おしらせと記録

更新内容、その他このページに関する出来事をここでごらんください。



2003.4.26

本日は、新聞等でパソコン関係のコメンテイターといえばこの人、しかしその実
カレーフリークでも知られるアスキーの遠藤諭氏と劇的な出会いが。
カレーのふりかけまで作ったような方だからそれはもう凄い人です。
氏は、おいしい店を厳選して通い詰めるタイプであった。
カレー屋と聞けばクレージーにどこでもかしこでも行く私と違うのだ。流石。



2003.4.16

横濱カレーミュージアムがリニューアルした。
そもそも偉大なるカレーの博物館をゲームセンターの上に作ること自体NGなのに
今回のリニューアルはカレーがよりファーストフード的存在として扱われることとなり、
おいおい小野館長!というところ。




2001.7.24

すごい。立っているだけで汗が流れてくるなんて。
日本の各処で、皆がこの酷暑に唸っている。

ところが私は皆がそうして泣いている中で、案外平気に過ごしている。
なぜならこんなに暑くても寒いほうが嫌いな体質だからだ。
脅威のカレー好きになるのも、1つは気温に対するこのような先天的感覚が
大きく影響しているのである。(なんのこっちゃ)
カレー好き遺伝子というのが確かにあって、その螺旋はカレーにゆるゆる溶けこむ
今にもとぎれそうな玉ネギとそっくりな形状をしているのである。
これがやがて遺伝子が解読された時、カレー好きの証明になるわけだね。
このビッグな新説を、三島にある国立遺伝学研究所に棲息する後輩のN氏に
言ってみたりしたらきっとすごいことになるに違いない。フフフ。

といったところで、所詮アホかと言われるのがオチだった。当たり前です。
まあしかしひらめきって重要ですね。
関係ないけど、今TV番組としては大流行のジャンルとも言える健康学問系番組、あのテのが
絶対流行りますから!!
という予言を、約10年前の某民放TV曲の就職試験の時の面接で力説したなあ。

ところでこの暑い最中の一考察。気温と人間。
暑くて死ぬ人と寒くて死ぬ人、世の中どっちが多数か。
私の想像する範囲では、やっぱり雪山遭難のように、寒くて死ぬ人の方が圧倒的に多いと思っている。
というか人間の適応できる自然の限界といったら寒い方でしょう。

何を言わんとしているかというと、要は、生き物とは暑さに強いほうが生き続けるのじゃないかと。
これは私が長らく心に秘めていた、自分にも都合のいい説であります。
しかし氷河期なんかは寒さに強くなきゃいけない。するとカレー屋では冷しカレーしか出せなかったりする。

ところでまた、私の顔はよくタイ人に似ていると言われる。
タイ人に言われたので嘘ではないらしい。
カレーは南および東南アジアの素晴らしい食べ物。
やっぱりカレー好き遺伝子ってあるって信じたい。



2001.7.15

しかし本当にしょうがないとはこのページだなあ。やれやれ。

と、ふと思ったその時、TVから流れてきたのは笑点のエンディングであった。
いやはや。
ご存知のとおりこの曲は最高の腑抜け感を聞く人に与えてくれます。
(ちなみにエンディングもスターティングも同じですね)
いけませんねえ、明日から輝かしい週明けを向かえるべき日曜日の夕方にこんなでは。
ところが、笑点症候群っていうのが本当にあって、それがまさにコレなんだなあ。

ところでこの曲を携帯の着メロにしていたK元氏という知り合いがいるけれども、
この選曲は、彼の顔は非常にバタ臭い濃い二枚目なんだけどどうもなんだかやることというとつい
三枚目になっちゃうなあ的なころとミョ―に合っていて
鳴るたびに何かと感動させられたものである。

と、さらにしょうがなさを増しているこのページ。
困ったことに気がついた。
今ちょっと読んだだけでもこのページの下のほうが絶対面白い気がとてもする。
下のほうとは3年前。急に3年前の我に降り返る思い。
おかしいなあ、カレー好きは変わらないけど何かが変わってる。

うーん、悩ましいけど、とにかく何かは変わってるけどカレー好きは変わらない。
それが重要だね。



2001.1.22

昨日今日と新しいカレー屋を見つけました。なにげなく見つける時というのは
本当にうれしいもんです。特に昨日関内で見つけた「らっきょ」という
すっとぼけた名前のスープカレー(と称する)店のカレーは
どう見てもスープ。胡椒が利いていて美味しく、
これはインド料理でいうラッサムに近いのかな、と思った。
ところでこのラッサムという言葉は、このサイトのインド料理事典で私が
間違って”ラザム”と紹介していたのを、南インド料理に
詳しくその正しい普及に努めているN-jiriさんという方から
メールで指摘してくださった正しい呼称である。(詳しくはこちら
そのメールをいただいたあとでらっきょのカレーを発見したので
これはラッサム風なのだろうと確信したわけである。
よくインド料理屋でトマト風のスープを出すところがあるけれども
本場インドではそれもカレーの一種なのだそうだ。
N-jiriさん、ありがとう。皆さんも間違いを見つけたらすぐ教えてください


2001.1.9

いや〜、掲示板にさっそく反響があり嬉しい限りです。
それに、ページも少しきれいにしました。(重くなったな)
また、よく見ていただくと、コメントリンクを張った店が徐々に増えています。

ところでYahoo!のグルメガイドはよく数を集めていますね。ありゃー便利です。
ぴあと結託してるのでとにかく数は多いですしメニューも書かれているし
ぐるなびクーポン付きもたくさんあります。

となるとボンかとやサイトは最早不要か?!

いやいや、そうではありません。商用ベースに乗れないカレー屋さん、
ぴあがカバーできない地方のカレー屋さん、
そのためにボンかとやサイトはあり続けたいと思っております。
ひっそりと名カレーを出すところがすごいんですからねぇ。
ボンかとやのサイトは別名カレー屋リンク集大成ともいえるので、逆に
Yahoo!のグルメガイドはさっそくリンクに利用させていただきたいと思っている次第。
ちなみにYahoo!のサーファー・カレンジャー氏がボンかとやサイトをおすすめして
くれていたのを発見。嬉しいもんです。

しかし、更新してない間にも、TVチャンピオンの出演依頼とか雑誌掲載依頼等々
よくいただきました。私はラーメン道で知られるジャンボさん(ふとしたことから
知り合いに…)のようなすぐれた評論家ではないので
さすがにTVは遠慮しましたが、、、。
中には、某博物館で世界のスパイスの展覧会を企画しているのを
手伝ってくれないかというのもありました。



