腕足類

 腕足類は二枚貝のような殻を持ちますが,長い触手を持つ,貝とは全く異なる生き物です。2枚の殻は非対称形です。二枚貝が体の左右側に対称形に殻を発達させたのに対して,腕足類は体の背面と腹面に殻を発達させたために,非対称形の殻を持つようになったと言われています。中生代を中心に栄えた生き物ですが,現在生きているものでは,シャミセンガイの仲間が,この仲間に分類されます。


   腕足類写真集
 非対称形の殻が特徴。二枚貝に比べると殻がやや薄い感じがします。

(撮影地:新宿)
 これはかなり非対称形に見えます。腕足類は,貝殻の何倍もの長さになる長い触手のようなものを持って,海中を移動していたようです。

(撮影地:上野)
 これも,不思議な形をしています。そう言えば,腕足類は二枚貝よりも,殻がきちんとペアで見つかることが多いですね。

(撮影地:新宿)
 丸いのはウミユリの断面です。
 腕足類もウミユリも浅い海の生き物ですから,同じ時代に同じ環境にいたことが想像されます。

(撮影地:渋谷)

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