道では断るしか無いが、ナマジ知った道だと、日頃の知らない道で聞かれた時の不甲斐なさを挽回しようと、ある意味舞い上がったようになり、必死に説明しようと四苦八苦するが、相手は何しろ近辺の事情に全く疎い人間なので、こちらの使用する単語に、一々そううまい具合のリアクションは示してこない。
 どちらかと言えば、こちらの使用する単語には全然ピンとこずチンプンカンプンという感じが多い。

 道を教えてやる名人という人はいるのだろうか。
 きっとそういう人は、相手の迷い具合、現地の精通度のレベルを瞬時に見抜き、それに応じた説明を適切に展開していけるのであろう。
 名人になるには、まずその物事に精通している、というのは絶対条件である。
 それから先程も述べたように相手のレベルに応じて、適切な表現ができるということである。
 いくら相手が大人だからといって、ここだけに通じるモノを引っ張りだしてきても相手にはチンプンカンプンである。逆に子供でもどうやらアレは知っているらしいということになれば、それを基点に説明していけば良い。
 それから道を尋ねられる場合は、大抵時間の余裕は無い。調べるから明日まで待ってくれというわけにはいかない。だから短い時間で機転の効いた説明ができるということ、つまりアドリブがきけるようにならなくてはいけない。
 あと結構大事なのは、知らない場合には知らないと言えることである。
 うろ覚えでいい加減な方向を示してしまって、相手が全然違う方向へ行ってしまっては可哀想である。
 自分も知らない場合は、丁寧に知らない旨を告げるべきである。多少知っている場合は、知っている事実のみを的確に伝えてやることである。

 僕はこうして自分でこうあれば道を教えられる名人になれると述べているわけだが、事実はいつもうろたえてばかりいる。
 思ったとおりに自分ができない、というのには一つには自分の力量の無さもあるかもしれぬが、言い訳をさせてもらえば、練習不足ということがあると思う。お巡りさんのようにいつも道を聞かれていれば説明も上手になるかもしれない。
 とはいえ道を教えることは普段練習させてくれといって簡単にできるようなことでも無い。
 従って今それに対してできることと言えば、さっき述べたようなことを日頃から注意しているようにすることぐらいだろうか。ただ善く善く考えてみると道を上手に教えられることに必要な資質というのは、他の局面でも使えそうなことにも思えるので、道を教える名人になること自体は何か他のことに役立つかもしれない。

 *   *   *

 ちなみに今日はTFMの「プッチモニダイバー」(毎月曜23:25〜)を聴きながら、これを書いてま〜す。・・・なんて、ちょっと女性風な締めくくり方で終わってみます(聴いてるもんがソグワナイってか)。

「2000.10.29(日)」・意識の拡がり

 小さい時から今まで体験したことのイメージの中から、思い出すことによって気分が明るくなったり、ワクワクするような事柄を列挙し、表計算ソフトに書き出してみた。

 いろいろな体験を反芻してみて、多様なイメージが想起されたが、大半ものに共通していたのは、「天気の良い日に外出」した時の体験であった。
 自分にとって(他人もそうかもしれぬが)「太陽」「屋外(外出)」というのが、良いイメージの基盤をなしているらしい。
 中には雨の日のイメージでも、良いものもあった。そのイメージではポイントは「土曜日」であるということであった。

 自分の幼少時代、実家は割と大人数で、やはり無意識の内に圧迫感や閉塞感を感じていたのであろう。
 「外出」によって、その抑圧から「解放」された時に、「意識の拡がり」を感じて、それがそのまま良い印象となって記憶に残った。
 「土曜日」も、ある意味では日常の閉塞感からの解放であるから、僕にとって良いイメージというのは、抑圧からの「解放--->自由」によって培われるものらしい。

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