2000.12.24

いやー、半年開けてしまった分、更新も大変大変。
今日はリニューアルといってもいいぐらいの更新をしました。
なんと掲示板まで作ってしまったのです!!
(なぜなら某T中さんが盛んに作れ作れというので、、)
それから宅配店モールもなかなか有益な情報が増えました。
私あてにメールをくださった全国の皆さん、ようやく皆さんからの情報も更新できました。
遅くなってしまってごめんなさいなのでした。
あと、しばらくコケていたナゾのトップページも元に戻りました。

しかし、改めてリンクチェックしてみて、結構皆さんプロバイダーを変更してURL変えていますね。
私の地域にもCATVが来ていて、あとは自宅のマンションが導入すれば私も
CATVインターネットで常時接続でしょう。
それから、ネットで宅配のビジネスがかなり立ちあがってきているのも面白いところ。



2000.12.17

そういえばもう1つ謝らなければいけないことがありました。
98年11月29日に書いた夢民は、ボルツと関係ないとのことでした。
お店からちょっと抗議のメールをいただいておりました。
関係者の皆様、ごめんなさいね。



2000.12.16

こんなに長い間更新できず皆さんごめんなさいです。
私を知っている方には予想もつかないと思いますが、どうもうつ病を
患ってしまいましたおかげでやる気が失せてしまいました。
カレー屋には行ってたけど、探すほどの気持ちは足りなかった。
ですがこのところ医者に従い薬を飲み続けてみると、突如効き目が出てきました。
そうすると本当にやる気が出てくるんですね。
カレーでも治らなかったのに(笑)これにはまったく驚きました。

この間(かん)の最高傑作カレー屋は千代田区神田錦町のボルツと六本木のDeviです。
今日はボルツについてです。
閉店間際に偶然見つけて入ったここは、おやじさんが一人きりもりしている小さな店でした。
なんとあの一世を風靡したボルツと大部分同じメニューです。
ちゃんと辛さの倍数も昔と同じ。
ということで私は昔よく食べていたベジタブルカレーを食べてみたわけです。
本当に何度も何度も昔通って食べていました。

しかし、出てきたものは思い出深いそれとはかなり違っていました。
あのざらっとしたスパイスなどの充実感やコーンの散らばりなどはない代わりに、
キャベツを中心に炒め野菜がこんもり入っていました。

一瞬、気持ちは複雑でした。
が、それはそれでおいしそうで、
食べてみるとぜんぜん悪くなく、ルーにとてもよく混ざり合っていました。
メニューだけ同じで、なぜまったく違うカレーになったのだろう?
とても奥深い裏があるのだろうな、と思いました。
背景をぜひ聞きたかったのだけど、午後8時頃、他に一人しかいない客に向かって
「忙しいだけいいじゃありませんか」てなことを言うおやじさんの言葉を聞いて
また今度にしようと思いました。

ちょうど店内に流れるラジオでビートルズをやっていて、私は聞きこんでしまい
当然ながらその日最後の客となりました。
どこの本にも載っていない(はずだけどね)この店を見つけてよかったと思った。

おやじさん、がんばれ。



1999.6.12

新宿に十二杜(そう)通りという、昔の地名を残した通りがある。
何年ぶりに会ったか、という友人が私のカレー好きを覚えていて
「もうやんカレーっていうのがあるんだよ」と教えてくれた。

不思議な店だった。音楽はハワイアンがかかっている。
といってもカレーは南国風というわけでもない。さらさらっとしている。
じゃがいもがもらえる。おかわり可能。
カレーもさながら、店の不思議な雰囲気にひかれた。
一人でもいつまでもゆったりいられる素敵な場所だ。



1999.4.21

最近のヒットといえば、エチオピアとインドール。
エチオピアは用事に合わせてわざわざ行ってみた。
インドールはなんとなく名前は知っていたが偶然通りがかったので入った。
どっちもなかなかの味でHappyだったが、感動の度合いはというと後者のほうがずっと大きかった。

やっぱり、といったらいいのか、こんなホームページをやっていると、
”お前の使命はカレー屋の発掘なのだ”
という天の声が聞こえた気になり、
1つでも多く店に行かねばならないという強迫観念にかられたりする。
なんてくだらない習性でしょう。
しかしその習性のために、インドールは穴場的でより嬉しかったのである。
よく考えたらなんだってそうだよね。
既に地図に描かれている大陸と新大陸とでは、発見したときの感動が違うもの。
冒険は世の中で一番素敵だ。
なんか、村上龍みたいになっちゃったけど。



1999.3.14
冬眠から目が覚めましたよ皆さん。世の中、やっと暖かくなりましたね。

冬眠明け、まずはSouth Pole Bar。
東京・江東区は東陽町です。東陽町。珍しい。免許の書き換えとか
そんなぐらいしか行きません。
名前からするとJazzでもかかっていそうな正統派バーのようですね。
ところがここは、確かにバー風ではありますが、メニューはインドカレーです。
ふらっと立ち寄りやすい、気さくな店です。
マトンキーマを注文しました。以前バングラディシュ料理屋で
食べたことのある味ととてもよく似ていましたね。
かなり赤みがかかった色で、ウェットなタイプのキーマで非常に美味しい。
東陽町、という、どこかひっそりとした感じがいいね。
さあ、今年もがんばっていくとしますか。



1998.12.6

私の同僚で厚木市に住むS田さんが、
「今度ぜひ行きましょうよぅ」と独特の口調で、今まで何度も勧め続けてくれていた、
小田急線本厚木駅前の「マドライ」というインド料理店がある。
厚木関連のホームページにも紹介されているのも見たことがあって気になっていた。
このS田さんとともにちょうど小田急線の中央林間まで仕事で足を運んだ日、
この「行きましょうよぅ」がついに実現することになった。
S田さんは10年ほど前に一度行ったきりそれ以来とのこと。
場所はご本人の通勤途中にあるということで、迷うこともなく店に到着。
しかし店の前に立って2人はあ然とする。
非常に目立たない店の入り口に「閉店セール」と書かれていたのだ。
なんてこった、運が良いのか悪いのか、今日が最初で最後、というわけ。
S田さんは横で驚嘆の声を上げている。
閉店セールの正体がまたカレー全品半額、というディスカウントぶりがすさまじい。
しかしそのわりには閉店迫る悲壮感がない。
「年末年始パーティー受付中」などと能天気なことが書かれている。ナゾである。
一体この店に何があったのだろう、とありとあらゆる詮索が頭の中を駆け巡り、
店に入る前だというのに、勝手に独りで考え疲れていた。

