Monologue2002-17 (2002.4.1〜2002.4.5)
「2002.4.5(金)」晴・セミドカン

 若い子が、髪を茶色に染めたり、ズボンを腰までずらして履いたりしているのが、時々話題になる。
 これについて、僕は何もとやかく言えない。
 なぜなら何を隠そう僕も昔「髪を染めたかった、ズボンを腰までずらして履きたかった若者」だったからである。

 今は素人でも自分で手軽に髪を染められるようになったようだ。しかし、一昔前までは髪を染めるなんてのは大ごとだった。
 もし僕が今の時代に若者として生まれてきていたら、まず間違いなく染めていたことだろう。
 昔はコーラで髪が染められるという噂があった。
 もちろん試してみた。しかし効果は無かった。
 ビンのコーラ1本ごときでは、髪を染めることはできなかったようだ。

 僕らの時代はロッドスチュアートやデビッドボーイなどの外国のロックシンガーが憧れの的で、彼らのヘアースタイルや服装を真似しようとしたものだ。
 あの頃は床屋に行く金をケチッて散髪も鏡を見ながら自分で切っていた。
 人間自分のことは自分自身でやれば、何でも思い通りにうまくいくかというと、そうでも無いらしい。
 ヘアスタイルなんぞは特にそうである。
 当時自分で切って、気に入ったヘアースタイルになった試しは無かった。
 今ではプロの有難さをしみじみと感じ、自分のヘアスタイルは、もちろんプロにお任せしている。

 ズボンはどうしていたかって?
 ズボンをずらして履くのがかっこいいという風潮は僕らの時代にもあった。
 主として学生服のズボンを下げて履くのが恰好いいとされた。
 僕の高校自体は結構真面目な高校だったので、そのような履きかたをするものはほとんどいなかったが、近所の他の学校の友人などは、まさにそうした格好をしていた。

 僕もそうした友人のお下がりのズボンをいただき、別にツッパっているわけでも無かったが、そのズボンを好んで履いていた。それは近所の友人達の派手な拡がりの「ドカン」と呼ばれるズボンから比べるとちょっと地味な、通称「セミドカン」と呼ばれる仕様のものだった。
 「ドカン」というのが、土方の人が履くような裾の広いズボンで、「セミドカン」になると、それよりちょっと細めになって、ドカンから比べたらおとなしめになる。それでも普通のズボンにしては、ちょっと太いな、くらいの仕様のものであった。セミドカンは、ドカン程でも無いが、一応ベルトを通す位置が腰の位置より幾分下にあるようなズボンではあった。

 さて、かくして頭は黒毛のロッドスチュアートもどき、下はセミドカン、それで身長163cmというと、どんな妙ちくりんな格好の青年像ができあがってくるか、皆さんも容易にご想像がつくであろう。
 確かに各部所部所には、僕なりの主張・主義があったことはあった。
 しかし全体として見たときに、それががどうなっているか・・・・。
 ここまで思考する能力が、当時の僕には著しく欠けていたといって良い。

 だから僕は今の若者が、端から見るとどうみても奇妙に思える格好をしていたとしても何も言わない。
 彼らは各部所部所に、主張を込めているのだ。
 そしてきっとこれから、森を見ることを学んでいくのだ・・・
 当時の自分を振返り、僕はそう思う。

「2002.4.4(木)」晴・オーマイガッ!

 以前粗大ゴミの回収を申し込もうと思い、市役所に連絡した。
 平日の日中しか連絡できないので、仕事中しか電話が出来ない。しかし今の所は私用で会社の電話を使いにくい雰囲気なのである。
 こんな時こそ持って間もない我が携帯電話の出番だ。
 早速市役所に連絡し、無事手続きを完了。
 しかし携帯に表示された電話料金を見てぶったまげた。
 110円?!。おいおい、3分も電話しとらんぞ!。公衆電話なら10円くらいやど!。

 これ以来日中の事務連絡には、できる限り公衆電話を使うことにした。
 これで我が携帯、益々飲み会専用に堕してしまいそうである。

 公衆電話は安くて良いが、難点が無いことは無い。
 まず台数が少ないので、順番待ちになることが多い。

 今日も公衆電話から電話しようと思った所、先客で中年の婦人が電話をしていた。
 後ろでしばらく待っていると、婦人の会話が「・・・どうも、ありがとうございますう。、じゃ、よろしくお願いしますう・・・」みたいな「締め」にかかる口調に変わった。
 僕は”しめた、もう直に空くな・・・”、と手に30円ほどの小銭を握り締め、準備をした。
 テレホンカードの残っているのがあったが、家に置いて来てしまった。只こちらの連絡だけだから10円くらいでも足りそうである。

 ところが、あろうことか先程の婦人の言葉が「、じゃ、よろしくお願いしますう・・・はっ?」ときた。
 ”なぬ?、「はっ?」だと・・・?”
 この突然の疑問調への変調に、嫌な予感がよぎる。
 案の定「はっ?」の後、「あっ!、ハイハイ、それは、ナンチャラカンチャラウンチカカンチカ・・・」と新しい内容の会話が始まってしまった。
 ”なんだよ、女子高生の夜の長電話じゃあるまいし。今の感じだと相手側が余計な話題を振りやがったな、コンチクショ”。

