Monologue2002-26 (2002.6.1〜2002.6.9)
 「2002.6.9(日)」晴・勝ちましたな

 今日も家に着いたら1時過ぎだった。終電であった。
 最近こんな日が多いのだが、今日は残業では無いので気分は落ちついている。
 それはアンタ今横浜国際競技場から帰って来たとこですけん。
 結果はマスコミ報道等で御存じの方もあると思うが1−Oで日本がW杯初勝利。
 あっと言う間、ウオーーッワオーッとなってる間に日本勝ってた、みたいな。
 ま、これじゃ良くわからないから、後日観戦記は必ず当HPにアップするつもりである。
 ああ・・・・、なんかこれで後日アップ案件が溜まって来ちゃったな・・・。
 今日のワールドカップ観戦記も、ワールドカップが終わって世間の熱がスッカリ冷めた頃、なんで今頃?、みたいな感じで控えめにアップ、てなことになりそうです、ハイ。

 「2002.6.8(土)」晴・遠いオペミス

 どうも飲み会時専用になってしまった感がある我が携帯なのだが、確かに夜遊びにはかなり重宝していて、これ程便利だとは当初思わなかったから、これは持って良かった面である。
 飲み会時には深夜に誰かに連絡をする機会もある。ところが飲み会の深夜といったら、こちとら重度の酩酊状態、いわゆる「スッカリできあがっちゃった」状態、「べろんべろん」状態なので、手先も覚束なくなっている。
 携帯は、こちらの手先に意外と緻密な作業を要求してくるものである。
 電話の発信もダイヤルでは無くメモリから選択してすることは単純で良いのだが、何しろ小さいキーを細々押さないといけないので「スッカリできあがっちゃった」状態じゃあ、操作ミスの一つや二つ、二つ三つ、或いは三つ四つなど簡単に発生してしまうのである。

 飲み会からしばらく経ったとある日に、発信履歴を整理しようと履歴を見ていたら自分としては、とんでもないような人に電話をかけてしまっていたことが判明した。しかも朝の4時台になっている。
 スーッと血の気が引いた。マジでやべえ。何でこの人にかけちゃうわけ?!。
 時期も完全に外しまくっているから今さらその当日の、怪奇電話は私でしたCallを入れるのも超変だし、何よりそれ程親しくしてもらっている人でも無い。
 もうばっくれるしかないや・・・。
 そう言えば当日誰かに間違えて発信して慌てて電話を切ったような映像が、遠い酩酊状態の深海の記憶の底からチョッピリ浮かび上がって来た。
 そうかあ・・・、あん時のオペミス(オペレーション(=操作)ミス)は、あの人に、だったか・・・・よりによって・・・・。今さらながら思わず舌打ちしてしまう。

 幸いなことに、その人の登録を良く確認したらメールアドレスや名前などが正規のもので、電話番号はキーとしてのみでデタラメな数字を入れていたので、その方に発信はされていないことはわかった。
 全く、ゐと冷や冷やもんの今日この頃でした、とさ。

 ところで三瓶のビートたけしの物真似が意外に上手いの知ってますか?。

 「2002.6.5(水)」曇後雨・見つめていたのは・・・

 残業からようやく解放された仕事帰りの駅のホーム、階段を上がると目の前に20代前半と見える女性が立っていて、ふと目が合った。
 その女性はしばらく僕を見つめると、まもなく照れ臭そうにうつ向いた。
 僕はチョットいい気分になる。
 ”もしかして、オレに気があるんじゃネエカ?”

 その女性の斜め手前には、30代位の女性が立っていた。黄色いシャツを着た快活そうな女性である。
 その女性は僕が近くに来た時に、やはり後ろにいた僕に気づき、僕と視線を合わせた。
 しばらく見つめあった後、その女性も照れ臭そうに前を向き直った。かなり癒される。
 ”なんか今日はやけにモテル日だなあ・・・”

 しばらくすると電車が来た。
 僕は黄色い女性と同じ車両に乗る。
 黄色い女性は少し離れた席に座った。
 僕はドアのそばに立った。
 横には女子大生くらいの若い女性。彼女もしばらく僕に視線を釘付ける。どうや今日は珍しく恋愛運が好調な日のようだ。
 ”ネエチャン、オレに惚れると怪我するぜっ!”

