Monologue2003-49 (2003.12.01〜2003.12.7)
 「2003.12.7(日)」晴・One by one

 説教されるんが好きなもんは、そうはおらん思うがよ、説教も音楽にすりゃ結構皆耳を傾けよってよ、途端に格が上がったりするの。
 例えばよ、ビートルズん「Let it be」ゆう曲は、よう詩みてみりゃ、言うたら、げに説教めいた歌じゃけの。
 でもよ、説教もあがな具合にされたらよ、思わず、”ほう、そうなんかいっ”、ゆうて聴きよるじゃろ。
 やっぱよう、音楽の才がある、ちゅうのはええもんじゃのう。

 又古い歌ん話でスマンがよ、あんま知らん人も多かろうが、アメリカで1970年代に活躍しよったドゥービー・ブラザーズちゅうバンドんおって、ほん衆らん今又再結成やらなんやらしとうたみたいじゃが、昔に出しよった当時んラストじゃったアルバム「ワンステップクローサー」ゆうのんの、最後ん曲も「One by one」ちゅう歌があってよ、これも説教臭い歌じゃ。
 じゃが、これん、げに格好エエ。
 ワシん勝手な翻訳でかなり大雑把にゆうとよ、・・・人生良い時悪い時両方が何度もやってくるもんじゃ、じゃからいつでも放り出す機会はある。じゃが何も今放らんてエエじゃないの、人生は一つ一つ積み重ねていってよ、そりょお思い出に残してくもんじゃ・・・、まワシ流の解釈じゃあ、こがなこんを歌っちょる。
 これんかえって説教臭いとこん曲に合ってて格好エエのよ。
 ワシゃいつもこれでシビれとる。アルバム自体んも格好エエ名盤じゃがの。これん最後の歌ゆうんが、ほんに格好エエの。決まっとる。ちなみによ、こん頃のこんバンドにおったマイケル・マクドナルドはエエ。神懸っとる。

 説教もこれからあ皆歌にしたらよかろうて。
 ”自衛隊〜♪、派遣すな〜♪”。
 ん?、お経にしか聞こえん?。
 昔からよ、賛美歌なんちゅうのもあるし、もしかしたらよ、歌ゆうんは説教ん為にあったんかもしれんのう。
 ん?、ほいだけじゃない?。
 ま、そうかもしれんがよ。ま、確かに歌にすりゃ相手にメッセージん伝わりやすいかもしれんの。

 あっ!、ほいでゆうてよ、女子にワシん今ん気持ちを歌に込めて伝えりゃエエじゃないの!。なして早く気づかんかったんじゃ〜!。よっしゃ!、作るで〜!。
 ”触りたあ〜い〜♪、触らしてくれえ〜♪”。

 ゴホンっ・・・。どうやら才が無いゆうこんで。ほいじゃ、これで。
 「2003.12.6(土)」曇・リアクション違いは君

 こないだ日テレん「おしゃれカンケイ」見とったら、くりいむしちゅうの上田氏がよ、なかなか鋭いこんを言っちょった。
 合コンじゃあよ、ボケんタイプん人ん主役んなるでモテテ、ツッコミタイプはサポートに回ってしもうてイマイチじゃがよ、1対1んなるとツッコミの方が話を進めるん上手じゃから強い、ゆうておった。
 鋭いのう。
 ワシゃよう、自分で言うのもなんじゃが、もう言うても光り輝くボケじゃけえの。ボケゆうたら多摩南部尾根幹線地区じゃ左に出るもんはおらんぞ。じゃで合コンは滅法強かったんよ。ホンマに。ん?。なしてそん成果が出とらんじゃと?。そりゃこっから言うちゃるわい。
 つまりよ、ワシゃ女子と1対1んなるとよう、途端によ、なんようギクシャクするこんが多いんよ。弘法も筆の誤りゆうか、頼朝も性の過ちゆうか、信長もゲイの端くれゆうか。ん?、そがな諺聞いたこん無い?。

