Monologue2001-45 (2001.7.21〜2001.7.26)

「2001.7.26(木)」曇後晴・プチCDレビュー「Drifter」キリンジ

 キリンジのニューシングル「Drifter」は「太陽とヴィーナス」とのカップリングで両A面の体裁だとのこと。
 「太陽とヴィーナス」も乗りの良い楽しめる曲であるが、「Drifter」は僕としてもかなり高評価できる曲である。
 ここ最近出して来た彼らのシングルの中では一番良いのでは無いか、とも思う。
 何しろサウンド的には僕がキリンジの曲の中でも最も愛聴する部類に入っている「耳をうずめて」の路線を行く、哀愁漂う切ないスローバラードという感じの曲なので、最初のピアノのイントロで、もうOKと判断できる。
 今こんな感じを書かせたら、彼らは天下一品である。

 相変わらず売れ線とは無縁の曲調だが、幾らビートの効いたものが売れるといっても、やはり人々の心にいつまでも印象深く残り続けるのは「メロディ」では無いか?と僕は信じている。
 そんな「メロディ」を追求するキリンジに、僕は陰ながら声援を贈りたい。
 ちなみに、あのaikoもキリンジが好きだとか(キリンジの前シングル「雨は毛布のように」では彼女がバックコーラスにも参加しています)。

 話は全然変わるが今再放送中の「やまとなでしこ」を見ていると、「たまには恋もエエカナア・・・」などと思う。
 確かに生まれる前から巡り合うことが決まっている人が仮にいたとしたら、そんな人と会った時は一体どんな気持ちがするのだろう・・・などと相変わらずウダツの上がらないこの私モテナイ独身エトランゼも、ガラにも無く目をキラキラ輝かせながらゴキブリホイホイの横で寝転びつつ股間をボリボリ掻きつつ思うのでありました、とさ。

「2001.7.25(水)」晴一時雨・あれ?どこ置いたっけ?

 うら悲しきもの。
 夜駅の駐輪場にて、自分が置いた自転車の置き場所がわからなくなり、ウロウロと探し回る中年オヤジの背中。

 ・・・の、中年オヤジに僕も最近なりかけているので気をつけなければいけない。

 何しろ朝は急いていて、いかに目前の電車に乗車するかが最重要課題となっており、自分が自転車をどこに置いた、などということは2の次、大して重要視しておらず、むしろ空いているとこがあれば、空いててラッキーとばかりに、そのまま自転車を突っ込むので、その正確な位置などを把握し忘れていることが、ほとんどである。それで帰ってくるとスッカリ朝の位置は忘却していることに気づくのである。

 ・・・などと言い訳したが、実はこうしてウロウロ自転車の置き場を忘れうろついているのは圧倒的にオヤジが多い。
 夜の駐輪場で「あんれー、ここ置いたはずだけどな〜、どーこ置いたっけなあ〜?」などと言った面持ちで行ったり来たりしているのは、ほとんどオヤジである。
 どうやら僕のオヤジ化は加速度を増してしまってきているようである。いかんなこりゃ。
 
 ところで、プッチモニのプチモビクスDVDは8/8に発売が延期になってしまったらしい、シュン。
 キリンジの「Drifter」は購入、感想は明日以降掲載予定(?)。
 最近売り出して来た清貴のアルバムも気になったが、今回は保留にした。サウンド的にはどうしても聴きたいという感じでは無いのだが、何しろ18歳であの歌唱力というのは、かなりの逸材と言えるかもしれない。ブラック系では無くてもっと趣向の違うサウンドで聴いてみたい所。

「2001.7.24(火)」晴・男性専用車両

 南武線の男性客の多さにはいい加減ウンザリする。
 朝はまだ比較的マシなのだが、夕方以降帰りの通勤ラッシュ時の南武線は極端に女性が少ない。
 僕自身は男であるが、自分を棚に挙げてしまって大変申し訳ないが、ハッキリ言わせてもらっちゃうと、かなりウザイ。
 新玉線から乗り換えてきて南武線に乗ると、女性数は呆れるほど激減する。
 もうガッカリである。

 車内をグルリと見渡すと、ムサクルシイ男性陣が一杯詰まっている。どこを見渡しても野郎に次ぐ野郎。
 よくもまあこれだけ野郎を取り揃えてみましたな、ってなもんである。
 女性は一体どこに消えてしまったのだろうか?と思う。
 無味乾燥・砂漠・掃き溜め・停滞・沈殿・どんより・拉致・監禁・牢獄・四面楚歌・・・などの数々の否定的単語が浮かんでは消え、消えては浮かぶ。

 僕が使用する下りの電車では、車両によっては女性が全体の1割程度なんて車両はザラである。1割と言うのは席がほとんど男性で埋まっていて座っているのは皆男性、女性は吊り革とドアの所に数人、くらいの感覚だと思っていただいて良い。
 いや、1割が常態と言って良い。
 区間によっては1両に女性が数人なんてザラである。東京近郊の電車の通勤ラッシュの時間帯にですぞ。

