Monologue2006-9 (2006.5.7〜2006.XX.XX)

 「2006.5.14(日)」曇時々晴・I believe

 韓国映画の「猟奇的な彼女」の劇中歌「I believe」を歌っているシン・スンフンの他の曲を、又新たに携帯にダウンロードした。
 それから「I believe」の日本語盤というのもレンタルしてきた。
 シン・スンフン、CDレーベルを見ると「韓国音楽界の歴史を塗り替えた”バラードの皇帝”」と書いてある。
 大変な歌手らしい。

 どうも今、自分の中で韓流ポップス、結構盛り上がりつつある。
 「冬のソナタ」が僕にもたらしたもの、僕を導いた方向、意味、は実は「音楽」にあったようだ。
 「2006.5.12(金)」曇時々雨・チョイエロもおだれられ

 テレビなどで芸能人が態度の悪いタクシーの運転手の話をしていたりするのをたまに見る。
 僕も今まで何度もタクシーを利用した。
 だが態度の悪かった運ちゃんは、ほとんど見たことが無い。

 僕と運ちゃんとのカンケイは少なくとも現在のところ、すこぶる良好である。
 これは僕の性格が良いからだとか、僕がイイ人間だから、僕が聖人君子だから、僕が大物だから、僕が尊敬に価する・・・、ん?、もうイイ?。
 ・・・というのでは無い。
 理由は至って単純明快である。

 それは僕がしばしば「長距離のお客さん」であるからである。
 運ちゃんから見れば大変有り難い”お得意さん”であろう。
 僕が行き先を告げた後、大抵運ちゃんのテンション上がりご機嫌になるのがわかる。
 中には”今日はイイことが無かったが、本日の最後で貴方様を乗せていただくことができ何か非常に救われた心持ちにあいなりました”といった意味のような賛辞を述べてくれ、半ば僕を神扱いすらしてくれる運ちゃんもいる。

 僕も神様扱いされれば気分が悪い訳は無く、乗車に際しては大抵酒も入っていたりするのでトークも饒舌になり、あることないこと・・・までは言い過ぎであるが、あること+多少尾ひれ、のついたトークを展開して盛り上がったりする。

 ちなみに態度ということで言えば、僕の方がよっぽど悪行をしている。
 財布を無くしたまま無銭で乗り込んでしまったこともあれば、車内で吐いてしまったことも良くある。
 それでも運転手さんは嫌な顔せず僕を送り届けてくれた。
 見上げたもんだ。

 そんな良好な運ちゃんとの関係であったが、今日もタクシー帰りだった中、いつもの絶好トーク中、ちょっと会話がギクシャクしたポイントが発生した。
 それは僕が「昔は良くどこそこへ行った」「昔は良くどこそこで遊んだ」などと、「昔は良く〜」を連発していたのを、どうも何かそれにツッコミを入れたいような素振りを運ちゃんが見せたのである。

 それはたぶん”お客さ〜ん、昔は昔はなんて言ってるけど、そんな昔でも無いでしょが”みたいなことだったと思う。
 すなわち運ちゃんは、どうやら僕を大分若く見てくれていたらしいのである。
 絶好トークの最中、僕が”昔は”を言う度に、変な間が出来るので、僕はこの異変をイチハヤク察知し、自分の年齢までは最終的に言わなかったが、実際にその出来事が合った時期を”あれは確か大喪の礼の時でしたかねえ・・・”などと年代がわかるようにさり気無く時事ネタなどを小挟みに入れていった。
 すると運ちゃんも”ああ、そんな昔になりますか”などと、ようやく僕が見た目の年齢より上であることを認識してくれたようだ。

 ちなみに僕は、あのジローラモと同じ年らしい。つまりもう押しも押されぬ「チョイ不良(ワル)オヤジ」、いや失礼、「チョイエロオヤジ」だ。
 ん?、チョイじゃ無くてオオエロだと?。

 若く見られるのもイイもんだが、最近は僕より若い運ちゃんもいるくらいなので、実際の年齢を言って引かれるのもなんだし、どうも気にしないとは言いつつも年齢のことは何だかんだと、気を遣ってしまうものだ。

