Monologue2003-32 (2003.7.22〜2003.7.27)
 「2003.7.27(日)」曇時々晴・ケメコなき戦い

 昨日の続きでハロープロジェクトのコンサート「Hello! Project 2003夏〜よっしゃ!ビックリサマー!!」について。場所は国立代々木第一体育館。
 アイドルのコンサートだと客は通常野郎オタク、モー娘では所謂モーオタと呼ばれる男性がほとんどを占めると思いきや、モー娘やこのハロプロのコンサートは今や意外に女性や子供も多い。
 僕なども今回は親子連れ用のファミリー席で座って観覧であった。ここは起立禁止。周りは文字通り親子連れが沢山居る。40過ぎたオッサンモー娘ファンにはこちらの方が全然良い。僕はと言えば今回実妹達を引き連れていったので文字通りファミリー観覧なのであった。
 ちなみにこのファミリー席は、ファミリーで無くてもモテナイ独身中年だろうが一般人であろうが座れる。要するに立ちたく無ければファミリー席を申し込んで良いのである。但しアリーナ席では無くなるのが難点だ。
 今日の僕らの席は会場の真ん中くらいで、良くもなく悪くもなくであった。今まではもうほとんどステージ上の女の子が豆粒だったけれど、今回ステージ上のメンバーの顔がやや識別できるくらい、豆粒がジャガイモくらいの距離にまで近づけたので、大進歩といっても過言では無いと言えなくもない。

 このハロプロのコンサートには、モー娘を始めとしたメロン記念日やカントリー娘など、ハロープロジェクトの面々が多数出演する。
 会場が暗くなるや場内は大歓声。女性もいるとは言え、やはり男性が数の上では多い為声援も地鳴りのような野太い声援で一種異様な興奮と緊張感が場内に漂う。
 初っぱなは毎年夏恒例のハロプロシャッフルユニットの歌で始まった。最初のSALT5の「GET UP!ラッパー」で一気にヒートアップ。

 その後は途中中弛み気味のところもあったが、2時間半タップリの内容でステージは進んでいった。
 主立ったところではこれから発売する、なっち(安倍なつみ)の「22歳の私 」、矢口率いるZYXの「行くZYX!FLY HIGH」、それからモー娘の「しゃぼん玉」、ROMANSの「SEXY NIGHT〜忘れられない彼〜」などの新曲披露があった。
 ROMANSはテレビ東京の番組「セクシー乙女塾」に出演しているメンバーで結成されたユニット。
 なっちはスッカリ風格も出て、シットリと妖艶に歌いこなしていた。
 「しゃぼん玉」は全く曲調こそ違うものの、僕らオジサンには、永遠の姉御山下久美子の往年の名曲「バスルームから愛をこめて」を連想させるものがあり、時代は変わりこそすれテーマは変わらず、と妙に感慨深いものがあった。
 意外にイイ曲だと思ったのが「行くZYX!FLY HIGH」。正直それ程期待はしていなかったので余計感動した。本日最大の収穫。シングル買ってしまおうかと今思っている位である。

 それにしてもハロプロも大勢女の子を揃えたもんである。
 僕などステージでヨッシー(吉澤ひとみ)を探していると、途中でチャーミー(石川梨華)が目に止まり、そうこうしてる内にあやや(松浦亜弥)を見つけ、あっ、斎藤ちゃん(斎藤瞳:メロン記念日)いるじゃん!、などと終始目がキョロキョロクラクラ忙しいのである。
 最初このグループで歌ったかと思うと、次はこのグループで歌い、ある時はこのグループのバックにと、目まぐるしく人があちこちと行き来する。なっちというマザーシップの核はいるものの、常に主役は変わる。まるで菅原文太という核がありながら、話のメインが目まぐるしく変わっていく「仁義なき戦い」顔負けの集団劇、群像劇が展開されていくようだ。