 ほいでよう、なんじゃ類は友を呼ぶゆうか、ワシん接する女子ゆうたら結構ボケのタイプが多いように思うんじゃがよ、1対1ん時によ、たま〜にギャグ言うてもよう、なんよう、すう〜っ、ゆうて静〜かに流れていきよるわい。
 まあ、良くてよ、双方ボケの応酬でよ、誰も突っ込まん内に、ドンドン深みハマってくゆうんでもありゃあ、まだマシじゃけの。ボケタイプにゃ、ノーリアクションや薄リアクション、リアクション違い、ゆうんがいっちゃん往生するの。ボケ殺しゆうんかいの。
 ほいで困るとよ、今までん軽薄さをカバーしよう思うてよ、段々話がいつしか精神論みとうな方に行って暗くなってもうてよ、なんようドン詰まりんなってまうでよ。これじゃモテんかったんは当たり前じゃわい。

 あっ。
 よう考えたらよ、ワシもツッコみゃええんか?。ほういうこんになるの。よっしゃ!。
 なんでやねんっ!。又くらうんかいっ!。もうええちゅうねんっ!。・・・よっしゃ!。素振りは上々よ!。

  女子「ねえ、お昼何食べる?」
  ワシ「なんでやねんっ!」
  女子「・・・。あそこの新しく出来たとこ行かない?」
  ワシ「又くらうんかいっ!」
  女子「・・・。今日、変・・・」
  ワシ「もうええちゅうねんっ!」
  女子「・・・。」

 ・・・ありゃ?・・・終わった・・・かの?。又?。
 ありがとございましたー。スゴスゴ。スゴスゴ。スゴ(退場する音)。
 「2003.12.5(金)」晴後曇一時雨・つか

 12月はよ、まるで溜まっとった案件をこなすようによ、飲む機会が増えるんよの。
 こん時期よう、飲み屋行くとよ、コートやらジャンパーやらに、なんよう、飲み屋の匂いが付いてまうのよ。
 ありゃ飲み屋にいる時ゃワカランが、家でシラフで居る時にゃ、匂いがようワカルの。なんようタバコやらよう、醤油やらよう。
 ワシんコートにもよ、揚げ物ん油ん匂いみとうなもんが付いてもうてよ。

 じゃが、まあいつか自然に取れるじゃろ思うて今朝もそのままよ、ほれ着てよ、電車に乗り込んだんよ。
 満員電車でよ。まラッキーなこんに横に女子高生の二人組がいてよ、満員なんに驚くほど静かな車内でよ、そん女子二人ん喋くり声だけん響いとった。

 なんようとりとめも無いこんを喋っとったがよ、話題んめまぐるしう変わっちょる中によ、突如挟まれよった、おのれの存在基盤を根底から揺るがす、こん女子の以下ん発言をワシゃ聞き逃すこんは無かった。
 「・・・ナントカカントカはカントカでさあ〜、カントカカントカは、カントカじゃん・・・・、つか天ぷら臭くナ〜イ?・・・。」
 「2003.12.3(水)」晴・まず間違いなく許せる

 身の回りんもんに許せるもんが多けりゃ多いほどよ、人間としちゃあ成長してるんかもしれんの。
 ワシゃまだ許せんもんが、えっと(沢山)あるからのう、どうも修行じゃゆうて、まだまだゆう感じじゃの。
 例えばよ、冬のゴキブリとかよ。
 前々から決まっとる飲み会の前日に、急に入ってくる飲み会とかよ。両日テンション下がるわい。
 それからよ、野郎だらけの通勤電車なんぞもってのほかじゃいっ!。