S田さんはどうも私が大食するサマを見るのが好きなのか
「最後なんですから食べたいと思ったら全部頼んだほうがいいですよ」などと言っている。
ましてや880円、980円のカレーがライスかナン付ですべて500円という驚異的な値段になっているのである。
食べ物屋が閉店するからといってディスカウントする話はあまり聞いたことがない。
「よほど材料の在庫を減らしたいのだろうか」などと、カレー半額の真相を詮索し続け
またまた頭の中が疲れる。
なかなかいいメニューが並ぶので迷った挙げ句、
2人でベジタブル、ナス入りキーマ、シーフード、地鶏のマイルドの4種をこなすことにする。
お店の人は、この大量注文にギョッとしている。
カレーが4つということで必然的にライス2皿、ナン2皿となり、テーブルの上は大騒ぎである。

このナス入りキーマというのが、なぜかいり卵入りで色も薄い黄色をしており
いわゆる普通のキーマではなかったのが少し落胆したけれども、
あとはそれぞれトマト味が強くかつマイルドな味をしていた。
ラザムスープ(インドのトマトのスープ)もなかなかよかった。

お腹はとことん一杯になり、帰り際、一体この店はいつ閉店するのかということを
お店の聞いてみると、2月末、とのことだった。
閉店セールを3か月も続けるなんて、どういう店なんだここは一体。
ナゾはますます深まり考えは止まらない。
本厚木駅にちょうど停車していたロマンスカーに飛び乗ってしまい
その後もしばらくマドライのことが頭を離れなかったが、
だんだんいい気分になってきて結局新宿までうとうと、と寝入ってしまった。
このまま「閉店取りやめました」なんて言い出しそうだし、そうならないかな。



1998.11.29

「行きたいと思った時に地図は無し」というのがこの私のナサケナイところである。
そうやって、初めての店に行く機会を逃すことも結構多かった。早稲田の「夢民」もその1つ。
しかしこの日は幸運なことに、数年前に中公文庫から出た、
夢民が紹介されているカラーのグルメ本的文庫本を鞄にしのばせていた。
ようやくこの夢民を訪れる時がやってきたのである。
高田馬場駅からとぼとぼと寂しい夜道を歩いていく。
しかし目的が目的なので寂しいどころか心はうきうきとしている。
さてその付近に近づいたが店がない。地図の上では明らかに通り沿いで、簡単に見つかりそうなものなのに。
少しの間、1本の歩道のたった10mぐらいの間をムナシク行ったりきたりしていた。
立ち止まって、落ち着け、と自分に言い聞かせた瞬間、目の前に夢民のシカバネが目に入った。
なんのことはない、移転していたのである。幸い、歩いてすぐのところにあった。
(その後、小野員裕さんの本にはちゃんとそう書いてあったことに気づいた)
さて、ドアを開けてみたところ店内はだだっぴろく、そのくせカウンターが1列しかない。
壁はピンク色が塗ってあったりしてなんだか学園祭の食べ物屋みたいなヘンテコさだが、
この状態は仮の造りらしくて、来年の2月には復活するようである。
グリーンカレーかポパイカレーで行こうと決めてきたので
そのとおり、グリーンカレーで辛さ4倍にした。
広めの平らなお皿に、縁いっぱいにご飯が平べったく盛られ、その上に、
ホウレンソウ、オクラ、シシトウ、ニンニクの芽が緑を飾り、そこに赤赤としたトマトも入った
サラサラとしたカレーがやはり縁近くまで盛られている。
何かこのお皿の縁めいっぱいの盛り方に見覚えがあったが思い出せない。
なんだかお花畑のように美しい。
ここのカレーはインド風をうたっている。しかし食べてみると、
素材の味を生かしていて、いかにもインド的、というようなくせがなくカレーがでしゃばっていない。
そのくせ辛さはきちんと地に足がついているところがすごい。
そのせいかもう少し奥行きがあってもいいかなあと思った。
しかしいずれにせよ、やっと来れたこの店の味にはほぼ満足である。

あとで小野氏の本をちゃんと読んだら、この店は昔、懐かしのボルツの1チェーン店だったということがわかった。
なるほど、辛さの倍数やトッピングを選ぶところがまずそのままだし、
ボルツのカレーにはよくホウレンソウを使っていた。
コショウ気と塩味が効いているところ、純粋にインド風でもないところも
10年前によく私が通っていたボルツのカレーの味を彷彿とさせる。
何より、思い起こせばボルツは確かお皿の縁いっぱいに、しかも平たくご飯やカレーを盛っていたではないか。
こうしたボルツの面影があるのは、夢民の意図するところなのかどうか。
しかし親子の顔がどことなく似ているように、味にも同じようなことが言えるのだから面白いもんです。



1998.11.26

成田に向かう地球の上空で「トゥルーマンショウ」を見ていました。
これぐらい大きなアイデアで、かつなさそうでありそうなストーリーはほんとに面白い。
実は見始めたのは途中からで、ちょうど、最も象徴的ともいえる、商品の”CM”のシーンだったのです。
だからそのとき「映画の途中なのになんだこりゃ!!?」と思ったら、そういうストーリーだったと。
私の人生にカレー関係のCMを入れたら、CMしっぱなしかもしれないね。

父親が海で死んだというのがこのストーリーに組み込まれていましたが、
ちょうど見てた頃、私の故郷の長野で自分の父親が亡くなっていました。
うーん。そんな意味でも思い出深い映画となりました。
その後一段落して、久しぶりにほっとひと息ついた日曜日、少しご無沙汰したプーさんに走って
しみじみ野菜カレーの味をかみしめました。



1998.10.11

やっぱりカレーのプーさんはいいなあ、と土日続けて通う今日このごろ。
とはいえ、食欲の秋にはちょっと自作もしてみるかということで
名著「週末はカレー日和」の中で小野センセイが考案・紹介しているカレーを作ってみる。
それはなにかというと、「漢方胃腸薬系ベジタブルカレー」というもので、
このカレーのレシピ紹介の前には、市販の漢方胃腸薬の成分を
カレーのスパイスと比較し、あまりに類似しているので驚いた、という話が出ている。
名前の通り、漢方胃腸薬風のカレーを作ろうとしているのが、この人。
これだけ聞くと、ぞっとする?
しかも、クミン、コリアンダー、ターメリック、カルダモン、レッドペッパー等の
定番カレースパイスを使えないのが残念であり危険な試みである、とまで書いてある。
(ほんとにその気持ち、わかる
まず、全然黄色味を帯びないだろう。
でも、このヒトがまずいカレーを作るわけがない。
いや、作ったとしても大ハズシしたレシピなんか本に載せるわけがない。
という強い信頼感のもとに作ってみたところ、
これがまたおいしかったのである。
色はトマトピューレに手伝ってもらってオレンジ色のような赤。
チョウジ、スパイス名でいうとクローブが一番漢方らしさを醸し出しているね。
クローブ、プーさんのカレーにもちゃんとT字の形のまま入ってます。



