Monologue2002-06 (2002.2.8〜2002.2.15)
「2002.2.15(金)」晴・スルーしちゃった?

 以前いた職場にいた人、仮にTさんとしよう、そのTさんが、僕の小学生の時の同級生、仮にMとしよう、そのMに姿を変えて夢に出て来たことがあった。
 その時はシチュエーションがハッキリしていたので、同級生MがTさんの象意だというのがすぐわかった。

 その後、僕は同じ会社だが違う事業所に職場が変わってしまったので、Tさんとも離れ、お互い正社員では無いスポット的な身分ゆえ、たぶんもう会うことも無かろうと思っていた。

 ところが、更にその後、又同じ小学生の時の同級生Mの夢を見た日があり、ちょっとTさんのことを思い出した矢先、というかその翌日に、会社で、ふと僕の横で上司の人が、明日Tさんが社用でこちらに来る、というのを立ち話しているのを小耳に挟んでしまった。
 そして、更に翌日それは現実になったのである。

 僕の夢予知もなかなかのもんだと思ったのであるが、実際問題のところ、それが僕の生活に重大な影響を与えていたとは未だに考えられないのである。
 ちなみに、その時はTさんとは仕事で二言三言会話を交わしただけで終わってしまった。
 今のところは、又もう二度と会わないだろう状態に戻っている。

 つまり、僕はもしかして運命的な人との出会いを、ウッカリ見逃してしまったのだろうか?、そんな後悔も無くも無いのであった。
 ちなみにTさんは、女性であった。

「2002.2.14(木)」晴・大塚と新しいシャツ

 僕が以前住んでいて、今でも折りに触れブラリと降りてみる東京の山の手線沿線の街、大塚。
 僕にとって、そんな大塚のBGMとして出て来るのは、大貫妙子の「新しいシャツ」(Romantique:1980年)という曲だ。
 これは単に僕が大塚に住み始めた当初良く聴いていた曲だから、というのも確かにある。
 しかし良く聴いてはいたけれど、他にも沢山当時良く聴いていた曲があるのに、なぜか「新しいシャツ」が、やっぱり一番良く似合っているように思えてしまう。

 この曲の詩は、たぶんもう末期に差しかかった状態の恋人達のことを歌ったような内容であり、大塚とは何ら関係は無い。全く微塵も関係無い。
 かつての大塚の代名詞のような角海老も三業通りも勿論歌詞には出てこない。全く微塵も出てこない。
 しかし、なぜかピッタリ合ってしまうのである。あるよね、こんな風に歌詞と関係なく何かに妙に合ってしまう歌って。ね。ねっ、たら、ねっ。

 ・・・と、こんな下らぬことを考えていたのだが、もう一度「新しいシャツ」の歌詞を読み返していて、僕は急にハッとなった。

 この詩の主人公の女性は、別れの日、新しいシャツに袖を通しながら自分を見つめている男を、やはり同じように何も言わず見ている。
 何か言出だすと、二人が築いて来た過去が崩れてしまいそうなのが恐い・・・、そして本当は悲しいのであるが、それを隠して穏やかなフリをしてしまう。

 この二人にこれからの創造的な未来は無い。もう二人は既に終わってしまったのだ。
 そしてかつて山程手紙を書いた程に盛り上がっていた二人も、今は醒め、二人の全てはこれからは美しい想い出へと変わって行くだけなのである。
 「新しいシャツ」は、男性側の新しい生活を象徴するものであって、主人公とのものでは無い。
 自分に残されたものは、恋人の男性との想い出だけなのである。この女性と男性の共有ベクトルは、今現在を基点にして、過去に向かうことしかできないのである。
 自分は男性の「新しいシャツ」触れ、それに干渉することはできない。なぜならそうしてしまうと、既に壊れた関係のみならず、懐かしい過去までが崩れてしまうからである。

 このように「新しいシャツ」という歌の根底には過去を儚む「哀感」が流れている。美しい過去を懐かしむ情感。

 こう考えてきて、僕はハタ!と、この歌が「大塚」に当てはまった原因がわかった気がした。
 かつては山の手の屈指の歓楽街であった大塚。しかし今は、最近若い女性も沢山見かけるようになった近隣随一の繁華街となった池袋の横でヒッソリと佇む街大塚。
 僕がいつも大塚に抱いているのは「哀感」なのである。
 やっと接点が見えたね。

 そうなると、大塚にとっての「新しいシャツ」は、池袋なのか?。何か変だな?。もしくはサンシャインなのかな?。

 話は変わるが藤井君(藤井隆)の「ロミオ道行」というニューアルバムでは、なんとキリンジが曲を何曲か提供してるそうだ。作詞はあの松本隆氏。ちょっと聴いてみよっかな・・・。

「2002.2.13(水)」晴・作文の秘訣

 インターネットで、このような自分の書いた文章を公表していると、いろいろああしたいこうしたいと欲求も出てくるもんである。
 やはり文章力を上達させたい、というのは文を少しでも書きたいと思っている者なら誰しもが持つ願望であろう。

