Monologue2001-43 (2001.7.15〜2001.7.19)

「2001.7.19(木)」晴・ユニクラー

 南武線の矢野口駅という比較的近い場所にユニクロができたので、流行物のファションにはからきし疎いこの僕も、この間初めてそこで自分の服を買ってみた。
 職場が派手でなければカジュアルもOKなので、この僕も日によっては通勤時ユニクロファションになる日ができた。
 電車で似たようなのを来ている人を見かけると「もしやアヤツもユニクロ?」と気恥ずかしくもあるが、まあ安くて着易いので、仕事用には丁度いいくらいか、とは思う。

「2001.7.18(水)」晴・シッチャカメッチャカ

 ヤツらの闊歩する季節になった。
 ヤツラ・・・そう、ゴキブリである。
 もちろん僕はヤツら対策として各所にコンバットなる駆除剤を設置することは怠らなかった。

 ところがこのコンバット少々問題があるのに気がついた。
 先日早速コンバットの犠牲者が出たのであるが、その彼は便所で仰向けになって引っ繰り返り絶命していた。
 しかしこれでは僕的に非常に困るのである。
 こちとらヤツらの姿すら見たく無い。
 できれば知らない内にソッと居なくなって欲しい。
 ヤツラの死体処理など一切したくないのである。
 どうしよう・・・、今後コンバットが効きに効きまくって、そこら中にヤツラの死体がゴロゴロ・・・なんてことになったら・・・!。
 考えるだけでも恐ろしい。
 やはりここは噴霧式のものが一番良いのであろうか・・・。この汚い部屋では難しいか・・・。
 いずれにしても僕にとってはストレスの溜まる事態である。

 ところであのNHKの「プロジェクトX」で事実歪曲放映があったらしい。
 スタッフも結構若いらしく不勉強であったとのことらしいが、センセーショナリズム優先のテレビ業界では、こういうことは有りがちなのだろうか。
 とにかく遺跡捏造といい、やはり嘘はマズイ。
 テレビと付き合う僕たちと、このフィクショニズムみたいのとの兼ね合いは、宿命なのかもしれないが、まあせっかく尊い試みをしているのだから、今後の展開に期待というところである。

 今日は実は蟻の攻撃にも会い、冷蔵庫も無い折りいろいろと身の回りがシッチャカメッチャカになりつつあるが、蟻地獄の模様は又後日ご報告することにしよう。

「2001.7.17(火)」晴・江戸東京重ね地図

 丸善株式会社出版事業部から「江戸東京重ね地図」というCD-ROMが発売された。
 これは江戸時代の古地図と現在の東京を重ね合わせて見ることができるという優れもので、まるで旧鎌倉街道などの街道オタクの僕の為に作ってくれたかとすら思ってしまうような魅力的なソフトである。
 但し値段が14800円と少し高いのとマッキントッシュ版が無いので、今のところ様子見になってしまっている。
 しかし遅かれ早かれ入手したい。欲しいな〜・・・。

 そういえば「猿の惑星」がリメイクされるらしい。見てえな〜・・・。

「2001.7.16(月)」晴・ネタくれて有り難う

 世界的ベストセラーにもなったアメリカのジェームスレッドフィールド著「聖なる予言」の続編「第十の予言」には、野生動物が我々の前に現れた時は、何らかの霊的なメッセージを携えて来ている、というようなことが書いてあった。
 確かに、例えば森の中で堂々たる風格の鹿などや、優雅に空を飛ぶ白鷺やオオワシの類いを見かけたら、「成る程、霊的霊的」と思うであろう。
 しかし、そんな中、あまりメッセージを携えて来てほしくない、というか、そうした作業のあまり似つかわしくない野生種もいる。
 まあ、野生動物と言っていいのかどうかもわからない微妙なところで、我々に近い所に位置している野生存在がある。

 それが「カラス」である。
 例えば、白鹿なんぞがいたら、そのイメージは「優雅・華麗・寛大」などという好ましいイメージがあり、その携えるメッセージも、何か自然と好ましいものにも思えてくる。是非メッセージ持って来てくれ、とすら思う。
 しかしカラスには、そんなイメージは無い。
 ど・こ・が・優雅なんだよ、と思う。
 華麗?、冗・談・じゃ・ね・え・よ、と思う。
 寛大?、カケラすらねえじゃん、と思う。
 カラスのイメージと言ったら「嫌み、妬み、嫉み」の三大「み」を初めとし、「姑息・侮蔑・皮相・卑怯・・・」などと言った、およそ人間の最も汚れた部分を掻き集めたような感すらある、汚点の集大成とでも言うべきイメージがついている。
 そんなものがメッセージを持ってきたところで不吉なこととしか思えない。