1998.9.13 Yokohama Walker

身辺あわただしくしており、ずいぶんご無沙汰してしまった。
そもそも愛用の店カレーのプーさんが8月中ずっとお休みという非常事態が起き
なんだかゲンナリしてしまった夏であった。
(テンションが下がっている。いけない)
Yokohama Walkerの横浜のカレー屋特集は貴重だった!
なんだ、やっぱりこんなにたくさん良さそうな店があるじゃないか、という発見ができて
ウレシイ1冊であった。



1998.7.24 FSココイチ

下北沢で飲んで久しぶりに始発帰りとなる。
住まいは新宿を起点とする私鉄沿線なので、
いったん新宿まで上って乗り換えて下る、というのがどうも一番早い。
その私鉄というのは、どの駅をとっても何事においてもとにかくとてもあいだは人気のない西武新宿線である。
新宿西口から西部新宿駅に乗り換える間をもうろうとして歩く間、
黄色い看板が目に入ってしまった。
CoCo壱番屋と同系列でファストフード系に仕立てたカレーショップ、FSココイチだった。
こんなところにあったのか。
CoCo壱番屋の味は知っているが、FSココイチはなぜか私の行動範囲においてあまり見かけないので行ったことがなかった。
朝の6時半。店を3つぐらい渡り歩くも最後はカラオケで終わった。
じゃあトーゼン空腹極まりないはずだあ、と自分を納得させながら、店に入ろうという気持ちを盛り上げる。
しかし一方では、一刻も早く帰って寝たいお前は、ほんとうにここでそんなモノを流し込みたいのか? と胃が叫ぶ。
店の前に立ちメニューを分析する。
ビーフ、とかポークとか、いわば単品クイックリーな品揃えである。
値段も450円などと、吉野屋や松屋とタメをはっている。ものの2分で出てきそうだ。
朝帰りになんとなくお米が適量に食べたくて、その上にカレーがのってりゃー最高だよね、
でも普通24時間カレーを出す店なんてのはそうないよね。
土曜早朝の新宿の街には、私みたいなそういう人がブラブラとしている。
そういうヒト相手の、なるほどこれがファストカレー屋たるFSココイチ、
FAST&SPEEDを基本に、手軽に素早く、安価にカレーショップCoCo壱番屋のカレーが食べられる店として
ビジネスを棲み分けて全うしているのであった。
というわけで、カレーの色はどんなかな、と想像しながら喜喜として店の自動ドアの前でステップを踏んだのだった。

CoCo壱番屋も、なかなかいけるチーズトッピングがある。だからココイチのチーズカレー、というのもいけそうだ。
あっという間に来たチーズカレーには、かなり薄く平らで広めのお皿に、まさに計ってぴったりの分と思われるごはんがのり、
リトマス試験紙のような形のチーズが重なりあってのっかっている。
ルーはさらっとしている。
が、一口してみたところ、びっくりするぐらい濃厚な味がする。濃い。ほんとにかなり濃い。
でもなんとなくもたれなさそうだ。お腹にはほどよくたまった。空腹を適度に満たしとても気分がよかった。
そのあと、西武新宿線に乗ってから何回かげっぷが出た。
さらに帰ってからその日夕方ぐらいにもう一度げっぷが出た。
いずれも、ココイチの味に違いない濃いカレー味が蘇ってきた。
げっぷが出ない今もそれは思い出せる。
CoCo壱番屋ではなく、ココイチの味、である。
ココイチは、妙に朝帰りの人間のココロと舌をつかんでいるに違いない。



1998.7.22 書評

せっかく寝床に就いたというのに、読み始めた本があまりにも素晴らしく
この感動を伝えずにはいられまい、とわざわざノコノコはい上がってきてパソコンに向かっている。
このカレー馬鹿にも書評なんてものが書けるのか、と人は驚くに違いない。
心配は御無用である。
カレー馬鹿は寝床で読む本もカレーの本だからだ。
だから、申し訳ないがヒョウロンできるのはカレーの本だけなのである。
でも、自慢じゃないがこれでも今日1日だけで4冊のカレー本を買っている。
だから文芸評論家にもちっとも負けていないのである。

今日絶賛したかったのは、「最高の料理を食べる・つくる カレー編」という、
タイトルだけ聞くと料理本なんだかグルメ本なんだかだからどうしたいのかよくワカラナイ、という困った本だ。
奥付に7月18日初版とあるそれには、どエライ点が3つあった。
全国のカレー屋が512件紹介されている。全国も512もエライ。
それらはなんとオールカラーである。美しい。
そして、本だけでも十分ありがたいシロモノなのに、
さらにその各店の詳細データを検索できるCD-ROMというのが付いている。
そうして、どうやら私の愛読書である河出書房新社のムック「王様のキッチン -カレーの神髄-」に載った
料理レシピを堂々と収録しているというのだから文句のつけようがない。
大したもんである。やっぱり金をとるからにはここまで徹底してやるもんね、といわんばかりである。
あまりに圧倒されてしまった私は、これ以上読んではなんだかこの先人生勿体ないと思い、先に進めなくなってしまった。

ROM-BOXシリーズと名づけられたこのシリーズには
パスタ編、というのもあるらしい。ではその他ははラーメン編かと思いきや、
あとはいきなり「最高のオンラインソフトを知る・使う Best 150 for Windows」なので
CD-ROM書籍というだけで食べ物ネタとパソコンネタが一緒になっちゃうんだからスゴイもんだなあ、と思う。
しかし、手にとってもすぐにはCD-ROM付き本とは思えないぐらいに、
純粋なハードカバー装丁本の顔をしてるところも、なかなかガンバッてるではないか、と思う。

発行元は、エクスメディア、とある。
確かここは昔、「サルでもわかる…」というキャッチフレーズのパソコン書を出して、
日本のビジネスマンを一挙にサルにしてしまったところだ。
その時の風潮がまだ健在なのか、相変わらず強烈なコピーが好きらしい。
「…フルカラー書籍と、こだわりのCD-ROMが合体した『価値ある逸品』がこの価格!」
などと、帯で叫んでいる。
こんなディスカウントショップのチラシみたいな文句とビックリマークは、普通ならとても書籍の宣伝には使わない。
奇妙キテレツである。
ついでにいうと、紹介レストラン数512、という、
パソコンをちょっと知っている人なら偶然とは思えない数字になっているところもなかなかウサンくさい。
このままだと私の座右の書になっていくのである。