 区間によっては女性客が新規で乗ってこず補充が無いので、その数人の女性が駅を経る毎に一人降り二人降りしていく姿を見るのは、もうすでに恐怖ですらある。
 きっと人類が滅亡していく時というのは、こんな感じなんだろな、とすら思う。

 地球では確か男女比は1:1だったと記憶するが、この南武線の男女比はそれからすると異常に女性が少ないような気がするがいかがなもんだろうか。
 まさに異常と言っても良いこの男女比はある種の昆虫の類いの雄雌比などと同等では無いかと思われる。
 南武線は今や昆虫界に成り果てつつあると言える。
 少し観点を変えると、この比率は卵子に群がる精子の数などとも比することも可能かと思われる。
 南武線は今や子宮内状態にあると言っても良かろう。

 京王線では女性専用車両が実施され好評を得ており、男性専用も作れなどという意見もあると聞くが、南武線下り電車でも夕刻時より洩れなく擬似男性専用車両にご乗車になることができるので、興味のある方は近所の人をお誘いの上ご乗車においでになっていただきたい。

 さて、今のところ僕は幸か不幸か通勤ラッシュ時に女性がゼロというのは見かけたことが無いが、この勢いであれば近い将来通勤時女性客ゼロを達成することは、一部事情通の間ではかなり確実視されている(?)。
 いや、南武線ならきっとやってくれる。
 もちろん僕は、その場に居合わせるなどは絶対御免蒙りたいが。

「2001.7.23(月)」晴・あさっては

 「やまとなでしこ」の再放送やっていたので思わず見てしまった。
 コケティッシュな桜子や健気な若葉ちゃんも良かったけど「本当は貧乏な欧介さん」に感情移入しやすいのが、僕がこのドラマを気に入った理由のようである。
 あさってはキリンジが二ヶ月連続のニューシングル「Drifter」を出し、モー娘。のニューシングルや、プッチモニの「プチモビクス」DVDが発売されたりと、あれこれ忙しい。

「2001.7.22(日)」晴・西向天神に寄せて

 東京は新宿の靖国通り沿いにある厚生年金会館の、すぐ西側にある信号を北に入っていく道がある。
 この道は旧鎌倉街道の中道(なかつみち)東回りのルートである。
 この靖国通りから、しばらく歩き、500mくらいだろうか、行った右手に「西向天神社」という小さな神社がある。
 1228年(安貞2年)に明恵上人が創建したと伝えられている。
 ここは社殿が西向きなので「西向天神社」と呼ばれたそうだ。
 回りは新宿の喧騒からは大分遠ざかった感のある、住宅街のヒッソリした場所である。

 普通は神社は南向き、もしくは東を向いている。
 なぜ西向きなのか?

 ここからは僕の勝手な推論なので、あまり信用せずに聞いてもらいたいが、「天神」と言えば「菅原道真」である。
 道真に縁のある地と言えば「京都」か「太宰府」ということになる。
 「京都」も「太宰府」も東京からは西の方向にある。
 故に道真の霊の鎮魂の意を込め西を向かせたと思われる。
 普通の神であれば南向きなのだが、天神社のように鎮魂の意を込めた社殿であると、こうした特例の発生するケースがある・・・。
 ・・・なんてことを道端の寺社仏閣を巡りながら勝手に思い巡らせるようになったのも、今までの歴史などの勉強のおかげのようである。
 上記の説は、おそらく当たらずとも遠からずというところであろう。

 こんな小さくも歴史的な由来のある「西向天神社」であるが、なんと現代にも縁のあるモニュメントがあるらしい。
 僕はウッカリ見逃してしまったが、あの宇多田ヒカルの母上でもある藤圭子のデビュー曲「新宿の女」の歌碑もここにあるらしい。
 こうした寺社仏閣には良く昔の歌碑などが見かけられることがあるが、今の僕にはまだ随分とコンテンポラリーなこの「新宿の女」の歌碑も、これから又何百年も経つと、歴史的なモニュメントとして古代の歌碑などと同じように後世の人に位置づけられていくのかと思うと、何か大変感慨深いものがある。

「2001.7.21(土)」晴・純白のホワイト

 「天然ボケ」という言葉があるが、この私モテナイ独身エトランゼも往々にしてしでかす時がある。
 良く長嶋監督が「真っ赤なレッド」などといって爆笑を買ったなどという逸話を聞くが、この手の間違いは、つい何となく語呂がいいので、言うに事欠いた時などにウッカリ出易い。
 真っ青なブルー、純白のホワイト、漆黒のブラック、頭痛が痛い・・・等など。

 先日このモテナイ独身エトランゼも、夜のオネエチャンのいる店で、カラオケの話題になり、本当は歌うまいんじゃないの?みたいな話題の降られ方をしたので、オダテラレ系の話には、すぐアドリブが効かず、まさに言うに事欠いて思わず「女心のハートをくすぐっちゃうよ」などと言ってしまった。
 天然ではあったが、一応その場では結構受けてしまったので良しとした。
 これからは、これをネタとしていきたい。

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