 中でもアヤヤのパフォーマンスは抜きんでていたようだ。最近のアヤヤのアイドルとしての成長ぶりはアヤヤファンならずとも強く感じるくらいパワーを増していたようだ。「仁義なき戦い」で言えば(ワルノリしてきたぞ)、ファンの間では菅原文太に勝るとも劣らぬ絶大な人気を誇る「広島死闘編」で千葉真一演じた大友勝利といったところか。
 ごっつぁん(後藤真希)も相変わらずの人気ぶりであった。モー娘を脱退しソロで復活してきたところなぞ、「仁義なき戦い」「頂上作戦」「完結編」と殺されても全て違う役で復活してくる松方弘樹といったところか。
 チャーミーは、後半の広島抗争「代理戦争」「頂上作戦」で神戸明石組若頭として圧倒的な存在感を見せる岩井信一(梅宮辰夫)。
 ヨッスイは客観的に見ると男気タップリの村岡組松永弘の成田三樹夫あたりだろうが、途中で堅気になっちゃうし、ヨッスイには個人的に思い入れがある為、敢えて文太のライバル的な存在として、後に天政会会長になる武田明(小林旭)にしとこう。
 矢口は村岡組の三羽ガラスの一人で武闘派の江田省一(山城新伍)。
 加護ちゃんは「広島死闘編」「完結編」でそれぞれ山中正治、松村保という重要な役割をこなす北大路欣也。辻ちゃんはキャラで打本(加藤武)に決まり。
 そうなるとやっぱ山守(金子信雄)は中澤ネエサンかな。いやジョンソン(飯田香織)が山守で、中澤は村岡組組長、村岡常夫(名和広)か、もしくは呉の長老、大久保憲一(内田朝雄)だな。
 MCが毎回浮き気味の稲葉貴子は、槙原(田中邦衛)だな。
 ・・・あれ?いつの間にか「仁義なき戦い」の話になってきちゃった。失礼。今別冊宝島の「仁義なき戦い・PERFECT BOOK」買って、それ見ながら書いてるもんですけえ。

 ヨッスイは残念ながら、最近太ったのが目に見えて明らかになってきたようである。
 僕個人的には問題ないとは言え、いかんせん動きの切れが鈍ったのと、最近の男キャラの前面出しで、プッチモニ結成当初の華麗さが影を潜めてしまったような気がするので、ダイエットするか、お笑いキャラに徹するか、今後の進展を見守っていきたいところである。
 それに比べチャーミーは、いつ見てもその輝きに魅了される。「しゃぼん玉」で僕らのいた方向に向かってチャーミーがセリフを言う部分があり”あっ今自分と視線が合った”などと、ほとんどマイクロサイズのテレビ画面くらいしか見えないのに、大いに能天気なボケ勘違いファン心理にさせてくれる場面もあった。
 あとモー娘5期メンバーの成長、新人の6期メンバーの堂々としたパフォーマンスぶりも印象的だった。

 最後の方のモー娘だけのMCで、なっちがいきなり「なっちがハダカに・・・」と言ったので皆ドキッ!。”何?、なっちが裸にだと!”。
 どうやら「なっちが博多弁・・・」と言いたかったのを何をどう間違えたのかついつい噛んでしまったようだ。メンバーもフォローせず、なっちも照れ隠しに笑っており大観衆の中、伝説的な大ボケをかましてしまったようである。なっちファンにはちょっと嬉しい一幕でもあっただろう。
 実は今これを書きながらヤフーのニュースを見ていたら、なんとそのなっちが来春モー娘卒業のニュースが飛び込んできた。どうやら今日やってた2日目のコンサートで発表したらしい。
 確かになっちがいつもと違う感じもしたけれど、それを考え合わせても、いろいろと印象深いステージであった。
 ああ、なっちも卒業するなんて・・・。まさに「仁義なき戦い・頂上作戦」のラストシーンでの広能昌三(菅原文太)のセリフ「もうワシらの時代はしまいで・・・」(まだそれで行くんかいっ)。

 それにしてもいつの日かもっといい席で間近で皆を見たいもんである。
 あれ?!、そう言えばケメコ(保田圭)が出て無かった!。チケットにはクレジットされてたのに!。どうしたんならっ!?。

 「2003.7.26(土)」曇時々晴・ラモスの後ろ姿

 ハロープロジェクトのコンサート「Hello! Project 2003夏〜よっしゃ!ビックリサマー!!」を観覧。
 今日は眠いから詳しくは明日書く。
 原宿の竹下通りでラモスを見る。僕は後ろ姿しか見なかったが。大きかった。ラモスに遭遇。遭遇て。・・・モスラに遭遇。怪獣じゃねえ〜っ!。長渕剛の「ろくなもんじゃねえ」のフシでお願いします。支離滅裂。
 無理行列。ゴリカツレツ。尻お下劣。なんでやねんっ!。ども、ありがとやした〜っ。

 「2003.7.25(金)」後雨・ラーメンマジ切れ衝撃大暴露!

 新聞のラ・テ欄や広告などで宣伝効果がある為使用頻度が高い単語ってあるよね。
 例えば「号泣」「衝撃」「激震」「〜にマジ切れ」「〜にマジ激怒」「〜を暴露」「感動!〜」「旨いものベスト10」「ラーメン」「温泉」、それから旬のタレントの名前などなど。あと「!」など。
 これらの単語を矢鱈に駆使すれば平凡な一日の日記でも沢山の人に見てもらえるようになるかなあ?。

