Monologue2003-10 (2003.2.24〜2003.2.28)
 「2003.2.28(金)」晴・電子辞書だよん

 給料が出たんで奮発して電子辞書ってやつを買っちゃった。名刺サイズのやつ。
 夜寝掛けに本を読む時、僕の大きな分厚い国語辞書を引っ張り出して引くのは、ちょっとシンドかったんだよね。ちなみに数えたら22年間使ってたやつ。 
 それで今回意を決して、寝転びながら簡単に辞書を引ける、この物臭ツールを購入。
 やっぱ便利だね。英和や和英もある。これで夜本読むのも一層気合いが入るよ。でもそれで眠れなくなったりしてね。

 話は変わるけど、芭蕉の「奥の細道」のDVDがあって、それに奈良岡朋子氏の朗読が入っているんだけど、これをMDに録音して、手軽に聴けるようにしたんだよね。
 「奥の細道」の実際の旅は約5ヶ月。それが朗読にしたら、ものの小一時間程度なんだよね。
 でも、この一時間の中での意識の拡がりといったら、5ヶ月どころか何百年、下手すれば無限大だよ。
 このたった一時間で、意識が縦横無尽な空間を旅することができる、そこに「奥の細道」の普遍的な価値があるような気もするね。

 「2003.2.26(水)」晴・シットリとマイナーで

 おとといオリビア・ニュートン・ジョンの「フィジカル」に少し触れたんだけど、この曲10週間ていう長い間全米チャートの1位を突っ走ってたんだよね。
 それでこの曲が1位だった間、ずっとくっついて2位を続けていたのが、フォリナーの「ガールライクユー(Waiting for a girl like you)」って曲。
 結局この曲も10週もの長期間2位だったのに、なんと1位は取れずじまい(1981.11.28〜1982.1.30まで2位)。
 せっかく「フィジカル」がランクダウンしたのに、後から来たホール&オーツの「アイ・キャント・ゴーフォー・ザット」に1位を取られちゃった。
 その翌週にはCMなんかでもたまに使われてるイントロの電子オルガンが印象的なJ・ガイルズバンドの「堕ちた天使(Centerfold)」が来ちゃって、もう万事休す。
 まさに悲劇の(?)名曲なんだよね。もっともフォリナーは、その後「アイ・ウォナ・ノウ(I want to know what love is)」(1985)っていう同じようなバラードで1位をとって、ようやく積年の憾み(?)をはらしたから良かったけどね。

 この「ガールライクユー」、当時流行ったAOR(アダルトオリエンティドロック)風の、シットリしたマイナー調のアダルティなバラード。
 70年代の後半から80年代にかけて、こんな感じでイイ曲結構あったよ。
 イーグルスの「言い出せなくて(I can't tell you why)」、ドゥービー・ブラザーズの「ユー・ビロング・トゥ・ミー」なんか。
 ちょっと遡ると、カーペンターズやジョージ・ベンソンなんかも歌ってヒットした、レオン・ラッセルの「マスカレード(This Masquerade)」や、ローリングストーンズのミック・ジャガーがバックで歌ってる、カーリーサイモンの「うつろな愛(You're so vain)」、それからキャロル・キングの代表曲「イッツ・トゥー・レイト」なんかも、この系列かもね。
 もっと遡ると、ビートルズの名盤”A Hard days night”に収録されているポールの「アンド・アイ・ラヴ・ハー」や、セカンドアルバム”With the Beatles”のジョンが作った「オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ」なんかもそうかも。

 日本だとオフコースの「きかせて」("We are”収録)や、松山千春の「もう一度」("浪漫”収録)なんかが、この系列かな。ちょうど1980年近辺。
 「もう一度」も僕はとっても好きな曲。「きかせて」なんかはアレンジも素晴らしくて、結構隠れた名曲かもね。

 「2003.2.24(月)」雨・愛すれど悲し

 また1970年代の曲の話。
 オリビア・ニュートン・ジョンの「たそがれの恋(Don't stop believin')」って曲、とっても好きな曲で、この曲のイントロなんかメチャクチいいと思うんだけど、オリビアの曲で「愛の告白(I Honestly love you)」(ピーター・アレン、ジェフ・バリー作)ってのがあって、この曲のイントロもいいんだよね。曲自体も勿論良くて、全米NO1にも輝いた名曲。

 思い起こすとオリビアの曲っていいのが沢山有るね。
 一般的には「フィジカル」辺りが一番有名なのかな。これはそれまでのオリビアのイメージを覆した、かなりインパクトのある曲だったね。日本でも大ヒットしたよ。
 それからジョン・トラボルタと組んだ映画「グリース」の中でもヒット曲があったな。
 オリビアのプロデューサーでもあったジョン・ファラーが、この「グリース」の為に書き下ろした「愛のデュエット(You're the one that I want)」なんてのもヒットしたけど、今聴いても楽しくて元気が出て改めてイイ曲だなって思うよ。
 そして同じジョン・ファラーの作品で、オリビアが劇中でシットリ歌ったのがとても印象的だった「愛すれど悲し(Hopelessly devoted to you)」。こういうちょっと古めかしいロカバラードタイプの曲って今あまり無いのかな?。でもイイよ。今聴くと胸キュンだな、こりゃ。

 こんな昔のポップスを聴いていると、なんか楽しかった時が又やってくるんじゃないか?って思えちゃう。それはきっと一時的な幻想、儚い夢なんだろうけど、でもそれでいいんだよね。一瞬でも楽しくなったら。それが自分の心の嫌な部分を少しでも消してくれたら、それは何も聴かないよりはマシってもんだよ。

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