 その後も「・・・どうも、ありがとうございますう。、じゃ、よろしくお願いしますう・・・」になるのだが、その都度「えっ?」などとなり、別の案件話が延々と続いていくのである。

 僕もいい加減嫌になって来て、別の電話を探すことにし、その場を立ち去ることにした。
 まあ、大抵こういう場合は、諦めようと思った頃に電話が空くもんである。

 僕が立ち去って10m程も行くと、ピーッピーッとテレホンカードの排出される音がした。
 僕はアメリカ人が呆れた時にやるように、手を上に向け持ち上げるようなジェスチャーが思わず自然に出てしまう有り様ではあったが、兎に角空いたことは助かったので、急いで婦人の去った電話の元へ駆け付けた。

 そして早速握っていた小銭を入れようとして、又アメリカ人になってしまった。
 婦人の影で見えなかったが、その電話はカード専用公衆電話であった。

    *   *   *

 3月25日の日記で、「週刊 日本の街道」という雑誌を出版する会社を間違えて書いてしまった。
 正しくは「講談社」でした。すんまそおおおおんんっ!侘詫詫詫詫詫詫・・・・(スンマソンも、もしかしてもうちょっと古くなりつつある?)。
 ちなみに創刊号は4月9日発売だそうです。

「2002.4.3(水)」晴・早まると恐ろしや

 今年は桜の開花が早かったり、季節ものが早め早めに訪れる傾向があるようだ。
 このぶんでいくと、梅雨入りも早まり、梅雨明けも早いのだろうか?。
 ・・・などと考えている内に、ふと、嫌な予感が僕を襲った。

 例年我が家にゴキブリ殿が御来臨あそばされるのは、7月をまわってからであった。
 しかしこのペースで季節物のサイクルが早まって行くと・・・
 ひえーーっ!!
 考えまい、考えまい。

 それにしても、どんどんこんな風にペースが早まって行って、1年に2回桜が咲く、なんてことには、よもやならんだろうなあ?。
 ん?、そうすると・・・、ゴゴ、ゴ、ゴキブリの季節も1年に2回なんてことに・・・。
 ひえーーっ!!、あな、おそろしや!。
 考えまい、考えまい。

「2002.4.2(火)」晴・広辞苑、使ってます。

 広辞苑のCD−ROMを購入した時は割と高くて、そんなに使いそうも無いものに、ちょっと奮発しすぎちゃったかな、という気もしていた。
 ところが今や必需ソフトである。ディスクにコピーしてしまえば大変使い勝手が良くなり、当初のCD入換えたりなどの面倒なイメージも払拭された。
 それで今まで、いかに辞書を使って文を書いていなかったか、ということが反省させられるのであった。

 テレ朝の春の新番組で、ラテ欄では「優香かよ!!」の「さまあーずと優香の怪しいホール貸しちゃうのかよ(仮)」がいろんな意味で面白かった。

 今日はこんなとこっス。

「2002.4.1(月)」晴・機種変更、考えてます。

 携帯を持って4ヶ月近く経った。
 使用頻度は通常平均に比べたら極めて少ないと思われるのであるが、それでもチラホラと有効活用される場面も出て来た。
 ま、ぶっちゃけると「飲み会時連絡用」なのだが。もっとぶっちゃけると”それのみの役割”に、ほぼ定着してきた感があるのだが。

 僕の携帯はツーカーだ。一応あゆ(浜崎)がイメキャラをやってくれているが、ハッキリ言ってマイナー派閥である。
 僕は、マックユーザーだったり、ツーカーユーザーだったり、気がつくと少数派に属してしまっている因縁があるようである。少数派の気持ちを知れ、という神の計らいなのか。

 ま、それはいいとして、そんな中、ツーカーの新機種が出た。TT21というやつだ。
 ここに来て携帯奥手派の僕に俄に「機種変更」の欲望が出だし始めた。
 今、特に「機種変更」しなければならない理由など全く無い。
 むしろ今の僕には時期尚早、持ったとしても宝の持ち腐れ、との見方もある。
 しかし、折り畳みのやつが欲しいし、それに最新機種を持てば恰好つくし、今まで携帯ネタで出遅れた分を取り戻せるかもしれんしなあ(体裁の為かよっ!)。

 何のことは無い。
 携帯には振り回されん、などと豪語していた不惑間近のオッサンの、機種変更の理由が「体裁」、である。
 わっはっはっはっは!。笑ってやってくれたまえ。

 そー言えば、今日エイプリルフールじゃん!
 お笑い好きのモテナイ独身エトランゼに言わせてもらえば、こんな日こそ、バレンタインなどよりも、もっとクローズアップして欲しい。それで全国民が下らぬギャグなどを言い合い、祝う日にしようではないか!、とさえ思う。
 いっそのこと”お笑いの日”として国民の祝日にしちゃえ!、とさえ思う。

 さてと・・・あさって履くパンツ無いから洗濯物干しとくか・・・。

back to ●Monologue Index
back to●others
back to the top