 ん?、器が小さい?。
 何こきゃあがるかあコンクソ、もっと大きいもんに腹立てろゆうか。
 大きいもん?。大きいもんゆうたらよ・・・、ワシん思いつくにい・・・メグミのオッパイじゃろ・・・、ほいからよ根本はるみんオッパイとかよ・・・、ほいからあん娘のオッパイとよ、あん子んオッパイ・・・、そうじゃっ!、平田裕香ちゃんんオッパイは意外に大きいぞっ!。
 ん?、大きいもんゆうたらオッパイしか思いつかんのかいっ?じゃと?。
 おうっ、残念ながらほういうこんじゃのう。オッパイん大きさゆうたら、男にとっちゃあ宇宙以上かもしれんで。何ゆうとるかっ。
 ま、どうこういうてよ、オッパイならよ、こっちゃも腹なんぞ立てられんわいっ。ま、別なもんがコンチャーゆうて下んほうから立ちよるかもしれんがよっ。のっ!。ふおっふおっふおっ。ふおううっ・・・。
 なんよう今日は寝不足でガス欠じゃ。ワシゃ失礼するわい。ほいじゃ、これで。
 「2003.12.2(火)」晴・自立支援

 「ビッグイシュー日本版」ゆう雑誌がよ、大阪に次いで東京でも販売されるそうじゃ。4日からJRん新宿と池袋で。
 こりゃホームレスん人を使ってよ、そん衆らにこん雑誌を街頭販売させてよ、ほいでマージンやって、それで経済的自立してもらう、ゆう意図んあるそうじゃ。
 こうゆうなエエの。やれやれいっ!。やったれいっ!。どんどんやりあげちゃれいっ!。国なんぞ全く当てにならんでのっ。
 やりゃあよ、やろうと思えばよ、こがなこんがドンドンできるんじゃ。
 「2003.12.1(月)」雨・トリのCメジャー

 おとといの話の続きじゃがの。
 ベートーヴェンん作品27-2が「月光」でよ、ほれと作品27-1ゆうんもあってよ、これも実験的な曲だそうじゃ。
 実はこれん、どうやら形式的にみてもモーツアルトん、とあるピアノソナタにインスパイアされたようらしいんじゃの。
 じゃでベートーヴェンん革新性もよ、元は言やあモーツアルトん影響受けちょるこんも多いんよ。
 とあるピアノソナタいうんは、モーツアルトんピアノソナタヘ長調K331。「トルコ行進曲付」言われちょる曲。
 ありゃよ。第三楽章の「トルコ行進曲」ばっかやられるで、なんよう通俗名曲みとうになってもうたが、実はよ、あんソナタ全体が、革新的なもんだったそうじゃ。

 モーツアルトゆうたらよう、なんよう教育やら胎教にエエじゃとか、なんやら言われて、古典クラシックの代表みとうになってしもうとるがよ、ワシゃ、あん人の例えばよ、「ジュピター」ゆわれちょる交響曲(No.41 K551)なんぞのよう、あん曲んようなもんの素晴らしさを、もっと世間の人に深く理解しとうてもらいたいの。
 第四楽章なぞ特にの。
 あん曲ん中で「ドレファミ」ゆう音階ん出てきよる。あん曲のテーマになっちょる。
 そん「ドレファミ」がよ、曲の進行につれ、次第に成長してくようによ、多彩な衣装を着出すんよ。微妙な陰影をつけた衣装、かと思うやあ現代まで一気に飛んでくかんような当時の音楽から見りゃ、なんぞ壊れとるんかいっ!ゆうようなファンキーな衣装とかよ。
 モーツアルトん頭ん中じゃ、おそらく何十年後かの未来の音楽界の響きが既に鳴っとったようでもあるかにの。

 しかもほれがよ、縦横無尽に、なんよう幾何学的に目まぐるしく交差するんよ。最初はただの「ドレファミ」がよ。
 ほいで壊れたように見えとっても全体としちゃあ、ちゃんと調和がとれとる。
 まさに神々の饗宴ゆうか、天体の運行ゆうか、言うたら「ジュピター」言われよる由縁よの。
 なんようもしかしたらあん曲は、げに宇宙からん呼びかけ、なんかもしれんの。

 そういやよ、こん交響曲はモーツアルトん中じゃ最後じゃ言われとる交響曲での、ハ長調じゃ。
 ビートルズの最後のシングルゆうたら「レットイットビー」で、あれもハ長調じゃ。
 最後のハ長調ゆうたら、なんよう神が顔出すげな。
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