Monologue2001-51 (2001.8.20〜2001.8.25)

「2001.8.25(日)」晴・メンバー

 SMAPの稲垣吾郎ちゃんの逮捕の件だがスポーツ誌などを見ると、何か大ごとになっちゃってるようである。
 もちろんやったことはいけないことであるが、もっと悪いことやってる人達なんてごまんといるのに、ちょっと魔がさしたわずかな時間の出来事が、こんなに波紋を拡げていくなど、つくづく売れっ子の芸能人は大変だなと気の毒である。
 ま、そうしたこと込みで芸能人なんだろうから、やっぱり芸能人は選ばれた人がなっていくのだろう。
 ちょっと気になってしまったのは、吾郎ちゃんを称する時新聞は「稲垣容疑者」だが、テレビでは「稲垣メンバー」などと称しているのである。思わず「メンバーて・・・」と関西風に突っ込みたくなってしまった。

 「メンバー」と言うのは、棒の先に綿がついていて、耳かきの代わりに耳掃除をする際に・・・ん?そりゃ「綿棒」?。失礼。
 えーと、「メンバー」と言うのは「構成員」ということであるが、「稲垣メンバー」を和訳すれば「稲垣構成員」となる。
 この場合稲垣氏が構成員であることを殊更強調する必要があるのかどうか疑問も無くはないが、まあ「メンバー」をつけると語感が落ち着くし、尊敬だか謙譲だか何かわからぬが曖昧に気を遣っている感じが、まあなんて日本らしい呼称方法なんだろうと思う。

 一般人だったら会社の肩書きなどが付くのだろうが、芸能人の場合はこうなるのか、と変に勉強にはなる。
 しかし吾郎ちゃんは偶々SMAPの「メンバー」だから良かったものの、じゃあピンの芸能人はどうなるのか?
 良くよく考えると家族の構成員などを考慮する際なども「一人」だってちゃんと構成員として扱うから、厳密に言えばピンだって「構成員」になってしまわないだろうか?
 そうすると「タモリメンバー」「つぶやきしろうメンバー」「宇多田メンバー」でも良いことになる。一体どこのメンバーなんだよ?とも思うが、芸能人の場合事務所に所属しているから、ピンの芸能人に「メンバー」を付けても事務所のメンバーということであれば厳密に言えば何らオカシクは無い。「ホリプロのつぶやきしろうメンバー」で良い。でもオカシイ。慣習的にオカシイ。

 ところで「稲垣メンバー」なら、もしモー娘。の加護ちゃんが不祥事を起こしたら「モーニングムスメのカゴメンバー」と言われるのだろうか?。
 カゴメの新製品かよ、などと思うが、今のところ加護ちゃんの不祥事などは想像だにできないので「カゴメンバー」の発売はお蔵入りになりそうである・・・ん?、何の話だっけ?。

 そう言えば今日モー娘。の「新メンバー」がテレビで発表されていた。「カゴメンバー」も「ツジメンバー」も後輩が入って来てシッカリしなくちゃね・・・ん?、オレが言ってどうすんだよ。

「2001.8.25(土)」晴・ウォーターボーイズ

 「ウォーターボーイズ」という映画が9月中旬に公開されるそうであるが、この映画、ロケが我が郷里静岡県においてなされたそうである。それだけでもちょっと惹かれる映画である(今日は呑んで来て眠いのでこれでおしまい。おやすみなさい)。

「2001.8.24(金)」晴・今日のテレビから

 今日会社の休憩室で休んでいる時たまたまテレビで大リーグのシアトルマリナーズVSデトロイトタイガースの試合を放送しているのを見た。
 回は最終回の表、マウンド上は佐々木が投げていた。
 この回を打ち取ればホームのマリナーズは勝ちだが、佐々木には点差の関係でセーブはつかないとのこと。

 佐々木は先頭打者を3球3振、下位打線のバッターとは言え、決め球は伝家の宝刀フォークボールだったこともあってか、球場内もワーッと観客の喚声があがる。
 次の打者は、詰まった当たりだったが飛びどころが良く、あわやライト前ヒットになるかと思われたが、ラインギリギリの打球の落下点に素早くタイミング良く見事なスライディングキャッチを見せたライトのプレーヤーのおかげで佐々木は救われる。この佐々木を救った超ファインプレーのライトのプレヤーはもちろんイチローである。
 もちろんここでも大歓声。
 そして最後の打者は大きなライトフライだったが、やはりイチローが追いついてナイスキャッチ。
 佐々木は見事3人で片づけ試合は終了。
 試合は5対1でマリナーズの勝ち、これで球団の勝利数新記録とのことである。
 それからイチローは首位打者に返り咲きと、いいことづくめ。

 僕は観衆の大歓声を浴びながら大リーグで極当たり前に活躍している・・・、いや当たり前などと言っては失礼だったな・・・、今や中心となって活躍している二人の姿を見ている内に、不覚にも目頭が熱くなってしまうのを禁じ得なかった。
 レギュラーシーズンの普通の試合で、こうも感動できるシーンがあるなんて、今の佐々木・イチロー人気の理由を見る想いがした。
 何よりも二人のプレーが確かに、野球の原点とは何であるか?ということを、感じさせてくれるような気もした。