そのように完全脱帽状態になっている一方で、
これだけあってもまだ、不思議と入っていない名店があったりするのを見るにつけ、
そうなるとカレー情報店ボンかとやの存在価値もまだまだあるかあ、と
ホッと胸をなでおろしたりもしているのである。



1998.7.21 いやはやごめんなさい

皆さんどうもごめんなさい。せっかく千葉で開店したばかりの「ジャイプール」のホームページに
トップページからリンクをはったのですが、見事にリンク先をまちがえてしまいました。
好意のつもりがアダになっちゃうわけで
やっぱりどんな時にも確認を怠ってはいけませんね。
このお店は私の小学校以来の友人のシンセキが始めました。奥さんがネパール人です。
このホームページの制作者というのがまさに私の友人で、
FTPってナニ!!などと、初めてブチあたる難問にケナゲに立ち向かいつつ
なんとか見事にスタートさせた模様です。
しかしまだ食しに行ってないので、早く行かなければ。
ネパールのカレーは、実に具を楽しむようにできているように思います。もっというと
山国だけに野菜と豆類は本当に充実していて、時として日本の“煮物”を思い出してしまうぐらいです。
味は非常に穏やかというか、全体的にインドよりもマイルドです。
そういえば以前、別のネパール料理店でネパールの笛吹青年と接したことがあったのですが、
その青年というのがなんというか実に素朴で優しげで、
どうもネパールのカレーもそんなところがあるなあと今思い出しました。



1998.7.20 スクムウィット!

南青山の「スクムウィット」のホームページにリンクをはりました。この店は
私の知人で、非常にアクティブでユーモアいっぱいのタイ人実業家兼パソコンオタク!?の
クリエンクライ・ラワンクル氏が経営しています。
ラワンクルさんは日本在住が長く、日本語がぺらぺらというだけでなく、
見た感じも日本人にしか見えない。
私は、仕事を通して知り合ったのですが、この人から得るものは実に多い。
タイに興味のある方は、この人に会いにこの店に来るといいと思う。



1998.7.11 「夏はカレー!」っていったい!?

まったくやっぱりというか、日本の地上波系TVというのはロクなところがありませんね。
このホームページが目に留まったらしく、先日、CX-TVからカレー屋の取材に協力して、と依頼がきて
私が一番に奨めているカーナピーナの紹介に同行することになりました。
この店は昔、TokyoWalkerの東京激辛カレーライス特集で紹介されたのですが
ここのスペシャルホットは確かに本当に辛く、気の毒にも”採点不能”というふうに紹介されました。
でもこの店、本当はそんな激辛カレーはほんの一部でマイルドからホットまでさまざまなレベルがあり、
辛さに悩まされることなくその人なりに本当においしく食べられるのです。
私はそういうことで店の迷惑をかけたくなかったので
最激辛を食べされられて撮影している最中も、「ここは激辛だけがノウじゃなくって」
と連呼して30分ぐらい話をしましたが、まあ果たして結果は
「辛い、でもおいしい!」というカットだけが流されたという。
まあそれはよくあることなのでまだいいとして、
その番組で紹介した店のカレーを持ち帰って番組で食べる、というシーンがあって、
一番大騒ぎしそうな柳沢慎吾がカーナピーナの担当になり、
その激辛を食べた途端、真剣に「これカラーい!!!! このあとじゃべれねーよ!!」と大騒ぎ。
多分印象を悪くしたんだよね、これって。
まあここういう気配りのないところがマスコミらしいのだけど、
結局、「夏はカレー!」っていってただ辛いところ紹介して終わる短絡的な企画自体、
何も考えてないんだよね、というのが私の反省でした。
ばからしい!!!

日本の地上波TV番組の質がこうも低い理由はというと、非常にタイムリーなんですが
アルクという英語教育産業の会社が出している定期購買誌「CAT」(キャット)の8月号に
志賀信夫氏談でうまくまとまっていました。
要は、スターTVなんかと違って、視聴者対象はWorldWideじゃないから
作る側の緊張感がなくて、国内だけでウケるような、
レベルの低いバラエティー番組ばかり生まれるんですね。そう、作るほうは簡単でいいよね。
日本のタレントもまたいい気になって、身内に通ずる話だけで笑いをとったりしてるでしょ。
これがもし世界にオンエアされてると思ったら絶対できませんよね、そんなこと。
まあ、笑うほうも笑うほうなんだけどね!!!

私はTVはほとんど見ないんですが(だって自分にとって本当の意味で刺激がないから)
そういう意味でパーフェクTVのような多チャンネル衛星放送は導入を考えています。

なんだか私はそんなにキ真面目でもなんでもない、むしろ普段はいい加減な人間なんですが、
上のように1つ、身に降りかかってイカることがあると、
それぞれの本質的な意味を真剣に考えるよね。


1998.6.21

六本木は昔、中国人街だったので、今も"飯店"と名の付く立派な店構えの中華料理屋が多い。
昔はもっともっと軒並み連ねていたそうだ。
なぜ消えていってしまったんだろう。
ここが今も、横浜のような中華街だったら面白かったのに。
高速道路のせいだろうか。
そんなロッポンギの歴史を調べてみようと思う。

この街の異国情緒が漂うのは、そのせいだった。
白人文化が築いたのではない、街並。

それはそうと六本木というのは、インド、タイ、インドネシア料理屋はあるが
案外面白いカレー屋がない。
と思いながらフラフラ歩いていたら、六本木六丁目の交差点に
カレーハウスという黄色いノボリがはためいていた。
きっとCoCo壱番屋だと思ったが念のため近づいたら
「椰子の木三郎の店」という妙な名前のカレー屋だった。
激辛がウリのようだった。しかも、店頭売りもしていた。
この、黄色地にカレーライスと茶色の文字で書かれたノボリに対する判断は難しい。
間口が狭く、立ち食いカレー屋のようである。
450円ぐらいで、単にレトルト量産カレーを出す店ように思えてしまう。
いやしかし、職人的カレーを出すところでも、つい凝る暇もなくウッカリこういうノボリをたててしまうのかもしれない。
調査の結果、店の前に掲げてあるメニューにはさまざまなカレーの種類が多々書かれていた。
これは、とりあえず入ってあげなければと思い、入った。
午後5時過ぎ。六本木の人々は夜型なので、こんな時間に夕飯を食べる人はいない。
連れて行かれた2階は、だから誰もいない。
暑い日だったが冷房もなくブワっとアジア的熱気が私の全身を包んだ。
観葉植物ぐらいがあるだけで、アジアの食堂のように、そっけないインテリアだった。
でも勝手に読んでいいと思われる本を並べた本棚がどんと置いてあった。
できそうだと思うとメニューにないものをプラスして頼むのは得意なので、
ゆで卵をのせた野菜カレーを注文した。
糸井重里のような顔をした店員は応じてくれた。けどもほかにもいっぱい食べたいカレーがあった。
ここはほんとに、どんなカレーが出てくるのか不明だった。
さて、そうして出てきたカレーは、黄金の色をした、
こくがあり具も多く、ご飯も多い真剣に素敵なカレーだった。
おまけに、食卓におかれた三種ピクルスの、特に大根は最高に手作りの味で絶賛すべき味だった。
どんな人がここに来るのだろう。客層もよくわからない。
壁を見回したら、”椰子の木三郎”が書いた詩が、額縁に飾ってあった。

