ウミユリ

 ウミユリは分類的には腔腸動物,つまり,ウニ,ヒトデ,イソギンチャクの仲間に属します。出現時期はたいへん古く,古生代オルドビス紀,つまり,約5億年前に登場した生き物です。形は,「茎」を持ったイソギンチャクのようなもので,上の写真は,その「茎」の部分の化石です。サンゴの化石と同時に見られることが多いようです。


   ウミユリ写真集
 こういう,掃除機のホースのような化石が見つかったら,ほぼ間違いなくウミユリの「茎」の縦断面です。
 この大理石は黒色で,一見,大理石に見えないのですが,良く見るといろいろな化石が含まれていました。

(撮影地:新宿)
 こちらはウミユリの横断面が出ています。
 中空なのは,本来,この筒の中にウミユリの体があり,外側の,いわば骨格のような筒の部分だけが化石として残っているためです。

(撮影地:新宿)
 渋谷の某デパートで発見。
 このページの一番上の写真は上野で撮影したものですが,なんとなく大理石の質感が似ています。もしかすると,同じ産地のものかも知れません。

(撮影地:渋谷) 

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