 そういう訳で今日は、そうしてみました・・・。

   *   *   *

 朝起きたらカラスの鳴き声で目が醒めマジ切れ!。朝の電車は少々遅れ気味でマジ激怒!。
 職場では来週の月曜に休暇を取ることをチームのメンバーにマジ暴露!。
 帰りにラーメン屋の前を通り、ふと旨いものベスト10を思い出した。
 感動!、電車で寝ているオネエチャンの大きく開いた胸元!。
 帰りがけにコンビニに行ったら、いつものお気に入りのネエチャンが休みで衝撃!。んでもって激震!。んでもって号泣!・・・とまではいかないが、マジで温泉行きてえ!。
 気分は吉岡美穂とテツ&トモな一日でした。

 ・・・結局何もしてねえじゃん(表題見て何だと思った方スミマセン)。

 「2003.7.24(木)」雨後曇・見つけて下さい、あなたの山陰

 表題はJRが出してる山陰のパンフレットにあったキャッチフレーズ。
 一時凍結していた鳥取県境港市の「水木しげる記念館」は今年の3月に無事開館を迎えたようだ。何よりです。次回鳥取を訪れる機会が来たら是非とも寄ってみたい。
 鳥取や島根は、どうも日本の県の中では印象が薄くとられがちだけど、僕はとても好きな県だ。
 僕が言っても何の説得力も無いが、島根・鳥取の人は、もっと自分の県を誇っていいと思う。山陰自体が全てにおいて神秘的で旅情を掻き立ててくれて、自称巣鴨系内向的文科系アウトドア派の僕には大変魅力的な場所だ。もし県名の語感に問題があるのであれば、いっそのこと出雲・石見・伯耆といった昔の呼称を使用してみるというのはどうか?。「昔の名前で出ています」みたいな。

 島根・鳥取に唯一難点があるとすれば、それは太平洋側住まいの僕などが行くのには、少々「遠い」ということだ。
 只、それゆえ過剰な都市化を免れているのかもしれないし、そこは仕方の無い点かもしれない。聖地は常に遠いのだ。

 山陰は遠きにありて思うもの、そして混浴露天風呂。意味不明。

 「2003.7.23(水)」雨・愛は既にある

 どんな時だって、今その時・その場所こそが、表面的・現世的にはたとえ最悪であったとしても、それは僕らの魂にとって僕らに用意された最適の環境なんだろうね。
 だから迷うことも心配になる必要も無い。
 僕らがそこで出来得ることは至ってシンプル。
 目の前にある状況で、常に愛の心でもって、そこで可能な限りの最良のパフォーマンスをするだけ。そうすることが、その場を提供してくれているあらゆる存在達の期待していることなのだろうからね。

 愛は単なる哲学的な概念じゃない。
 愛にはちゃんと実体がある。この宇宙を在らしめているエネルギーであり、僕らの活力の源となるエネルギー。
 愛する、ということは、突き詰めて考えると、宇宙を在らしめているエネルギーに同調する、それと同じ気持ちになるということだろう。
 宇宙を在らしめているエネルギー、というのは「神」という言葉に置き換えられるかもしれない。
 愛は苦労して産み出すものじゃなくて、もう既にそこここに、身の回り全てにあって、後は僕らがそれに波長を合わせればいいだけ。

 この宇宙を在らしめているエネルギーに同調するだけのことなのだから、”愛する”ことは、宇宙に存在する僕たちにとって、大事である以前に、本当は呼吸なんかと同じように最も基本的で至極当然のことかもしれないよね。
 でもその基本ができない、ってことは、地球人って宇宙の中では、まだレベルが全然低いのかもしれないよ。

 「2003.7.22(火)」曇・もし戦時下に生きていたら

 もし僕が多感な少年期に、目の前で友人や家族が虫けらのように殺されるような体験をしたり、終戦を境に態度を豹変させるような大人たちを目の当たりにしたとしたら・・・。
 そんな事態を引き起こした戦争への怒りや不信を、現代の若者にも設定を置き換えてわかりやすく表現し、映画作品にしようとしたならば、「バトルロワイヤル」のような作品を作るかもしれない、と思った。
 只お恥ずかしながら、僕はまだバトルロワイヤル観てないんだけどね、ははは(観てねえのかよっ!)。

 この間、「映画監督 深作欣二(ワイズ出版)」っていう4200円の分厚い本を購入し、読んでたら、そんなことを感じさせる記述があった。
 実際故深作欣二監督も、「バトルロワイヤル」の原作を読まない内から、”中学生42人皆殺し”ということだけで自分のテーマを載せられるプロットがここにあると思ったらしい。

 これから第二次大戦を体験した人が、どんどん少なくなっていく。そんな中やはり戦争体験を何らかの形に残すことの意義は大きいと思う。
 もしその作品を見て、受け手に何らかの不快感、後味の悪さを与えたとしたら反戦を基底に置いた制作者としては、それはある意味成功ということなのだろう。

 バトルロワイヤルの原作は金八のパロディ風らしいね。
 今日は原作も映画も観てないので、深作欣二の発言のみを読んで、当てずっぽうで物言いました。はずれてても本当堪忍な。笑って聞き流してやってや。

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