私はこういう不思議な、でもなんだか一生懸命なカレー屋が好きである。


1998.6.13

まずいなあ、うっかりしたら1か月もほったらかしてしまった。
しかも、その間に行ったカレー屋といえば小金井のプーさんか渋谷のいんでいらぐらいで
なんのハッテンもなかった。あ、幕張のミャ・ナンダーは行ったか。
ビルマ料理屋で、食べた卵のカレーというのは結構定番なんです。
ゆで卵を半分に割って、それが目玉のようになってカレーに浮いている。
渋谷のムルギーみたいによくゆで卵をスライスして入れているところがあるけど、
あの発想はアジア経由です。
で、日本で生まれたその発展的アイデアはというと、
入れるのがゆで卵ではなく生卵。
刺し身でわかるように、生モノをおいしく食べるのは日本の文化だからね。
カレーに生卵、というのは敬遠している人も多々いると思いますが、
前におそるおそる初挑戦してみたところ、
カレーのトンガった味を平らにしながらうまく調和する味が得られた。
これを世間ではマイルドな味、と言うわけですが、要は塩辛さと辛さを抑えるわけです。
しかし、カレーそのものの味に大影響を与えます。
だから生卵を入れてよいカレーは決まっており、
辛さがトンガっているぐらいじゃないといけない。
生卵は本来のカレーの味を腑抜けにするぐらいに味の主導権を握るので、
たとえば激辛好きな人は一生試さないほうがいいと思う。

お待たせしてた「danchu」のカレー特集もありました。
この雑誌は、毎年2月号にカレー特集をやっていてそれがまた人気者なんだけど
今年はなぜか期待を裏切って7月号。
やっぱり2月というのはちょっとカレーネタには寒いと思ったんだね。
こういう雑誌を見ていていつも思うのだけど、どうも関西のカレー屋は創意工夫のココロがあるように思える。
ああ、行ってみたいな、TAWAWAとか。

そうだ、5月末には、人に招かれて、初台のSTANDARDSという、ちょっとした洋食屋のようなスナックのような
不思議な店に行った。ここは、某企業が発案したランチネットというシステムに加入していた。
もちろんこれまでカレー関係の雑誌記事に載っていたわけではなかったが、
印度風で非常に本格的だったので驚いた。
さらに驚いたことに、ここの店主の日下部さんというヒトは、
現アジャンタ(麹町)が九段下にあった頃のコックの一人で
独立してこの店で、アジャンタの味を独自に展開したカレーを出しているとのことだった。
九段下のアジャンタとは、、私にまともな印度カレーを初めて教えてくれた店のようなものである。
思わず感慨にふけってしまった。
それはそうとこの店が加入していたランチネットというのが面白い。
もう昨年からスタートしていたようなので、ビジネスマンはご存知かと思うが、
要は、いろいろなレストランが加入している昼食宅配サービスで、
オフィスの専用端末から、お弁当を選ぶようにしてメニューを注文し、
オフィスまでデリバリーしてもらえるのだ。
ポイントは、やはりフツーの弁当では得られない、レストランのグルメな味を届ける、というところ。
実にネットワークをメリットを生かしたアイデア商売。
でも今は試行中なので、加入レストランも宅配可能範囲も西新宿のみ。
このSTANDARDSさんのカレーがお昼に食べられるなんてヒトはうらやましい。



1998.5.13

つい最近、日々のナリワイの拠点が日本橋から六本木に移ったことで、
その心理的影響が確実に現れている。
これまで通勤に利用していた東西線というのは
どうも地下鉄という、日の降り注ぐ朝からわざわざ20分もの時間を暗闇で過ごすものであり、
光合成をする生物に逆らっているので朝から気分が悪い。
そうしてさらに乗客の質というのが、
兜町目がけて乗り込む灰色スーツのサラリーマンが多い。
だから車内は見渡す限りドヨ〜ンとした色合い。おまけに停車駅のいずれも薄暗い。
私にはその雰囲気が耐え難く、それだけで一日の労働意欲が失せていたのだ。
が、六本木というと、たとえばJRの新宿、原宿、渋谷、恵比寿と経由して地下鉄日比谷線に入る。
若い人なりがワシワシ集まる、そんなエリアに突入するので
正体不明の人間が多くて「コイツってどんなヤツなのかなあ」と推測するだけでも面白い。
朝に弱い私でも、オフィスに到達するまでになぜかちょっと元気が出る。

同僚のK氏などは、見た目はまるでクラバーライクにトンガっているくせをして
その実はK大体育会系水泳部出身の超硬派人間なので
六本木文化は新鮮らしい。「朝の出勤だけでもワクワクしません?」などと言っている。



1998.5.9

最近は開拓欲がより強いのか、荻窪の「ナタラジ」に行こうと思い付く。
ナタラジは菜食主義のインド料理屋で、独自メニューのナタラジカレーというのは
なんでも肉もどきを大豆のグルテンで作ったのが入っている。それがどうも話題らしい。
グルテンだなんてなんだかきっとゴムっぽいよなあそれは、といつも情報誌を見ながら想像していたが、
今日は髪を切りに隣駅の阿佐ヶ谷に行くことだし、それではいよいと挑戦してみよう。
というのが、朝、ぼんやり起きた状態の脳が動いたフローである。

いつもながら初めて行く店というのは、たどりつくまでに苦労する。
情報誌を何度も眺めたサブリミナル効果のせいか
荻窪南口の商店街内というのは頭の中に入っていて、あとは住所だけ控えて来た始末。
しかし今回は珍しく、予想どおりの場所だったのに店の存在に気づかず
その前を通過して大回りをした、というレベルにとどまった。
(じゃあいつもはどうなのかというと、、、?)