 僕も今まで誰かに文章の書き方を教わったことなど無かった。
 書いたものを公表するにあたって誰かが添削してくれるわけでも無い。無検閲である。
 最初はそれもネットならではの味かな、などと思っていた。しかし誰が見てるかわからぬし、実際は全然そうでも無いが大げさに言えば世界に向けて形の上では発信しているので、さすがに下手くそな文章を長期に渡って晒すのは恥ずかしくなってきたのである。

 そこで、先日新潮文庫から出た「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」というのを買って来て読み始めることにした。
 ちなみにまだ全部読んでいないので、今のところ何とも言えぬが、果たしてこれからどのような成果が出てくるのか、文章が見違えるように上手くなるのかどうかは・・・、御想像にお任せします・・・ん?、なんで想像に任せちゃうんだよっ!!

 ・・・やれやれ、まだまだ名文には遠そうだな・・・。
 さて、冗談はさておき、話は先程の「井上ひさしと・・・」に戻るが、僕がこの本を買ったキッカケは、この本からの抜粋として帯に書かれていた、下記の井上ひさし氏の言葉であった。
 「作文の秘訣を一言でいえば、自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くということだけなんですね。」
 人が文を書く意義まで言い含めているような至言で、甚く納得した次第であった。

「2002.2.12(火)」晴・夢は捨てない

 人間、「夢」と言うのは大切だな、と思った。
 今の憂鬱に沈む自分が、本来の自分の姿では無い、と思わせてくれるような、自分のあるべきヴィジョン、或いはそれに導いてくれるもの・・・。
 自分を真に救済してくれるのは、最後は他の誰でも無い、きっとあるべき自分自身なのだろう・・・。

「2002.2.10(日)」曇後晴・優香にシスコン

 現在日本テレビで毎週水曜にやっている「続・平成夫婦茶碗」に優香がヒガシ(東山紀之)の嫁さん役で出演している。
 彼女を見ていて僕は、ふと、昔の浅田美代子が持っていた雰囲気を彷彿とさせるものを感じてしまった。

 もう大分昔のことであるが、往年のTBSの名作ドラマ「寺内貫太郎一家」に、浅田美代子がお手伝いさんの役で出演していた。
 僕は昔その浅田美代子を見ていて、胸がキュンとなるような心持ちになった記憶がある。
 当時小学生だった僕は、ハッキリと意識はしていなかったのであるが、どうも浅田美代子に対して恋心のような感情を抱いていたのでは無かろうか、などと今になると、そんな気がするのである。

 今の優香の醸し出す雰囲気が、言葉ではうまく言い表せないが、何か昔の浅田美代子と非常に似ているような気がする。
 何となく言えるのは、キーワードが「お姉さん」なのでは無かろうか、ということである。
 これは兄弟が多いが姉のいなかった僕の「シスターコンプレックス」に関連しているのでは無いか?、と今のところは推測される。

 かくして、たぶん現在の「続・平成夫婦茶碗」を見て、ハッキリ意識上ではわからないのだが、胸がキュンとするような、昔僕が浅田美代子に対して抱いていたのと同じような、恋心にも似た感情、もしかしたらシスターコンプレックスなのかもしれない感情を、優香に対して抱いている少年が、ああー日本のおどこかに〜、必ずいるんじゃなかろうか?、などと思う今日この頃なのである。

「2002.2.8(金)」晴・雑談

 今シーズンのNBAは、マイケルジョーダンの復帰も話題なのだが、何しろここ数年の中では最も勢力図が変わってきているシーズンなので、毎日試合結果を新聞で確認するのが非常に楽しみだ。
 数年前までカスのようだったチームが上位に君臨し、ブルズやヒート、ニックスと言ったかつての強豪が全く沈んでしまっているのである。
 東カンファレンスではニューヨークネッツというのが好調なのだが、ここ数年さっぱりだったので今年は是非ファイナルに進んでもらいたいもんである。

 ミスチルの「君が好き」 の伴奏をギターでコピーしようとしているのであるが、僕の好きな「Xm7b5(マイナー・セブンス・フラット・フィフス:わからない方にちょっと補足すると、ロッキーのテーマの冒頭の部分のトランペットが、ちょとかげった様になる部分の和音などがそう)」というコード(和音)が使用されていたり、半音階的なコード進行が出て来たりして、確かに僕の嗜好に合っている理由が良くわかる。

 テレ朝深夜の「惑星ビュービュー」という番組があるのだが、今日のゲストはデイブスペクターであった。
 この人のボケたおす芸風(?)僕結構好きである。今日も東野幸治とのある意味ボケとツッコミの危うい感じのやりとりが、結構笑えるもんがあった。余談であるがこの番組アシスタントの白石美帆嬢、サッカー番組などにも出演なさっているが、顔立ちはずばりタイプなのである(それがこの番組を見ていた真の理由との説あり)。

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