Monologue2002-57 (2002.12.15〜2002.12.20)
 「2002.12.20(金)」晴・留守電かよっ!

 昨日帰宅したら、間違い留守電が入っていた。
 「こんばんは、○○ですけれども、又お電話します。えー、何回も今日お電話したんですけれど、ずっーと話し中んなってて、コンピューターでもやってんじゃないかなって、思いました。えーと、△△さんが亡くなったんで、お知らせまで。失礼しまーす。」

 へえー、△△さんなくなったの、じゃ、探さなくちゃ、早く見つけないとね・・・
 えーーーッ?!!。
 亡くなった、てオイッ!。
 お知らせまで、てオイッ!。(吉本のウッチーこと内場勝則風リアクションしてみました)。

 ○○さん、名字は良く聞き知った名字なのだが、いかんせん聞いたことの無い声だし、声の質から察すると、どうやらご婦人のようで、ご婦人の○○さんという知人はいないから、まず間違い無い、間違い電話だろう。

 ”何回も今日お電話”の箇所には、○○さんの怒りが滲み出ていた。やや半切れ状態であった。よっぽど話中のツーツーいう音が小憎らしかったのであろう。ちなみに僕個人的には”何回も今日お電話”から”思いました”までのクダリは、用件を伝える際、果たして必要な文面か、甚だ疑問には思う。本当の宛て先のナントカさん、まあ仮にAさんとしよう、そのAさんの当時の行動を予測した結果のご報告、もしくは感想を述べたようだが、果たして必要だった文面なのか、甚だ疑問には思うが、まあ言葉のあやというのであろう。

 ”コンピューターでもやってんじゃないかな”にも○○さんの確かな怒りが滲み出ていた。
 明らかに「この重大事にコンピューターなんか、やってんじゃねえよ」的憎悪感が有り有りと滲み出ていた。
 パソコンやインターネットのことを「コンピューター」と表現している所に、まず○○さんはコンピューターとは疎遠な環境にあること、○○さんはAさんとの世代差がある可能性があること、などを予測することも可能なようだ。普段から○○さんは「Aさんのコンピューター」には、ほとほと手を焼いている、かのようなニュアンスすらも感じられた。

 ちなみに”何回もお電話”した割には、僕の電話には一回のコールしか形跡が無かったので僕の番号にかけてしまったのは、たぶんまさに一回だけのオペミスだったようだ。訃報を早く伝達せねばならぬという焦燥と、それができぬ -------おそらく○○さん考える所の”Aさんの呑気なコンピューター”が妨げとなり------ 怒りで、ついウッカリ番号を押し間違えてしまったのであろうか。

 ”又お電話します”とのことだが、又かかってくるのだろうか?・・・。
 こういう類いの間違い電話、よりによって訃報の間違い電話なぞは、どうしたらいいのか非常に困惑してしまうものだ。
 結局どうすることもできないまま放置した。

 今日は何もなかったので、どうやらちゃんと正しい宛て先に連絡してくれたようだ。
 全くこういう重要な用件を間違い電話すなっ!、ちゅうねんっ!、と僕まで半切れ状態やっ、ちゅうねん、僕中年。

 ところで僕の電話番号に非常に近いAさんという人がいるということは確かなようだ。
 ちょっと感慨深いね。もしそれが一人暮らしの女性だったら、もっと感慨深いねっ!、ねっ!、ねっ!・・・し〜〜ん。
 名前や誕生日や出身地などが近いと、何か縁を感じたり興味が湧いたりするよね。
 例えば河童星人という名前だったら、河童星入さん、みたいなね。ん?そりゃ無いって?。

 人生は僕等が思ってるより、ずっと劇的に展開してる気がするね。
 もし劇的じゃ無いとしたら、きっと僕等がそれに気づいて無いか、或いは「劇的じゃない」って強く強く思い込もうとしていて、そのせいで実際その通りになってしまってるか、のどちらかだろうね。
 な〜んて、偉そうに。オマエは何様なんじゃっ、オイッ!、って、一人しかいないので、自分で自分にツッコミながら、失礼致しま〜す。

 「2002.12.19(木)」晴・空しい時

 日曜の昼間、テレビをつけてチャンネルを変えたら、ちょうどNHKの「のど自慢」で、グループが失格したところで、カーン、という鐘一つ鳴った時だったのって、空しいね。皆の呆然とした顔が一層寂寥感を煽るものだよね。

 毎朝電車で見かける女性が、今日はいなかった時。空しいね。これも。

 満員電車に乗ろうとした時、自分が並んでた列に、後ろからどっとオッサンが群がって来た時って、空しいね。しかもそのせいで自分が乗れなくなっちゃって、それで更に2ツ先くらいに空いてるドアがあって、カワイイコが見えた時、もっと空しいね。それで発車のベルを聞きながら、その電車を見送る時って、空しいね。
 それでその電車に乗れなかった為に、次の乗換駅で、いつもはすぐ乗れるのに、10分くらい待ちができちゃったのも空しいね。

 モーニング娘の属しているハロープロジェクトのコンサートのチケット取ろうとして応募したけど、見事抽選でもれちゃった。40才にして、この一連の行動、空しいね。

 「2002.12.18(水)」晴・温泉療法?