ナタラジは地下1階にあってずいぶんと広く、しかも天井も高い、不思議な空間である。
小さい頃、家の近くにあった防空壕に一人入っていったら
いきなり目の前に、神秘的な、広々とした、青い光を発する宮殿が現れて腰を抜かして
急いで出口へ向かって逃げてきた。あの時経験した感覚に似ていた。
経験したといっても? 夢と現実がごちゃまぜになっている。
未だに世間で騒ぎになっていないようなのでやっぱり夢だったようだ。
が、自分の中では今でも、現実の出来事だったと思っていたいと思う。
こんな経験は、皆誰しもあるのだろうか。

広い空間で、お客も少なかったのでゆっくり過ごす。
注文したのは、ナラタジカレー同様グルテン肉が入っていて、
ちょっとグレードが上と思えかつ辛口トマトベースとうたっている“ゾルバ ディライト”というカレー。
こんなネーミングのインドカレーは初耳である。ディーライトって、そんなバンドはいたけどな。
それから、インド料理屋ではわりに一般的であるトマトスープを頼んだ。
果たしてグルテン肉はゴムのようではなく、恐ろしいほどその有り様は肉らしかった。
スジの感じといいそのたたずまいといい、まるで鶏のササ身と変わりない。
味についても、もし知らない人に、これは何者か? と聞いたら
「ずいぶんとうまみに欠けますが鶏にきまってるでしょう」と皆言うに違いない。
妙なものを考えたものだ。と思いつつ、これって、
煙草を吸う人にとってのパイポだったり、アルコール好きの人にとっての
ノンアルコールビールじゃないか。煙草やアルコールは中毒性のある嗜好品だが肉は違うと思うが、
肉が無くて我慢できない人はいるだろうか?
菜食主義なんだからもっとセイセイ堂々肉派をムシすればいいのになあ。



1998.5.6

GW最後の日、ずっと気になっていた国立のカレー屋「香鈴亭」に行って有終の美を飾ることにする。
(こんなことで飾った気になっている)
行って閉まっているとがっくりするので、電話番号がわかる限りは前もってかけて確認することにしている。
昼は2時までで、夜は6時半から。このレイトスタートぶりはちょっと珍しい。
とはいえ、この店も、それからほかの店も連休なのにちゃんと仕事しててえらいなあと思う。
国立は学生時代、馴染みがあった街だ。香鈴亭は、その中でも特に馴染みのある富士見台通りにあるという。
私に言わせると「学生いるところにおいしいカレー屋あり」というのは間違いなく、
国立は特に名物カレー処が多い素晴らしい街なのだが、
当時は「ロージナ茶房」と「ガラス玉遊戯」と「ラゴラ」はあったが香鈴亭はなかった。
そのガラス玉遊戯とラゴラはこの富士見台通りにあったりして、
いよいよ香鈴亭も参入となると、この通りは今やまちがいなくカレーstなのである。
いい通りだなあ、といいつつ、よくよく見ればいつの間にやらイタメシ屋なんかが跋扈している。
自然食で有名な中一素食店も通過する。
国立は駅を中心に放射線状に通りが広がっており、
各通りとも店数が減ってあたりが暗くなっても延々とまっすぐ続いている。8分ほども歩いたので、
もしや見過ごしたかとも思ったが、無事発見。
ウッディの小さな山小屋のような店だった。
坊主頭の男が一人で切り盛りしているらしい。
厨房とカウンターの間には仕切りもなくまるで珈琲屋のカウンターのようであり、作るところは丸見えとなる。
夜の部初のお客となった私はそのカウンターに座ろうとしたところ、坊主頭が
「今ちょうど仕込みの最中なんですが、油がはねて洋服が汚れるといけないので、あちらのお席がよろしいかと思います」
とすすめる。テーブルは一名用ではないし、大した服でもないので恐縮に思ったが、
言われた通りにテーブルに着いたあと、カレーという煮込調理にしてはジューッッッ、と
揚げ物のようなものすごい音が何度も聞こえてきたので、これは言うことを聞いておいてよかったと思った。
しかしその音と比例して、まもなくグローブやカルダモンらしきスパイスや
玉葱、にんにくをいためる甘く香ばしい香りが店いっぱいに広がり始めた。
本を開いて読み始めていたのだが、あまりに匂いがよくてこれ以上読み続けることができない。
調理場が剥き出しで食卓と一体化しているから、これほどまでに
私の鼻の中へとどっと漂い流れ込んでくるのだ。この「前香」だけでどうだ!、といった感じである。
そういえばちゃんと店の名前に「香」とついているではないか。
坊主頭が持ってきた野菜カレーは、ちょうど昨日、一昨日食べたカレーの傾向と似ていておいしい。
が、食べてみて思い出したことに、ここの野菜カレーのポリシーは、
「玉葱もニンニクも使わない、野菜の味だけを生かす」というものだった。
そう、だからスパイシーではあるけれどさっきさんざん嗅いだ香ばしい匂いは
この皿の上にのっているものではない。
次に来たときは、絶対に鶏ひき肉とか、牛ひき肉とかに挑戦しなければ。



1998.5.5

いやー、高円寺にこんなにナイスな店があるなんて知らなかった。
「キナコ」というところで、駅前をガード添いに入ったところにある。
玄米定食が有名という自然食を出す店で、
まるで新宿ゴールデン街の店の2階みたいな階段を上っていくと、
15人も入るかどうかといったアングラ風せまーい店構えになっていて(といっても雰囲気は明るい)
当然客層は若者だけですね。(こういう店に私はいったいいつまで入れるのやら)
カレーは野菜だけ。カウンターで隣に座っていた業界人風中年男が独り玄米定食を食べており、
お茶碗に盛られた玄米ご飯におかずはじゃが芋のそぼろやら味噌汁やらあまりにおいしそうなので
よっぽどカレーも玄米定食も両方頼もうかと思ったがさすがに食べられないと嫌なので
「カレーと、玄米定食のおかずってもらえないかなあ?」と言ってみたが
予想通り「それはやってません」とお姉さんに返されてしまい、
やむなくカレーだけを、例によって大盛りで注文した。
はてカレーがイマイチだったらどうしよう、という不安の念が頭の中を駆け巡る反面、
いや、この店はどうみてもおいしいカレーを出す。だから大丈夫、などと
何とか自分を慰め続けてできあがりを待っていた。
だから、出されたお皿を見て、あまりに自分が期待していたカレーそのものだったので
目まいがしそうだったのだ。
こういう瞬間というのは、もう何にも耐え難く幸せなのである。