 まあ、総じて言えば、会話はギクシャクしたものの、結果として、僕を若く見てくれたのだから、やっぱり運ちゃんイイ人だった。
 こうして、また運ちゃんに気分を良くさせてもらった。
 ああ、世の中みんな運ちゃんだったらイイのに。

 ん?、オレ、裸の王様?。
 「2006.5.11(木)」曇時々雨・冷凍みかん

 我が出身県、静岡県で今「冷凍みかん」という歌が流行ってると聞いて、早速携帯にダウンロードして聴いてみた。
 GTPという、なんだか健康診断を思いだしそうな名前のガールズグループの曲だそうだ。

 なかなか明るい軽快な歌だ。
 勿論まあ僕が嗜好するグラミーソングオブジイアーレベルの楽曲と比べて音楽的なことを云々してしまうのは可哀想なので、そこは敢えて何も言わぬが、遙昔ピンポンパン体操の歌がヒットした時、あの曲でも全体的な明るい曲調の中、サビに巧みにマイナー(短調)のコードを入れることで、リスナーのハートを掴んだように、この「冷凍みかん」も、サビにそうしたちょっとした胸キュン感がある。

 ただ思うに、この曲が静岡県民の心を掴んだ一番の肝は、この曲が単なるコマーシャルソングでは無く、ちょっとしたラブソング(この場合のラブは「恋愛」のラヴ)になっている所だろう。
 「2006.5.10(水)」曇時々雨・ものもらい

 小学校の頃良く、目にものもらいができた。
 学校に眼帯を良くしてった。

 なぜか、僕の眼帯姿を見た友人に”カッコイイ”と言われた。
 変な優越感を覚えたものだ。
 眼帯姿がカッコイイなぞ、まあ、言ってみりゃ差し詰め”ものもらいのプリンス”だな、オレ。

 ところが、ものもらいが”涙腺にゴミが溜まる為にできる”、ということを知ってから、ものもらいはできなくなってしまった。

 その頃から、とんとモテなくなってしまった・・・。
 ん?、ウソだろって?。ものもらいのせいでモテないわけじゃねえだろって?。
 ええ、ええ、その通りですよ、その通り。

 今は、目がチョット痛痒くなると、すぐ水道の所へ行って目を水で洗う。目にゴミが入ってものもらいになる前兆が出て来たからだ。
 それで、涙が出てくるようになるまで、目を洗う。涙が出てくればオッケー。

 そんなようにしてると、もう、ものもらいとは縁が無くなってしまった。

 そうして僕はモテなくなった。
 ・・・って、もうイイってか。
 「2006.5.8(月)」曇時々雨・オレとしたことが

 今日の「内Pスペシャル」見逃した〜!。
 オレとしたことが〜;;;。勿論撮り逃した〜!。
 すっげ、ショック!。ショックショックショック!。
 あ〜、当分立ち直れねえ・・・。
 「2006.5.7(日)」曇時々雨・忘れられてゆくもの

 ゴールデンウイークは久し振りに遠出した。
 随分癒された。

 大阪〜奈良〜京都と回って、その後郷里に3日ほど滞在した。
 大阪では吉本を見、奈良においては斑鳩の地を歩き、京都の賀茂川を歩いた。

 斑鳩では、亀井勝一郎の「大和古寺風物詩」に描かれた地の内、法隆寺から法輪寺までの道のりを辿るのが目的であった。
 今回のこの散策は、ある意味僕には、失望・・・という言葉とは少し違うような、諦観、というか郷愁・・、そう郷愁の念を呼び起こすものになった。

 ちなみに今回携帯の着うたフルにダウンロードしていった、韓国映画の「猟奇的な彼女」の劇中歌「I believe」が、この斑鳩の里の、ある種切ない情景に実に合っていた。帰って来てからもずっと聴いてる。

 「冬のソナタ」でもそうだったけど、韓国のポップスは、1970年代の洋楽にあったソフト&メロウな美しいテイストを保持していて、それが懐かしい時代を髣髴させてくれ、僕には心地好い。

 それから一緒にダウンロードしたKANの「カレーライス」とオリジナルラヴの「Words of love」も良かった。

 詳しくは、又別な時に書く。
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