 さて今日のフジテレビの「はるちゃん5」は、例の如くある意味ワザトらしいシーンの連続ではあったが、やはり不覚にも目頭が熱くなってしまうのを禁じ得なかった。

 それから、やはりフジの「ごきげんよう」に「ガッチャ」のCMなどでもお馴染みの井上佳子嬢が出演していた。
 この子は普通だったらいわゆるブスキャラみたいな部類に入ってしまうのかもしれないけど、僕は個人的に結構オーケーというか、カワイラシクていいと思う。

「2001.8.22(水)」雨(台風11号)後晴・ドラマドラマ

 童謡詩人「金子みすゞ」を描いたTBS創立50周年記念ドラマが、今年10月放送予定だと思っていたら、来週の月曜日(27日21:00〜)に早くも放送されるらしい。必見。

 この間たまたまフジテレビの昼ドラマ「はるちゃん5」を見たら意外に面白く、ついつい見入ってしまった。
 昼ドラマは得てしてワザとらしい演出で視聴者の興味を惹こうというのがミエミエなのだが、最近そのワザとらしさが結構心地好くなってしまった。水戸黄門などにも言えるが、悪キャラの定番演技みたいなのとか、仲間うちの定番励まし合い演技みたいなのとか、わかっていても、バッチリこられると歌舞伎では無いが待ってました!みたいな心地よさがある。昼ドラはコレでなくちゃ、くらいに思える。
 かつての青春物ドラマや「スチュワーデス物語」などのドラマに通ずる心地よさがあるかもしれない。
 それから旅館が舞台になっているから、何となく日本の旅情を醸し出しているのも僕にとってはいいのかもしれない。
 結局「笑っていいとも」「ごきげんよう」終わりの「はるちゃん5」、みたいな感じで毎日録画してまで見てしまうこととなった。

「2001.8.21(火)」雨(台風)・男と女のエチケット

 私モテナイ独身エトランゼは、相変わらずモテナイ生活ぶりであるが、以前も男女間の機微みたいなのがわからず失敗したことがあった。
 もう大分昔のことであるが、とある飲み会で、時間も経ち宴も酣になって席もばらけだしてきた頃、ある女の子がなんと僕の隣の席で呑もうときてくれた。
 そこは座敷の部屋であったが、その子がまさに隣に座ろうとした時、僕は本当に無意識にごく当たり前に何の考えもなく、只隣に人が来るから邪魔にならぬようスペースを作るつもりで、半身程彼女から遠ざかるような形で、自分の方にズレてあげた。
  するとその子は僕のその行動を見て、酔っていたこともあっただろうが、僕が彼女のことを嫌っているから、どいたのだ、と食って掛かってきた。

 まあちょっとしたことだったので、別にもめたりという程のことでも無かったが、僕は誤解だと必死に弁解したものの聞き入れられず、ちょっと気まずい感じになり、結局楽しいお話をする雰囲気でも無くなり、そのまま終わってしまった。
 僕がどいた時の彼女のなんとも悲しげな表情が随分印象に残ってしまったものであった。

 その彼女も当時20歳そこそこで若かったから、何かとそういうことが気になる年頃だったとも思うが、それ以前に男と女のエチケットみたいなものがあるのに気づかなかった僕も至らなかったのである。

 まあモテナイヤツが偉そうに言うことでも無いが、この場合普通の社会的なエチケットだったら、誰かが座るときには座りやすいようにスペースを作ってやる、ということは常識として思われており、僕はそちらの社会的エチケットを、あろうことか採用してしまったのである。
 一方男と女のエチケットなら、女性に対して除けたりどいたりするのでは無く、快く迎え入れるように近づいてやる、ということが必要で、それを採用しなくてはいけなかったのであるが、如何せん、それに気づくのが遅かった。
 こうしてモテナイ独身エトランゼは、貴重なチャンスをみすみすと逃してきたわけである。

「2001.8.20(月)」曇後晴・猿の惑星を見て

 多摩カリヨンというところで「猿の惑星」を見て来た。
 ここは劇場がビルの1フロアに幾つか有り、どれも定員100人程度の小さいホールになっている。
 今日は平日だったが夏休みということで親子連れの姿もチラホラ見えた。
 「猿の惑星」のホールは20人位の客の入りで、ハッキリ言えば空いていた。
 前回来た時も空いていたから、スクリーンの大きさにこだわらなければユッタリ見れるので結構ここは穴場かもしれぬ。

 見た感想だが、1968年版とは基本的な筋は同じだが、もう別物という感じで映像も迫力はあったし、娯楽映画としては結構楽しめたのでは無いかと思う。
 ストーリーは1968年版を見ているので、展開が読めてそれ程ワクワクという感じでも無かったが、ラストシーンなどは一応1968年版のレベルを落とさないよう、視聴者にサービス的などんでん返しカットを入れてくれていて興味を持続させてくれる。

 只続編を匂わせるようなラストだが、監督自身は、もう続編は絶対ヤダ、みたいなことを言っているらしいので、2作目があるのかどうかは、全くわからない。只あれば見たいとは思う。

 余談であるが、今日の観客に50〜60代のオバサンが一人で見に来ていて、何か興味引かれるものを感じた。

 あー、普通の日記になってしまった・・・。
 ま、無理矢理オチつけてもしょうがないか。えっ?、オバサンの話で引っ張れって?、うーん、例えば「オバサンの惑星」ってか・・・、機会があればいずれ・・・。

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