1998.5.3

今日は立川の「あちゃ」に行ってきたぞ。
聞いた情報によれば、喫茶店でおいしいカレーを出すという、私が最も興味を寄せるタイプの1つである。
そうしてそういう喫茶店は、さりげなくかかっている小さい看板が木彫りとか手描きなどととても凝っていて
中に入ると異国の不思議な置き物やら骨董やら壁掛けやらがたくさん飾ってあって、
劇団や音楽会のチラシがいっぱい置いてあったりしなければならないのである。
さて、あちゃは? やっぱりその通り。(チラシはなかったかな)
カレーはインド風をうたっており、私の食べた野菜カレーはこのバックの色のように
ずいぶん黄色く、じゃがいも、カリフラワーなどがごろごろとして
ルウはさらさらとして、辛くはありませんでした。
吉祥寺の羅宇屋のカレーを思い出しました。
ちなみに、この手の店のカレーは品がいいというか、私にとっては量が少ないことが経験則上わかっており、
初めての店でも大盛りをオーダーします。そして今日もそうでした。
こういうところは喫茶店だけあって、インド料理屋なんかよりもインド茶が美味しいもので、
マサラティーを大変美味しくいただきました。
多摩・武蔵野タウンガイドホームページに載っている旨がお店で紹介されていたので
ぜひ見てみてあげよう。



1998.5.2

・ つい最近、ずっと行きたいと思っていた
東京・麹町のプティフ・アラ・カンパーニュに
ついに行ったのだ。
住所を手がかりに、半蔵門の駅から歩いて探したのだが
表通りとはいえ、ビルが奥まっているので店の入り口はずいぶん引っ込んでおりさりげない存在。
隠れ家的な雰囲気を醸し出しているわけですが、
とはいえここに平日昼間はサラリーマンが並んでしまうんだなあ。
ここのカレーは純欧風、そう、ジャガイモがバターと一緒についてくる、アレです。
これまでジャガイモを出すカレー専門店の中でここのジャガイモは最もおいしく
カレーが出る前に2個とも食べてしまいそうになりました。
(ああ、でも季節柄美味しい新じゃがだったというだけだろうか?)
さて私の注文したカニカレーは真っ赤なカニの身がふんだんにルウの上にのってやってきました。
実にこくのある深い味です。欧風カレーですからあまり辛くはありません。(辛さを求めてはいけません)
もうちょっと量がほしいなあ、と思いながらあっという間にたいらげてしまいました。
欧風カレーによくある、チーズトッピングがないのはちょっと意外でした。
私はお昼時間を大幅にはずして来たのでお客は全然いません。
そんなせいか、すぐ近くのテーブルでは、
東北で続けているサラリーマン生活を辞めて、東京で店に修行に来たいという28歳の若者が
店長らしき人と面接していました。
店長さんは、やる気があるなら独立して店が開けるようになるまで何でも教えられることはする、と
熱を込めて話していました。
この若者は、就職情報誌かなにかでこの店の人材募集を知ったようで、
まだこの店への思い入れは特にないようです。
私はすでに、テーブルに置かれたコップの水を飲むしかすることがなくなっていたので
最後まで聞いていたたかったけれどそれはやめて出てきました。
彼はいったいどういう決断を下しただろう。



1998.4.12

・ 私はビーチボーイズ(U.Sのだもんね)が好きなんですが
またもや季節は彼らに近づいてきました。とても気持ちがいいね。
でも、ビーチボーイズイコール夏なんじゃなくてですね、
一見夏の開放的なムードの中に
教会的な、禁欲的な精神があるのがいいんですよね。
カレーもいいですが、ちょっと身内の病気のことで影響を受けたホームページがあるので
見てほしいと思ったらここをみてください。アルツハイマーのことだよ。
父はアルツハイマーじゃないかもしれないけれど、
とても家族の人ががんばっているよね。応援してあげてね。

1998.4.11

NTTのOCNって、もう今やインターネットプロバイダーとして皆よくご存じでしょうかね。
そのOCNの元締めであられる偉大なK氏のキャラクターをここにご紹介します。
氏は、私のいつぞやの取材相手であり、
私のページをお立ちあげるよう数年前より催促してくれた方であります。


1998.3.28

・ 週の始めに行った日本橋三越前のすばらしい印度屋カレーライス屋が忘れられない。
ビジネス街で昼がメインなのか、昼時には会社員が行列に。
狭い喫茶店風で、昼に関してはカレーライス一品のみなので
何も注文しなくても自動的に運ばれてく
る。
ルーはさらさらで、見るからにスパイスを多用した奥深い味で、
なぜかちょっとツンとする。
そうして福神漬ではなくあの黄色な“ツボ漬”がドンとのっかってきた。
あっ、IME97はふくじんを福神に変換できないんだな。この馬鹿者!!

この店を教えてくれたW氏によれば、品が切れ次第閉店だという。
こんなにおいしいのに本でも見たことがない。
しかし何よりナゾなのは、どんなに店内外を 見渡しても店名がわからない.のだ。
なんたって看板は「印度風カレーライス」「珈琲」 これ2つだけ。
「珈琲屋」なのかここは?
そうして、昼のお客の入りの回転は立ち食いスタンド同様で
店員さんと会話を交わすのも困難なので何も聞けない。
遠くの壁に、“印度風カレーライスの由来”といったくだりの
書き物がかかっていたので目を凝らしてみたけれど近眼なので見えない私。
かろうじてチェックした住所は日本橋室町3−4−1だった。
ナゾ極まりない店なのでこれからも要調査。誰か、知ってる?

・昨日行った渋谷のサワディーは、アットホームな店と店の人の感じがとてもいい。
タイ料理だと思って行ったけど、店員さんが皆どこかラオスの人の顔立ちだと思ったら
(なんというか、ちょっと東アジア寄りなんですよ。と、顔評論家&東アジアが好きな私)
やっぱりタイだけでなくラオス料理もうたっている店だった。




1998.3.11

・ ロイヤルベンガルにいったのおいれました
・ クイズ:キーボーオにこーひーこぼして4つほおえないじがあるのと
さらにIMEのじしょがうごかなくなりかんじがえなくてこまっている。
さてなんのキーがえないえしょう。


1998.3.8

・ What's Newページ(つまりこのページ)を追加しました)
・ 自家製インド料理事典のページに間違いがあったので修正しました。


1998.3.7

・掲載店を2店ほど追加しました。


時は1998年元旦、あまりに時間をもてあまし
あまりにカレーに狂う人間カトヤが苦し紛れにこのホームページを開設。
単に自分で使いたいから作りましたが、三食カレーでも幸せな人たちのためにも役立つよう、
ありとあらゆるカレー情報、主として真においしいカレーの店情報を随時ご紹介していきます。
(おいしいカレーレシピは諸先輩がたにお任せします)
基本ポリシーは、「自分で食べたものを薦める」「地方店(含む東京都下)支援」
今はまだデータも中途半端で雑然としていますが
そのうちイラストを入れたり検索可能にするべく頑張ります。

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