「2001.2.8(木)」晴・てんしょく
男たるもの天職に就いていたいもんである。
しかしこの問を自らに問う前に、そもそも天職とはどういう職をいうのか?という問題もある。
ここで広辞苑から「天職」を見てみると「その人の天性に最も合った職業。」とある。
天職とは誰が決めるのか?
では「天」の普遍的属性を考慮し、思い切って客観的な基準を設けてみてはどうか?という案が浮上して来る。
当然「天」自身の判断を仰ぐことは現時点では現実的に未だ不可能なので、天に変わる代替機構を設ける必要がある。
これで大分形が見えてきた。 「天職」の判断は「天職審議会」が設けた「天職基準」を満たしたもののみ「天職」の称号が与えられる。
満足度数は「天職審議会」が作成した「天職アンケート」の質問項目の回答より計算した値より得られる。
尚「天職判断希望者」は判断希望年の前年4月までに「天職審議会」本部か最寄りの市役所に「天職判断申請書」を提出しておかねばならない。こうしておけば「天職」は希望者のみに授与される、ということになる。
60歳以上の老年者で現在就業状態に無い者は、過去に遡って「天職判定」ができる。これは通常の「天職基準」よりも若干基準設定が緩い。「シルバー天職」俗に「シル天」などと呼ばれている。「シル天」は再就職等の有効条件にはならないが、都電や都営地下鉄に休日無料で乗車できる、というメリットがある。 パート・アルバイトなどの時給者の場合1日の就業時間が8時間を満たさない日が多い。この場合は「乙種天職基準」というのがあり、そちらが適応される。従って申請書に「乙種」の旨を明記しておかなければいけない。 天職判断は難しい計算を要する為素人には結果予測など難しい局面も出て来る、そこでそのサポート業務を遂行する「税理士」ならぬ「判天士」なる職業も生まれ、年末「判天士」の先生が説明会で忙しそうに目を白黒反転させながら、あちこちの市民会館などに出かける姿をチラホラ見かけるようになる。 * * * しかしこうしてせっかく曖昧な「天職基準」を明文化しルールづけをしてやったのに、こうした数値化した基準ができると必ず裏で操作する悪どいヤツが出て来る。 年度末を迎えいよいよ「天職判断」月間になり、税金の話などと共にテレビでも「貴方の天職判断済みましたか?」などという細川直美あたりが出て来るようなCMが流されたりするようになる季節がやってくると、サラリーマンも職満日数の計算に忙しくなる。
今年はもう無理だから、この余ったポイントは来年に繰り越して、来年分に上乗せしてしまえ!、などと考えるものも出て来るだろう。 こんなのを続けているといずれトラブルは発生する。
前年「天職」だと思っていたら「天職」と判断され無かったと、あるサラリーマンが猛抗議をした。危うく裁判沙汰になるところだったが、調査の結果FAXで送信した数日分のデータが紙詰まりで西日暮里にある「天職審議会データセンター」に届いていなかった、ということが判明した、などということも有り得る。 それからこういうのも有り得る。
職満日数がいつも249で終わってしまう対象者もいるであろう。これだとイイ線までいっているのに法定基準を満たさない為に「天職」にはならない。ある年などは病欠の1日が無ければ「天職」判断が貰えたなどというのもあったりして、それは「天職でもいいんじゃないか、249と250でどれだけ違いがあるんだ」とマスコミで随分と論議されたりするが、結局審議会側がNOを下し、対象者本人は満足のいく職業なのに、たった1ポイントのせいで「天職」にならなかった、などというのも出て来るであろう。 こうして遂には野党側から「天職基準」の根本的な見直しの要求が出され、事態は議会の解散、首相の辞任にまで発展する。
* * * ふうっ。も、いいか。
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「2001.2.7(水)」雨・こういうのも挿んでおきます
幽霊等の心霊現象については未だ尚科学的にその存在実証が済んでおらず賛否両論ある。
話は僕の小学校時代に遡る。
それからしばらくしたある日のこと、朝礼でそのMさんの訃報が発表された。
その後僕は小学校を卒業し、中学に進学してそこで野球部に入った。
ま、それはいいとして、その勉強会の最中、その同級生にはお兄さんがいて、そのお兄さんの小学校時代の卒業アルバムを見つけ、見せてもらっていた。 そのアルバムをめくっていると、とある箇所で僕の目が止まった。
しかし次の瞬間、僕は固まってしまった。
更にアルバムに映っているMさんの位置が、ちょうど割り込むような感じでかなり不自然な位置なのである。両側のクラスメートの肩の間から顔だけ出すようにして写っている。
僕はここで確信した。
これが本物だったという証明は今僕には出来ないが、ともあれこの日以来僕は、そういうものは絶対無いとは言い切れなくなったのである。
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「2001.2.6(火)」晴後曇・金子みすずに松たか子
最近の鎌倉街道ほど強烈では無いが、個人的にちょっと気になる流れを感じていた童謡詩人「金子みすゞ」。
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「2001.2.5(月)」晴・お気に入りに色眼鏡
モー娘を送りだしたテレビTOKYOのASAYANで敗者復活オーディションをまたやっている。
花王の「リーゼあっというまにストレートアクアフォーム」のCMや、最近ではスズキのワゴンRRのCMに出ている女の子がカワイイなと思ってインターネットで調べたら「清水ゆみ」ちゃんというらしい。こういう子にはオジサン連中は弱いのでは無いかという気がする。あと個人的には清水嬢の名字に親しみを覚える。ここでも色眼鏡ですかな。 |