 途中下車し、買い物をする。
 内ポケットに入れた小銭入れを取り出そうとしてふと胸を見た時に、僕が今まで何でモテテいたかが瞬時にわかった。

 会社で使用する、自分の名前と顔写真が思いっきり入っている磁気タイプの名刺大の名札兼IDカードが、胸にぶら下がったままになっていた。

 「2002.6.4(火)」晴・僕も行くよん

 人生とは時に予期せぬように展開するものだ。
 どんなに願っても思い通りに行かないものもあれば、その逆もある。
 何の努力もしていないのに、いつの間にか導かれている時もある。

 僕は全く行く予定もしていなかった。何もアクションを起こしていなかった。それに対して何の努力もしていなかった。

 なのに今、僕の手元には今度の日曜の「日本VSロシア」戦のチケットがある。
 これを神の計らいと言わずして何をそう言おうか。

 と言う訳で、観戦の模様などなどは後日、このHPで必ずやリポート致しますです、ハイ。

 「2002.6.3(月)」晴・夢っちゃあ夢

 今はしがない1kのアパート暮らしであるが、やはり広い一軒家に住んでみたいもんである。
 しかしそれとは別にキャンピングカーで各地を放浪する暮らしもしてみたい。かなりしてみたい。夢と言えば、これが僕のささやかな(?)夢であろうか。
 今部屋にあるエロビデオの類いは処分し、本も実家に送り、持って行くのはエロビデオだけ・・・あっ、違った。持って行くのはギターと数冊の本と、そしてエロビデオだけ・・・いやいやいや、もとい。
 持って行くのは、えーと貯金通帳と服とパソコンと、ギターと、それからエロビデオと・・・もういいすか。

 ま冗談はさておいて、キャンピングカーで日本全国を巡り、それが終わったら世界に出る。
 いいなあ・・・。
 ん?、ところでキャンピングカー買う余裕なんてオマエにあるのかって?
 うー、・・ゴホン・・・、私そろそろ歌のスタンバイがあるので・・・(デーブスペクター氏のギャグ拝借してみました)。

 「2002.6.1(土)」晴・しゃがむ

 駅のホームなど公共の場所で地べたにしゃがみこんでいる若者を見かける。
 公共の場でみっともないとお思いになる方もおありになろう。

 実はお恥ずかしながら何を隠そう僕も若い頃駅のホームでは良くしゃがんだクチなのであった。

 しゃがむ心理としては、まず第一に「疲れているから」というのが勿論ある。若者的に言うなら「ダリイ」「ケッタリイ」、我が故郷焼津弁では「きゃーだりい」などとも言う。

 それから深層には、やはり体制に対する反抗、というのもあろう。
 駅で畏まって澄ましている一般人、一般ピープル、若者的に言うなら「パンピイ」に対して「だるけりゃ座りゃエエじゃん」みたいな、「したいように自由にすりゃいいじゃん」みたいな、そんな形の抵抗心もあろう。親・学校・会社・社会・・・そうしたものに対する反抗を若者なりに象徴した姿が「しゃがみ」なのであろう。

 僕は若者の考えは、それはそれでいいことだと思う。
 確かに若者が考えるように、「体制」とはムサクルしく不自由で不条理なものであることが多い。できるなら僕だって座ってウンコでもしてやりいたいくらいの時もあるくらいである。
 只「しゃがみ」には、残念ながら「自」の思想はあるが、「他」すなわち「愛」の思想が無かった。

 凝り固まった体制を打破し自由な生き方をする若者的な考えも必要だと思う。と同時に他を考え、他の心を思う気持ちも必要だ。その両方がバランスがとれていることが重要だ。
 そうすると自ずと「しゃがみ」という形が、自分の思想を現すことに、それ程適切では無いことに気づいてくるのである。
 いや若者はたぶん間違ってはいない。まだ最適な自分の思想の表現方法を会得していないだけなのだろう。
 それでとりあえずしゃがんでみてみるのだろう。
 「しゃがみ」は自分の思想表現の第一歩、自立の第一歩なのかもしれない。

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