 今日は吉本ライブの日。
 ネタのラインナップはキングコング、佐久間一行、サカイスト、はりけ〜んず、中川家 、村上ショージ&ダイノジ 。
 僕は、はりけ〜んず、中川家 、村上ショージ&ダイノジが面白かったね。
 はりけ〜んずはいかにも関西風な漫才が良かった。中川家はやっぱり洗練されてて力があったね。
 村上ショージ&ダイノジはベテランと若手のコラボレーションが新鮮。
 新喜劇は、木村祐一や千原兄弟他の面々で文句なく笑えた。

 笑うと身体にいいことは勿論だけど、ライブ会場では若い女の子が一杯いて、その子達の発散する気が、僕みたいなモテナイ独身中年には、たまらない薬だよ。温泉みたいなもんだよね。これ。まさにライブギャル療法だよ。今日は仕事が中途半端で会社を出て来ちゃって、勿論前もって言ってあったから業務的には問題は無いんだけど、来る前はなんかイライラしちゃってた。でも、会場に行ったらこの温泉のおかげで、すっかり元気になっちゃったよ。

 さてと。明日は新聞回収の日だから、まとめにかかるか・・・。面倒くっせえなあ・・・。

 「2002.12.17(火)」晴・はちみつアイス

 最近「はちみつ100%のキャンディー」っての良く食べてんだけど、そう言えば僕が小さい頃駄菓子屋に、はちみつアイスっていうのが良く売ってたんだよな。
 どこのメーカーが出してたのか忘れちゃったけど、今レストランなどで出してるような高級なやつじゃなくて、確か赤い色のカップに原色っぽい蜂の絵が書いてある。50円だったと思う。とてもイイ香りでオイシかったんだけどね。今でもどっかにあんのかな。もうねえか。あっ、そうそう、もしかしたらメーカーは名糖だったかもしれないな。確かじゃないけど。
 そんなこと思い出してた冬のある一日。オチは無いよ。

 「2002.12.16(月)」晴・窓の外は雨

 テレ朝の”内村P”なんぞを見ながらパソコンを起動していると、外がドシャブリになっていた。
 誰かが言っていたけど”未来は過去を変えて行く”ということは、成る程そうだね。
 過去が原因となって未来が創られるように思ってたけど、もしかしたら未来も過去を創ってんのかな。
 そうだとしたら相対性理論が暗示するように、時間ていうのも絶対的なものじゃ無いのかもしれないね。
 ところで自分は、なんで日本と言う国を選んで生まれてきたんだろう、最近良く考えるよ。
 平日は慌ただしいな。もう寝なくちゃ。

 「2002.12.15(日)」晴・切れるフリ

 いずれにせよなれなかっただろうとは思うけど、もし自分がお笑い芸人になってたらどうだろうな、と考える時があるよ。

 自分ではボケたりするのが好きなので、お姉ちゃん系飲み屋なんかで時々ふざけたりはするけど、実際のお笑いの仕事というのは、もっと体力・気力とかもいるだろうし、いろいろ考えるとやはり面倒臭がりの自分には向いてなかったよな、とも思うんだよね。

 それから更に一番自分が向いてないなという点は、お笑いの人が良くやる、「切れ」る振りみたいなのをすることなんだよね。

 お笑いの人が笑われて、「じゃかあっしいや!ぼけー!」などと言ったり、明らかに目上の芸能人に、「うるさい!タモリ!」などと、言ったりするやつ。
 これが、僕にはできないと思うんだよね。だから、テレビの芸人さんなんか、いつもうらやましく思うよ。

 実際この「切れ」が、できないと、アクセントが無くて、お笑いがシャープにならなくて、つまらなくなってしまう時があるよね。

 僕なんか見た目結構柔和な感じと人に言われることがあって、この「切れ」は、キャラ的にも合わなそうなんだよね。

 たまに家で一人で、真似してみるけど、切れモードの後で、素に戻ったときに、顔が引きつったりしてしまう。これだと見ている人は、きっと引いちゃうよね。ここがプロとの違いなんだろうね。
 自分では「切れた振り」のつもりでも、少しでも威圧的な感じが残っちゃうと、本当に「切れ」たように思われて、相手を引かせてしまう。
 この「切れ」が下手だと、マジな感じが残っちゃって、笑いに持っていけない。だからやっぱり「切れ」を笑いにできるというのは、ある種才能では無いかとも思うね。

 ちょっと飛躍するけど、意識的に「怒った振り」をして人を導ける人、ってのも羨ましいと思うね。
 愛を持って叱れること、今の僕には難しいんだけど、いつかできるようになるのかな?。
 それとも愛があれば、自然にできるのかな?。今の所はわからないよ。

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