 そんなカラスさんが、先日朝早くから、わざわざ御苦労なさって(?)、このモテナイ独身エトランゼ(僕のこと)のところまで、メッセージ(?)をお届けにおいでなすった。

 とある駅の乗り換えで、とある駅まで一旦外に出て乗り換えなければならなかったのだが、その道すがらカラスさんはおいでになった。
 その時の模様を、NHKの「プロジェクトX」風に書くと、以下のようになる(田口トモロヲ氏のナレーションで読んで下さい)。

 ”モテナイ独身エトランゼは・・・急いでいた・・・。
  一刻も早く・・・着きたかった・・・。
  しかし・・・そんな先を急いで焦る彼の周囲に、異変が起った・・・。

  突然、後ろで叩きつけるような・・・大きな音がした・・・。
  何かが落ちた・・・。
  凄まじい衝撃音だった・・・。

  驚いて・・・上を見上げると・・・、
  電信柱に一羽の大きなカラスがいた・・・。

  ・・・糞だった・・・。(もしくは「ウンコだった・・・」でも可。)”

 幸い直撃は免れたものの、まあそのブチ撒かれた糞を見るや、いかにも「お蔭様で、イイモン喰ってます、オレ達。」みたいな、小憎らしいほどムッチリしたムカツク快便であった。
 カラスはいけしゃあしゃあと、「カア」などとほざいていた。

 僕は一体これは何のメッセージだろう?と考え込んでしまった。
 吉にせよ不吉にせよ、初対面の僕に対して、あまりにも無礼な持ってき方では無いかと、僕もかなり憤ってはいる。
 一部では小馬鹿にされただけじゃないのか、との声も上がっている。
 100歩譲って、カラスがメッセージを携えて来てくれたとしよう。
 なんて、カラスらしい、人を嘲るような、反面教師的メッセージの持ってき方なんでしょう。
 霊的のかけらすら無い、あるのはウンコのかけらだけ、みたいな惨澹たる状況である。
 益々カラスのイメージダウンに繋がったことは言うまでも無い。

 しかしよーく考えてみると、この件に関しては一点だけ肯定的側面も無きにしもあらずであった。
 それは最近通勤時間でプライベート時間が削られたこの僕に対して、今日のこの欄の貴重な「ネタ」を提供してくれたことであった。
 
 ここで一句。
 時間無し、ビジネスマンのネタ探し、カラスのウンコも、ありがたきかな。
 
 P.S 今日のプッチモニダイバーV3で今度のモー娘。の新曲やってたが、なかなかエエワ、などと思った今日この頃。

「2001.7.15(日)」晴・オネエサンにタジタジ

 土曜日はかつての会社の友人と、いわゆるオネエチャンのいる店に行った後、そのオネエチャンの紹介で新宿2丁目のオカマバー、カマバーに行った。
 オネエサン(?)達のパワーに終始圧倒されッぱなしであったが、あの常に一定したボルテージとプロ根性みたいなものは、本当に勉強になるな、と思う。
 それにしても時折オネエサン(?)のマジ話をウンウン聞いていると、なぜかいつしか本当の女性(但し若い女性というよりはオバサン)と話しているように思えて来てしまうから不思議である。

 店を出たらスッカリ明るく、しかし朝の新宿2丁目は不夜城と言うに相応しく、その類いのオニイサン方で溢れ、一種異様なような物憂げなような雰囲気を醸し出していた。
 自分もそんな風景の一部になってしまったかと思うと、少々ヤバイ気もするが、まあたまにはこんな日も有りかもしれない。
 これで土日に予定していた旧鎌倉街道散策は延期になってしまった・・・と思うでしょうが、実は驚く事なかれ!、旧鎌倉街道は新宿2丁目を南北に貫通しているのである。
 そんなわけで今日の散策は朝のうちに終了・・・まあ、いいか。ねむ。

 全然話は変わるが、土曜の昼のNHKスタジオパークで僕もいつも見ている「プロジェクトX」の特集をやっていたが、そこでなんと、あのタモリ氏がこの番組のファンだと聞いて、ちょっと意外であった。
 今までのタモリ氏のキャラだと、こうしたちょっとお涙頂戴的感動話は一刀両断に切り捨てそうな感じがあるが、「最近泣いてみたいから」と言っていたので、あのタモリが、やはり僕らと変わらぬオヤジなんだな、とある意味感慨深い。
 後この番組の見所は当然、過去の偉大な事業に携わった人々の知られざるエピソードの紹介というのもあるが、ナレーションの田口トモロヲ氏の語り口調が結構味が出ていて、ここでも話題になっていた。
 何か最近モノマネのネタになっているとの話を聞くが、確かにやったら面白そうな感じはして、ちと聞いてみたい。

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